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第十話
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「お義姉様、ありがとうございます。ですがわたくしは大丈夫ですわ。3年、我慢します。そうすればわたくしは自由です」
「理不尽だわ! どうしてミモザが我慢しないといけないの! 悪いのは全面的にあちらなのに!」
「我が家の家訓は、恨みは100倍にして返せ。敵に情けは無用だ。戦いを始めよう。ミモザ、徹底的にやるぞ」
「お兄様。既に種は蒔きました。こちらをご覧くださいな」
「なんだこのふざけた書類は! ん……これは……ははっ、さすが我が妹」
「まぁ! 素敵な契約が入っているじゃない! 侯爵家はあと3年の命ねぇ」
「ふふっ、お母様の教え通りにしたら、わたくしを夫に従う都合の良い妻と思い込んでますの。最初は一生縛り付けるつもりだったみたいですけど、今では離婚を指折り数えて楽しみにしておられるようですわ。それに、ここに書かれてる通り家族と会うのは夫が許可していますの。だから、堂々と会えますわ。この書面は、うちで保管しておいて下さいませ。念のため、写もいくつか作りましょう」
「そうね、見せる事になっても写を見せた方が良いわ」
「ええ! 今のところ、夫はこの契約の危険性に全く気がついておりません」
「ミモザ、教えて? どこか素敵な契約なの?」
「お義姉様、こちらをご覧下さい。白い結婚で離婚を申し立て出来るのは、どちらでしょうか?」
「それはもちろん、夫婦生活を拒否されている方ですから、今回はミモザよね」
「ええ、その通りですわ。お義姉様は、女神像の審判をご存知?」
「ええ、もちろん。嫁ぐ時に母に教えて頂いたわ。白い結婚以外でも、あまりに耐えられない事があれば女神像の前で宣言なさい。真偽が確実に分かるからと言われたわ」
「わたくしも嫁ぐ時に母に言われたわ。結婚で家を出る娘や息子には伝える事が多いみたいね」
「女神像の前では嘘はつけませんし、白い結婚の認定は、必ず女神像の前で行います。自分が夫婦生活を拒否しているなんて言える訳ありません。白い結婚が認められませんもの。でもそれなら嘘をつくしかない。嘘がバレると、どうなると思います?」
「それは当然、貴族でなくなります……あっ! この文は……!」
「そう、愛しの旦那さまは、ご自分で白い結婚による離婚を申し立てするそうですわ。貴族籍を捨てるほど、ローザ様を愛していらっしゃるようですわね。まぁ、書類にも書かせましたから、これを公表すればそれだけで旦那さまは終わりですが、どうせなら大恥をかいて頂きたいと思いませんか?」
「あは、あははは……! さすがミモザだ!」
「さすが私の娘!」
お兄様と、お父様が大笑いしております。ふふっ、やっぱりこの家は最高ですわ。
「理不尽だわ! どうしてミモザが我慢しないといけないの! 悪いのは全面的にあちらなのに!」
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「お兄様。既に種は蒔きました。こちらをご覧くださいな」
「なんだこのふざけた書類は! ん……これは……ははっ、さすが我が妹」
「まぁ! 素敵な契約が入っているじゃない! 侯爵家はあと3年の命ねぇ」
「ふふっ、お母様の教え通りにしたら、わたくしを夫に従う都合の良い妻と思い込んでますの。最初は一生縛り付けるつもりだったみたいですけど、今では離婚を指折り数えて楽しみにしておられるようですわ。それに、ここに書かれてる通り家族と会うのは夫が許可していますの。だから、堂々と会えますわ。この書面は、うちで保管しておいて下さいませ。念のため、写もいくつか作りましょう」
「そうね、見せる事になっても写を見せた方が良いわ」
「ええ! 今のところ、夫はこの契約の危険性に全く気がついておりません」
「ミモザ、教えて? どこか素敵な契約なの?」
「お義姉様、こちらをご覧下さい。白い結婚で離婚を申し立て出来るのは、どちらでしょうか?」
「それはもちろん、夫婦生活を拒否されている方ですから、今回はミモザよね」
「ええ、その通りですわ。お義姉様は、女神像の審判をご存知?」
「ええ、もちろん。嫁ぐ時に母に教えて頂いたわ。白い結婚以外でも、あまりに耐えられない事があれば女神像の前で宣言なさい。真偽が確実に分かるからと言われたわ」
「わたくしも嫁ぐ時に母に言われたわ。結婚で家を出る娘や息子には伝える事が多いみたいね」
「女神像の前では嘘はつけませんし、白い結婚の認定は、必ず女神像の前で行います。自分が夫婦生活を拒否しているなんて言える訳ありません。白い結婚が認められませんもの。でもそれなら嘘をつくしかない。嘘がバレると、どうなると思います?」
「それは当然、貴族でなくなります……あっ! この文は……!」
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「あは、あははは……! さすがミモザだ!」
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お兄様と、お父様が大笑いしております。ふふっ、やっぱりこの家は最高ですわ。
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