腹黒公爵の狩りの時間

編端みどり

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兄は叱られる

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「何をやっているのです?」

妹が、鬼の形相をしている。

「……その、申し訳ない」

「それで、結局婚約の申し込みはできなかったのですか? いつもの計算高さはどちらへ捨ててきてしまわれたのですか?」

「すまん、ジョセフ様の怒りがものすごくてな。さすがマチルダ嬢の兄上だ」

妹がため息をついている。すっかり調子が狂ってしまっている。恋とはこんなに恐ろしいものなのか?

「そんなお兄様に、いい事を教えてあげますわ。わたくしの商会は、マチルダ様と運営する事になりましたの。お兄様もご一緒に如何?」

「っそれは、是非お願いしたい!」

「わたくしが、タダでお兄様に協力するとお思い?」

エミリーが、ニッコリと笑う。相変わらずうちの妹はしっかりしているな。ようやく少し調子が戻ってきた。これからマチルダ嬢に定期的に会えるようになるのなら、あまり情けない姿は見せたくないな。

「デヴィッドが、商会を始めたらしいな。ゴミは掃除しておいてやろう」

「嬉しいわ! お兄様大好き!」

ついでに、マチルダ嬢に近づきそうな者も調査して、場合によっては話し合いをさせて頂こう。
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