7 / 28
第七話【カルロ視点】
しおりを挟む
初めてシルヴィアと会ったのは、騎士団の訓練に来た時だった。
近衛騎士は、騎士団のエリート集団だ。その近衛騎士の隊長の娘、それがシルヴィアだった。鍛錬に参加した時も、最初はお嬢様の道楽だと思っていた。
だけど、シルヴィアは誰よりも真剣に鍛錬を受けていた。悪戯心で、ついてこれねえようにいつもより厳しめに訓練しても、汗も拭わず必死でついてきていた。
そして、オレたち騎士を毎日こんな鍛練をするなんて素晴らしいと褒めてくれた。
そん時から、オレはシルヴィアが来る日を待ち望むようになった。
シルヴィアはすぐに女性騎士達のアイドルになった。と言うかありゃ、親衛隊だな。シルヴィアも楽しそうにしてるから良いけどよ。
男性騎士にも、シルヴィアは人気だ。平民出身の奴なんて貞操観念が違うから、シルヴィアに近づこうとする。そんな不埒な奴を排除する親衛隊はありがたい。たまにオレもガードされるのは困るけどよ。
シルヴィアには婚約者が居る。同じ学園に通う同級生だそうだ。アルベルトと言うらしい。父上と兄上に頼んで調べて貰った。婚約者……居るのか。くっそ、もっと早く出会えてりゃ良かったのに。
オレは、騎士一筋で婚約者も居ない。シルヴィアの事を調べるように頼んだ時に、兄上達はオレにようやく春が来たかと喜んでいたから、シルヴィアに婚約者が居ると分かってガッカリしていた。相手は学園でも優秀だと言われているらしいから、破棄もなさそうだと言っていた。シルヴィアは、その婚約者にかなり尽くしているらしい。
それからは、なんだかモヤモヤして、シルヴィアともどう話したら良いか分かんなくて、つい厳しい言い方をしちまう。
そんで、シルヴィアの親衛隊に怒られるんだ。
そんなシルヴィアが、婚約破棄をすると言う。嬉しくて心が震えた。シルヴィアが、フリーになるって事か?!
よくよく聞いてみると、シルヴィアは婚約者のアルベルトが好きな訳ではないらしい。あんなに尽してたのにか! しかも、騎士になりたいと言う。
シルヴィアが騎士になったら、今よりもっと会えるんだよな。しかも、シルヴィアはフリー……。
今のうちからシルヴィアにオレを意識して貰いたい。そう思ってシルヴィアに迫るような事を言うようになった。
シルヴィアは、最初は真っ赤な顔をしていたが、最近はお礼を言うようになった。どうやら騎士になったら街の巡回でキスシーンなんてよく見るとオレが言ったから、そういった事に慣れる為にオレが練習で迫ってると判断したらしい。
そう言うとこは、鈍感だよなぁ。いくらなんでも、好きじゃねぇ女性にキスを迫ったりするかよ。本当にキス出来るのは結婚式なんだから、ほぼプロポーズだって言うのに。
明日には婚約破棄が成立する。オレらも警備に行くから見届ける予定だ。
シルヴィアの親衛隊は、事情を聞いてブチ切れているから、アルベルト達に危害を加えねぇように指導しねぇと。
近衛騎士は、騎士団のエリート集団だ。その近衛騎士の隊長の娘、それがシルヴィアだった。鍛錬に参加した時も、最初はお嬢様の道楽だと思っていた。
だけど、シルヴィアは誰よりも真剣に鍛錬を受けていた。悪戯心で、ついてこれねえようにいつもより厳しめに訓練しても、汗も拭わず必死でついてきていた。
そして、オレたち騎士を毎日こんな鍛練をするなんて素晴らしいと褒めてくれた。
そん時から、オレはシルヴィアが来る日を待ち望むようになった。
シルヴィアはすぐに女性騎士達のアイドルになった。と言うかありゃ、親衛隊だな。シルヴィアも楽しそうにしてるから良いけどよ。
男性騎士にも、シルヴィアは人気だ。平民出身の奴なんて貞操観念が違うから、シルヴィアに近づこうとする。そんな不埒な奴を排除する親衛隊はありがたい。たまにオレもガードされるのは困るけどよ。
シルヴィアには婚約者が居る。同じ学園に通う同級生だそうだ。アルベルトと言うらしい。父上と兄上に頼んで調べて貰った。婚約者……居るのか。くっそ、もっと早く出会えてりゃ良かったのに。
オレは、騎士一筋で婚約者も居ない。シルヴィアの事を調べるように頼んだ時に、兄上達はオレにようやく春が来たかと喜んでいたから、シルヴィアに婚約者が居ると分かってガッカリしていた。相手は学園でも優秀だと言われているらしいから、破棄もなさそうだと言っていた。シルヴィアは、その婚約者にかなり尽くしているらしい。
それからは、なんだかモヤモヤして、シルヴィアともどう話したら良いか分かんなくて、つい厳しい言い方をしちまう。
そんで、シルヴィアの親衛隊に怒られるんだ。
そんなシルヴィアが、婚約破棄をすると言う。嬉しくて心が震えた。シルヴィアが、フリーになるって事か?!
