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改稿版
30-2 頼もしいナイト
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「エルザ! 見つけたぞ!」
ど、どうしましょう!
「どうして、ここにシモン様がいらっしゃるのですか?」
「ここは、世界一広い図書館だからな。いずれエルザが来ると思っていた。エルザは、本が好きだったもんな。いきなり勘当されて怖かっただろう。もう大丈夫だ。さぁ、帰ろう」
え、なんですかこの人。
「……帰る……? 何処へですか」
「国へ帰るんだよ。エルザはまだ公爵令嬢で、私の婚約者だ」
シモン様が、満面の笑みでわたくしに手を出します。その時、マックスが現れました。シモン様を見て、足を止めて姿を隠してしまいました。
……どうして。
「ああ……そんなに泣いて……辛かったね。大丈夫、私と一緒に暮らそう。エルザは立派な王妃になるよ」
シモン様の言葉は聞こえるのですが、心に響きません。以前なら、シモン様の手を取っていたでしょう。けど、わたくしはマックスが姿を隠した事がショックで……シモン様の事など考える余裕がありません。
「……なんで……守ってくれるんじゃなかったの?!」
「ああ、私がエルザを守るよ。だから帰ろう」
シモン様が、わたくしの手を取りました。全身に鳥肌が立ちます。気持ち悪い。なんですかこの人は。
わたくしはすぐに、シモン様の手を振り払いました。
「エルザ! 何をするんだ! お前は私のものだ!」
「はぁ?! 魔力なしの役立たずを婚約者にするなんて反逆の意思でもあるのか。魔力なしなど恥でしかないとわたくしを捨てたのはシモン様でしょう?! わたくしに触れないで下さいまし! 気持ち悪いですわ!」
「何を言ってるんだ!! エルザは私の事が好きだろう?!」
再びわたくしの手を取るシモン様。その手をすかさず振り払い、キッパリと言います。ここは図書館です。あまり騒ぐ訳にいきません。
わたくしは小声で話そうと努力しておりますが、シモン様の叫び声は図書館中に響き渡っているでしょう。
そう思っていたのに、誰もこちらを見ません。
もしかして、マックスの魔法でしょうか。それなら、わたくしも遠慮なく言わせて頂きますわ。
「はぁ?! 好きな訳ないじゃありませんか! 顔も見たくありません!」
「そんな! 私の事が嫌いなのか?!」
「どうでもいいわ」
「どうでも……いいだと?」
「シモン様の事なんてどうでもいいと申し上げました。わたくしは今平民として穏やかに暮らしています。放っておいて下さいまし!」
マックス、どうして居なくなってしまったの?
シモン様を無視してマックスが消えた方に向かうと、すぐにマックスは見つかりました。どうやら、わたくしを見守ってくれていたようです。
「お前はっ……! 何故生きているんだ?!」
「あ?! んな簡単に死ぬかよ」
「どういう事ですの?」
「この男は、エルザをたらし込んだんだ! 殺して当然だろう!!!」
なるほど。理解しましたわ。
シモン様は、マックスの事を調べて……わたくしとの関係を理解して……マックスを殺そうとしたのですね。
目の前のどうでもいい男性に、憎しみが湧きました。このままでは、わたくしはシモン様に殴りかかってしまうかもしれません。
そんな事すれば、捕まって利用されるだけです。シモン様が居るのならあちこちに影が潜んでいるでしょう。さっさと逃げる方が良いですわ。
「マックス、帰りましょ」
「……良いのかよ?」
「ええ。本はまた今度にするわ。ここは、空気が悪いもの」
貴族流の遠回しな言い方でシモン様を拒絶します。
「逃すか! おい! エルザを捕まえろ! 多少壊れても構わん!」
シモン様の号令で、20人以上の影が現れました。ですが、誰一人動けません。
「お前ら何してる! こんな図書館、壊れても構わん! エルザを捕まえろ!」
シモン様の声は図書館中に響き渡り、司書の方や図書館の警備の方が現れました。この図書館は、世界中の国が支援して作られた知識の泉。ここでの揉め事は御法度です。
「おい。ここを壊すと言った狼藉者は誰だ!」
「あそこで偉そうにふんぞり返ってる王子様っすよ。名前は、シモン・エル・ギルモ。王太子です」
