Archaic Almanac 群雄流星群

しゅーげつ

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第一部 揺動のレジナテリス

21.水涯の修女 ビエラ・ランバー(V-086)

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 レネ山を源とするロネ川の清流に身を任せる布切れから、薄墨色の帯が下流へと棚引く。

 優しく揉みながら肌着を水中に沈めると初夏にも関わらず荒れた指が凍みて、
思わず木桶に戻し吐息を吹きかけた。



 南オクシテーヌ州都ロシェと上流の街イージェンの中間にあるランバー村の小さな孤児院に、
ビエラがやってきてランバー姓を名乗り始めたのは彼女が3歳の時だった。

 以来20年以上を第二の故郷で過ごし、山向こうにあるらしい出生地を思い出さなくなった頃、
廃れた寒村と運命を共にしても良いと思える程、諦めに支配されるようになっていた。


 それは何より大勢が院を飛び出す中で、それでも縋るように残る子供達を思ってのことだが、
何人もの子供を受け入れ、旅立ちを見送って、終わりの無い出会いと別れを繰り返したことも、

彼女自身をこの地に縛り付ける理由となった。




 ロネ川の下流から海陸風に乗って懐かしい知人が現れる、その日まで。


    ***


 「えっと……まさかグレイ兄なの?」

 「よ、よぉ……久しぶりだな。こんなとこで会えるたぁラッキーだったぜ……」
 蛇を何尾も飼ってるような髪型になった幼馴染は、飛び出した時とは違って同行者が居た。


 ゾロゾロと引き連れて先導しているのはいいとして、気になったのは背の高い坊主頭の男と、
泣きそうな顔をしたポニーテールの男が手引いているボロボロの馬車だった。  

 馬の居ない荷車を子供2人が後ろから押し、荷台には大きな木箱が乗っている。


 「グレイ兄、なんなのそれ?? というか……誰?その人達」

 「……せ、説明してやりてぇのはやまやまなんだがよ……とりあえず教会に着いてからな。
クッタクタなんだよ俺ら」

 確かに見るからに全員疲労困憊になっている。
 
 護衛依頼でも受けたにしては御者が居ないし、幌も無ければ車輪も歪んでガタついている。


 こんな荷馬車がロシェの城門を通れる訳が無いという考えに至った時、
何か複雑な事情があるのだということはすぐに理解出来た。

 そういう意味では、廃村間近のランバー村外れの教会――
もはや村人の誰一人として気にも留めていない孤児院は格好の隠れ場所になる。

 子供達に会わせるのも心配だったが、何となく放っておけないと思わされてしまった。


 「良いけど……宿代はきっちり取るからね」

  
    ***


 河畔の高台にある孤児院に帰り着いてから、グレイが語った話は冗談のような話だった。


 クロスビレッジで借金返済に追われていたグレイ達が、返済先である商会から仕事を受けて、
リコとクロエを連れ白銀海崖に向かう所から話は始まる。 

 クロエが彼等に同行を頼み込み、リコに至っては手形を持っていたのに付き添ったそうだ。  


 何とも子供らしい無謀さだと思ったが、案の定巨大な鳥に襲われて悲惨な目にあったらしく、
運良く助かったものの、その時に見つけた木箱で全ての予定が狂ったそうだ。

 大きな錠前を外して開いた木箱の中には、計8人の子供が――所狭しと眠っていたという。


 意見が一致して助ける事にしたのも当然のことで、木箱にベルトで固定されて怪我も無く、
気を失っているだけの子供達を見捨てるという選択が出来るなら、話は単純だった。

 けど『子供嫌いのグレイ兄』が子供を見捨てるはずが無い。

 返済に追われながらも仕送りを続けていた事すら、
聞いても『面倒だから金だけ送った』としか言わないだろう。


 馬車を引いていた馬は最初の戦闘で逃げ出したようで、車輪を幌の素材で応急で修理して、
亡くなった重戦士も乗せ、一先ずロルボーを目指すこととなった。


 一行がロルボーに近づけば近づく程、この状況をどう説明しようかという難題に当たって、
意見がまとまらないままに海廊は一つの岐路に差し掛かった。


 海沿いを真っ直ぐに進む順路と、坂道を登る抜道。


 そして《坂道を登る》という賭けに勝った彼らは、洞穴を抜けて、ついに地上に出た。
 

 そこはロシェとロルボーの境にある森林で、白銀海崖の立入禁止区域に入っていたお蔭で、
誰も来ない格好のキャンプ場所になった。


 休息を挟んで夜が明けない内に街道を横断して、ロネ川沿いを急いで人目を忍んで、
ここを目指し突き進んでいた――ということだった。


 「……聞けば聞くほど訳分かんないよねホント。グレイ兄っていつも意味わかんない」
 「っるせぇな……俺だってなんでこんなことになってんだか自分でもわかんねぇよ」



 水聖教会を兼ねた小さな孤児院の白木椅子に、もたれかかって揺れるドレッド頭を見ながら、
仕草は変わらないなぁと懐かしい空気に包まれる中で、
子供達を見守っていた孤児最年長のバットが来て涙目になりながら袖を引く。


