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第二章
夜明け前の黒(くろ)
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📘 第2話:夜明け前の黒(くろ)
時は十年前に遡る。
当時の神谷零(かみや れい)は、まだ「R_0」と呼ばれる地下ハッカーではなかった。教室の集合写真でいつも隅に立つ、無口で目立たない高校生にすぎなかった。成績は平凡、友達も少なく、「特筆すべき点がない」のが彼の特徴だった。まるで巨大な歯車の中に放り込まれた小さなベアリングのように、軌道を外れることなく、ただ毎日を転がっていた。
すべてが変わったのは、高校二年の夏のある蒸し暑い昼下がりのこと。
教室のざわめきが鬱陶しくて、昼休みに一人で空っぽのPC教室に潜り込んだ彼は、冷たい机に頬をつけ、いつの間にか眠ってしまった。
夢の中は異様に鮮明で、どこか現実よりもリアルに感じられた。彼は光と記号で構成された宇宙空間を漂っていた。Python、C++、Rustといった難解なプログラミング言語が、母語のように親しげに響いてくる。複雑なアルゴリズムが頭の中で自然と展開され、精密なネットワーク構造が目の前に星図のように広がった。
彼は、学校のネットワーク構成図を「見た」。そして、老朽化したWebシステムの裏にある脆弱なデータベースの入り口も——。
チャイムの音で目を覚ましたとき、心臓が激しく鼓動していた。
すべてが夢だったと思おうとした。モニターに表示された壁紙や、窓の外の騒がしい校庭が、現実に戻ったことを告げていた。
——だが、何かが違っていた。
放課後、再びPCを開いた彼の目に、蛍光灯の光が奇妙に揺れて映り、視界に何かの「パス」が重ねられたように感じた。それは、現実と虚構の境界が数秒だけ溶けた瞬間だった。
頭の中の何かが、明確に変わっていた。知識が「学習された」のではなく、「目覚めた」ような感覚。夢の中で得た知識は、まるで本能のように大脳皮質に刻み込まれていた。
彼は無意識に、ブラウザの開発者ツールを起動し、キーボードを打ち始めた。SQLインジェクションの手法など学んだこともなかったのに、手は勝手に精緻なクエリコードを書き上げていた。
Enterキーを押す。
次の瞬間、学校の教務システムの管理画面が、無防備なまま彼の前に現れた。成績、出席記録、教師のコメント——すべてがそこにあった。
「嘘……だろ……」
鼓動の音が、静まり返った教室に響いていた。
その日から、神谷零の世界は二つに分かれた。
一つは、教師が数式と歴史を教える「普通の」現実。
もう一つは、コードとプロトコルと脆弱性で構成された、流動する「暗き世界」。
彼はもう、他人の視線に怯えることはなかった。社交の不器用さに悩むこともなかった。
放課後のPC教室が、唯一の聖域になった。
バスケで汗を流す同級生たちの代わりに、彼はSQLインジェクションのスクリプトを書き、パラメータ変化による挙動を検証した。塾で英単語を暗記する同級生たちの代わりに、彼はファイアウォールのレスポンスコードを調べ、そこからパターンを探し出していた。
この力は、試したくなる。
害意などなかった。ただ、自分の「本当」を確かめたかった。
彼の初めての実地「任務」は、ちょっとしたイタズラだった。
学校の冷房制御システムは、教師用の古いWeb管理画面を介して操作されていた。そのUIは冗長で、そして脆かった。
神谷は偶然、情報室の管理者がパスワードを打ち込む指の癖を観察し、教室の隅のルーター型番をもとに既知の脆弱性を突き止めた。
週末の夜、校舎は眠り、彼の目の前にあるのは、モニターの淡い光と、窓から差し込む街灯の青い光だけだった。
キーボードを叩く指が止まらない。心臓は高鳴り、興奮と緊張がせめぎ合っていた。
「二年三組」教室の冷房端末をロックオン。設定温度を「26度」から「16度」に書き換える。
——実行。
翌朝。
二年三組は冷蔵庫と化していた。
スーツ姿がトレードマークの担任が、ダウンジャケットにくるまれ、唇を紫に染めながら震えていた。
「な、なんでこんな寒いんだよ……!」
生徒たちもガタガタと震え、文句を言いながら肩を寄せ合っていた。
神谷零は、自分の教室からその様子を眺めながら、口元をほんの少しだけ緩めた。
誰にも悟られぬよう、顔を真剣に保ちつつも、心の奥底では強烈な高揚感が弾けていた。
誰にも気づかれず、現実を変えた——それがどれだけ甘美な快感だったか。
だが、彼は独学だけでは終わらなかった。
日本最大級の匿名セキュリティ掲示板「KiroByte」で、「NullRoot」というIDで、ある暗号ロジックを投稿したのがきっかけだった。
自信はなかった。無視されると思っていた。
だが、数人の大学生レベルのハッカーたちが彼に熱いレスポンスを返してきた。
