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第一章
31.親方と呼ばれました
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「大変申し訳ありませんでした!」
僕達は、マリカさんと、支部長に頭を下げられている。あのおじさんは、金貨500枚を横領する気だった事が判明して、さっき官憲に逮捕された。仕事もクビだそうだ。
クビ……怖い。
ギルドからは、お詫びも兼ねて箱は金貨1200枚で買って貰った。それでも、最終的にギルドは儲かるらしい。ギルド凄いね。ナビも150個売ったから、材料費などの経費を引いて利益は金貨1500枚。
そのうちの4割が僕のものだから、金貨600枚が手に入った。
「あの……さすがに多すぎませんか?」
「契約通りよ!」
さっきから何度も多いと訴えたが、3人とも契約通りだと譲らない。
「マイス、お金はあって困るものじゃないし、私たちも魔法契約を破る事は出来ないんだから、受け取ってよ」
「分かりました」
これ以上ゴネたら迷惑だね。ありがたく受け取ろう。せっかくだから、ロッドさんのお店に行って気になってたものを購入しよう。
「さて、儲かったし今日は買い物タイムにしよう。何かあったらナビで連絡して。私は気になってた杖を見に行ってくる」
「あたしは親方のとこにスイーツ持っていくね。あんましひとりで買い物するの好きじゃないから、そのまま親方のところに居るよ」
「じゃあ、レナを親方のところに送ってから本を探しに行ってきますね」
「ひとりでいけるよ!」
「ですけど……」
カナさんやアオイさんは、レナさんをひとりにしたがらない。何かあるのかな?
「なら、僕がレナさんと一緒に行きますか? どんな職人さんなのかお会いしてみたかったので良ければ是非」
「マイスがいるなら大丈夫だよ! ね! カナもゆっくりしてきなよ!」
僕の提案は、レナさんには嬉しいものだったらしい。尻尾がパタパタ動いてるからね。
「そうですか、ではマイスさんレナをお願いします」
「お願いね、マイス」
そう言ってふたりは、心配そうに去って行った。
「さて、どこに行けば良いですか?」
「えっとね……しまった! カナとアオイが居ないと道が分からないよ!」
なるほど、レナさんの方向音痴を心配してたんだね。それにしては心配しすぎな感じだったけど……。
「レナさん、ナビで調べながら行きましょう」
「そうだった! 前にナビで行ったことあるよ! これ、過去に目的地にしたところの履歴残るの良いよね!」
「100ヶ所くらいしか残せないのが残念なんですけどね」
「じゅーぶんだよ!」
方向音痴ふたりは、ナビのおかげで迷わず街歩きができた。途中で、アオイさんとカナさんが心配して通信してきてくれたけど、大丈夫だったと安心していた。
「マイスありがとね!」
「いえ、僕もお会いしたかったので」
お会いした親方さんは、とても元気な女性だった。僕がレナさんとふたりで来たのには驚いていて、なぜか物凄く勧めるから少しお仕事を見学させて貰ったら気に入られて、少し一緒に作業をした。
リタさんと言う親方さんは、とても腕が良かった。アオイさんに言われてじっくり見てみたけど、敵わない。
「マイスも凄いわ! 大工は2年しかしてないなんて思えない。私はリタで良いわよ。マイスに親方って言われるのはなんか違うし。マイスも、立派な親方だもの」
僕達は、マリカさんと、支部長に頭を下げられている。あのおじさんは、金貨500枚を横領する気だった事が判明して、さっき官憲に逮捕された。仕事もクビだそうだ。
クビ……怖い。
ギルドからは、お詫びも兼ねて箱は金貨1200枚で買って貰った。それでも、最終的にギルドは儲かるらしい。ギルド凄いね。ナビも150個売ったから、材料費などの経費を引いて利益は金貨1500枚。
そのうちの4割が僕のものだから、金貨600枚が手に入った。
「あの……さすがに多すぎませんか?」
「契約通りよ!」
さっきから何度も多いと訴えたが、3人とも契約通りだと譲らない。
「マイス、お金はあって困るものじゃないし、私たちも魔法契約を破る事は出来ないんだから、受け取ってよ」
「分かりました」
これ以上ゴネたら迷惑だね。ありがたく受け取ろう。せっかくだから、ロッドさんのお店に行って気になってたものを購入しよう。
「さて、儲かったし今日は買い物タイムにしよう。何かあったらナビで連絡して。私は気になってた杖を見に行ってくる」
「あたしは親方のとこにスイーツ持っていくね。あんましひとりで買い物するの好きじゃないから、そのまま親方のところに居るよ」
「じゃあ、レナを親方のところに送ってから本を探しに行ってきますね」
「ひとりでいけるよ!」
「ですけど……」
カナさんやアオイさんは、レナさんをひとりにしたがらない。何かあるのかな?
「なら、僕がレナさんと一緒に行きますか? どんな職人さんなのかお会いしてみたかったので良ければ是非」
「マイスがいるなら大丈夫だよ! ね! カナもゆっくりしてきなよ!」
僕の提案は、レナさんには嬉しいものだったらしい。尻尾がパタパタ動いてるからね。
「そうですか、ではマイスさんレナをお願いします」
「お願いね、マイス」
そう言ってふたりは、心配そうに去って行った。
「さて、どこに行けば良いですか?」
「えっとね……しまった! カナとアオイが居ないと道が分からないよ!」
なるほど、レナさんの方向音痴を心配してたんだね。それにしては心配しすぎな感じだったけど……。
「レナさん、ナビで調べながら行きましょう」
「そうだった! 前にナビで行ったことあるよ! これ、過去に目的地にしたところの履歴残るの良いよね!」
「100ヶ所くらいしか残せないのが残念なんですけどね」
「じゅーぶんだよ!」
方向音痴ふたりは、ナビのおかげで迷わず街歩きができた。途中で、アオイさんとカナさんが心配して通信してきてくれたけど、大丈夫だったと安心していた。
「マイスありがとね!」
「いえ、僕もお会いしたかったので」
お会いした親方さんは、とても元気な女性だった。僕がレナさんとふたりで来たのには驚いていて、なぜか物凄く勧めるから少しお仕事を見学させて貰ったら気に入られて、少し一緒に作業をした。
リタさんと言う親方さんは、とても腕が良かった。アオイさんに言われてじっくり見てみたけど、敵わない。
「マイスも凄いわ! 大工は2年しかしてないなんて思えない。私はリタで良いわよ。マイスに親方って言われるのはなんか違うし。マイスも、立派な親方だもの」
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