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こぼれ話、その後など
こぼれ話 ニルは諦めない 4
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階段から落とされるのは予想してた。あのババアがコソコソ計画を立ててたからな。
場所までは特定出来なかったけど、常に見守っていたから、ミモザを助ける事が出来た。
色々ショックな事がありすぎて呆然としてるミモザを放っておけずに声をかけたら、華が咲くみたいに笑ってくれた。
それからは、幸せだった。ミモザは昔みたいに気さくに話してくれるし、オレを頼ってくれた。
けど、ミモザの魅力を分かってるのはオレだけじゃなかった。ミモザが第三夫人になった事で、プロポーズまでするヤツが現れた。
けど、既婚者にプロポーズするような奴とは絶対結婚しないとミモザは言っていた。
探りを入れておいて良かった……。オレも先走るところだった。冷静になりゃ、そりゃそうだよな。
ミモザはれっきとした侯爵夫人だ。順番をすっ飛ばしてプロポーズなんて、ミモザがいちばん嫌いな行為だと何故気が付かないんだろう。
オレは間違えない。ミモザが離婚して、次に誰かと結婚しようと思った時に結婚を申し込もう。もう、目を離したりしない。嫌われたら困るからな。
そう思って、距離を詰め過ぎないように気をつけて接していた。けど、ミモザはすっかりオレを信頼してくれて、奥様にはよく我慢してるわねって揶揄われた。
離婚してからミモザは楽しそうに働いていた。けど、まだ結婚はしたくなさそうだったからプロポーズはしなかった。何人かプロポーズして、あっさり断られていたのも見てたからな。アイツら全員、ミモザが離婚する前にプロポーズしたのによくやるぜ。断るって分かってたから、冷静に対応できた。
しばらくしたら、ミモザの爺さんがアスターみたいなヤツが来ても伯爵家なら断れるからって、オレを養子にしてくれた。国王になった元王太子殿下からも、そのまま、ミモザにプロポーズしろって焚き付けられた。
両親は呆れながらもずっと応援してくれた。オレを見ていると、親としてもっとしっかりしなきゃいけないと言って、新しい品種の花を開発したりしていた。
黄色と青の花が咲く珍しい花だった。オレの名前は、青い朝顔から取ったらしいから、オレとミモザの花だとすぐ分かった。
これをいっぱい植えられる庭を持てるくらい出世して、お嬢様を幸せにしろって言ってくれた。
やっぱり、親父はすげぇ。
ミモザの意見を確認しないとプロポーズ出来ないと譲らないオレに、旦那様と奥様がミモザの気持ちを確認してくれた。
最初は断られるかと思って落ち込んだけど、ミモザもオレが好きだと言ってくれた。
ミモザは、今ようやくオレを意識し始めたばかりだと真っ赤な顔で言っていた。恋愛がよく分からないけど、オレの事は好きだと言ってくれた。
恋愛感情が分からないなら、ゆっくりオレが教えてやる。アイツらのせいで、ミモザは恋愛にあまり良いイメージを持っていない。でも、オレと一緒に居たいって言ってくれた。
今はそれだけで充分だ。一生大事にするし、絶対離さない。
場所までは特定出来なかったけど、常に見守っていたから、ミモザを助ける事が出来た。
色々ショックな事がありすぎて呆然としてるミモザを放っておけずに声をかけたら、華が咲くみたいに笑ってくれた。
それからは、幸せだった。ミモザは昔みたいに気さくに話してくれるし、オレを頼ってくれた。
けど、ミモザの魅力を分かってるのはオレだけじゃなかった。ミモザが第三夫人になった事で、プロポーズまでするヤツが現れた。
けど、既婚者にプロポーズするような奴とは絶対結婚しないとミモザは言っていた。
探りを入れておいて良かった……。オレも先走るところだった。冷静になりゃ、そりゃそうだよな。
ミモザはれっきとした侯爵夫人だ。順番をすっ飛ばしてプロポーズなんて、ミモザがいちばん嫌いな行為だと何故気が付かないんだろう。
オレは間違えない。ミモザが離婚して、次に誰かと結婚しようと思った時に結婚を申し込もう。もう、目を離したりしない。嫌われたら困るからな。
そう思って、距離を詰め過ぎないように気をつけて接していた。けど、ミモザはすっかりオレを信頼してくれて、奥様にはよく我慢してるわねって揶揄われた。
離婚してからミモザは楽しそうに働いていた。けど、まだ結婚はしたくなさそうだったからプロポーズはしなかった。何人かプロポーズして、あっさり断られていたのも見てたからな。アイツら全員、ミモザが離婚する前にプロポーズしたのによくやるぜ。断るって分かってたから、冷静に対応できた。
しばらくしたら、ミモザの爺さんがアスターみたいなヤツが来ても伯爵家なら断れるからって、オレを養子にしてくれた。国王になった元王太子殿下からも、そのまま、ミモザにプロポーズしろって焚き付けられた。
両親は呆れながらもずっと応援してくれた。オレを見ていると、親としてもっとしっかりしなきゃいけないと言って、新しい品種の花を開発したりしていた。
黄色と青の花が咲く珍しい花だった。オレの名前は、青い朝顔から取ったらしいから、オレとミモザの花だとすぐ分かった。
これをいっぱい植えられる庭を持てるくらい出世して、お嬢様を幸せにしろって言ってくれた。
やっぱり、親父はすげぇ。
ミモザの意見を確認しないとプロポーズ出来ないと譲らないオレに、旦那様と奥様がミモザの気持ちを確認してくれた。
最初は断られるかと思って落ち込んだけど、ミモザもオレが好きだと言ってくれた。
ミモザは、今ようやくオレを意識し始めたばかりだと真っ赤な顔で言っていた。恋愛がよく分からないけど、オレの事は好きだと言ってくれた。
恋愛感情が分からないなら、ゆっくりオレが教えてやる。アイツらのせいで、ミモザは恋愛にあまり良いイメージを持っていない。でも、オレと一緒に居たいって言ってくれた。
今はそれだけで充分だ。一生大事にするし、絶対離さない。
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