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第二十五話
「シャーリー、すまなかった」
男爵は連行され、わたくしはフレッドと帰る事になった。だけど、フレッドがわたくしに土下座してるのよ。騎士姿のフレッドが、土下座。わたくしどうしたらいいか分からないわ。
「フレッドはすぐ助けてくれたし、わたくし何もされなかったわ。だから起きて! 頭を上げて! もちろん貞操も無事よ!」
「なっ……そうではない! オレはシャーリーが結婚を辞めたいと聞いて、それを信じてしまったんだ。危うく離婚の手続きをするところだった」
なんですって?! フレッドと離婚なんて絶対イヤよ!
「……フレッドは、わたくしが嫌い?」
「シャーリーを嫌うなどありえない! 大好きだ」
「嬉しいわ! わたくしもフレッドが大好きよ! 愛してるわ!」
もう夫婦だし、抱きつくくらい良いわよね。フレッドも抱きしめてくれたわ。
「その……シャーリーはなぜオレを好きになってくれたんだ?」
「一目惚れよ!」
「いちばんあり得ない答えが返って来たんだが?!」
「なんでよ! フレッドはかっこいいわ!」
「どこがだ?! 何度見合いで泣かれたと思っている?!」
「お見合い、何回したの?」
「50回からは数えていないな」
「なんだか嫉妬するけど、お見合いした令嬢達がフレッドの魅力に気がつかなくて良かったわ。フレッドはかっこいいわよ。背も高いし、鍛えているから逞しいし、なによりその整えられたお髭が素敵だわ!」
「……髭か?」
「ええ、そのお髭、丁寧に手入れされてて素敵だわ!」
「そ、そうか」
「フレッド? どうしてお顔が赤いの?」
「いや、その……髭はこだわりだったが、これを素敵と言われたのは初めてだからな」
「まあ! 皆様見る目がないわね! でも誰も気がつかなかったからわたくしフレッドと結婚出来たんですもの。感謝しなくてはね。わたくしフレッドと結婚できて幸せよ」
「そうだな。オレもシャーリーと結婚できて幸せだ。このまま辺境に連れて帰って良いか?」
「フレッドから貰ったドレスや宝石が、まだ家にあるの」
「アレはもう不要だ。シャーリーには、また別の物を用意する」
「でも……」
「シャーリーには、全て新しい物をあげたいんだ。君の姉が、オレの贈ったドレスを着ていた」
なんですって! あり得ない! いや、あの姉ならいつもの事か……。でも、フレッドから貰った物は特別だったのに。
「フレッドから貰った物なのに……」
「あれは、手切金と思おう。確認したいのだが、シャーリーは、あの家に帰りたいか?」
「絶対イヤ! 全員顔も見たくないわ!」
「なら、合法的に実家と縁を切る方法がある。2度と会わなくていいし、縁が切れた事は公表されるから後からいちゃもんつけられる事もない。シャーリーが望むなら、すぐ手続きをする。今なら、向こうも負い目があるから受け入れるだろう。だが、シャーリーが望まなければ、オレは何もしない」
実家と、縁が切れる?
結婚しても、たまにはやいのやいの言われると思っていたけど、それもないなんて、なんて嬉しいのかしら。あの家に、未練なんてあるわけないでしょ。
「フレッド、わたくしあの家と縁を切りたいわ」
「そうか、ならすぐ手続きをしよう。一度だけ家族と会わないといけないが、オレが守るから安心してくれ」
「分かったわ! フレッドが居るなら安心ね」
男爵は連行され、わたくしはフレッドと帰る事になった。だけど、フレッドがわたくしに土下座してるのよ。騎士姿のフレッドが、土下座。わたくしどうしたらいいか分からないわ。
「フレッドはすぐ助けてくれたし、わたくし何もされなかったわ。だから起きて! 頭を上げて! もちろん貞操も無事よ!」
「なっ……そうではない! オレはシャーリーが結婚を辞めたいと聞いて、それを信じてしまったんだ。危うく離婚の手続きをするところだった」
なんですって?! フレッドと離婚なんて絶対イヤよ!
「……フレッドは、わたくしが嫌い?」
「シャーリーを嫌うなどありえない! 大好きだ」
「嬉しいわ! わたくしもフレッドが大好きよ! 愛してるわ!」
もう夫婦だし、抱きつくくらい良いわよね。フレッドも抱きしめてくれたわ。
「その……シャーリーはなぜオレを好きになってくれたんだ?」
「一目惚れよ!」
「いちばんあり得ない答えが返って来たんだが?!」
「なんでよ! フレッドはかっこいいわ!」
「どこがだ?! 何度見合いで泣かれたと思っている?!」
「お見合い、何回したの?」
「50回からは数えていないな」
「なんだか嫉妬するけど、お見合いした令嬢達がフレッドの魅力に気がつかなくて良かったわ。フレッドはかっこいいわよ。背も高いし、鍛えているから逞しいし、なによりその整えられたお髭が素敵だわ!」
「……髭か?」
「ええ、そのお髭、丁寧に手入れされてて素敵だわ!」
「そ、そうか」
「フレッド? どうしてお顔が赤いの?」
「いや、その……髭はこだわりだったが、これを素敵と言われたのは初めてだからな」
「まあ! 皆様見る目がないわね! でも誰も気がつかなかったからわたくしフレッドと結婚出来たんですもの。感謝しなくてはね。わたくしフレッドと結婚できて幸せよ」
「そうだな。オレもシャーリーと結婚できて幸せだ。このまま辺境に連れて帰って良いか?」
「フレッドから貰ったドレスや宝石が、まだ家にあるの」
「アレはもう不要だ。シャーリーには、また別の物を用意する」
「でも……」
「シャーリーには、全て新しい物をあげたいんだ。君の姉が、オレの贈ったドレスを着ていた」
なんですって! あり得ない! いや、あの姉ならいつもの事か……。でも、フレッドから貰った物は特別だったのに。
「フレッドから貰った物なのに……」
「あれは、手切金と思おう。確認したいのだが、シャーリーは、あの家に帰りたいか?」
「絶対イヤ! 全員顔も見たくないわ!」
「なら、合法的に実家と縁を切る方法がある。2度と会わなくていいし、縁が切れた事は公表されるから後からいちゃもんつけられる事もない。シャーリーが望むなら、すぐ手続きをする。今なら、向こうも負い目があるから受け入れるだろう。だが、シャーリーが望まなければ、オレは何もしない」
実家と、縁が切れる?
結婚しても、たまにはやいのやいの言われると思っていたけど、それもないなんて、なんて嬉しいのかしら。あの家に、未練なんてあるわけないでしょ。
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