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55.王女は、再会する
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「今日集まって貰ったのは、大事な事を皆に報告する為だ。ヒュー、此方へ」
「御意」
ヒューは、自分に王位が譲られると信じていた。貴族の支持も盤石になってきたし、宰相を味方につけた事で、父の表立った行動を減らす事に成功してからは、裏で父が行う仕事を全て自分の手柄としていた。父も思うところがあるのか、大人しくしてくれて助かった。母のような手段はよくない。いざとなれば父を慮ったのだと言える程度にしながら、ヒューは貴族の支持を集めていた。貴族の支持が自分に集まれば、父も王位を譲るだろう。なにせ、王位継承者は自分しか居ないのだから。
国王派の貴族は権力があるからなんとか自分を支持してくれないかと働きかけたが、なかなかうまくいかなかった。父が裏で糸を引いているのではないかと疑い、目を光らせていたが、連絡を取る素振りはなかった。父が話すのは宰相や僅かな使用人だけ。それらはほぼ全てヒューが押さえていたので父の動きは筒抜けだ。コックだけは父に忠実で情報を得られなかったが、あれは単なる料理バカだ。父との会話もメニューの事ばかりらしいし、そもそも毎日クリステルの墓参りをするような男は要らない。自分が国王になればすぐに解雇してやる。ヒューはそう思っていた。
それよりも、父が貴族を集めると宰相から聞いた。ついに自分が王位を継ぐ時が来る。国王派の貴族を全て切り崩せてはいないが、何人かは味方につけたし大丈夫だろう。父が僕に王位を譲ると言えば他の貴族も従うだろうから。
これで、僕はやっと頂点に立てる。
父上も、王位を継ぐ僕が最高の子だと認めてくれるだろう。
そう信じていたのに……ヒューの目の前には妹のクリステルが居た。
マークが戻らないから、生きているとは思っていた。だが、冒険者ギルドに探りを入れたら隣の大陸に旅立ったと聞いていたから逃げたと思っていたのに……。何故、ここに居る。
怒りで目の前が真っ赤になったヒューだが、ここで取り乱すわけにはいかない。そんな事をすればクリステルの命を狙ったことがバレて自分が処刑されてしまう。
なんとか平静を装い、クリステルに向き直る。
久しぶりに会った妹は、まるで別人のように堂々としていた。貴族達も、クリステルに注目している。
クリステルは、優雅な所作で父に挨拶をした。隣に鎧を着た騎士も控えている。顔は分からないが、身のこなしから強者であると推察できる。このような場でも護衛を付けないといけないほどか弱いのか。貴族達は儚げな王女に注目した。
「お父様がご病気と聞いて心配していたのですが、お元気そうで良かったですわ。そうそう、わたくしを死んだ事にして下さりありがとうございます。おかげで、あれから暗殺者に狙われる事もなく過ごせましたわ。まぁ、一度だけ命を狙われましたが……それはなんとか凌げました」
凛とした声はよく通り、今までとは別人だった。だが、確かに王女であるとわかる。なぜなら、死んだ側妃に生き写しだったからだ。堂々とした振る舞いは、確かに国王の血筋を感じさせる。
「クリステルの命を守るにはああするしかなかったからな。どちらにせよクリステルの暗殺を企てた時点で関係者は全員処刑だ。しかし……クリステルの命を狙った者がまだ居たのか。実行犯はどうなった?」
「死にました」
「そうか。なら良い。私、ヒュー、クリステルの命を狙った場合は、計画の段階で計画を知る関係者全てを死刑とするのがこの国の定めだ。例外は密告してきた者だけだな。密告した者の命は取らない決まりだ。国外でも、出来る限り犯人を我が国に引き渡して貰い公開処刑している。王妃が死んだのにクリステルの命を狙う者がまだ居るとは……調べた方が良いな。クリステル、後ほど分かる限りの情報を渡せ。実行犯の身元は分かるか?」
