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番外編
これからのステージ
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感動的なステージの翌日、アル様とわたくしは久しぶりに実家に帰って来た。お父様もお母様もだいぶ歳を取ったが、まだまだお元気だ。
実家の大歓迎を受け、久しぶりに家族の時間を過ごした。アル様は、我が家に来るととてもリラックスなさっている。わたくしとアル様の部屋は結婚しても残っている。結婚する時に、お兄様は王族が嫌になればいつでも帰って来いと言ってくれた。隣で聞いていたアル様が破顔していたので、お兄様の言葉はわたくしだけでなくアル様にも向けられていたんだと分かった。
「アルフレッド、準備は出来てるぞ」
「ああ、ありがとうリチャード。これからもよろしくな」
「ふん! いつまで体力が保つか知らんが、無理だけはするなよ。アマンダが泣く」
「アマンダを泣かせたりしない。今日は……無理かもしれんが」
「嬉し泣きだけは許してやる」
「良かった。アマンダ、来てくれる?」
「はい!」
どこに行くのだろう?
ま、アル様が行こうと言うなら地獄でもついて行きますけどね! だけど、アル様はそんなところに連れて行ったりしない。着いたのは、わたくしの部屋だった。
「これは……」
「お待たせ。この姿、覚えてる?」
アル様が着ていたコートを脱ぐと、我が家で初めて見せてくれた衣装を着ておられた。
「忘れる訳ありません……あの日、わたくしはアル様に恋をしたのですから……」
「俺はまだアマンダに恋してなかった。見つけたファンを逃したくないだけだった。けど、今は違う。俺はアマンダが居ないと生きていけない。アマンダ、愛してる。だから……これからはアマンダの為だけに歌い、踊るよ。あの頃より体力は落ちてるし、激しい踊りは無理だ。でも、アマンダなら……そんな俺でも嫌いにならないだろう?」
「……当たり前です……わたくしだってすっかり歳を取りましたもの……」
「アマンダは今も綺麗だよ。きっと、おばあちゃんになっても愛らしいんだろうなって思う」
「アル様だって、おじいちゃんになってもかっこいいに決まってますわ……!」
「アマンダは一生俺のファンで居てくれるだろう?」
「もちろんですわ……わたくしは死ぬまで……生まれ変わってもアル様とユナ様のファンですわ!」
「アルフレッドでもユナでもある俺の全てを知ってるのはアマンダだけだ。来世もアマンダと……いや、里奈とアマンダを引き継いだ貴女と結婚したい。絶対見つけ出すから、来世も俺と結婚してくれ」
「……もちろんです。わたくしも貴方と結婚したい……貴方でないと、駄目なんです」
「最高の口説き文句だね。俺もアマンダ……貴女でないと駄目なんだ。アマンダ、これからはアイドルのユナもアルも全てアマンダだけのものだ。見たい衣装もまだまだあるだろう? 聞きたい曲もあるだろう? 今まで頑張った分、これからは我儘に生きようぜ。さあ、最高の時間をプレゼントするよ。今日は、何が聞きたい?」
「わたくし、充分我儘に生きておりますわ。好きに生きて良いんだと教えて下さったのはユナ様です。アル様はいつもわたくしに最高な時間をプレゼントして下さっておりますわ。わたくし、とっても幸せです」
「ユナも強欲だったけど、俺はもっと強欲なんだ。愛しい人の幸せな顔が見たい。もっともっとアマンダを喜ばせたい。今まで王族の義務を果たす為無理してきたのは知ってる。もう俺達は充分国に貢献した。子ども達も立派になった。兄上の許可は取れてる。これからは俺達だけで自由に過ごそう」
引退ステージの後、公式にアルフレッドとアマンダの姿を見た者は居ない。だが、街中でアマンダを愛しそうに愛でるアルフレッドの姿が度々目撃されているそうだ。
実家の大歓迎を受け、久しぶりに家族の時間を過ごした。アル様は、我が家に来るととてもリラックスなさっている。わたくしとアル様の部屋は結婚しても残っている。結婚する時に、お兄様は王族が嫌になればいつでも帰って来いと言ってくれた。隣で聞いていたアル様が破顔していたので、お兄様の言葉はわたくしだけでなくアル様にも向けられていたんだと分かった。
「アルフレッド、準備は出来てるぞ」
「ああ、ありがとうリチャード。これからもよろしくな」
「ふん! いつまで体力が保つか知らんが、無理だけはするなよ。アマンダが泣く」
「アマンダを泣かせたりしない。今日は……無理かもしれんが」
「嬉し泣きだけは許してやる」
「良かった。アマンダ、来てくれる?」
「はい!」
どこに行くのだろう?
ま、アル様が行こうと言うなら地獄でもついて行きますけどね! だけど、アル様はそんなところに連れて行ったりしない。着いたのは、わたくしの部屋だった。
「これは……」
「お待たせ。この姿、覚えてる?」
アル様が着ていたコートを脱ぐと、我が家で初めて見せてくれた衣装を着ておられた。
「忘れる訳ありません……あの日、わたくしはアル様に恋をしたのですから……」
「俺はまだアマンダに恋してなかった。見つけたファンを逃したくないだけだった。けど、今は違う。俺はアマンダが居ないと生きていけない。アマンダ、愛してる。だから……これからはアマンダの為だけに歌い、踊るよ。あの頃より体力は落ちてるし、激しい踊りは無理だ。でも、アマンダなら……そんな俺でも嫌いにならないだろう?」
「……当たり前です……わたくしだってすっかり歳を取りましたもの……」
「アマンダは今も綺麗だよ。きっと、おばあちゃんになっても愛らしいんだろうなって思う」
「アル様だって、おじいちゃんになってもかっこいいに決まってますわ……!」
「アマンダは一生俺のファンで居てくれるだろう?」
「もちろんですわ……わたくしは死ぬまで……生まれ変わってもアル様とユナ様のファンですわ!」
「アルフレッドでもユナでもある俺の全てを知ってるのはアマンダだけだ。来世もアマンダと……いや、里奈とアマンダを引き継いだ貴女と結婚したい。絶対見つけ出すから、来世も俺と結婚してくれ」
「……もちろんです。わたくしも貴方と結婚したい……貴方でないと、駄目なんです」
「最高の口説き文句だね。俺もアマンダ……貴女でないと駄目なんだ。アマンダ、これからはアイドルのユナもアルも全てアマンダだけのものだ。見たい衣装もまだまだあるだろう? 聞きたい曲もあるだろう? 今まで頑張った分、これからは我儘に生きようぜ。さあ、最高の時間をプレゼントするよ。今日は、何が聞きたい?」
「わたくし、充分我儘に生きておりますわ。好きに生きて良いんだと教えて下さったのはユナ様です。アル様はいつもわたくしに最高な時間をプレゼントして下さっておりますわ。わたくし、とっても幸せです」
「ユナも強欲だったけど、俺はもっと強欲なんだ。愛しい人の幸せな顔が見たい。もっともっとアマンダを喜ばせたい。今まで王族の義務を果たす為無理してきたのは知ってる。もう俺達は充分国に貢献した。子ども達も立派になった。兄上の許可は取れてる。これからは俺達だけで自由に過ごそう」
引退ステージの後、公式にアルフレッドとアマンダの姿を見た者は居ない。だが、街中でアマンダを愛しそうに愛でるアルフレッドの姿が度々目撃されているそうだ。
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