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第二十二話
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結局、私は寮から出ない事になった。引きこもり生活は既に一か月経過してだいぶヒマだ。外に出たい。でも、出れない。卒業まであとちょっとなんだけどなぁ。まぁ、行ってもキャシーの味方しかいないから居心地悪いし良いけど。でも、出たい。だけど……
「いいか、絶対なんとかするから今はおとなしく寮に居ろ! 絶対出るな!」
セバスチャンに、そう言われた。
メアリーもセバスチャンもお仕事があるから、ずっと相手してくれないし、寂しいけど、あの顔のセバスチャンに逆らう勇気はない。
そういえば、セバスチャンにハーレムルートとは何かと聞かれたわ。キャシーが言ってたらしい。やっぱりキャシーも記憶あるのね。でも、愛の果てにはハーレムルートなかったと思ったけど……。
今回は分からないけど、一般的なハーレムルートは全部の攻略対象と恋仲になるって説明はしておいたわ。
私を訪ねる人は居ないし、寮で孤独な日々だと思ってたのに
「カトリーヌ、まだ学園来ないの? カトリーヌ来ないと暇なんだけど」
「クロード、どうして毎日訪ねてくるのよ……」
クロードが、毎日来るのよね。
「だって、今の学園めんどくさいんだよ! 帝国の王子が短期留学してきてさ、みーんな彼に夢中。キャシーなんて、追っかけみたいになってる。ルバートほったらかしだよ」
「帝国の王子?」
「そ、ナールス帝国のヨハン王子。あまり表に出てはいなかったけど、かなり優秀だよ。留学してすぐのテストで、全教科満点。俺、一位じゃなかったの初めてだよ」
「クロードより頭良いの?」
「あれは、別格だね。競う気にもならない。金髪で、目もキラキラしてて、女子生徒は夢中だよ。まさに王子様」
……それって、隠しキャラじゃないかしら? キラキラってのも、あってるような?
「クロード様、なぜこちらにいらっしゃるのですか?」
「セバスチャン! おかえりなさい。お仕事終わったの?」
「ただいま戻りました。カトリーヌお嬢様。クロード様と何を語らっておられたのですか?」
「愛を語らってたんだよ」
空気が凍った。なんでよ、私悪くないわよ! クロードも変な嘘つかないでよね!
「……それはそれは、楽しそうでようございました」
全然良かったって顔してない、セバスチャン、怖いってば!
「語らってないから! クロードも変な嘘つかないでよ」
「学園もつまらないしね。今はみんな王子に夢中だから」
「ああ、さっき言ってたヨハン王子?」
「そうそう、すっごく優秀なんだよ。セバスチャンみたいにね」
「セバスチャンは優秀だもの! でもホントに王子はすごい人みたいね。セバスチャン知ってる?」
「いえ、私は使用人ですしお嬢様が居ないと学園には行きませんから。クロード様? 何が仰りたいんですか?」
「別に。主人を放っておいてセバスチャンこそ何してるの?」
なんなの? 2人の間に火花が散ってる。
「ルシアンも最近変なんだよね。ローザは登校しないし、ルシアンはキャシーと一緒にいる事が増えたし。セバスチャンこそ、僕に頼みがあるんじゃない? ちょうどいいから言ってみなよ」
「いいか、絶対なんとかするから今はおとなしく寮に居ろ! 絶対出るな!」
セバスチャンに、そう言われた。
メアリーもセバスチャンもお仕事があるから、ずっと相手してくれないし、寂しいけど、あの顔のセバスチャンに逆らう勇気はない。
そういえば、セバスチャンにハーレムルートとは何かと聞かれたわ。キャシーが言ってたらしい。やっぱりキャシーも記憶あるのね。でも、愛の果てにはハーレムルートなかったと思ったけど……。
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クロードが、毎日来るのよね。
「だって、今の学園めんどくさいんだよ! 帝国の王子が短期留学してきてさ、みーんな彼に夢中。キャシーなんて、追っかけみたいになってる。ルバートほったらかしだよ」
「帝国の王子?」
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「愛を語らってたんだよ」
空気が凍った。なんでよ、私悪くないわよ! クロードも変な嘘つかないでよね!
「……それはそれは、楽しそうでようございました」
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「ああ、さっき言ってたヨハン王子?」
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「いえ、私は使用人ですしお嬢様が居ないと学園には行きませんから。クロード様? 何が仰りたいんですか?」
「別に。主人を放っておいてセバスチャンこそ何してるの?」
なんなの? 2人の間に火花が散ってる。
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