「どこのCTF出身?この構造、ありえん」
「論文パクった?ロジック完璧すぎ」
そして彼は、「白鍵匿所(ホワイトキー・ネスト)」という小規模だが本物の実力者しかいない地下サークルに招待された。
そこで彼は、週に一度の非公式演習イベント「KEY BATTLE」に参加し、何度も上位に食い込んだ。
ある日、彼が掲示板に投稿したコードに対し、「MiniNull」という老舗ハンドルから、こう書き込まれた。
「なにこの雑なコード。小学生のScratch作品か?」
その夜、神谷は眠らず、エラーコードとヒープ構造の論文を読み漁り、改良に改良を重ねてコードを書き直した。
翌朝、彼は圧縮された最適化スクリプトを貼り直した。
MiniNullは、それ以降一言も返さなかった。
——この世界では、技術だけが言葉だ。
やがて、現実世界でもその技術は役立つようになってきた。
文房具屋の古いWebサイトを作り直し、先生のノートPCから学生データを復旧し、町の古本屋に届いたボット攻撃をブロックした。
「神谷くん、なんでそんなこと分かるんだい?」
老書店の店主に冷たい麦茶を渡され、彼はただ微笑んで答えた。
「漫画から、です。」
深夜になると、彼は「NullRoot」の名で、暗号通貨のウォレット監査や、匿名掲示板のバグ修正を行っていた。
その報酬はビットコインで支払われ、彼はそれをオフラインのコールドウォレットに保管していた。
初めてその資金で手に入れたのは、カスタムキートップセット。
——それは、彼にとって“自由”の証だった。
ある晩、掲示板で偶然見かけたフィッシングアカウントが、かつてのクラスメートの写真を悪用していた。
彼は、怒りに駆られた。
即座に逆探知を開始し、東欧のサーバーを特定、DoS攻撃を実行。
同時に、ホスティング業者に自動通報メールを送信した。
その夜、彼はコードを書かなかった。ただ画面の通知欄に表示された「アカウント削除済み」の表示を静かに見つめていた。
——ハッカーとは、壊す者ではない。守る者だ。
高校三年のある夜、彼は「KEY BATTLE」で初の優勝を果たす。
その直後、匿名の運営者からメッセージが届いた。
「お前のコード、GhostExodusを思い出す。Keep going.」
——GhostExodus。かつて伝説と呼ばれたハッカーの名。
神谷は、その名を見つめ、胸が高鳴るのを感じた。
その夜、彼は塩味ポテチを二袋開け、モニターに映る自分に向かって、静かに笑みを浮かべた。
——それは目覚め。理由も始まりもない、ただ運命に導かれるように生まれた、「零」からの始まりだった。
時は十年前に遡る。
当時の神谷零(かみや れい)は、まだ「R_0」と呼ばれる地下ハッカーではなかった。教室の集合写真でいつも隅に立つ、無口で目立たない高校生にすぎなかった。成績は平凡、友達も少なく、「特筆すべき点がない」のが彼の特徴だった。まるで巨大な歯車の中に放り込まれた小さなベアリングのように、軌道を外れることなく、ただ毎日を転がっていた。
すべてが変わったのは、高校二年の夏のある蒸し暑い昼下がりのこと。
教室のざわめきが鬱陶しくて、昼休みに一人で空っぽのPC教室に潜り込んだ彼は、冷たい机に頬をつけ、いつの間にか眠ってしまった。
夢の中は異様に鮮明で、どこか現実よりもリアルに感じられた。彼は光と記号で構成された宇宙空間を漂っていた。Python、C++、Rustといった難解なプログラミング言語が、母語のように親しげに響いてくる。複雑なアルゴリズムが頭の中で自然と展開され、精密なネットワーク構造が目の前に星図のように広がった。
彼は、学校のネットワーク構成図を「見た」。そして、老朽化したWebシステムの裏にある脆弱なデータベースの入り口も——。
チャイムの音で目を覚ましたとき、心臓が激しく鼓動していた。
すべてが夢だったと思おうとした。モニターに表示された壁紙や、窓の外の騒がしい校庭が、現実に戻ったことを告げていた。
——だが、何かが違っていた。
放課後、再びPCを開いた彼の目に、蛍光灯の光が奇妙に揺れて映り、視界に何かの「パス」が重ねられたように感じた。それは、現実と虚構の境界が数秒だけ溶けた瞬間だった。
頭の中の何かが、明確に変わっていた。知識が「学習された」のではなく、「目覚めた」ような感覚。夢の中で得た知識は、まるで本能のように大脳皮質に刻み込まれていた。
彼は無意識に、ブラウザの開発者ツールを起動し、キーボードを打ち始めた。SQLインジェクションの手法など学んだこともなかったのに、手は勝手に精緻なクエリコードを書き上げていた。
Enterキーを押す。
次の瞬間、学校の教務システムの管理画面が、無防備なまま彼の前に現れた。成績、出席記録、教師のコメント——すべてがそこにあった。
「嘘……だろ……」
鼓動の音が、静まり返った教室に響いていた。
その日から、神谷零の世界は二つに分かれた。
