初夜で白い結婚を宣言する男は夫ではなく敵です

編端みどり

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こぼれ話、その後など

こぼれ話 姉はお怒りです2

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12話~15話のちょっと前
1年間ミモザを見守っていたニルの報告

「奥様、針が足りなくなりそうです。作って下さい」

「嘘……早すぎるわ。ミモザとあの男は週に2回くらいしか同じ部屋で寝てないでしょう? ほぼ毎回使わないとこんなに早く無くならないわよ。まさか無駄に針を使ったの?」

「な訳ねえでしょう。そんな事しませんよ。純粋にあの男がケダモノなんすよ」

「じゃあ何? ミモザにあんな事言った癖に毎回ミモザを抱こうとしてる訳?」

「そうっす。もうアイツ始末して良いっすか?」

「良いって言ってあげたいけど、ミモザと添い遂げたいなら我慢しなさい」

「……分かってますよ。我慢してます。ただ、正直見てらんねぇっす。あの家のババア、ミモザ様に、媚薬飲ませたんですよ」

「はぁ!? バッカじゃないの?! ミモザは大丈夫だったの?!」

「すぐ解毒薬を飲まれたので、問題ありません。あの男も飲まされてました。仕掛けたのは母親なのに、ミモザ様も苦しんでたのに、あの男はミモザ様が媚薬を飲ませたんだって勘違いして、ミモザ様を殴りました。誤解は解けて、すぐ謝ってましたけど、ムカついたから眠り針を使いました。預かってた針はそれで全部使い切りました。すいません」

「良いわ。むしろ一気に100本くらい刺してやれば良かったのよ」

「そんな事したら死ぬでしょう」

「分かってるわよ。それくらい腹が立つのよ! 副作用、強くしてやろうかしら」

子どもが出来ないくらいじゃ生ぬるいわよね。いっそ、寿命を削るとか……。

「奥様、命に関わるヤツはダメっすよ」

「何よ、ニルだって今すぐ殺したいって顔してるわよ」

「そりゃ、そうですけど。ミモザ様はそんな事を望まないでしょう?」

確かに、ミモザはそこまでの報復は望まないでしょう。

「……分かったわ。ニル、ミモザをお願い。姿を見せられないけど、何か方法があるならミモザを励ましてあげて。手紙とか」

「手紙は証拠になるからダメですよ。あの家、警備は緩いから潜入は楽ですけど、しょっちゅうミモザ様の部屋や荷物を漁るヤツが居るんです」

「はぁ……3年耐えろなんて、酷だったかしら……」

「ミモザ様は何が何でも耐えるでしょうけどね」

「あの男、絶対許さないわ。大体、かわいい彼女をさっさと第二夫人にしなさいよ。そうすればミモザと同じ部屋で寝たりしなくて良いだろうし」

「なんか揉めてるみたいっすね。母親も早くミモザ様と子を作れとか言ってるから、ママにローザを紹介出来ないみたいですよ」

「知らないわよ! 優柔不断な男ね!」

「ミモザ様もそう言ってました。部屋にひとりで居る時、優柔不断だ、ふざけるなって怒ってました」

「はぁー……、ミモザはどうしようとしてるの?」

「お金を稼いで、出産したら仕事セーブしなきゃいけないって事にするみたいですよ」

「お金が無くなるのが怖いから、子を産めとは言われなくなるって訳ね」

「そうみたいっす」

「それはそれで、面倒になりそうね。ちゃんと見張っててよ」

「もちろんです。お任せ下さい」
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