腹黒公爵の狩りの時間

編端みどり

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はじまり

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「おやめください。ここでデヴィッド様に危害を加えられたら、エミリー様はもっとお泣きになられますわ」

剣を、扇子で受け止める。なんだ、この女性は。扇子は鉄製なのか?!

「な! 俺の剣を止めただと?!」

ツンとした表情が、とても美しい。

「エミリー様、早くご説明くださいませ」

「え、ええ。お兄様、わたしがちゃんと確認しなかったからいけなかったの。デヴィは、わたしのせいで婚約破棄なんて言い出したの。わたしが、この国で色々やりすぎたから、王子に目をつけられたの」

可愛い、可愛い妹が、泣いている。私は完全に頭が冷えた。彼女が居なければ、私は間違いなくデヴィッドを手打ちにしていただろう。

そしたら、エミリーはずっと泣き暮らして、私はエミリーと話す事も出来なくなったのではないか?

私を止めてくれた、美しい女性から目が離せない。激しい動悸がする。

これは、何だ?

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