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第一章
30.怒ると怖い
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あの箱はなんと、金貨500枚で売れた。ギルドの人もニコニコして買ってくれた。
ギルドの人は、こっそり僕を勧誘しようとしてくれたけど、僕はアオイさんに雇われてるからアオイさん達がクビにしないならアオイさんの所に勤めたいと言った。でもちょっとしつこい。給料2倍とか言われたけど、衣食住満たされてるし、給料だって良いからこれ以上は要らないんだってば!
アオイさん達が気がついてくれて、みんな怒っていた。カナさんが特に怖くて、静かに抗議していた。
普段穏やかな人が怒ると、怖いね。
「マイスさんを黙って引き抜こうとするなら今回の取引は無かったことにします」
ただ静かにそう言っただけなのに、物凄く怖かった。
「すいません……すいません……」
ギルド職員のおじさん、小さくなって震えてる。
「分かって頂ければ結構ですよ。もちろん、マイスさんが望むなら移って頂いて構いませんけど」
「僕は出来たらこのままアオイさん達に雇って頂きたいです。まだ家も完成してませんし、冷蔵庫なども改良したいです。みなさんの知識は凄いので、ものづくりのアイデアも湧きます。それに、ご飯も美味しいし、休みもあります。みなさん僕を認めて下さるから、とても働きやすい職場なんです。だから、給料が高くても冒険者ギルドに移る気はありません。ごめんなさい」
「もちろんです! だから、また良いものを作ったら教えて下さいね。うちの職員が、大変失礼しました」
誰?! メガネをかけた、しっかりしてそうな女性が現れた。
「マリカさん! もーなんでいないのよ!」
レナさんが、耳をピンと立てて抗議の意思を示した。レナさんの耳がピンと立つ時は、周りの音を拾って警戒してる時なんだってアオイさんが教えてくれた。
「ごめんなさい、他の仕事があって。でも、任せるべきではなかったわ。今後は必ずわたしが対応するから、安心してマイスさんが作ったものを売りにきて」
そう言って、さっきのおじさんを下がらせる。おじさんは、マリカさんが来たら真っ青な顔をして震えながら退出していった。
「本当ですか?」
カナさん、まだちょっと怒ってるね。
「分かったわ。今後は必ずマリカさんが対応してくれるなら今後もお付き合いをするわ。でも、許すのは一度だけ」
アオイさんも、実はかなり怒ってました?!
「もちろんです。先程は本当に失礼しました。マイスさん、はじめまして。副ギルド長と、受付を担当しておりますマリカと申します」
「はじめまして。アオイさん達に雇われている職人のマイスと言います」
「ナビという商品は、素晴らしいです。先ほど納品されたものを確認しましたが、箱は金貨1000枚の価値はありますね」
「「「えっ?!」」」
さっき、金貨500枚って言ったよね?!
「どうされました?」
「マリカさん、さっきのおじさんは金貨500って言ったよ」
「……申し訳ありません。少々お待ちください」
あれ? マリカさんも怒ってます?
女性って、怒ると怖いんだね。僕は小さくなって、彼女達の怒りが収まるのを待つしかなかった。
ギルドの人は、こっそり僕を勧誘しようとしてくれたけど、僕はアオイさんに雇われてるからアオイさん達がクビにしないならアオイさんの所に勤めたいと言った。でもちょっとしつこい。給料2倍とか言われたけど、衣食住満たされてるし、給料だって良いからこれ以上は要らないんだってば!
アオイさん達が気がついてくれて、みんな怒っていた。カナさんが特に怖くて、静かに抗議していた。
普段穏やかな人が怒ると、怖いね。
「マイスさんを黙って引き抜こうとするなら今回の取引は無かったことにします」
ただ静かにそう言っただけなのに、物凄く怖かった。
「すいません……すいません……」
ギルド職員のおじさん、小さくなって震えてる。
「分かって頂ければ結構ですよ。もちろん、マイスさんが望むなら移って頂いて構いませんけど」
「僕は出来たらこのままアオイさん達に雇って頂きたいです。まだ家も完成してませんし、冷蔵庫なども改良したいです。みなさんの知識は凄いので、ものづくりのアイデアも湧きます。それに、ご飯も美味しいし、休みもあります。みなさん僕を認めて下さるから、とても働きやすい職場なんです。だから、給料が高くても冒険者ギルドに移る気はありません。ごめんなさい」
「もちろんです! だから、また良いものを作ったら教えて下さいね。うちの職員が、大変失礼しました」
誰?! メガネをかけた、しっかりしてそうな女性が現れた。
「マリカさん! もーなんでいないのよ!」
レナさんが、耳をピンと立てて抗議の意思を示した。レナさんの耳がピンと立つ時は、周りの音を拾って警戒してる時なんだってアオイさんが教えてくれた。
「ごめんなさい、他の仕事があって。でも、任せるべきではなかったわ。今後は必ずわたしが対応するから、安心してマイスさんが作ったものを売りにきて」
そう言って、さっきのおじさんを下がらせる。おじさんは、マリカさんが来たら真っ青な顔をして震えながら退出していった。
「本当ですか?」
カナさん、まだちょっと怒ってるね。
「分かったわ。今後は必ずマリカさんが対応してくれるなら今後もお付き合いをするわ。でも、許すのは一度だけ」
アオイさんも、実はかなり怒ってました?!
「もちろんです。先程は本当に失礼しました。マイスさん、はじめまして。副ギルド長と、受付を担当しておりますマリカと申します」
「はじめまして。アオイさん達に雇われている職人のマイスと言います」
「ナビという商品は、素晴らしいです。先ほど納品されたものを確認しましたが、箱は金貨1000枚の価値はありますね」
「「「えっ?!」」」
さっき、金貨500枚って言ったよね?!
「どうされました?」
「マリカさん、さっきのおじさんは金貨500って言ったよ」
「……申し訳ありません。少々お待ちください」
あれ? マリカさんも怒ってます?
女性って、怒ると怖いんだね。僕は小さくなって、彼女達の怒りが収まるのを待つしかなかった。
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