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第四十七話
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放課後6人は地下練習場に集まった。部室では無いのは秘密の話だからだ。
「キルケさん、アルト君、2人は最近自分のステータスを確認した事があるかい?」
「いえ、私は無いですね。」
「僕は学期末試験の前に教会で確認しました。」
「なるほど、ではそのテーブルの上にある紙を1枚ずつ持ってくれるかな?他の3人も紙を持って。最近測ってないでしょ?」
5人全員に紙を持たせステータスの魔法を発動する。紙には各々のステータスが表示される。
「はい、他人のステータスを見るのは禁止だよ。どうかな?前に比べて増えてるかな?」
5人はじっくりと自分のステータスを見て記憶している。
「キルケさんとアルト君の魔力量を教えて欲しいんだけど、良いかい?」
「私は405ですね。」
「僕は398です。」
「いいね。1年でかなり伸びてるね。じゃあ知力の数値も教えて貰えるかな?」
「知力ですか?えっと21ですけど。」
「僕は24ですね。」
「みんな知ってると思うけど、魔法を使うには魔力量が必要だ。でもね、実は知力が少ないと魔法の威力が落ちるんだ。魔法を正確に高い威力を維持するには知力を上げないといけない。これは参考書にあえて書かなかった項目なんだ。知力の上げ方はちょっと特殊なんでね。」
「特殊って、どういう事ですか?」
「経験値って言う言葉を知っているかな?これは魔物を倒すと貰える数値なんだけど、ステータスには表示されない。まあ、魔物を倒さなくても、その名の通り様々な経験で少しずつ上がって行くんだけど、魔物を倒すのが一番効率が高い。その経験値が上がるとステータスが少しずつ上がって行く。冒険者がステータスボードをこまめにチェックしてるのはその為なんだよ。」
「私たちに魔物を倒せと?」
「いやいや、そんな事はさせられないよ。ここで魔法を打ちまくる事でも経験値は稼げるしね。それにもっと簡単な方法もあるし。」
既に知力の上がっている3人組はニヤニヤしている。
「これから、2人のステータスを編集させて貰う。これはここに居る3人も経験した事だ。いじるのは魔力量と知力のみ、あとは自分の力で何とかして貰う。」
「それをすれば今より強くなれるんですか?」
「もちろん。王宮魔導士だって目指せる。」
「なら、お願いします。」
「僕も!」
「じゃあ、ステータスの紙をじっと見ていて。」
ユーリは前に3人にやったのと同じように魔力量を1万、知力を1000に上げる。
「これは・・・」
「上級魔法を扱える最低限の数値にしておいた。上級魔法を極めたいのなら頑張って他の数値も上げてね。」
この国に上級魔法を使う魔法使いは居ない。王宮魔導士でさえ中級魔法をそれなりの数打てる程度だ。ユーリの魔力量なら帝級魔法まで使えるが、それは内密だ。
「試しにファイアーボールでも打ってみなよ。」
「は、はい!」
2人がファイアーボールの試し打ちをする。前にユーリが放ったファイアーボールの様に巨大なファイアーボールが物凄いスピードで飛んで行く。ユーリは着弾寸前で魔法を霧散させる。
「と、まあ、こんな感じだ。暫くはここへ通って手加減を覚えてね。解らなかったら僕か、ここに居る3人に聞くと良いよ。」
2人は自分の打ったファイアーボールに唖然としている。自分たちは成長した。魔法なら貴族にも負けないと思っていた。それなのに、それ以上の世界がここにはあった。
「これなら本当に王宮魔術師にだってなれるかも。」
「アルトは王宮魔術師になりたいのかい?キルケさんは?」
「僕は次男なので将来は魔法騎士団に入るのが夢でした。でも、これだけの力があれば他の道も考えられます。ありがとうございます。」
「私も次女なので成人したら何処かへ嫁に出されると思います。この学院へ入ったのも貴族の次男当たりに気に入られればと言う親の希望ですね。」
「キルケはユーカに似ているね。で、この力を伸ばす気は無いの?」
「いえ、折角なので他の道も考えてみます。」
一通り儀式が終わったので一旦部室に戻る事にした。部室に戻ると今度は、学院販売部の正当なお仕事の話である。
まずは、テーブルを4つ合わせて周りに6個の椅子を置く。そして、人数分の飲み物、今日はコーラにしてみた。とポテチやクッキーを皿で出す。
「じゃあ、みんな食べながら話を進めよう。今日の議題は2年になった僕らがこれから販売する物!って何時もと同じだけどね。」
平民3人組は慣れたものでユーリがお菓子を出すとすぐにつまみ始める。新入部員の2人は恐る恐る手を出す。
「何時も思うんだけど、このお菓子は販売出来ないのかな?」
「学院だからねぇ、お菓子は不味いでしょ?」
「ところで、キルケとアルトの家はどんな商売をしてるの?」
「僕の家は調理器具を扱っています。家庭用から業務用まで様々な商品がありますよ。」
「私の家は食品です。家庭用では無くて業務用の卸がメインですね。」
「業務用の食品と言うと食堂や喫茶店なんかに卸してるの?」
「そうです。あとは下級貴族の厨房にも卸したりしますよ。」
「調味料なんかは扱ってるの?」
「調味料は扱ってませんね。肉や野菜、パン等が主です。」
調理器具と食材、相性は良さそうだ。この組み合わせで何か出来ないだろうか?
