創造魔法で想像以上に騒々しい異世界ライフ

埼玉ポテチ

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第一話

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 目が覚めると白い世界だった。比喩では無く、本当に何もかもが白かった。
床や壁、天井、ソファやベッド、調度品までが白で統一されている。

 その白い世界で結城真悟は、白い人と対面していた。明かに日本人では無い顔立ちだが、何人かと聞かれると答えに窮する。まるで、そう、神の様に神々しい姿形をしている。神だと言われれば信じるかもしれない。だが、年齢だけが若干気になる、神にしては少々幼い気がするのだ。

 結城真悟は今年40歳になった。対する白い人は外国人だとしても10代に見える。

「随分と落ち着いていますね。」

 そんな事を考えていたら白い人に声を掛けられ、真悟は自分が何故ここに居るのかを知るのが先決であると思い出す。

「私は死んだのでしょうか?」

 真悟は一番聞きたかった疑問を口にした。昨日確かに自宅のベッドで寝た記憶はある。しかし目覚めると、ここ。ここが神の世界なら自分は死んだ事になるからだ。

「そうですね。そう言う事になります。」

 白い人は表情も変えずにそう応えた。無機質では無い温かみのある声だった。

「やはり、そうですか。私はどうして死んだのでしょうか?」

 自然と声が出た。彼が神である事が確定したのに緊張は無かった。

「そうですねぇ、直接の死因は心筋梗塞ですが、昨日寝るまでに5日間徹夜してますよね?普通なら痛みで目が覚め救急車を呼ぶ事も可能な程度の心筋梗塞です。そうなると、過労死と言うのが、この場合適切な表現かもしれません。」

「なるほど、過労死ですか・・・笑えませんね・・・、ところであなたは神様と言う認識で良いのでしょうか?」

 真悟は自分がまさか過労死で死ぬとは夢にも思っていなかったので、これが夢である可能性も自分の中で否定した。

「はい、私はこの世界で神をやらせてもらっている者です。地球には色々な神が居るようですが、このミズリールには、神は私しかいません。創造神にして唯一神です。」

 白い人が初めて笑顔を見せた。

「地球には?ミズリール?」

「混乱してますね?ここは地球ではありません。ミズリールと言うあなたの世界とは別の世界です。通常地球人が死ぬと地球で転生します。しかし、あなたにはこのミズリールで転生して頂きます。」

 突然の話の展開に真悟の思考はしばし停止する。

(そう言えばアニメやゲームで異世界転生とか言う設定があった気がするが、まさかこれがそうなのか?)

「その通りです。あ、私神なので思考は駄々洩れですよ。」

真悟は呆気に取られた、心を読まれてる時点で、これが冗談じゃない事も理解した。

「では、僕はこのミズリールで普通に転生するって事・・・じゃないですよね?」

「話が早くて助かります。あなたの想像通り、あなたの記憶はそのままで転生して頂きます。」

 白い人は笑顔のままなのに何故か恐怖を感じる真悟。

「とりあえず、わかり易く説明して頂けますか?」

「そうですね、その方がお互いに楽ですからね。」

 白い人が真悟の寝ていたベッドの横に椅子を出して座った。真悟は相変わらずベッドに座ったままだ。

「さて、何から話しましょうか・・・まず、あなたの死んだ経緯は解りましたよね?通常ならそのまま天界に行って記憶を消され、新しく生まれる地球人として転生します。

わたしは、天界に上る前のあなたの魂をこのミズリールへと引き寄せました。何故そんな事をしたのかと言うと、あなたにこの世界を救って欲しかったのです。

いや、別に勇者として魔王と戦えとか言う話では無いですよ。実は、この世界には魔法と言うものが存在します。そのせいか、文化や文明の発展が遅れているのです。魔法のおかげで一部の文明は進んでいるので、地球と比べて何年遅れてるとかははかり難いのですが、ここ千年程文明の停滞が起こっています。

これを何とかして欲しいのです、出来れば数百年は文明レベルを引き上げて欲しい所ですが、無理はしなくて良いです。あなたの好きな様に生活していれば、自然と文明レベルは上がって行きます。

もちろん、あなたには相応の能力はお渡し致します。

悪い話では無いと思うのですが、如何でしょう?」


 白い人が簡潔に説明してくれた、そう言えばこの人いや神か、名前は何だろう?と真悟は関係ない事に意識を向け本題から目を逸らしていた。

「私の名前はアル・ミズリールですよ。民にはミズリール神とか創造神と呼ばれています。で、如何でしょう?」

「これって、断れないんでしょう?ならやるしかないじゃないですか?で、貰える相応の能力ってなんですか?」

 真悟は話の途中で断る事を諦めていた、それは創造神も理解していたはずだ。

「あなたには、創造魔法とそれを使いこなせるだけの魔力を差し上げます。更に、転生してすぐに死なれても困るので丈夫な体を用意します。」

 アル・ミズリールは指を3本立てて真悟顔を見つめた。

「解りました。どれだけ役に立てるか分かりませんがやらせて頂きます。」

「そんなに意気込まなくても大丈夫ですよ。基本的にはあなたが生きやすいように生きれば自然と文明レベルは上がって行きます。

そろそろ転生の時間が近づいてきました。ベッドに横になって下さい。」

 真悟は言われた通りにベッドに横になる。

「今の記憶を持ったまま赤ん坊の生活はキツイと思いますので、次に目が覚めるのは6年後の今日になります。」

 真悟の意識が徐々に暗転して行く
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