27 / 57
最終話
あれから、すぐ辺境に行って結婚式をしたわ。
どなたもわたくしを歓迎して下さった。
フレッドにだいぶお金を使わせてしまったから、わたくしも事業を始めたの。
辺境は宝石が取れるんだけど大粒の宝石がメインで小粒の宝石は放置されていたから、放置されていた宝石を磨いて、庶民向けに安く販売したわ。
割と人気で、最近ようやくフレッドがわたくしの実家に払ったお金は返せたわ。なかなか受け取ってくれなかったけど、ケジメだからって受け取って頂いた。
例の男爵家は取り潰し。わたくしを監禁していた時のやりとりも証拠として出したら、フレッドが今すぐ潰して来るって大騒ぎだった。
騎士団にお任せして、その分わたくしと一緒に居てって言ったらなんとか諦めてくれたわ。
男爵の資産は、今まで被害にあっていた妻の方達にも一部分配された。それで治るわけではないけど、少しでも穏やかな日々の助けになれば良いと思うわ。
姉は結局、ケイリー様と結婚して、数ヶ月で離婚を申し立てている。
姉が結婚したと聞いたフレッドは、シャーリーの最後の慈悲は伝わらなかったのかと怒っていたわ。しばらくしたらケイリー様は捕まった。色々やらかしていたみたい。
元実家は、ケイリー様のしでかした事の賠償に追われている。愛人達も養う義務がなくなった訳じゃないから、ケイリー様と離婚が成立するまでは養っていて大変みたい。
姉は、何度もわたくしと連絡を取りたいと言ってきて、夜会で手紙を押し付けられた。
そこには、謝罪という名目の言い訳と、お金の無心が書かれていた。
記録玉を見たのはケイリー様と結婚した後だったそうよ。もっと早く記録玉を見ていれば良かった。なんであんな男と結婚したんだって書いてあったけど、知らないわよ。
手紙は、フレッドが笑って持って行ったわ。
「もう2度とシャーリーに連絡が来る事はない。もし夜会で会っても話しかけなくて良い。あちらが話しかけてきたら、王都を出入り禁止にして下さるそうだ」
「そっか、ありがとう」
「報酬が欲しいな」
そう言ってフレッドは、わたくしにキスをせがんで来る。
フレッドはかなり独占欲が強い。夜会でわたくしと離れる事はないし、他の男性と話しているとすぐむくれてしまう。
特に騎士団長様と話すと、すぐ嫉妬する。以前わたくしが最高の男性は、騎士団長様だって言ったのをクリストファー様から聞いたらしいわ。
だからそんな時は、フレッドの耳元で囁くの。
「フレッドは、わたくしにとって最高の男性よ。フレッド以外は好きじゃないわ。だからフレッドもわたくしだけを愛してね」
そしたら、すぐに機嫌は良くなるわ。夜はちょっと大変になるけど、幸せよ。
「シャーリー! 新しい宝石が出たからシャーリーのネックレスを作ったんだ!」
「フレッド……宝石を貰うのは今月で3回目よ?」
「む……そうだったか?」
「そうよ! そんなに貰っても困るわ。フレッドに貰った物は全部つけたいのに!」
既にフレッドからのプレゼントは、クローゼットにいっぱいで、毎日何かしらをつけているけど、たくさんアクセサリーをつけるのは好きじゃないから、つけられていない物がまだあるのよね。ドレスもまだ着れていない物がある。
たまに王太子妃になったエリザベスとお茶会をするんだけど、エリザベスよりアクセサリーを持ってるんじゃないかって言われて焦ったわ。
「それに、フレッドが居ればわたくし何も要らないわ」
フレッドはそう言うと、いつも照れ臭そうに笑う。わたくしには優しいフレッドだけど、辺境を守るためにたくさん鍛えて勉強している。真剣に鍛錬をしたり、勉強をしているフレッドはとっても素敵なの。
わたくしも辺境で学んだ事はたくさんある。わたくしの知識が役に立った事もあるわ。だけどフレッドには敵わない。フレッドは、本当にすごいわ。
わたくしは今日も、尊敬できる優しい旦那様と幸せに過ごしているわ。これからも、もっと真摯に学んでいかないとね。
先生の教え、その10。夫となる人が、心から尊敬できる人である場合は、どんな困難でも乗り越えていけるだろう。
どなたもわたくしを歓迎して下さった。
フレッドにだいぶお金を使わせてしまったから、わたくしも事業を始めたの。
辺境は宝石が取れるんだけど大粒の宝石がメインで小粒の宝石は放置されていたから、放置されていた宝石を磨いて、庶民向けに安く販売したわ。
割と人気で、最近ようやくフレッドがわたくしの実家に払ったお金は返せたわ。なかなか受け取ってくれなかったけど、ケジメだからって受け取って頂いた。
例の男爵家は取り潰し。わたくしを監禁していた時のやりとりも証拠として出したら、フレッドが今すぐ潰して来るって大騒ぎだった。
騎士団にお任せして、その分わたくしと一緒に居てって言ったらなんとか諦めてくれたわ。
男爵の資産は、今まで被害にあっていた妻の方達にも一部分配された。それで治るわけではないけど、少しでも穏やかな日々の助けになれば良いと思うわ。
姉は結局、ケイリー様と結婚して、数ヶ月で離婚を申し立てている。
姉が結婚したと聞いたフレッドは、シャーリーの最後の慈悲は伝わらなかったのかと怒っていたわ。しばらくしたらケイリー様は捕まった。色々やらかしていたみたい。
元実家は、ケイリー様のしでかした事の賠償に追われている。愛人達も養う義務がなくなった訳じゃないから、ケイリー様と離婚が成立するまでは養っていて大変みたい。
姉は、何度もわたくしと連絡を取りたいと言ってきて、夜会で手紙を押し付けられた。
そこには、謝罪という名目の言い訳と、お金の無心が書かれていた。
