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第十三話
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「すまん……母上が怖過ぎて……」
「ローザ様はなんと仰っておりますの?! まだ婚姻して1年ですわよ?! こんな! 夜着を! 渡されるわたくしの気持ちがお分かり?! あまり待たせるようでしたら、お義父様にこの書面をお見せしますわよ!」
「それはっ……実家に保存してあったんじゃ……」
「この間、商会で客先を回った時にたまたま母に会いましたの。その時届けるよう頼んだのですわ。お義母様の監視があるから、結局わたくしは家族に会えていません。わたくしがイライラする理由はお分かりですわよね?!」
もちろん、これは写です。ですが、よーく見ないと分かりませんから、パッと見るだけなら本物に見えます。
さっさと愛する女性と乳繰り合えばよろしいではありませんか。わたくしには複数の監視をつける癖にこの男は野放しで、週の半分はローザ様の所に入り浸っているんですよ?!
そのせいで、夫を働かせ過ぎだとわたくしが責められています。
そろそろ限界です。もう、この書面だけでもこの男は終わりですし、さっさと出て行こうかしら。
「待って! 待ってくれ!!!」
「どうして待たねばなりませんの? さっさとわたくしを捨てればよろしいではありませんか! 毎日毎日、出来もしない子を催促されますのよ?! その間、唯一の癒しである家族にも会えない。約束が違うではありませんか! こんな事するつもりありませんでしたが、今すぐこの書類を屋敷の者にお見せして参りますわ! お義母様以外に渡すのは有りなのですから! それが嫌なら、さっさとローザ様を第二夫人になさいませ!」
「それ、それなんだ! ローザは、第二夫人など嫌だとダダをこねているんだ」
はぁ?! ふざけないで下さいませ!
不倫しておいて、第二夫人が嫌ですって?!
ローザ様も大概ですわね。
子が出来れば、正妻になれるでしょうけどしょっちゅう入り浸っている割にまだ妊娠の兆しは無いです。
「お子が出来る気配はありますの?」
「いや……ローザとは……」
まさか、まさか、まさか……。
「旦那さま、ローザ様と身体の関係はございませんの?」
「ああ、ない」
嘘でしょ?! 初夜であれだけ啖呵を切っておいて……。そろそろ我慢できなくなってきたので、子が出来たら早めに離婚出来ると思っておりましたのに……。
「どうしてですか? 初夜であれだけ威張っておられましたのに」
「威張って……いたな。すまん。初夜の時はローザに子を産んでもらうつもりだったんだが、あの後、母上が私生児など許さない。妻としか身体の関係を持ってはいけないと言うから……」
またママですの?!
このマザコン! ローザ様もイライラしないのかしら?
「ローザ様はなんと仰っておりますの?! まだ婚姻して1年ですわよ?! こんな! 夜着を! 渡されるわたくしの気持ちがお分かり?! あまり待たせるようでしたら、お義父様にこの書面をお見せしますわよ!」
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「この間、商会で客先を回った時にたまたま母に会いましたの。その時届けるよう頼んだのですわ。お義母様の監視があるから、結局わたくしは家族に会えていません。わたくしがイライラする理由はお分かりですわよね?!」
もちろん、これは写です。ですが、よーく見ないと分かりませんから、パッと見るだけなら本物に見えます。
さっさと愛する女性と乳繰り合えばよろしいではありませんか。わたくしには複数の監視をつける癖にこの男は野放しで、週の半分はローザ様の所に入り浸っているんですよ?!
そのせいで、夫を働かせ過ぎだとわたくしが責められています。
そろそろ限界です。もう、この書面だけでもこの男は終わりですし、さっさと出て行こうかしら。
「待って! 待ってくれ!!!」
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「それ、それなんだ! ローザは、第二夫人など嫌だとダダをこねているんだ」
はぁ?! ふざけないで下さいませ!
不倫しておいて、第二夫人が嫌ですって?!
ローザ様も大概ですわね。
子が出来れば、正妻になれるでしょうけどしょっちゅう入り浸っている割にまだ妊娠の兆しは無いです。
「お子が出来る気配はありますの?」
「いや……ローザとは……」
まさか、まさか、まさか……。
「旦那さま、ローザ様と身体の関係はございませんの?」
「ああ、ない」
嘘でしょ?! 初夜であれだけ啖呵を切っておいて……。そろそろ我慢できなくなってきたので、子が出来たら早めに離婚出来ると思っておりましたのに……。
「どうしてですか? 初夜であれだけ威張っておられましたのに」
「威張って……いたな。すまん。初夜の時はローザに子を産んでもらうつもりだったんだが、あの後、母上が私生児など許さない。妻としか身体の関係を持ってはいけないと言うから……」
またママですの?!
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