「はい。分かりますわ。遺体は隣国で埋葬されましたが、知っている者でしたので。たとえ王族でも、王家の血筋に連なる者の命を狙えば死刑ですものね。王妃様も……それで処刑されてしまったとか」
「うむ、ヒューから母を奪うのは忍びなかったが、例外を作るわけにはいかぬからな。証拠も揃いすぎていて、証拠不十分とするわけにもいかなかった。王妃の実家も取り潰した。また命を狙われるなど怖かったであろう。すぐに調べねばな。クリステル、その者の名を言え。すぐに調査を……」
ヒューは自分に疑いが来ないように、優しい王子の仮面を被りクリステルに笑いかけた。父の言葉を遮るのは不敬だが、このまま話が続くよりは良い。このままマークの身元が公表されれば自分が疑われる。妹と再会して感動している優しい兄を演じれば誤魔化せる。クリステルを見つめ、優しく話しかければいつものように騙せるだろう。愛に飢えている妹をそうやって何度も騙してきたのだから。あの時も騙された妹はあっさりジルと仲良くなった。ジルがクリステルに執着したのは想定外だったけど、妹はいつも自分の思い通りに動いてくれる。ヒューは大袈裟にクリステルを抱きしめた。
「クリステル、生きていて嬉しいよ。母上は残念だったけど仕方なかった。まさか母上がクリステルの命を狙っていたなんて……僕が気が付いて止めていれば……ごめん……ごめんねクリステル」
泣き真似をするヒューは、ほくそ笑んでいた。きっとみんなも妹を心配する兄を慈悲深いと思うだろう。
しかし、ヒューの所業に国王は不快な表情をした。王に注目していた貴族とクリステルは気が付いたが、クリステルを抱きしめたヒューは気が付かない。
国王の表情を見て、ヒューを支持していた貴族は震え上がった。国王は病気でも気弱でもない。次代を支持する方が良いと思っていたが、自分達は間違っていたのではないか。そもそも、王の言葉を遮るような礼儀知らずが王になれるのか。
ヒューの積み上げた信頼はすぐに崩れる積み木のようなものだった。ひとつ抜ければ、容易く崩れ去る。だが、積み木を積んだ王子はその事に気が付いていない。
まだなんとかなる。そう信じてヒューはクリステルを抱きしめた。
ヒューは、クリステルが結婚した事を知っていた。相手は分からなかったが、ゴールドランクの冒険者らしい。おそらくジルだろう。今もクリステルを影から守ってるに決まっている。ジルがクリステルの夫ならまだ自分に分がある。ヒューは急いで自分に都合のいい状況になるよう計算を始めた。
ジルがクリステルに執着している事は薄々気が付いていた。母がクリステルの暗殺をジルに依頼したと聞いた時は慌てたが遅かった。すぐに父の手が回り、母を切り捨てる事になってしまった。愚かな母はジルを信用していた。ジルならば確実にクリステルを殺せると思っていたのだ。
だが、クリステルは死ななかった。念のため自分の持つ最大の手駒を派遣したのにのうのうと戻って来た。腹立たしいが、所詮マークは駒だ。惜しいが仕方ない。ジルがそれだけ強いということだろう。だが、ジルの出自は爆弾だ。最も効果的な方法で公表しクリステルにダメージを与えてやる。おそらくジルは疑われ一時クリステルから引き離されるだろう。ジルを引き離せば、事故に見せかけてクリステルを殺すのは容易い。クリステル自身がゴールドランクの冒険者だとは思っていないヒューは、クリステルを侮っていた。
何故この場でタイミングよくクリステルが現れたのか。あの堂々とした淑女の振る舞いはいつ身に着けたのか。国王派の貴族の助けをいつ借りたのか。冷静になればおかしなところはたくさんあった。だが、ヒューにはそこまで考える余裕がなかった。ヒューは癇癪持ちだが愚かではない。余裕を与えてしまえば負ける。それなら、余裕を与えなければ良い。クリステルは優雅に兄に微笑んだ。