記録玉を見たのはケイリー様と結婚した後だったそうよ。もっと早く記録玉を見ていれば良かった。なんであんな男と結婚したんだって書いてあったけど、知らないわよ。
手紙は、フレッドが笑って持って行ったわ。
「もう2度とシャーリーに連絡が来る事はない。もし夜会で会っても話しかけなくて良い。あちらが話しかけてきたら、王都を出入り禁止にして下さるそうだ」
「そっか、ありがとう」
「報酬が欲しいな」
そう言ってフレッドは、わたくしにキスをせがんで来る。
フレッドはかなり独占欲が強い。夜会でわたくしと離れる事はないし、他の男性と話しているとすぐむくれてしまう。
特に騎士団長様と話すと、すぐ嫉妬する。以前わたくしが最高の男性は、騎士団長様だって言ったのをクリストファー様から聞いたらしいわ。
だからそんな時は、フレッドの耳元で囁くの。
「フレッドは、わたくしにとって最高の男性よ。フレッド以外は好きじゃないわ。だからフレッドもわたくしだけを愛してね」
そしたら、すぐに機嫌は良くなるわ。夜はちょっと大変になるけど、幸せよ。
「シャーリー! 新しい宝石が出たからシャーリーのネックレスを作ったんだ!」
「フレッド……宝石を貰うのは今月で3回目よ?」
「む……そうだったか?」
「そうよ! そんなに貰っても困るわ。フレッドに貰った物は全部つけたいのに!」
既にフレッドからのプレゼントは、クローゼットにいっぱいで、毎日何かしらをつけているけど、たくさんアクセサリーをつけるのは好きじゃないから、つけられていない物がまだあるのよね。ドレスもまだ着れていない物がある。
たまに王太子妃になったエリザベスとお茶会をするんだけど、エリザベスよりアクセサリーを持ってるんじゃないかって言われて焦ったわ。
「それに、フレッドが居ればわたくし何も要らないわ」
フレッドはそう言うと、いつも照れ臭そうに笑う。わたくしには優しいフレッドだけど、辺境を守るためにたくさん鍛えて勉強している。真剣に鍛錬をしたり、勉強をしているフレッドはとっても素敵なの。
わたくしも辺境で学んだ事はたくさんある。わたくしの知識が役に立った事もあるわ。だけどフレッドには敵わない。フレッドは、本当にすごいわ。
わたくしは今日も、尊敬できる優しい旦那様と幸せに過ごしているわ。これからも、もっと真摯に学んでいかないとね。
先生の教え、その10。夫となる人が、心から尊敬できる人である場合は、どんな困難でも乗り越えていけるだろう。
あなたにおすすめの小説
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
妹に全てを奪われた私、実は周りから溺愛されていました
日々埋没。
恋愛
「すまないが僕は真実の愛に目覚めたんだ。ああげに愛しきは君の妹ただ一人だけなのさ」
公爵令嬢の主人公とその婚約者であるこの国の第一王子は、なんでも欲しがる妹によって関係を引き裂かれてしまう。
それだけでは飽き足らず、妹は王家主催の晩餐会で婚約破棄された姉を大勢の前で笑いものにさせようと計画するが、彼女は自分がそれまで周囲の人間から甘やかされていた本当の意味を知らなかった。
そして実はそれまで虐げられていた主人公こそがみんなから溺愛されており、晩餐会の現場で真実を知らされて立場が逆転した主人公は性格も見た目も醜い妹に決別を告げる――。
※本作は過去に公開したことのある短編に修正を加えたものです。
【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
ただ誰かにとって必要な存在になりたかった
風見ゆうみ
恋愛
19歳になった伯爵令嬢の私、ラノア・ナンルーは同じく伯爵家の当主ビューホ・トライトと結婚した。
その日の夜、ビューホ様はこう言った。
「俺には小さい頃から思い合っている平民のフィナという人がいる。俺とフィナの間に君が入る隙はない。彼女の事は母上も気に入っているんだ。だから君はお飾りの妻だ。特に何もしなくていい。それから、フィナを君の侍女にするから」
家族に疎まれて育った私には、酷い仕打ちを受けるのは当たり前になりすぎていて、どう反応する事が正しいのかわからなかった。
結婚した初日から私は自分が望んでいた様な妻ではなく、お飾りの妻になった。
お飾りの妻でいい。
私を必要としてくれるなら…。
一度はそう思った私だったけれど、とあるきっかけで、公爵令息と知り合う事になり、状況は一変!
こんな人に必要とされても意味がないと感じた私は離縁を決意する。
※「ただ誰かに必要とされたかった」から、タイトルを変更致しました。
※クズが多いです。
※史実とは関係なく、設定もゆるい、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※中世〜近世ヨーロッパ風で貴族制度はありますが、法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観となっています。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
完結 貴族生活を棄てたら王子が追って来てメンドクサイ。
音爽(ネソウ)
恋愛
王子の婚約者になってから様々な嫌がらせを受けるようになった侯爵令嬢。
王子は助けてくれないし、母親と妹まで嫉妬を向ける始末。
貴族社会が嫌になった彼女は家出を決行した。
だが、有能がゆえに王子妃に選ばれた彼女は追われることに……
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。