一つは、教師が数式と歴史を教える「普通の」現実。
もう一つは、コードとプロトコルと脆弱性で構成された、流動する「暗き世界」。
彼はもう、他人の視線に怯えることはなかった。社交の不器用さに悩むこともなかった。
放課後のPC教室が、唯一の聖域になった。
バスケで汗を流す同級生たちの代わりに、彼はSQLインジェクションのスクリプトを書き、パラメータ変化による挙動を検証した。塾で英単語を暗記する同級生たちの代わりに、彼はファイアウォールのレスポンスコードを調べ、そこからパターンを探し出していた。
この力は、試したくなる。
害意などなかった。ただ、自分の「本当」を確かめたかった。
彼の初めての実地「任務」は、ちょっとしたイタズラだった。
学校の冷房制御システムは、教師用の古いWeb管理画面を介して操作されていた。そのUIは冗長で、そして脆かった。
神谷は偶然、情報室の管理者がパスワードを打ち込む指の癖を観察し、教室の隅のルーター型番をもとに既知の脆弱性を突き止めた。
週末の夜、校舎は眠り、彼の目の前にあるのは、モニターの淡い光と、窓から差し込む街灯の青い光だけだった。
キーボードを叩く指が止まらない。心臓は高鳴り、興奮と緊張がせめぎ合っていた。
「二年三組」教室の冷房端末をロックオン。設定温度を「26度」から「16度」に書き換える。
——実行。
翌朝。
二年三組は冷蔵庫と化していた。
スーツ姿がトレードマークの担任が、ダウンジャケットにくるまれ、唇を紫に染めながら震えていた。
「な、なんでこんな寒いんだよ……!」
生徒たちもガタガタと震え、文句を言いながら肩を寄せ合っていた。
神谷零は、自分の教室からその様子を眺めながら、口元をほんの少しだけ緩めた。
誰にも悟られぬよう、顔を真剣に保ちつつも、心の奥底では強烈な高揚感が弾けていた。
誰にも気づかれず、現実を変えた——それがどれだけ甘美な快感だったか。
だが、彼は独学だけでは終わらなかった。
日本最大級の匿名セキュリティ掲示板「KiroByte」で、「NullRoot」というIDで、ある暗号ロジックを投稿したのがきっかけだった。
自信はなかった。無視されると思っていた。
だが、数人の大学生レベルのハッカーたちが彼に熱いレスポンスを返してきた。
「どこのCTF出身?この構造、ありえん」
「論文パクった?ロジック完璧すぎ」
そして彼は、「白鍵匿所(ホワイトキー・ネスト)」という小規模だが本物の実力者しかいない地下サークルに招待された。
そこで彼は、週に一度の非公式演習イベント「KEY BATTLE」に参加し、何度も上位に食い込んだ。
ある日、彼が掲示板に投稿したコードに対し、「MiniNull」という老舗ハンドルから、こう書き込まれた。
「なにこの雑なコード。小学生のScratch作品か?」
その夜、神谷は眠らず、エラーコードとヒープ構造の論文を読み漁り、改良に改良を重ねてコードを書き直した。
翌朝、彼は圧縮された最適化スクリプトを貼り直した。
MiniNullは、それ以降一言も返さなかった。
——この世界では、技術だけが言葉だ。
やがて、現実世界でもその技術は役立つようになってきた。
文房具屋の古いWebサイトを作り直し、先生のノートPCから学生データを復旧し、町の古本屋に届いたボット攻撃をブロックした。
「神谷くん、なんでそんなこと分かるんだい?」
老書店の店主に冷たい麦茶を渡され、彼はただ微笑んで答えた。
「漫画から、です。」
深夜になると、彼は「NullRoot」の名で、暗号通貨のウォレット監査や、匿名掲示板のバグ修正を行っていた。
その報酬はビットコインで支払われ、彼はそれをオフラインのコールドウォレットに保管していた。
初めてその資金で手に入れたのは、カスタムキートップセット。
——それは、彼にとって“自由”の証だった。
ある晩、掲示板で偶然見かけたフィッシングアカウントが、かつてのクラスメートの写真を悪用していた。
彼は、怒りに駆られた。
即座に逆探知を開始し、東欧のサーバーを特定、DoS攻撃を実行。
同時に、ホスティング業者に自動通報メールを送信した。
その夜、彼はコードを書かなかった。ただ画面の通知欄に表示された「アカウント削除済み」の表示を静かに見つめていた。
——ハッカーとは、壊す者ではない。守る者だ。
高校三年のある夜、彼は「KEY BATTLE」で初の優勝を果たす。
その直後、匿名の運営者からメッセージが届いた。
「お前のコード、GhostExodusを思い出す。Keep going.」
——GhostExodus。かつて伝説と呼ばれたハッカーの名。
神谷は、その名を見つめ、胸が高鳴るのを感じた。
その夜、彼は塩味ポテチを二袋開け、モニターに映る自分に向かって、静かに笑みを浮かべた。
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