よくよく聞いてみると、シルヴィアは婚約者のアルベルトが好きな訳ではないらしい。あんなに尽してたのにか! しかも、騎士になりたいと言う。
シルヴィアが騎士になったら、今よりもっと会えるんだよな。しかも、シルヴィアはフリー……。
今のうちからシルヴィアにオレを意識して貰いたい。そう思ってシルヴィアに迫るような事を言うようになった。
シルヴィアは、最初は真っ赤な顔をしていたが、最近はお礼を言うようになった。どうやら騎士になったら街の巡回でキスシーンなんてよく見るとオレが言ったから、そういった事に慣れる為にオレが練習で迫ってると判断したらしい。
そう言うとこは、鈍感だよなぁ。いくらなんでも、好きじゃねぇ女性にキスを迫ったりするかよ。本当にキス出来るのは結婚式なんだから、ほぼプロポーズだって言うのに。
明日には婚約破棄が成立する。オレらも警備に行くから見届ける予定だ。
シルヴィアの親衛隊は、事情を聞いてブチ切れているから、アルベルト達に危害を加えねぇように指導しねぇと。
143
あなたにおすすめの小説
婚約破棄が国を亡ぼす~愚かな王太子たちはそれに気づかなかったようで~
みやび
恋愛
冤罪で婚約破棄などする国の先などたかが知れている。
全くの無実で婚約を破棄された公爵令嬢。
それをあざ笑う人々。
そんな国が亡びるまでほとんど時間は要らなかった。
【完結】不貞された私を責めるこの国はおかしい
春風由実
恋愛
婚約者が不貞をしたあげく、婚約破棄だと言ってきた。
そんな私がどうして議会に呼び出され糾弾される側なのでしょうか?
婚約者が不貞をしたのは私のせいで、
婚約破棄を命じられたのも私のせいですって?
うふふ。面白いことを仰いますわね。
※最終話まで毎日一話更新予定です。→3/27完結しました。
※カクヨムにも投稿しています。
愛想を尽かした女と尽かされた男
火野村志紀
恋愛
※全16話となります。
「そうですか。今まであなたに尽くしていた私は側妃扱いで、急に湧いて出てきた彼女が正妃だと? どうぞ、お好きになさって。その代わり私も好きにしますので」
[完結]婚約破棄ですか? 困りましたね。え、別の方と婚約? どなたですか?
h.h
恋愛
未来の妃となるべく必死で努力してきたアリーシャ。
そんなアリーシャに婚約破棄が言い渡される。アリーシャが思ったのは、手にした知識をこれからどう活かしていけばいいのかということだった。困ったアリーシャに、国王はある提案をする。
姉のものを欲しがる性悪な妹に、墓穴を掘らせてみることにした
柚木ゆず
恋愛
僕の婚約者であるロゼの家族は、困った人ばかりだった。
異母妹のアメリはロゼの物を欲しがって平然と奪い取り、継母ベルは実子だけを甘やかす。父親であるトムはベルに夢中で、そのためアメリの味方ばかりする。
――そんな人達でも、家族ですので――。
それでもロゼは我慢していたのだけれど、その日、アメリ達は一線を越えてしまった。
「マエル様を欲しくなったの。お姉様の婚約者を頂戴」
「邪魔をすれば、ここにあるユリのアクセサリーを壊すわよ?」
アメリとベルは自分達の都合でこの婚約を解消させようとして、ロゼが拒否をしたら亡き母の形見を使って脅迫を始めたらしいのだ。
僕に迷惑をかけようとしたことと、形見を取り上げられたこと。それによってロゼはついに怒り、僕が我慢している理由もなくなった。
だからこれから、君達にこれまでのお礼をすることにしたんだ。アメリ、ベル、そしてトム。どうぞお楽しみに。
義母と義妹に虐げられていましたが、陰からじっくり復讐させていただきます〜おしとやか令嬢の裏の顔〜
有賀冬馬
ファンタジー
貴族の令嬢リディアは、父の再婚によりやってきた継母と義妹から、日々いじめと侮蔑を受けていた。
「あら、またそのみすぼらしいドレス? まるで使用人ね」
本当の母は早くに亡くなり、父も病死。残されたのは、冷たい屋敷と陰湿な支配。
けれど、リディアは泣き寝入りする女じゃなかった――。
おしとやかで無力な令嬢を演じながら、彼女はじわじわと仕返しを始める。
貴族社会の裏の裏。人の噂。人間関係。
「ふふ、気づいた時には遅いのよ」
優しげな仮面の下に、冷たい微笑みを宿すリディアの復讐劇が今、始まる。
ざまぁ×恋愛×ファンタジーの三拍子で贈る、スカッと復讐劇!
勧善懲悪が好きな方、読後感すっきりしたい方にオススメです!
出ていけ、と言ったのは貴方の方です
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
あるところに、小さな領地を治める男爵家がいた。彼は良き領主として領民たちから慕われていた。しかし、唯一の跡継ぎ息子はどうしようもない放蕩家であり彼の悩みの種だった。そこで彼は息子を更生させるべく、1人の女性を送りつけるのだったが――
※コメディ要素あり
短編です。あっさり目に終わります
他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる