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その気持ちの名は
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「お兄様、それは恋ですわ」
「……そうか、これが恋か」
うちの家族は、恋愛結婚を推奨している。それは、血筋なのか何なのか分からないが、好きな相手が出来ると能力が上がるからだ。
エミリーも、デヴィッドに恋をしてからは商才を発揮していて、商人達に姉御だのラスボスだのと恐れられている。まぁ、うちの妹は昔から何でも出来たから、デヴィッドが居なくても商才は開花しただろうけどな。
そして、私は今まで特に恋をした事がなかった。女性はそれなりに寄ってくるが、嘘つきばかりで興味が持てなかったのだ。
「エミリー、あの女性の名は何だ?」
「マチルダ・ドゥ・シヴィル様ですわ。シヴィル家の長女で、上にお兄様がおられます。婚約者等はおられませんわ。ですが、今回の事で注目されるでしょうし、早々に申し込みがあってもおかしくありませんわね。マチルダ様は、お話した限りですが誠実な方のようですし、もし、婚約者が出来てしまえば横から奪うような事をして、好かれるとは思えませんわ」
「なっ! だめだ! 婚約者などっ!」
「……さっさと捕まえろと申しあげたのです。お兄様が婚約を申し込めばよろしいではありませんか」
「確かにそうなのだが、無理強いはしたくないんだ!」
「お気持ちは分かりますわ。わたくしも、もう少しデヴィの気持ちに寄り添えていれば……」
あぁ、妹が泣いている。アンドレ王子と、シュボール家が余計な事をしなければ、デヴィッドも追い詰められなかっただろうに。しかし妹は、これからもデヴィッドを愛するのだろう。例え、側に居れなくても。
しかし、私は妹のように慎み深くない。欲しいものは欲しい。立場だけでなく、彼女の気持ちも欲しいのだから、ゆっくり周りから固めていく事にしよう。
まずは、シヴィル家に婚約を申し込もう。どうにかマチルダ嬢には内密にして頂けないかお願いしなくては。それから、他の貴族が、手を出さないように潰しておこう。
何故だかやたらと頭の回転が早くなっているのを感じる。どうすればマチルダ嬢に好かれるのか、まずそれを調査しよう。暗躍するのは得意だ。絶対に、自ら私の元へ来る様に仕向けてやる。
私は、狙った獲物は逃がさない。
「……そうか、これが恋か」
うちの家族は、恋愛結婚を推奨している。それは、血筋なのか何なのか分からないが、好きな相手が出来ると能力が上がるからだ。
エミリーも、デヴィッドに恋をしてからは商才を発揮していて、商人達に姉御だのラスボスだのと恐れられている。まぁ、うちの妹は昔から何でも出来たから、デヴィッドが居なくても商才は開花しただろうけどな。
そして、私は今まで特に恋をした事がなかった。女性はそれなりに寄ってくるが、嘘つきばかりで興味が持てなかったのだ。
「エミリー、あの女性の名は何だ?」
「マチルダ・ドゥ・シヴィル様ですわ。シヴィル家の長女で、上にお兄様がおられます。婚約者等はおられませんわ。ですが、今回の事で注目されるでしょうし、早々に申し込みがあってもおかしくありませんわね。マチルダ様は、お話した限りですが誠実な方のようですし、もし、婚約者が出来てしまえば横から奪うような事をして、好かれるとは思えませんわ」
「なっ! だめだ! 婚約者などっ!」
「……さっさと捕まえろと申しあげたのです。お兄様が婚約を申し込めばよろしいではありませんか」
「確かにそうなのだが、無理強いはしたくないんだ!」
「お気持ちは分かりますわ。わたくしも、もう少しデヴィの気持ちに寄り添えていれば……」
あぁ、妹が泣いている。アンドレ王子と、シュボール家が余計な事をしなければ、デヴィッドも追い詰められなかっただろうに。しかし妹は、これからもデヴィッドを愛するのだろう。例え、側に居れなくても。
しかし、私は妹のように慎み深くない。欲しいものは欲しい。立場だけでなく、彼女の気持ちも欲しいのだから、ゆっくり周りから固めていく事にしよう。
まずは、シヴィル家に婚約を申し込もう。どうにかマチルダ嬢には内密にして頂けないかお願いしなくては。それから、他の貴族が、手を出さないように潰しておこう。
何故だかやたらと頭の回転が早くなっているのを感じる。どうすればマチルダ嬢に好かれるのか、まずそれを調査しよう。暗躍するのは得意だ。絶対に、自ら私の元へ来る様に仕向けてやる。
私は、狙った獲物は逃がさない。
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