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37.作られた嘘【リュカ視点】
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まさか、こんなに早くカティと結婚出来る事になるとは思わなかった。たまには、無理するのも悪くねぇな。
カティは、深夜まで俺の事を心配してくれていたので運んでいる最中に眠ってしまった。恥ずかしいと言いながらも、決して下ろして欲しいとは言わないカティ。
可愛くて可愛くて、理性が擦り切れそうだった。
なんとか紳士の仮面を被ってカティを送り届け、騎士の寮にある自分の部屋に戻る為に城を歩く。
少し眠ったので、頭は冴えている。今後の動きを確認しておこう。そう思っていたら、クリストフ様とすれ違った。こんな深夜に、何やってんだ?
慌てて廊下の隅に寄り、頭を下げる。腹の立つ男ではあるが、大国の王太子。礼を失する訳にはいかない。
「カトリーヌ王女は部屋に送り届けたのか? こんな深夜まで仲の良い事だが、まだ婚約者だろう? あまり派手な事はしない方が良いのではないか?」
うわ、見られてたのか。そういや、クリストフ様の後ろに居る人はさっき会ったな。わざわざ報告したのかよ。俺を捕まえて、注意でもしようとしたのか?
……それとも単にカティに会いたかっただけか?
ケッ、だいぶ余裕無くなってんじゃねぇか。
「これはこれは、お見苦しい所をお見せしました。私が少し無茶をして倒れてしまいまして。心配したカトリーヌ王女が私から離れなかったのです。私が起きた事を確認すると眠ってしまいましてね。まさか、婚約者を他の男に運ばせる訳にはいかないでしょう?」
「……確かに、そうだな。リュカ殿は体調が悪いのか?」
「いいえ。少し慣れない事をして疲労しただけで身体は至って健康ですよ。鍛えておりますから」
国王陛下から記憶力を上げる魔法をかけて頂いたせいで疲れてたとこにあんな可愛いキスを貰えば倒れるに決まっている。けど、やっぱちょっと体力落ちてるな。前は平気だったんだけど、身体が若返った代わりに、鍛えた分がなくなってる。以前より少しだけ動きが鈍いんだよな。早いとこもう一回鍛え直しておかねぇと。俺はローラン様みたいに先回りして覚えるなんてすげえ事は出来ない。今後も、国王陛下の魔法のお世話になる事はあるだろう。これから何度も使われる可能性のある魔法だ。疲労でおかしくなって、カティを不安にさせるなんて今回きりにしねぇと。
「そうか、リュカ殿のように鍛えていても倒れるとは。騎士としての鍛錬……ではなさそうだな。先程、慣れない事と言ったな。まさか、カトリーヌ王女の婚約者としての教育は過酷なのか?」
うわ、やっぱこの人すげぇな。慣れない事って言っただけでなんでそこに辿り着くんだよ。
「今回は少し覚える事が多かっただけですから。大変でないとは言いませんが、問題ありませんよ」
「苦労されているな。そんなに大変なら……」
婚約を辞退すれば良い、か?
ふざけんな。辞退なんて絶対しねぇぞ。俺は、クリストフ様の言葉が聞こえなかったフリをして大袈裟に頭を下げる。ゴニョゴニョ小さな声で言ってたし、堂々と頭を下げればそこまで失礼にはなんねぇだろ。
「お気遣いありがとうございます。ですが、カトリーヌ王女と結婚する為ですから。今回は本当に、急ぎだったので少し無茶をしただけなのです。普段はきちんと休んでおりますよ」
「そ、そうか。しかし……いくら婚約者でも、深夜にあのような……」
「普段はむやみに触れたりはしませんよ。当然でしょう。国王陛下にも誓っておりますから。ですが、疲れて眠った婚約者を運ぶくらいはお目溢し頂ければと思います。他の男が彼女に触れるなんて、我慢できませんから」
カティからは、いきなりキスされたけどな。そんな事絶対教えてやんねぇ。
「……そう、だな。リュカ殿が誠実な男だという事は少し話せば分かる。カトリーヌ王女を心から愛している事もな」
やべ、後ろの侍従らしき方が俺を睨んでねぇか? なんか俺、間違えたか?! とりあえずクリストフ様は穏やかなご様子だよな? 腹の中は分かんねぇけど、ここは褒められてんだからお礼を言えばいいのか?
