Archaic Almanac 群雄流星群

しゅーげつ

文字の大きさ
26 / 103
第一部 揺動のレジナテリス

戦史3 アルゲンリトゥス追跡 JAC,30th,AD121

しおりを挟む
 ――任せて、というリコの合図と共に放った矢は、海崖の天窓から挿す陽光を浴びて輝いた。


 一条の閃光が左洞壁を擦るように半月を描き――ロックバード目掛けて襲い掛かる。


 ブッと言う鈍い肉音を先頭に立つグレイドルが捕らえたのと同時に、
響き渡る奇声が周囲に反射して四方八方から5人の鼓膜を襲うと――

 海側へと退いた巨鳥が鎧戦士と女術師を手放した怒りで、激しく咆哮する。




 「女を助……ぐっ……くっそ、う、うるせええ!」

 苦悶の表情を浮かべて左手で耳を押さえながら、何とかポールアックスを地面に突き立てて、
グレイドルは同じように膝を付くパーティーメンバーに対し、右手を振った。


 「バスター! そっちはいい! お前も来い! 後ろはリコに任せろ!」
 「あ!? 前か!? くっ、耳が……」

 聴覚を麻痺させられた状態でも、バスターはグレイのハンドサインだけでその意図を察して、
戦鎌の柄でギャレットの背を強く押し出し中衛に立たせる。

 そしてリコには後ろへと促した。
 自らは駆け足で前に出て、クロエに自分の後ろに付くように指示する。


【フォメQ-C バードシェイプ】             ← 進行方向   
  グレイドル・ランバー LV28 B  バウンサーファイター
                       ギャレット・エンブロイ LV25 B ボーダースロウアー 
                  リコ・レンティ LV16 C カブアーチャー
                     クロエ・ヴァイス     未登録
    バスター・ロガー     LV27 B バウンサーリーパー 


  ――数秒でパーティーの立ち位置を整理出来た事は、直後の生死を分けた――



 戦意を戻したロックバードは、自らが優位と認識する発声器官で威嚇と萎縮を叩きつけると、
再び海廊へと降り立ち大事な餌を踏むと、左鉤爪に力を込めて両翼を大きく広げた。

 態勢を整え終えた鶴翼陣を双眸に捉え、銀色の半月輪のようなそれを高速で羽撃く。


 ブォォッという豪風と共に襲い掛かる無数の尖針――狙いを定めずに広範囲に撒いた攻撃は、
精度を当然に欠きながらも速度と風力で圧倒するには十分過ぎた。


 うち一本がギャレットの足元に直撃し、地面を抉り、跳ね返って――突き刺さる。

 「ってえ!! っお……んっだこれ!? っざけんな!!」
 後ろにひっくり帰ったギャレットの太腿には、見慣れた鉄の打ち根が無残な姿で戻っていた。


 「おい! 食らったのか!?」

 視線を切る訳にはいかず振り向かずに確認するグレイドル、呻きで返答出来ないギャレット、
様子を見てリコが出しなれない声を張り上げる。


 「え、えっと! お兄さんの足になんか針みたいなのが刺さってるよ!」
 「リコ坊! 抜けそうか!? 牽制してやるから抜いて塞いでやれ!」


 「わかった!」
 バスターの言葉を受けたリコは弓を寝かせ、流血が滴るギャレットの左腿に手をやる。

 何かを訴えるリコを見たクロエは、どうしてよいか分からずに眼前のバスターに――
 「お嬢! 手伝ってやれ! グレイ行くぞ!」
 「おう! クッソ鳥が! ローストチキンにしてやんぜ!」


 地面を蹴った2人は、各々の武器特性と互いの太刀筋を120%理解した上で連撃を仕掛ける。

 長柄と呼ばれる大型で長い武器は、領域を干渉しあって
互いに本領を発揮できないどころか、同士討ちを引き起こす事が多い。
しかしペアでランクを駆け上った2人には無縁だった。