「キルケさん、アルト君、2人は最近自分のステータスを確認した事があるかい?」
「いえ、私は無いですね。」
「僕は学期末試験の前に教会で確認しました。」
「なるほど、ではそのテーブルの上にある紙を1枚ずつ持ってくれるかな?他の3人も紙を持って。最近測ってないでしょ?」
5人全員に紙を持たせステータスの魔法を発動する。紙には各々のステータスが表示される。
「はい、他人のステータスを見るのは禁止だよ。どうかな?前に比べて増えてるかな?」
5人はじっくりと自分のステータスを見て記憶している。
「キルケさんとアルト君の魔力量を教えて欲しいんだけど、良いかい?」
「私は405ですね。」
「僕は398です。」
「いいね。1年でかなり伸びてるね。じゃあ知力の数値も教えて貰えるかな?」
「知力ですか?えっと21ですけど。」
「僕は24ですね。」
「みんな知ってると思うけど、魔法を使うには魔力量が必要だ。でもね、実は知力が少ないと魔法の威力が落ちるんだ。魔法を正確に高い威力を維持するには知力を上げないといけない。これは参考書にあえて書かなかった項目なんだ。知力の上げ方はちょっと特殊なんでね。」
「特殊って、どういう事ですか?」
「経験値って言う言葉を知っているかな?これは魔物を倒すと貰える数値なんだけど、ステータスには表示されない。まあ、魔物を倒さなくても、その名の通り様々な経験で少しずつ上がって行くんだけど、魔物を倒すのが一番効率が高い。その経験値が上がるとステータスが少しずつ上がって行く。冒険者がステータスボードをこまめにチェックしてるのはその為なんだよ。」
「私たちに魔物を倒せと?」
「いやいや、そんな事はさせられないよ。ここで魔法を打ちまくる事でも経験値は稼げるしね。それにもっと簡単な方法もあるし。」
既に知力の上がっている3人組はニヤニヤしている。
「これから、2人のステータスを編集させて貰う。これはここに居る3人も経験した事だ。いじるのは魔力量と知力のみ、あとは自分の力で何とかして貰う。」
「それをすれば今より強くなれるんですか?」
「もちろん。王宮魔導士だって目指せる。」
「なら、お願いします。」
「僕も!」
「じゃあ、ステータスの紙をじっと見ていて。」
ユーリは前に3人にやったのと同じように魔力量を1万、知力を1000に上げる。
「これは・・・」
「上級魔法を扱える最低限の数値にしておいた。上級魔法を極めたいのなら頑張って他の数値も上げてね。」
この国に上級魔法を使う魔法使いは居ない。王宮魔導士でさえ中級魔法をそれなりの数打てる程度だ。ユーリの魔力量なら帝級魔法まで使えるが、それは内密だ。
「試しにファイアーボールでも打ってみなよ。」
「は、はい!」
2人がファイアーボールの試し打ちをする。前にユーリが放ったファイアーボールの様に巨大なファイアーボールが物凄いスピードで飛んで行く。ユーリは着弾寸前で魔法を霧散させる。
「と、まあ、こんな感じだ。暫くはここへ通って手加減を覚えてね。解らなかったら僕か、ここに居る3人に聞くと良いよ。」
2人は自分の打ったファイアーボールに唖然としている。自分たちは成長した。魔法なら貴族にも負けないと思っていた。それなのに、それ以上の世界がここにはあった。
「これなら本当に王宮魔術師にだってなれるかも。」
「アルトは王宮魔術師になりたいのかい?キルケさんは?」
「僕は次男なので将来は魔法騎士団に入るのが夢でした。でも、これだけの力があれば他の道も考えられます。ありがとうございます。」
「私も次女なので成人したら何処かへ嫁に出されると思います。この学院へ入ったのも貴族の次男当たりに気に入られればと言う親の希望ですね。」
「キルケはユーカに似ているね。で、この力を伸ばす気は無いの?」
「いえ、折角なので他の道も考えてみます。」
一通り儀式が終わったので一旦部室に戻る事にした。部室に戻ると今度は、学院販売部の正当なお仕事の話である。
まずは、テーブルを4つ合わせて周りに6個の椅子を置く。そして、人数分の飲み物、今日はコーラにしてみた。とポテチやクッキーを皿で出す。
「じゃあ、みんな食べながら話を進めよう。今日の議題は2年になった僕らがこれから販売する物!って何時もと同じだけどね。」
平民3人組は慣れたものでユーリがお菓子を出すとすぐにつまみ始める。新入部員の2人は恐る恐る手を出す。
「何時も思うんだけど、このお菓子は販売出来ないのかな?」
「学院だからねぇ、お菓子は不味いでしょ?」
「ところで、キルケとアルトの家はどんな商売をしてるの?」
「僕の家は調理器具を扱っています。家庭用から業務用まで様々な商品がありますよ。」
「私の家は食品です。家庭用では無くて業務用の卸がメインですね。」
「業務用の食品と言うと食堂や喫茶店なんかに卸してるの?」
「そうです。あとは下級貴族の厨房にも卸したりしますよ。」
「調味料なんかは扱ってるの?」
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