気弱ドワーフと転生エルフの産業革命

編端みどり

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第一章

6.就職先が決まりました

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「謝らなくていいわ。それより貴方、就職先を探してたわよね? そんなに技術があるなら、私と組まない?」

「く、組むとは……?」

「鈍い! ここに住んで、私と魔道具作ったり、家作ったりしない? ここに街を作りたいんだけど、私達は家を建てる技術ないし困ってたの。1人が街に出て勉強中なんだけど、なかなかうまくいかなくて。もちろん、給与は弾むわ。開発したものを売る時は利益の3割を渡すし、他の条件もまとめて魔法契約しましょ。ひとまず試用期間は3ヶ月でどう? あ、もちろん試用期間も給与は払うし、衣食住も全て面倒見るわ。ここにある家のどっかに住んでいいし、なんなら建ててよ! 大工さんでしょ? 材料は教えてくれたら手配するからさ」

「それは……」

「う、条件悪い? 給与の希望はいくら? 他に希望あるなら可能な限り叶えるよ! ロイヤリティ4割にする?」

「条件良すぎですよ! 何企んでるんですか?!」

「企んでない! こんな有料物件逃すか! お願い、うちで働かない? 給与は言い値で払うから! ね、月にいくら欲しい?」

美女に縋りつかれてどうしていいか分からない。このまま頷いてしまいそうだ。可愛いよね。この人。名前も知らないけど。

落ち着け、ここはまず相手の出方をみるんだ。正直、条件はかなりいい。給与は言い値っていうから、高めに言ってみよう。ダメならその時考えれば良い。僕は思い切ってダン親方に貰っていた金額の倍を言ってみた。

「え……その金額が良いの?」

言い過ぎた! さっきの面接練習で強気にいけってアドバイス受けて強気でいかなきゃって思ったけど、言い過ぎた! 彼女のアドバイス聞いてたら、最初は自分が願う条件より強気でいかないとって思ってたけど、ダン親方は結構給料くれてたんだった!

「すいません、すいません、多すぎますよね。調子のって倍の給料を言いました、すいません……」

「え?! この額の半分しか貰ってなかったの?!」

「そうです、生活キツくて……もうちょっと楽になりたいなと欲を出しました! すいません……」

「その額の倍出すわ! 今までの4倍よ! だから、ね? うちで働かない?」

満面の笑顔の美女に、最高の条件を出されて断れる男がいるのだろうか? 僕は、色々考えるのをやめる事にした。どっちにしてもどこかで働かないといけないんだ。こんないい条件、滅多にない筈だ。

「わかりました。よろしくお願いします」

「やった! やったわ! ありがとう!」

ちょっ……。いい匂いする! 抱きつかれた!
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