初夜で白い結婚を宣言する男は夫ではなく敵です

編端みどり

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こぼれ話、その後など

こぼれ話 姉はお怒りです3

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21話の後

「奥様、怒りを出しすぎです」

「何よ、ニルだって怒ってるでしょ?」

「ええ、ものすごく怒ってますよ。あぁ、そうだ。ミモザ様に正体を明かして申し訳ありません」

「報告は来てたし、もう限界だとは聞いてたから良いわ。ミモザもニルと会えて落ち着いたみたいだし」

「どちらかというと、奥様に甘えられたからじゃないですかね?」

「どうでしょうね。でも、こんなに落ち着いて寝ている姿は久しぶりに見たわ」

「ぐっすり眠っておられます。今までは、話し声がしたらすぐ起きてしまわれていましたが、今は起きられる気配はありませんね」

「安心したんでしょうね。しばらく付いていてあげて。そうそう、最近ミモザが嬉しそうに押し花を眺めていたわ。あれ、ニルでしょう?」

「そうです。花ならアイツらも気にしませんから。ミモザ様は気が付いてくれたみたいですね。良かったです」

「あの花、ミモザの名前の由来でしょう?」

「はい。あの花ならミモザ様の味方が居るとお伝え出来ると思いまして。オレとは分からないでしょうけど、味方が近くに居ると分かれば、少しは安心なさると思ったんです」

「ミモザは、ニルだと気がついてるわよ」

「え……、そこまで分かんねぇっすよ」

「ミモザから、ニルを呼んでくれたのはお兄様ですかって聞かれたわ。監視も居るから小声だったけど、わたくしが呼んだのって言ったら、とっても嬉しそうだったわ。すっごく可愛かったわよ」

「あん時っすか……」

「ふふっ、良かったわね」

ニルは真っ赤な顔で下を向いています。そろそろ2人だけにしてあげましょう。

「じゃあ、ミモザをよろしくね」

「この状態でミモザ様とふたりにしないで下さいよ!」

「命令よ、誰かに見られる気配がない限り、ミモザの側に居なさい。起きた時、安心できるようにね」

「オレがミモザ様になんかするとは思わねぇんですか?」

「ええ、ニルを信用しているから」

「そりゃ、なんにもしませんけど……」

それはそれで辛いでしょうけど、しばらくは幸せな時間を堪能すれば良いわ。

さて、旦那様に連絡しましょう。万が一ミモザの計画が頓挫しても、侯爵家の奴らは徹底的に破滅させてやるわ。
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