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第二章
7.おかえりなさい
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「みなさん、おかえりなさい! アオイさん、大丈夫ですか?」
「ごめんね、色々心配かけて。もうバッチリだから! ……あのね、マイス、冒険者ギルドで何やったの?」
「え?! もしかして大量にポーション買ったのまずかったです?! か、返してきます?!」
「いや、ぶっちゃけギルドはお金儲けられてラッキーでしょ。上級ポーションって、非常時の治療用だから、売り上げになる事はほとんどないしね」
「高いですからね。大抵はアオイのように回復魔法が出来る人と冒険しますし」
「でも、今後は少し持っておく方が良いね」
「あ、だったら僕の持って行って下さい。僕が持ってても使わないし」
そう言って、アオイさん達にポーションを押し付けた。慰謝料代わりに渡しただけだから、まだ80本以上あるんだよね。
とりあえず3人で20本ずつくらい持ってて貰えれば安心かな。僕の分も20本はあるし、非常用に持っておけば安心だ。
「マイスさん、上級ポーション20本っていくらかご存知ですか?」
「えっと、金貨10枚の20本だから……金貨200枚ですね」
「さらっと言ってるけど、なんでそんなに買ったわけ? あたし、1本で良いって言ったよね?!」
「すいません……あの時は焦ってて……買えるだけ買おうって思考になってしまったんです」
「よくお金足りたね」
「貯金を結構使ってしまいました。また頑張って貯めますよ」
「いや、さすがにお金払うよ。私が怪我したせいだし」
「いや、大丈夫ですよ。僕が暴走して買いすぎただけなので。金貨1000枚でアオイさんが助かったと思えば惜しくないです。それより、魔道具壊れちゃいましたよね。新しいのを作っておきました。今度のは、1回で壊れたりしません。魔力を込めれば、1時間くらいは長持ちします。それでもあまりに強い攻撃は壊れちゃいますけど……今回みたいな事にはならないと思います。カナさんとレナさんの分も作りました」
「「「待って!」」」
「あ、あの……どうしました? アオイさん、顔色悪いですよ? やっぱりまだちょっと怪我が辛いですか?」
「マイスの金銭感覚が、分からないよ……」
「アオイ、落ち着いて! マイスは貧乏が長かったから、大金の使い方を知らないんだよ!」
「そうです、マイスさんは使う時はスッパリ使う方なんですよ! この間も、ロッドさんの所で大量に素材を購入されていたじゃありませんか!」
「ああ、そういえばあの時も金貨1000枚くらい使いましたね。みなさんに先程お渡しした魔道具の素材になりました。いやあ、買っておいて良かったです」
「「「何してんの?!」」」
「え……素材ってそんなに高価なんですか……?」
「ロッドさんのとこ、訳わかんないモノが金貨100枚なんてザラだよ!」
「そう考えると、マイスにとって金貨1000枚って端金なの?! 私が渡してる給料って安すぎない?!」
「アオイさんから貰ったお給料は、最初は使ってましたけど、今は分けて貯めてます。たまに眺めて、もっと頑張ろうって思うんです」
「マイスが眩しいよ……」
「でも、それはそれだよ! ちゃんとお金払うよ!」
「良いんですけど……分かりました。じゃあ頂きます」
僕が受け取らないって言ったら、アオイさん達も困るよね。
「良かった……受け取ってくれるよ……。はい、じゃあこれ、金貨2000枚ね」
「え、多いです」
「ポーションと、魔道具の素材の代金の合計。あってるよ」
3人とも、うんうんと頷いているけど、あってないよ!
「ダメです! 僕が受け取るのは金貨10枚、ポーション1本分だけです!」
「ありえないよ! この魔道具だけでも金貨1000枚の価値があるよ! 3人で3000枚! それだとマイスは受け取らないから、ポーションのお金と、素材のお金、合計2000枚! これは譲らないから!」
「僕だって譲りませんよ! 金貨10枚以上は受け取りません!」
結局、僕とアオイさんの言い合いは決着がつかなかった。お腹を空かせたキュビさんがご飯だって大騒ぎしちゃったから。
「ソンナ ハナシ アト マイス ノ ゴハン タベル!」
「そうですね、とりあえずご飯にしましょう」
「今日のデザート何?」
「アイスです。レナさん食べたいっていったましたよね?」
「やった! 嬉しい!」
「……もう、でも私もお腹空いたわ。マイス、助けてくれてありがと」
「僕は焦って暴走しちゃっただけですよ。カナさんとレナさんも、お疲れ様でした」
「マイスが居なかったら危なかったよね」
「改めて、装備を見直した方が良いですね。マイスさんのマジックバッグもあるので、出来るだけ色々な物を持って行く方が良いかもしれません」
「確かに、今までどうにかなってたから荷物の移動ってしてなかったけど、一旦キッチリ整理した方が良いね」
「あと、ポーションは用意しておこう。しばらくは、マイスがくれたポーションがお守りになるだろうけど……」
「マイス! 私達にくれたポーションのお金……」
「マテ ハナシ アト!」
「そうね、お金の話は明日の仕事中にしましょう。今日はもうしない! 良いかな?」
「もちろんです。ご飯にしましょう」
僕はこのまま、お金貰わなくて良いんだけど、アオイさんは納得しないよなぁ。ま、明日考えよっと。