 「ねぇ……せんせえ、あの子たちぜんぜんおきないよ……なんかはぁはぁいってる」
 「グレイ兄……なんか、風邪とか病気じゃないよね?」

 言葉の意図を察したのか大きく息を吐いたグレイは、椅子に座り直して天を仰いだ。


 「ありゃ……多分トローチとか言われてるもんの影響だ。伝染りゃしねぇよ」
 「……トローチ? なんなのそれ?」

 「俺もバスターから聞いただけなんだが、最近クロビレの貧民街で流れてるってシロモノだ。
現物見てねぇから何とも言えねぇけどよ、外見はただの飴玉らしい」
 「その飴がなんなの??」

 「ソイツを食うとな、なんつかこう、眠くなったり、興奮したり、居ねぇもんが見えたり、
なんかよく分からねぇが、様子がおかしくなるとかなんとか、なんかそんなんだ」


 「……それをあの子たちが?」

 「分かんねぇ。目が覚めてから聞いてみるしかねぇが……どいつもこいつも小っせえからな」

 彼等が連れてきた子供達は全員が3歳以下の子供達で、一番下は1歳くらいの幼児までいる。


 騒ぎたい盛りの子を、箱に押し込めて遠方まで運ぼうとすれば当然何かしらの方法が必要で、
それが《トローチ》の効力なんだろうか。

 意識を失っているだけで怪我もしていないが、悪夢にうなされているようで、
リコとかいう少年――少女?が付き添っている。
どうも《スリープ》で症状を和らげているらしい。


 ハァ……とハッキリと発声するような吐息と一緒に部屋に入って来た少女はクロエと言った。

 ツインテールが可愛らしい女の子で、小生意気そうな幼顔を不安か落胆で歪めている。


 「んだぁ、クロエ。なんかあったんか?」

 「……オリビアが」


 「あ?……お前ぇの言ってたガキか。あの中に居ねぇってことは……もうエスパニか」

 相変わらず少女の慰め方を相変わらず知らない義兄の言葉に、少しばかり心が騒めく。


 「兄ぃ、エスパニって何なの? この子達と関係あるの?」
 「んー……まぁな。俺等が聞いた話じゃ、クロビレで攫われてるガキどもは
イベリスに送られるって話らしい……お前ぇん時とは逆だな」


 「なんで今それを言うかなぁ」

 子供たちを見捨てられない理由が多分、いやきっと《これ》なんだろう。
 同じように幼少時に箱に入って、エスパニから脱出したのが――他でもない私だからだ。



 「別に悪気はねぇよ。ただあん時お前を運んで来たクマの兄貴がよ、
ちょっち気になる事を言ってたのを、ちょうど思い出してな」

 「クマって……私は知らないけど、兄ぃが前に話してた人だよね。私を連れてきたって」

 「ああ。あんとき確か血まみれになりながら、こういってたんだよな――」


 この時グレイに聞かされた『この子をエスパニには戻らないようにしてくれ』という言葉が、
子供達、幼馴染と仲間、そして私、全員の運命を変える事になるとは思いもよらなかった。

  
    ***


 「何だか難しそうな話してんな」
 「よぉ相棒、あっちの方はどうだ?」

 「おお、リコ坊も疲れて寝落ちてしまったみてぇだな。お嬢、お前も少し休んでこい」


 突っ伏して話を聞いていたクロエもウトウトしながら頷き、寝室へとトボトボ歩いて行った。


 「バスターさん、そういえばもう一人居たお下げ頭の人は……」



 「ああ、ギャレットか。アイツなら……」
 そういって顎でクイっと差した窓から見える教会の裏手には――小さな墓所があった。

 道中亡くなったという重戦士を荷台に乗せて連れ帰った彼らは、
まず真っ先に質素な墓標にひしゃげた鎧と盾を立てかけ、黙祷した。

 そんな薄暮れの中の人影を覗いてグレイは鼻で笑う。


 「ケッ……あのチキン野郎にも、思うとこくらいはあんだろよ」
 「まぁそう言ってやんな。あんなデケェロックバードに襲われりゃ逃げたくもなる」

 「俺は逃げねぇよ。仲間見捨てて逃げてどうなるってんだよ、戦人としては終いだろが」
 「そーだな。お前は逃げねぇし、まぁ俺も何だかんだ損得を勘定して粘るだろうな」

 「そうだぜ、背を向けちゃソイツはもうその時点で男ですらねぇ」
 「まぁ、けど元々アイツは戦人じゃねぇからな。ケチな盗賊が夢見て戦人になったんだろ?
そこんとこは認めてやんねぇとな。せめて戦人崩れの俺達くらいはよ」