 「どりゃああああ! 食らえボケぇぇ!!」

 大振りと言える戦斧のヘビースワイプが空を斬り裂く――その速度が10から0になる瞬間、

クッと返して立てたアックスヘッドに、すかさずバスターが跳躍し右足をかける―― 
腰を落として左膝で柄を支え、大重量を一点に受けると、右腕を怒張らせて猛る――


 「おら! っけぇぇぇ 相棒!!」

 瞬間、水精術で傷を塞ぐリコの目を引き付けたのは、
流血ではなく、クロエの震える手でも、唸るギャレットでもなく――


 頭を天井に打ち付けんばかりに高く飛び上がるバスターと、
軽々しく左手から背中を回して右上に回し、左下に振り下ろされる――

 音の無い戦鎌の斬撃だった。


 ゲェェェェェェェェェと、こもったような声を上げるロックバードの
首筋から胸元にかけて斜めの切傷が――パッと血走る。


 「くっ、浅いか」

 着地したバスターは鎌の刃を斜めに構え防御態勢を取り、立ち上がったグレイドルは叫んだ。

 「バスター、マジぃ! アイツの足を見ろ!」


 傷に耐えながら、死んでも離さないという強い意志で握りしめる鉤爪が食い込む肢体からは、
擦れるような悲鳴と消えそうな呼吸音、そして微かに聞こえる――


 『助けて』という声。


 岩王鷲と称される害鳥に再び捕われ、まさにレイリは息絶えんとしていた。


 「お、おい、どうすんだよアレ、これ以上ダメージ与えたら握りつぶすぞ!?」
 「つってもよ……倒さねぇとどうにもなんねぇぞ!」

 「いや、アイツを倒しても死んじまったら意味ねぇだろグレイ」
 「おい! 姉ちゃん! 意識はあるか!? もうちょい耐えれそうか!?」

 バスターとグレイドルの問答に対するレイリの返事は、しかし無かった。


 食い込んだ3本の鉤爪は、レイリの柔らかそうな体を林檎を潰さないかのように優しく掴み、
多少の慈しみをもって接しているが、それはあくまで《食材》に対してのそれだった。

 大事に握るレイリと手放したゲイルの違い、しれは食味と外殻の違いでしかないことを察し、
追撃が致命傷になりかねないと理解した熟練ペアは、次の行動に迷った。


 そしてその迷いが、最悪の結果を生んでしまう。


 見透かしたかのようにロックバードは、再度大きく奇声を上げ、あえて鉤を握って見せると、
凝視する2人の一瞬の逡巡を突くように、大きく羽ばたき巨体を浮かせる――


 「マジぃ! 飛ばれたら終わる! リコ! 行けるか!?」

 グレイドルの言葉に反応して、リコは殆ど塞がりかかっているギャレットの腿から手を放し、
淡く光る粒を纏いながら弓を取ると、
刹那で番えて浅めに引いて速射し、二の矢を継いだ――

 牽制で放たれた座射は、より緩やかに弧を描いて馬車を迂回して死角から襲う。


 望外の方向から飛来した矢を、飛翔に注力していたロックバードは避ける事が出来なかった。


 右目に突き刺さったそれを残った眼球で捉えた時、ダメージ以上の衝撃が巨鳥を襲う。


 高らかに吠えた王鷲は、全力を振り絞って――
 馬車を右足で蹴って海へと身を投げ出しる――
 落下する鳥と横転する馬車が緩やかに見え――

 ――4人は様々な感情の渦の中で思考が止まる。

 
 焦燥、痛恨、困惑、そして、安堵。


 そんな中でリコだけが無心で反応し、構えたまま崖の端へ駆け出し――
 遠く小さくなっていく標的に向けて、渾身の力で最期の一矢を放つ――


 強風にあおられた矢は紺碧の水面へと消えていき、静寂の中で海鳴りだけが轟いていた。



 「くっそ……バスター、何か手は無かったんかよ!」

 「……逃げられりゃ手出しできねぇよ。捕まった時点で詰んでたんだ」
 拳で地面を打ち付けるグレイドルの静かな怒号と、諦め顔で腕を組むバスターの総括の
間をスッと抜けて、リコが倒れた馬車の裏に回り込んだ。