アオイさんが元気で良かった。彼女の命が助かるなら、全財産失っても構わない。
「ごめんね、色々心配かけて。もうバッチリだから! ……あのね、マイス、冒険者ギルドで何やったの?」
「え?! もしかして大量にポーション買ったのまずかったです?! か、返してきます?!」
「いや、ぶっちゃけギルドはお金儲けられてラッキーでしょ。上級ポーションって、非常時の治療用だから、売り上げになる事はほとんどないしね」
「高いですからね。大抵はアオイのように回復魔法が出来る人と冒険しますし」
「でも、今後は少し持っておく方が良いね」
「あ、だったら僕の持って行って下さい。僕が持ってても使わないし」
そう言って、アオイさん達にポーションを押し付けた。慰謝料代わりに渡しただけだから、まだ80本以上あるんだよね。
とりあえず3人で20本ずつくらい持ってて貰えれば安心かな。僕の分も20本はあるし、非常用に持っておけば安心だ。
「マイスさん、上級ポーション20本っていくらかご存知ですか?」
「えっと、金貨10枚の20本だから……金貨200枚ですね」
「さらっと言ってるけど、なんでそんなに買ったわけ? あたし、1本で良いって言ったよね?!」
「すいません……あの時は焦ってて……買えるだけ買おうって思考になってしまったんです」
「よくお金足りたね」
「貯金を結構使ってしまいました。また頑張って貯めますよ」
「いや、さすがにお金払うよ。私が怪我したせいだし」
「いや、大丈夫ですよ。僕が暴走して買いすぎただけなので。金貨1000枚でアオイさんが助かったと思えば惜しくないです。それより、魔道具壊れちゃいましたよね。新しいのを作っておきました。今度のは、1回で壊れたりしません。魔力を込めれば、1時間くらいは長持ちします。それでもあまりに強い攻撃は壊れちゃいますけど……今回みたいな事にはならないと思います。カナさんとレナさんの分も作りました」
「「「待って!」」」
「あ、あの……どうしました? アオイさん、顔色悪いですよ? やっぱりまだちょっと怪我が辛いですか?」
「マイスの金銭感覚が、分からないよ……」
「アオイ、落ち着いて! マイスは貧乏が長かったから、大金の使い方を知らないんだよ!」
「そうです、マイスさんは使う時はスッパリ使う方なんですよ! この間も、ロッドさんの所で大量に素材を購入されていたじゃありませんか!」
「ああ、そういえばあの時も金貨1000枚くらい使いましたね。みなさんに先程お渡しした魔道具の素材になりました。いやあ、買っておいて良かったです」
「「「何してんの?!」」」
「え……素材ってそんなに高価なんですか……?」
「ロッドさんのとこ、訳わかんないモノが金貨100枚なんてザラだよ!」
「そう考えると、マイスにとって金貨1000枚って端金なの?! 私が渡してる給料って安すぎない?!」
「アオイさんから貰ったお給料は、最初は使ってましたけど、今は分けて貯めてます。たまに眺めて、もっと頑張ろうって思うんです」
「マイスが眩しいよ……」
「でも、それはそれだよ! ちゃんとお金払うよ!」
「良いんですけど……分かりました。じゃあ頂きます」
僕が受け取らないって言ったら、アオイさん達も困るよね。
「良かった……受け取ってくれるよ……。はい、じゃあこれ、金貨2000枚ね」
「え、多いです」
「ポーションと、魔道具の素材の代金の合計。あってるよ」
3人とも、うんうんと頷いているけど、あってないよ!
「ダメです! 僕が受け取るのは金貨10枚、ポーション1本分だけです!」
「ありえないよ! この魔道具だけでも金貨1000枚の価値があるよ! 3人で3000枚! それだとマイスは受け取らないから、ポーションのお金と、素材のお金、合計2000枚! これは譲らないから!」
「僕だって譲りませんよ! 金貨10枚以上は受け取りません!」
結局、僕とアオイさんの言い合いは決着がつかなかった。お腹を空かせたキュビさんがご飯だって大騒ぎしちゃったから。
「ソンナ ハナシ アト マイス ノ ゴハン タベル!」
「そうですね、とりあえずご飯にしましょう」
「今日のデザート何?」
「アイスです。レナさん食べたいっていったましたよね?」
「やった! 嬉しい!」
「……もう、でも私もお腹空いたわ。マイス、助けてくれてありがと」
「僕は焦って暴走しちゃっただけですよ。カナさんとレナさんも、お疲れ様でした」
「マイスが居なかったら危なかったよね」
「改めて、装備を見直した方が良いですね。マイスさんのマジックバッグもあるので、出来るだけ色々な物を持って行く方が良いかもしれません」
「確かに、今までどうにかなってたから荷物の移動ってしてなかったけど、一旦キッチリ整理した方が良いね」
「あと、ポーションは用意しておこう。しばらくは、マイスがくれたポーションがお守りになるだろうけど……」
「マイス! 私達にくれたポーションのお金……」
「マテ ハナシ アト!」
「そうね、お金の話は明日の仕事中にしましょう。今日はもうしない! 良いかな?」
「もちろんです。ご飯にしましょう」
僕はこのまま、お金貰わなくて良いんだけど、アオイさんは納得しないよなぁ。ま、明日考えよっと。
アオイさんが元気で良かった。彼女の命が助かるなら、全財産失っても構わない。
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