 「それを言うんじゃねぇよ……そーいや、あの盾持ち野郎の報告もしてやらねぇとな……」


 そういって黙りこくるグレイと、目を瞑るバスターは、全く似ていないが良い相棒に見える。

 いつも一人でイライラしていた義兄が大人になったようで、少し寂しくも感じられた。


 「ねぇ兄ィ、それでこれからどうするの? 子供達を連れて央都に戻るの?」

 「そりゃマズぃだろ。借金……じゃねぇ、コイツ等全員攫われて来てんだぜ?」
 「ならなおさら親御さん達の所に返してあげた方が良いんじゃないの?」

 「んー? ……まぁ普通に考えりゃそうなんだけどよ……なんつーんかな」

 何とも歯切れが悪い相棒の言葉を、壁に背をもたれて立ったまま聞いていたバスターが継ぐ。 


 「俺達もここに来るまでずっとそれを考えてたんだよ、一度戻るのも選択肢の一つとしてな。
けどよ、色々考えて止めた方が良いって結論に至った」

 「やめた方が良いって……どういうこと? バスターさん」

 「まずな、俺達が恐らく既におたずね者だろうってことだ。
俺らがあの荷馬車を追わされた理由を考えたらな、それくらいしか思いつかねぇんだ。
この辺は商会のゴタゴタだから省くが。んで、もう一つだがアイツ等は十中八九、孤児か貧民だ。
俺らはそれを取り締まってたんだ。だからどれだけ控えめに言っても――
アイツ等の行き場なんてもうどこにも無いってことだ」


    ***


 夜が明けきる前、ささやかな朝食をみんなで済ませてから、全員で教会の外に集まった。


 一行のリーダーで、ランバー教会の元孤児、グレイドル・ランバー
 そしてその相棒で、長身坊主頭の御意見番、バスター・ロガー
 悪事に加担していたことを後悔する元盗賊、ギャレット・エンブロイ
 性別不詳年齢不明、心優しく純粋な弓使い、リコ・レンティ
 小生意気で正義感が強く、友達思いの少女、クロエ・ヴァイス

 彼等が連れてきた子供達8人と、孤児院の子供5人


 そして、小さな教会にしがみ付いて生きてきた見習い助祭、ビエラ・ランバー


 今日、総勢19人が、寂れゆくランバー村から旅立つ。



 「……お前ぇら、本当に良いんだな? 仕送りはしてやっからここに居ても良いんだぜ?」

 「兄ィまだ言ってんの? 良いんだよこれで……きっとこの教会の役目は終わったんだよ」


 「そうだぞ相棒。南オクシテーヌに居りゃ、いつゴダードの私兵に捕まるかも分かんねぇ。
とりあえず北オクシテーヌに抜けてしまった方が安全だ。って昨日散々議論しただろうが」


 「そうだけどよ……ギャレット、お前ぇも別に無理についてくるこたねぇんだぞ?」

 「……お、俺も行くよ。行くとこもねぇし……もう逃げねぇから俺も連れてってくれ」


 「はぁ……好きにしろよ。 リコ、お前らはどうすんだ、クロエのお目当てはよ」
 「あ、アタシは……」


 「グレイのお兄さん! バスターのお兄さん! ありがと! 僕達このまま先に行くよ!」

 戸惑う少女の背中に手を置いて、リコは元気よく笑顔で手を上げた。

 「おお! クロエをちゃんと守ってやれよ! 次会ったらまた組もうぜ!」
 「リコ坊、お嬢、俺らは北オクシテーヌのロガー村に居るからな、いつでも来い」
 
 うん! と大きく返事をして、いこう! とクロエに声をかけて、

 リコは走り去って行った。


 ロネ川が朝日を反射して、まるで彼らの行く末を照らすかのように後姿を輝かせていた。


 「さぁ……じゃぁ兄ぃ、行こうか。なるべく早く領道に出るよ?あと設定忘れてないよね?
私達は教会所属の商人、兄ィ達は護衛、子供達は木箱でかくれんぼだからね」 



 おー! という大小男女入り乱れた掛け声が合図のように、私達の冒険は――今、始まった。
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