「光栄です」
「……本当に、羨ましいよ」
そういう事か。クリストフ様は本気でカティが好きなんだな。だから、王子の恋敵である俺を睨むって事か。
本当ならクリストフ様がカティと婚約する筈だった。過去でも婚約はクリストフ様からの申し出だったから、元々カティはクリストフ様の好みなんだろうな。あんな魔法が使われなければ、カティはこの人に愛されたんだろうか?
この人は、本当はどんな人なんだろう。ルイーズ様の魅了魔法に囚われていたのは、状況からして間違いない。ルイーズ様の魅了魔法は、もう鑑定する事は出来ない可能性が高いから詳細は分からないけど、あんだけ大量の人を巻き込む程に慕われ、尊敬されていた人だ。きっと、元々は悪い人ではないのだろう。
カティからは、物凄く嫌われてるけどな。俺も、そんなカティの態度に安心するんだから悪い男だなと思う。
カティは基本的に人の悪口は言わない。貴族の令嬢は、コソコソと噂話をしているがカティはそういった話には興味がない。情報収集などはしているし、穏やかにコミュニケーションは取っているが、本当か分からない噂話になるとカティはすぐに別の話題にすり替えてしまう。
カトリーヌ王女は公正な方だと人気があるが、一部の性格の悪い貴族には眩しすぎるのか嫌われている。そんな令嬢達を率いているのがルイーズ様だ。
カティは悪口を言う時間があるなら、魔法を覚えたり、勉強したり、やる事はたくさんあると言っていてルイーズ様達を気にする様子はない。ちなみに、ルイーズ様は貴族の令息達からはかなり警戒されてる。婚約者を探す時に、ルイーズ様の派閥に入っている女性だけは選ぶなというのが、男達の合言葉だ。誰だって家を潰しかねない女性と縁を結ぶ気にはなれねぇよな。過去ではすっかり社交界から遠ざかっていたから詳しくは分からないが、妙にルイーズ様を褒める奴らが増えていた。あれも魅了の影響だったんだろうな。
カティはルイーズ様の悪口なんて言わない。それが余計ルイーズ様のプライドを刺激するんだろうけど、だったらカティみたいに自分を磨けば良いのに。公爵家なんだから良い教師だって手配できるし、魅了魔法を使ってるんだから魔力はあると思うんだけどなぁ。魔法じゃなくても、ダンスやら教養やら、貴族は覚える事が多い。
けど、ルイーズ様はパーティに出ても着飾って自慢話をするだけだ。そんで、カティのダンスが絶賛されたら勝手に敵視する。
ほんっと、あんな女に魅了魔法をかけられたクリストフ様が哀れだぜ。
ところで……勝手に魅了魔法を使えば良いなんて提案しちまったけど、本当にこの人は魔法を使うだろうか。
俺だったら、魔法の力なんかでカティに惚れられても嬉しくねぇ。クリストフ様もそう思って頂ける方だと良いんだがな。
カティの魅力は、あのコロコロ変わる表情や、芯の強さや、優しさ……あーもう! 大量にあり過ぎてキリがねぇ。
とにかく、好きな女性を魔法で歪めてまで愛して欲しいなんて思わねぇ。だからこそ、ちょっとでも可能性があるなら今のうちに潰したい。カティが魅了魔法にかかる姿なんて想像しただけで吐き気がする。