「王太子だろうが誰だろうが、ここでの破壊行動は大罪だ。そこで固まってる奴等を止めてるのは君か?」
「そうです。魔法を使いました。俺は、彼女と本を読みに来ただけっす」
「エルザは、僕のモノなんだ!」
「女性をモノ扱いとは、ずいぶん躾のなっていない王子様だな」
「ですよねー。エルザ、なんか言ってやれよ」
「シモン様、わたくしは貴方のモノではありませんわ。以前はそうだったかもしれません。わたくしは、貴方が大好きで……シモン様の為だと言われれば辛い勉強も、厳しい王妃教育も、シモン様の仕事の代行も全部やりましたわ。婚約者の地位を狙う令嬢に嫌がらせをされたり、学園で教科書を隠されたりもしました。でも、それくらい当たり前だと。貴方の妻になるには乗り越えなければいけないとシモン様が言うから……仕事をして、王妃教育を受けて、嫌な令嬢達ともぶつかって心を通わせて……味方になってもらいました。わたくしがどれほど辛いと訴えても、シモン様は頑張れと微笑むだけ。貴方に捨てられて分かりましたの。わたくしは、無理をしていたのだと」
「無理ってレベルじゃねぇよ。それ。こんだけ頑張ったエルザを、魔力がないってだけでポイするなんて、本当……アンタらの国はクソだよな」
「でも、シモン様に捨てられて良かったわ。だって、マックスに会えたもの」
「お、おう。そりゃ良かった」
「エルザは……」
シモン様が口をパクパクとさせていますが、なにを言っているか聞こえません。
「あんまり図書館で騒ぐのは良くねぇと思って、音を消しました。俺らは、被害者ですよね? 帰って良いっすか?」
「待て、事情が聞きたい。黙らせてくれたのは感謝するが、簡単に帰って良いとは言えない」
「うへぇ。分かりました。けど、俺は彼女と離れるのは嫌ですよ。バラバラに事情聴取するってんなら、今すぐ消えさせて貰います」
「……分かった。お嬢さん、頼もしいナイトが居て良かったな」
「はい!」
キッパリ言い切ると、マックスは耳まで真っ赤になっていました。
ど、どうしましょう!
「どうして、ここにシモン様がいらっしゃるのですか?」
「ここは、世界一広い図書館だからな。いずれエルザが来ると思っていた。エルザは、本が好きだったもんな。いきなり勘当されて怖かっただろう。もう大丈夫だ。さぁ、帰ろう」
え、なんですかこの人。
「……帰る……? 何処へですか」
「国へ帰るんだよ。エルザはまだ公爵令嬢で、私の婚約者だ」
シモン様が、満面の笑みでわたくしに手を出します。その時、マックスが現れました。シモン様を見て、足を止めて姿を隠してしまいました。
……どうして。
「ああ……そんなに泣いて……辛かったね。大丈夫、私と一緒に暮らそう。エルザは立派な王妃になるよ」
シモン様の言葉は聞こえるのですが、心に響きません。以前なら、シモン様の手を取っていたでしょう。けど、わたくしはマックスが姿を隠した事がショックで……シモン様の事など考える余裕がありません。
「……なんで……守ってくれるんじゃなかったの?!」
「ああ、私がエルザを守るよ。だから帰ろう」
シモン様が、わたくしの手を取りました。全身に鳥肌が立ちます。気持ち悪い。なんですかこの人は。
わたくしはすぐに、シモン様の手を振り払いました。
「エルザ! 何をするんだ! お前は私のものだ!」
「はぁ?! 魔力なしの役立たずを婚約者にするなんて反逆の意思でもあるのか。魔力なしなど恥でしかないとわたくしを捨てたのはシモン様でしょう?! わたくしに触れないで下さいまし! 気持ち悪いですわ!」
「何を言ってるんだ!! エルザは私の事が好きだろう?!」
再びわたくしの手を取るシモン様。その手をすかさず振り払い、キッパリと言います。ここは図書館です。あまり騒ぐ訳にいきません。
わたくしは小声で話そうと努力しておりますが、シモン様の叫び声は図書館中に響き渡っているでしょう。
そう思っていたのに、誰もこちらを見ません。
もしかして、マックスの魔法でしょうか。それなら、わたくしも遠慮なく言わせて頂きますわ。
「はぁ?! 好きな訳ないじゃありませんか! 顔も見たくありません!」
「そんな! 私の事が嫌いなのか?!」
「どうでもいいわ」
「どうでも……いいだと?」
「シモン様の事なんてどうでもいいと申し上げました。わたくしは今平民として穏やかに暮らしています。放っておいて下さいまし!」
マックス、どうして居なくなってしまったの?