「お兄様、お久しぶりです」
「御意」
ヒューは、自分に王位が譲られると信じていた。貴族の支持も盤石になってきたし、宰相を味方につけた事で、父の表立った行動を減らす事に成功してからは、裏で父が行う仕事を全て自分の手柄としていた。父も思うところがあるのか、大人しくしてくれて助かった。母のような手段はよくない。いざとなれば父を慮ったのだと言える程度にしながら、ヒューは貴族の支持を集めていた。貴族の支持が自分に集まれば、父も王位を譲るだろう。なにせ、王位継承者は自分しか居ないのだから。
国王派の貴族は権力があるからなんとか自分を支持してくれないかと働きかけたが、なかなかうまくいかなかった。父が裏で糸を引いているのではないかと疑い、目を光らせていたが、連絡を取る素振りはなかった。父が話すのは宰相や僅かな使用人だけ。それらはほぼ全てヒューが押さえていたので父の動きは筒抜けだ。コックだけは父に忠実で情報を得られなかったが、あれは単なる料理バカだ。父との会話もメニューの事ばかりらしいし、そもそも毎日クリステルの墓参りをするような男は要らない。自分が国王になればすぐに解雇してやる。ヒューはそう思っていた。
それよりも、父が貴族を集めると宰相から聞いた。ついに自分が王位を継ぐ時が来る。国王派の貴族を全て切り崩せてはいないが、何人かは味方につけたし大丈夫だろう。父が僕に王位を譲ると言えば他の貴族も従うだろうから。
これで、僕はやっと頂点に立てる。
父上も、王位を継ぐ僕が最高の子だと認めてくれるだろう。
そう信じていたのに……ヒューの目の前には妹のクリステルが居た。
マークが戻らないから、生きているとは思っていた。だが、冒険者ギルドに探りを入れたら隣の大陸に旅立ったと聞いていたから逃げたと思っていたのに……。何故、ここに居る。
怒りで目の前が真っ赤になったヒューだが、ここで取り乱すわけにはいかない。そんな事をすればクリステルの命を狙ったことがバレて自分が処刑されてしまう。
なんとか平静を装い、クリステルに向き直る。
久しぶりに会った妹は、まるで別人のように堂々としていた。貴族達も、クリステルに注目している。
クリステルは、優雅な所作で父に挨拶をした。隣に鎧を着た騎士も控えている。顔は分からないが、身のこなしから強者であると推察できる。このような場でも護衛を付けないといけないほどか弱いのか。貴族達は儚げな王女に注目した。
「お父様がご病気と聞いて心配していたのですが、お元気そうで良かったですわ。そうそう、わたくしを死んだ事にして下さりありがとうございます。おかげで、あれから暗殺者に狙われる事もなく過ごせましたわ。まぁ、一度だけ命を狙われましたが……それはなんとか凌げました」
凛とした声はよく通り、今までとは別人だった。だが、確かに王女であるとわかる。なぜなら、死んだ側妃に生き写しだったからだ。堂々とした振る舞いは、確かに国王の血筋を感じさせる。
「クリステルの命を守るにはああするしかなかったからな。どちらにせよクリステルの暗殺を企てた時点で関係者は全員処刑だ。しかし……クリステルの命を狙った者がまだ居たのか。実行犯はどうなった?」
「死にました」
「そうか。なら良い。私、ヒュー、クリステルの命を狙った場合は、計画の段階で計画を知る関係者全てを死刑とするのがこの国の定めだ。例外は密告してきた者だけだな。密告した者の命は取らない決まりだ。国外でも、出来る限り犯人を我が国に引き渡して貰い公開処刑している。王妃が死んだのにクリステルの命を狙う者がまだ居るとは……調べた方が良いな。クリステル、後ほど分かる限りの情報を渡せ。実行犯の身元は分かるか?」