 「お兄さん! こっち!!」

 「あ……あああ!!」
 リコの言葉を受けて立ち上がったギャレットが、押さえた足を擦りながら歩み寄る。  


 
 銀で塗装されたアイアンブレストは中身を守る事も出来ずにひしゃげて、
同じ意匠で揃えた盾は『>』の形に折れ曲がっていた。

 激戦の爪痕が残るゲイルの重装備からは孤独な奮闘の跡が見てとれた。
捕われたレイリを助ける為に一人で戦っていたのだろう。


 「ゲ、ゲイル……お、おい、だ、大丈夫かよ……ぼ、坊主、治してやってくれ!」

 「やってるけど……全然傷がふさがらないよ!」
 「無理だリコ、治癒は本人の体力が残ってないと意味が無い……ソイツはもう……」

 冷静に目を逸らすバスターの診断に、ゲイルの顔を手巾で拭いていたクロエが悲痛に叫ぶ。
 「で、でも! すぐにどこかの街に連れていけば助かるんじゃないの!?」

 「……嬢ちゃん、俺らは川を下って来たんだぜ?
進むしか道はねぇが……ロルボードでもまだかかる。
それに、こんなとこで時間食ってる場合じゃないんじゃないか?」


 白銀海崖の海廊終点であるリッツまでの同行を、涙目で必死に訴えたのはクロエ自身だった。

 手形でゲートを抜けられるリコが付いてきてくれたのも、足手まといでしかない少女の引率を
ジャックリーパーの2人が引き受けてくれたことも幸運としか言えない。


 なにより馬車がこの有様では仮に急いでも、どうしようもないのは誰の目にも明らかだった。


 「……ぅ……ぁ」
 「……あ! き、気づいたよ!」

 リコの治癒で僅かに命を繋いだゲイルが、傷だらけの瞼を開いて自らを覗き込む一行を見た。
内臓を圧迫しているであろう胸当てをバスターが手早く外して、盾の横に放り投げる。


 「……っ、ってぇ……な、何がどう……なった……レ……イリは……どこだ」

 「ゲ、ゲイ……ル、お、俺だ、ギャレットだ……だ、大丈夫か?」
 数刻前まで仲間だったテール頭を確認して、ゲイルは最期の力を振り絞り胸倉を捻り上げる。 


 「て、てめぇ……そ、速攻で逃げやがって……お前が居りゃ……ぐっ……ぅ……」


 突き出した血まみれの拳が小さな紙片をギャレットに握らせ、そして力なく地面に落ちた時、
ゲイル・ウルワインは誰にもその生涯を知られないままに、

 この世を去った。



 ドガッっという打撃音を唖然として眺めていた3人が聞いた時は既に、
グレイドルが鉄拳をギャレットの顔面に見舞って、
倒れた荷台から放り出された木箱に叩きつけられた後だった。


 「んがぁぁっっ」

 「おい! 仲間を見捨てて逃げやがったのか!
てめぇが必死に頼むから来てやったのに、それを……てめぇは!!!」

 「お、おい、待てグレイ! 俺も何となく気づいてはいたが、今殴ってもなん――」

 グレイドルの両腕を後ろから抱えて止めるバスターは、僅かな違和感を物音の中に聞いた。
 「――グレイちょっと待て。おい、ギャレット、結局この荷物って一体何だったんだ」