シモン様を無視してマックスが消えた方に向かうと、すぐにマックスは見つかりました。どうやら、わたくしを見守ってくれていたようです。
「お前はっ……! 何故生きているんだ?!」
「あ?! んな簡単に死ぬかよ」
「どういう事ですの?」
「この男は、エルザをたらし込んだんだ! 殺して当然だろう!!!」
なるほど。理解しましたわ。
シモン様は、マックスの事を調べて……わたくしとの関係を理解して……マックスを殺そうとしたのですね。
目の前のどうでもいい男性に、憎しみが湧きました。このままでは、わたくしはシモン様に殴りかかってしまうかもしれません。
そんな事すれば、捕まって利用されるだけです。シモン様が居るのならあちこちに影が潜んでいるでしょう。さっさと逃げる方が良いですわ。
「マックス、帰りましょ」
「……良いのかよ?」
「ええ。本はまた今度にするわ。ここは、空気が悪いもの」
貴族流の遠回しな言い方でシモン様を拒絶します。
「逃すか! おい! エルザを捕まえろ! 多少壊れても構わん!」
シモン様の号令で、20人以上の影が現れました。ですが、誰一人動けません。
「お前ら何してる! こんな図書館、壊れても構わん! エルザを捕まえろ!」
シモン様の声は図書館中に響き渡り、司書の方や図書館の警備の方が現れました。この図書館は、世界中の国が支援して作られた知識の泉。ここでの揉め事は御法度です。
「おい。ここを壊すと言った狼藉者は誰だ!」
「あそこで偉そうにふんぞり返ってる王子様っすよ。名前は、シモン・エル・ギルモ。王太子です」
「王太子だろうが誰だろうが、ここでの破壊行動は大罪だ。そこで固まってる奴等を止めてるのは君か?」
「そうです。魔法を使いました。俺は、彼女と本を読みに来ただけっす」
「エルザは、僕のモノなんだ!」
「女性をモノ扱いとは、ずいぶん躾のなっていない王子様だな」
「ですよねー。エルザ、なんか言ってやれよ」
「シモン様、わたくしは貴方のモノではありませんわ。以前はそうだったかもしれません。わたくしは、貴方が大好きで……シモン様の為だと言われれば辛い勉強も、厳しい王妃教育も、シモン様の仕事の代行も全部やりましたわ。婚約者の地位を狙う令嬢に嫌がらせをされたり、学園で教科書を隠されたりもしました。でも、それくらい当たり前だと。貴方の妻になるには乗り越えなければいけないとシモン様が言うから……仕事をして、王妃教育を受けて、嫌な令嬢達ともぶつかって心を通わせて……味方になってもらいました。わたくしがどれほど辛いと訴えても、シモン様は頑張れと微笑むだけ。貴方に捨てられて分かりましたの。わたくしは、無理をしていたのだと」
「無理ってレベルじゃねぇよ。それ。こんだけ頑張ったエルザを、魔力がないってだけでポイするなんて、本当……アンタらの国はクソだよな」
「でも、シモン様に捨てられて良かったわ。だって、マックスに会えたもの」
「お、おう。そりゃ良かった」
「エルザは……」
シモン様が口をパクパクとさせていますが、なにを言っているか聞こえません。
「あんまり図書館で騒ぐのは良くねぇと思って、音を消しました。俺らは、被害者ですよね? 帰って良いっすか?」
「待て、事情が聞きたい。黙らせてくれたのは感謝するが、簡単に帰って良いとは言えない」
「うへぇ。分かりました。けど、俺は彼女と離れるのは嫌ですよ。バラバラに事情聴取するってんなら、今すぐ消えさせて貰います」
「……分かった。お嬢さん、頼もしいナイトが居て良かったな」
「はい!」
キッパリ言い切ると、マックスは耳まで真っ赤になっていました。
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