クリストフ様が魅了魔法なんて使わないと言い切る方ならそれはそれで良い。どうせ、ルイーズ様が余計な事を散々話してるからどちらにしても魅了魔法は教えるしかないからな。けど、色々と調査されたら困る。だから、こちらから都合の良い情報を提示する事になった。嘘に少しだけ本当の事を混ぜるのが、信じさせるコツなのだそうだ。
俺は、人の使える魔法がわかる鑑定魔法を持っている設定だ。だからカティの婚約者に選ばれたって事にしてある。誰の事を聞かれても良いように、城に居る人達の顔、名前、使える魔法を全て覚えさせられた。ローラン様が国王陛下にだけ報告している機密資料だそうだ。更にクリストフ様と、クリストフ様に付いていた侍従達の鑑定結果も覚えた。ローラン様は、ご丁寧にクリストフ様の部屋に居た全員を鑑定していたらしい。あの人数を鑑定して、覚えておくなんてすげぇ。国王陛下からは、ここまで情報を開示するからには絶対にカティと結婚して貰うって言われた。カティと結婚しなければ、多分俺は……。ま、あんだけ外堀を埋められたら大丈夫だろ。カティが泣くのはもう嫌だから、あんまり無茶は出来ない。今回だって、頭がフラフラで気持ちが後ろ向きになっちまったせいで、カティを不安にさせてしまった。
けど、早めに覚えたのは正解だ。これで、仕掛けられる。鑑定魔法が使えるのは俺だけ。魅了魔法はルイーズ様だけ。他にも特殊な魔法が使える者が数名居るが、さすがに明かせないし、俺も知らない。
作り上げた嘘を自分に言い聞かせて、頭の中を切り替える。
どうやって仕掛けるかは俺に任せるって言われているから、今ならちょうどいい。
俺は、心の準備を済ませてクリストフ様に話しかける。
ついでに、少し嘘も混ぜておくか。
「そうですか? 俺はクリストフ様の魔法が羨ましいですよ。なんせ、魅了魔法なんてとても貴重ですからね。時間制限があるとはいえ、生涯で2回も使えるなんて凄いです」
クリストフ様は、目を見開いて固まっている。へぇ、この人こんな顔もするんだな。
カティは、深夜まで俺の事を心配してくれていたので運んでいる最中に眠ってしまった。恥ずかしいと言いながらも、決して下ろして欲しいとは言わないカティ。
可愛くて可愛くて、理性が擦り切れそうだった。
なんとか紳士の仮面を被ってカティを送り届け、騎士の寮にある自分の部屋に戻る為に城を歩く。
少し眠ったので、頭は冴えている。今後の動きを確認しておこう。そう思っていたら、クリストフ様とすれ違った。こんな深夜に、何やってんだ?
慌てて廊下の隅に寄り、頭を下げる。腹の立つ男ではあるが、大国の王太子。礼を失する訳にはいかない。
「カトリーヌ王女は部屋に送り届けたのか? こんな深夜まで仲の良い事だが、まだ婚約者だろう? あまり派手な事はしない方が良いのではないか?」
うわ、見られてたのか。そういや、クリストフ様の後ろに居る人はさっき会ったな。わざわざ報告したのかよ。俺を捕まえて、注意でもしようとしたのか?
……それとも単にカティに会いたかっただけか?