 「い……てぇ……お、俺は知らねぇ……つか、パーティー全員なんも知らされてねぇ……」

 大きな1つの木箱は頑丈で破損は特にしていなかったが、ロックバードの襲来と激戦により
他の荷や私物と一緒になって、表裏がひっくり返って転がっていた。


 「んだよ!! その箱がなんだってんだ!」
 「……なんか嫌な予感がすんだよグレイ、とりあえずコイツを開けて見ねぇか」

 「開けるったって、でけぇ錠前がかかってっし、叩き割るしかねぇぞ!」
 「いや……出来れば中身は傷つけたくない。《開錠》持ち……なんて居るわけねぇか」
 溜息混じりに坊主頭を掻くバスターから目を逸らして、腰を上げるギャレットは俯いて言う。

 
 「……お、俺が……」

 「あ? ギャレット、お前なんだってそんなスキル持ってんだ!?」

 「……昔盗賊ギルドに居たんだ……足洗ってやっとBランになったってのに」
 「てめぇはランク以前の問題だぜ、仲間見捨てるような奴と誰が組むってんだ、ボケ」


 「わ……ってるよ……とにかく箱を起こさねぇと」

 切れた口元を拭いながらピッキングツールを取り出す元盗賊を見て、
グレイドルとバスター、そしてリコが各々の長柄を横たえて、
箱を力いっぱい持ち上げ――ようと全身で全力を込める。


 「っっおっも……! 何が入ってんだ……っせええのおおぉぬおおおお」

 グレイドルの号令に合わせて力を合わせる男3人を少しでも助けようと、
斜めになった箱にクロエが背中を差し込んで――力いっぱい押す。


 妙な重心でズズッと板底が地面を擦り縦に起こし、よいしょおおという少女の声が重なって、
ドスッと重低音を鳴らし木箱は正位置へと戻った。

 座り込んで錠前を弄るギャレットを、隣からリコが覗き込んで興味深そうに眺める。

 カチャッと何かが回る音がして、ぉぉっと小さくリコが歓声を上げた時、バスターは感じた。

 
 そして言葉に出来ない感覚を消せないままに、深く息を飲んで木箱の重い蓋を上げ開き――
中を覗き込んだバスター、次いでグレイドルは、

 『やっぱこれか』と、二の句を失った。


 続いて訝しそうなギャレットが恐る恐る立ち上がり、ヒィっと小さな悲鳴を上げて後ずさる。


 「ちょ、ちょっと! なにが入ってるってのよ!? アタシにも見せなさいよ!」
 「ぼ、僕も! なになに、なんなの?」

 能天気にぴょんぴょん跳ねて近寄る子供二人の肩を、バスターとグレイドルが咄嗟に掴んだ。
神妙な顔をする二人の表情を見つめてから――

リコとクロエ、2人が振り向いたその光景は――




 狭い木箱の中に折り重なるように横たえて詰め込まれた、大勢の子供達の姿だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

Bu-cha
恋愛
親同士の再婚予定により、社宅の隣の部屋でほぼ一緒に暮らしていた。 血が繋がっていないから、結婚出来る。 私はお兄ちゃんと妹で結婚がしたい。 お兄ちゃん、私を戴いて・・・? ※妹が暴走しておりますので、ラブシーン多めになりそうです。 苦手な方はご注意くださいませ。 関連物語 『可愛くて美味しい真理姉』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高13位 『拳に愛を込めて』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高29位 『秋の夜長に見る恋の夢』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高17位 『交際0日で結婚!指輪ゲットを目指しラスボスを攻略してゲームをクリア』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高13位 『幼馴染みの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高8位 『女社長紅葉(32)の雷は稲妻を光らせる』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高 44位 『女神達が愛した弟』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高66位 『ムラムラムラムラモヤモヤモヤモヤ今日も秘書は止まらない』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高32位 私の物語は全てがシリーズになっておりますが、どれを先に読んでも楽しめるかと思います。 伏線のようなものを回収していく物語ばかりなので、途中まではよく分からない内容となっております。 物語が進むにつれてその意味が分かっていくかと思います。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...