「はい。分かりますわ。遺体は隣国で埋葬されましたが、知っている者でしたので。たとえ王族でも、王家の血筋に連なる者の命を狙えば死刑ですものね。王妃様も……それで処刑されてしまったとか」
「うむ、ヒューから母を奪うのは忍びなかったが、例外を作るわけにはいかぬからな。証拠も揃いすぎていて、証拠不十分とするわけにもいかなかった。王妃の実家も取り潰した。また命を狙われるなど怖かったであろう。すぐに調べねばな。クリステル、その者の名を言え。すぐに調査を……」
ヒューは自分に疑いが来ないように、優しい王子の仮面を被りクリステルに笑いかけた。父の言葉を遮るのは不敬だが、このまま話が続くよりは良い。このままマークの身元が公表されれば自分が疑われる。妹と再会して感動している優しい兄を演じれば誤魔化せる。クリステルを見つめ、優しく話しかければいつものように騙せるだろう。愛に飢えている妹をそうやって何度も騙してきたのだから。あの時も騙された妹はあっさりジルと仲良くなった。ジルがクリステルに執着したのは想定外だったけど、妹はいつも自分の思い通りに動いてくれる。ヒューは大袈裟にクリステルを抱きしめた。
「クリステル、生きていて嬉しいよ。母上は残念だったけど仕方なかった。まさか母上がクリステルの命を狙っていたなんて……僕が気が付いて止めていれば……ごめん……ごめんねクリステル」
泣き真似をするヒューは、ほくそ笑んでいた。きっとみんなも妹を心配する兄を慈悲深いと思うだろう。
しかし、ヒューの所業に国王は不快な表情をした。王に注目していた貴族とクリステルは気が付いたが、クリステルを抱きしめたヒューは気が付かない。
国王の表情を見て、ヒューを支持していた貴族は震え上がった。国王は病気でも気弱でもない。次代を支持する方が良いと思っていたが、自分達は間違っていたのではないか。そもそも、王の言葉を遮るような礼儀知らずが王になれるのか。
ヒューの積み上げた信頼はすぐに崩れる積み木のようなものだった。ひとつ抜ければ、容易く崩れ去る。だが、積み木を積んだ王子はその事に気が付いていない。
まだなんとかなる。そう信じてヒューはクリステルを抱きしめた。
ヒューは、クリステルが結婚した事を知っていた。相手は分からなかったが、ゴールドランクの冒険者らしい。おそらくジルだろう。今もクリステルを影から守ってるに決まっている。ジルがクリステルの夫ならまだ自分に分がある。ヒューは急いで自分に都合のいい状況になるよう計算を始めた。
ジルがクリステルに執着している事は薄々気が付いていた。母がクリステルの暗殺をジルに依頼したと聞いた時は慌てたが遅かった。すぐに父の手が回り、母を切り捨てる事になってしまった。愚かな母はジルを信用していた。ジルならば確実にクリステルを殺せると思っていたのだ。
だが、クリステルは死ななかった。念のため自分の持つ最大の手駒を派遣したのにのうのうと戻って来た。腹立たしいが、所詮マークは駒だ。惜しいが仕方ない。ジルがそれだけ強いということだろう。だが、ジルの出自は爆弾だ。最も効果的な方法で公表しクリステルにダメージを与えてやる。おそらくジルは疑われ一時クリステルから引き離されるだろう。ジルを引き離せば、事故に見せかけてクリステルを殺すのは容易い。クリステル自身がゴールドランクの冒険者だとは思っていないヒューは、クリステルを侮っていた。
何故この場でタイミングよくクリステルが現れたのか。あの堂々とした淑女の振る舞いはいつ身に着けたのか。国王派の貴族の助けをいつ借りたのか。冷静になればおかしなところはたくさんあった。だが、ヒューにはそこまで考える余裕がなかった。ヒューは癇癪持ちだが愚かではない。余裕を与えてしまえば負ける。それなら、余裕を与えなければ良い。クリステルは優雅に兄に微笑んだ。
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