ケッ、だいぶ余裕無くなってんじゃねぇか。
「これはこれは、お見苦しい所をお見せしました。私が少し無茶をして倒れてしまいまして。心配したカトリーヌ王女が私から離れなかったのです。私が起きた事を確認すると眠ってしまいましてね。まさか、婚約者を他の男に運ばせる訳にはいかないでしょう?」
「……確かに、そうだな。リュカ殿は体調が悪いのか?」
「いいえ。少し慣れない事をして疲労しただけで身体は至って健康ですよ。鍛えておりますから」
国王陛下から記憶力を上げる魔法をかけて頂いたせいで疲れてたとこにあんな可愛いキスを貰えば倒れるに決まっている。けど、やっぱちょっと体力落ちてるな。前は平気だったんだけど、身体が若返った代わりに、鍛えた分がなくなってる。以前より少しだけ動きが鈍いんだよな。早いとこもう一回鍛え直しておかねぇと。俺はローラン様みたいに先回りして覚えるなんてすげえ事は出来ない。今後も、国王陛下の魔法のお世話になる事はあるだろう。これから何度も使われる可能性のある魔法だ。疲労でおかしくなって、カティを不安にさせるなんて今回きりにしねぇと。
「そうか、リュカ殿のように鍛えていても倒れるとは。騎士としての鍛錬……ではなさそうだな。先程、慣れない事と言ったな。まさか、カトリーヌ王女の婚約者としての教育は過酷なのか?」
うわ、やっぱこの人すげぇな。慣れない事って言っただけでなんでそこに辿り着くんだよ。
「今回は少し覚える事が多かっただけですから。大変でないとは言いませんが、問題ありませんよ」
「苦労されているな。そんなに大変なら……」
婚約を辞退すれば良い、か?
ふざけんな。辞退なんて絶対しねぇぞ。俺は、クリストフ様の言葉が聞こえなかったフリをして大袈裟に頭を下げる。ゴニョゴニョ小さな声で言ってたし、堂々と頭を下げればそこまで失礼にはなんねぇだろ。
「お気遣いありがとうございます。ですが、カトリーヌ王女と結婚する為ですから。今回は本当に、急ぎだったので少し無茶をしただけなのです。普段はきちんと休んでおりますよ」
「そ、そうか。しかし……いくら婚約者でも、深夜にあのような……」
「普段はむやみに触れたりはしませんよ。当然でしょう。国王陛下にも誓っておりますから。ですが、疲れて眠った婚約者を運ぶくらいはお目溢し頂ければと思います。他の男が彼女に触れるなんて、我慢できませんから」
カティからは、いきなりキスされたけどな。そんな事絶対教えてやんねぇ。
「……そう、だな。リュカ殿が誠実な男だという事は少し話せば分かる。カトリーヌ王女を心から愛している事もな」
やべ、後ろの侍従らしき方が俺を睨んでねぇか? なんか俺、間違えたか?! とりあえずクリストフ様は穏やかなご様子だよな? 腹の中は分かんねぇけど、ここは褒められてんだからお礼を言えばいいのか?
「光栄です」
「……本当に、羨ましいよ」
そういう事か。クリストフ様は本気でカティが好きなんだな。だから、王子の恋敵である俺を睨むって事か。
本当ならクリストフ様がカティと婚約する筈だった。過去でも婚約はクリストフ様からの申し出だったから、元々カティはクリストフ様の好みなんだろうな。あんな魔法が使われなければ、カティはこの人に愛されたんだろうか?
この人は、本当はどんな人なんだろう。ルイーズ様の魅了魔法に囚われていたのは、状況からして間違いない。ルイーズ様の魅了魔法は、もう鑑定する事は出来ない可能性が高いから詳細は分からないけど、あんだけ大量の人を巻き込む程に慕われ、尊敬されていた人だ。きっと、元々は悪い人ではないのだろう。
カティからは、物凄く嫌われてるけどな。俺も、そんなカティの態度に安心するんだから悪い男だなと思う。
カティは基本的に人の悪口は言わない。貴族の令嬢は、コソコソと噂話をしているがカティはそういった話には興味がない。情報収集などはしているし、穏やかにコミュニケーションは取っているが、本当か分からない噂話になるとカティはすぐに別の話題にすり替えてしまう。
