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第十話
晴れやかな風の穏やかな日、私はジェームズ様と私は町へでて、宝石店へとやってきていた。さまざまな宝石がはめられたアクセサリーが様々置かれていた。宝石が光を反射して、美しく輝いている。その美しさがあまりにも私とはかけ離れているように思えて、圧倒されてしまった。
「アクセサリーをほとんど持っていなかっただろう」
「そうですね」
公爵夫人が宝石をほとんど持っていないと確かに不自然かも。ピアスも、ネックレスも付けていない。耳に穴さえ開いていない。ジェームズ様の耳にはピアスがつけられているけれど。
「どれがいいだろうか」
「石っていうのは色々魔力が宿りやすいので。つけると魔力コントロールが狂ってしまうときがあるんです」
「そういうものなのか」
それでも一つぐらいかって頂いた方がいいでしょうね。ジェームズ様の面子が立たないし。公爵夫人なら高いアクセサリーの一つや二つ持っておかないと、行けないでしょうし。
並んでいるのはやはり、宝石がつけられたアクセサリーばかり置かれている。それに魔力をすくなからず保有している。
「魔法使いは、宝石で魔法を操ったりもしますからね」
でも正直、宝石をつけて歩くのが私の夢だったりする。でも常に魔力を操作している私には、無理かもしれない。
色々とアクセサリーを凝視していると、顎髭を生やした、腰の曲がった店の店主がやってきた。穏やかに笑って、私とジェームズ様のところへやってきた。
「模造品もありますよ」
「そうなんですか?」
店主は模造品のあるエリアへ案内してくれた。そこにはほとんど宝石の形をした、宝石の模造品がはめ込まれたアクセサリーが様々置かれている。
「普通これは、宝石まで手が届かない人が購入なさるんですが」
アクセサリーを一つ手に取ってみても、魔力の流れが変わらない。たしかにそうらしい。
「良いですね。これ。一番高いのはどれですか?」
「模造品は安く作られますからね。これなんかが一番高いかもしれないです」
手渡されたのは、髪飾りだった。金属の緻密な装飾が施されて、細かいところに模造品の宝石が埋め込まれている。金属で作られた蝶や、花がもでるのよう。きっと腕のいい職人が作ったものに違いない。
「とっても素敵」
「つけてもいいか?」
「もちろんです」
ジェームズ様に髪飾りを手渡して、それを私の後ろへつけてくれた。こういうことは苦手なのか、髪が引っ張られたりして、少し痛かったが、付けてもらったのを、鏡で確認した。
「どうでしょうか」
「似合っている、と思う」
目を細めて、唇を薄く広げて、愛おしそうに笑った。視線をそらして、他のアクセサリーを指さした。
「これと、あと、これとかもください」
「毎度ありがとうございます」
「アクセサリーをほとんど持っていなかっただろう」
「そうですね」
公爵夫人が宝石をほとんど持っていないと確かに不自然かも。ピアスも、ネックレスも付けていない。耳に穴さえ開いていない。ジェームズ様の耳にはピアスがつけられているけれど。
「どれがいいだろうか」
「石っていうのは色々魔力が宿りやすいので。つけると魔力コントロールが狂ってしまうときがあるんです」
「そういうものなのか」
それでも一つぐらいかって頂いた方がいいでしょうね。ジェームズ様の面子が立たないし。公爵夫人なら高いアクセサリーの一つや二つ持っておかないと、行けないでしょうし。
並んでいるのはやはり、宝石がつけられたアクセサリーばかり置かれている。それに魔力をすくなからず保有している。
「魔法使いは、宝石で魔法を操ったりもしますからね」
でも正直、宝石をつけて歩くのが私の夢だったりする。でも常に魔力を操作している私には、無理かもしれない。
色々とアクセサリーを凝視していると、顎髭を生やした、腰の曲がった店の店主がやってきた。穏やかに笑って、私とジェームズ様のところへやってきた。
「模造品もありますよ」
「そうなんですか?」
店主は模造品のあるエリアへ案内してくれた。そこにはほとんど宝石の形をした、宝石の模造品がはめ込まれたアクセサリーが様々置かれている。
「普通これは、宝石まで手が届かない人が購入なさるんですが」
アクセサリーを一つ手に取ってみても、魔力の流れが変わらない。たしかにそうらしい。
「良いですね。これ。一番高いのはどれですか?」
「模造品は安く作られますからね。これなんかが一番高いかもしれないです」
手渡されたのは、髪飾りだった。金属の緻密な装飾が施されて、細かいところに模造品の宝石が埋め込まれている。金属で作られた蝶や、花がもでるのよう。きっと腕のいい職人が作ったものに違いない。
「とっても素敵」
「つけてもいいか?」
「もちろんです」
ジェームズ様に髪飾りを手渡して、それを私の後ろへつけてくれた。こういうことは苦手なのか、髪が引っ張られたりして、少し痛かったが、付けてもらったのを、鏡で確認した。
「どうでしょうか」
「似合っている、と思う」
目を細めて、唇を薄く広げて、愛おしそうに笑った。視線をそらして、他のアクセサリーを指さした。
「これと、あと、これとかもください」
「毎度ありがとうございます」
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