カトリーヌ王女は公正な方だと人気があるが、一部の性格の悪い貴族には眩しすぎるのか嫌われている。そんな令嬢達を率いているのがルイーズ様だ。
カティは悪口を言う時間があるなら、魔法を覚えたり、勉強したり、やる事はたくさんあると言っていてルイーズ様達を気にする様子はない。ちなみに、ルイーズ様は貴族の令息達からはかなり警戒されてる。婚約者を探す時に、ルイーズ様の派閥に入っている女性だけは選ぶなというのが、男達の合言葉だ。誰だって家を潰しかねない女性と縁を結ぶ気にはなれねぇよな。過去ではすっかり社交界から遠ざかっていたから詳しくは分からないが、妙にルイーズ様を褒める奴らが増えていた。あれも魅了の影響だったんだろうな。
カティはルイーズ様の悪口なんて言わない。それが余計ルイーズ様のプライドを刺激するんだろうけど、だったらカティみたいに自分を磨けば良いのに。公爵家なんだから良い教師だって手配できるし、魅了魔法を使ってるんだから魔力はあると思うんだけどなぁ。魔法じゃなくても、ダンスやら教養やら、貴族は覚える事が多い。
けど、ルイーズ様はパーティに出ても着飾って自慢話をするだけだ。そんで、カティのダンスが絶賛されたら勝手に敵視する。
ほんっと、あんな女に魅了魔法をかけられたクリストフ様が哀れだぜ。
ところで……勝手に魅了魔法を使えば良いなんて提案しちまったけど、本当にこの人は魔法を使うだろうか。
俺だったら、魔法の力なんかでカティに惚れられても嬉しくねぇ。クリストフ様もそう思って頂ける方だと良いんだがな。
カティの魅力は、あのコロコロ変わる表情や、芯の強さや、優しさ……あーもう! 大量にあり過ぎてキリがねぇ。
とにかく、好きな女性を魔法で歪めてまで愛して欲しいなんて思わねぇ。だからこそ、ちょっとでも可能性があるなら今のうちに潰したい。カティが魅了魔法にかかる姿なんて想像しただけで吐き気がする。
クリストフ様が魅了魔法なんて使わないと言い切る方ならそれはそれで良い。どうせ、ルイーズ様が余計な事を散々話してるからどちらにしても魅了魔法は教えるしかないからな。けど、色々と調査されたら困る。だから、こちらから都合の良い情報を提示する事になった。嘘に少しだけ本当の事を混ぜるのが、信じさせるコツなのだそうだ。
俺は、人の使える魔法がわかる鑑定魔法を持っている設定だ。だからカティの婚約者に選ばれたって事にしてある。誰の事を聞かれても良いように、城に居る人達の顔、名前、使える魔法を全て覚えさせられた。ローラン様が国王陛下にだけ報告している機密資料だそうだ。更にクリストフ様と、クリストフ様に付いていた侍従達の鑑定結果も覚えた。ローラン様は、ご丁寧にクリストフ様の部屋に居た全員を鑑定していたらしい。あの人数を鑑定して、覚えておくなんてすげぇ。国王陛下からは、ここまで情報を開示するからには絶対にカティと結婚して貰うって言われた。カティと結婚しなければ、多分俺は……。ま、あんだけ外堀を埋められたら大丈夫だろ。カティが泣くのはもう嫌だから、あんまり無茶は出来ない。今回だって、頭がフラフラで気持ちが後ろ向きになっちまったせいで、カティを不安にさせてしまった。
けど、早めに覚えたのは正解だ。これで、仕掛けられる。鑑定魔法が使えるのは俺だけ。魅了魔法はルイーズ様だけ。他にも特殊な魔法が使える者が数名居るが、さすがに明かせないし、俺も知らない。
作り上げた嘘を自分に言い聞かせて、頭の中を切り替える。
どうやって仕掛けるかは俺に任せるって言われているから、今ならちょうどいい。
俺は、心の準備を済ませてクリストフ様に話しかける。
ついでに、少し嘘も混ぜておくか。
「そうですか? 俺はクリストフ様の魔法が羨ましいですよ。なんせ、魅了魔法なんてとても貴重ですからね。時間制限があるとはいえ、生涯で2回も使えるなんて凄いです」
クリストフ様は、目を見開いて固まっている。へぇ、この人こんな顔もするんだな。
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