Archaic Almanac 群雄流星群

しゅーげつ

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第四部 夢幻のレミニセンス

戦史7 王城戦 ~赤狐と緑狸~ SAL,7th,AD121

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 壁灯の薄明かり消しながら、地下牢への階段を夜の狐が潜んで降りる。


 僅かな衛兵を即座に気絶させたフォックスは、念を入れて看守への対応を考え行動したが、
牢内に人の気配は無かった――

たった一人、相棒の幅広い陰影以外は。


 「おい狸爺。寝てんのか?」


 「……んあ? お、やっと来おったか。遅いぞ……寝るしかのぉて暇しとった」
 「気ぃ抜き過ぎだろ。来たのが俺じゃ無かったらどうしてたんだ?」

 「黒づくめの男が暗闇で気配消して潜んどるのを、看破する程のスキルは持っとらんわ」 

 特殊技能応用系に分類される《看破》や《追跡》は、基礎系の《潜伏》《抜足》に対応する、
検屍を生業とするヴァルトに必須の技能とは言え、現況では流石にフォックスに分があった。

 そして、その環境優位性が展開と結末を左右するのは、このすぐ後の事である。


 「ふぃぃぃ。床が硬ぅて身体が痛いわい……よいせっと」
 「良いから出ろってんだ。荷物は看守室にあったからよ、とっとと付けちまえや」

 重い腰を上げたヴァルトが首を傾げ鳴らしながら、フォックスが開けた格子扉を潜り出る。
押し込められ長時間、慣れた暗所ではあるが階段から漏れる弱光での着装は手間取った。


 「……ヤケに暗いのう。なんぞ上が騒がしいが夜なんか? 時間の感覚が無ぅなっとる」
 「騒ぎに乗じて来たからな。灯りは消して来た。応援が来ても時間が稼げるだろうしよ」

 「なるほどの。珍しく考えおったな……にしても酷い目にあったぞい。何じゃあの若造」
 「あん? 若造? 誰のこった?」

 「あ奴じゃよ。お主も会っとるじゃろ……儂は半分気を失って荷台に横たわっとったがの」


 ヴァルトの言う奴とは、他でもないロータルの事である。


 そもそもターニュ砦に向かった理由は、フェリックスから請け負った《配送依頼》だった。
しかも現地に向かっていた時に、予定外に遭遇した二人のうち、優男が《配送先》となる。

 相棒に合図して二手に分かれ、フォックスが女と対峙しヴァルトが林道へと男を誘導する。
剣撃の音が遠ざかり聞こえなくなった頃、

立ち止まり、喘鳴を整え名乗り合った。

 
 懐中から出した小箱を手渡し同行を求める彼と共に、実に和やかに廃砦へと向かう。
 男は自身も《予定外の女》をフォックスが抑えている間に、依頼を完遂すべきだと言った。

そして砦に着き、恭しく対応する初老の貴族を前にして

――男は豹変した。

 貴族親子を切り捨て、ヴァルトを打ちのめし、一言だけ呟いた。ただ一言。悪いねと。
 

 「ほぁぁぁ! そうじゃ! 箱じゃ! お主、箱はどうした!?」
 「んだよ! 急に騒ぐんじゃねぇよ!! 増援が来たら面倒だろうが!!」

 「バカもん!! 忘れたんか! 儂らの依頼はアレを砦に届けるって話じゃったろが!? 
誰が持ってったんじゃ! 依頼を失敗したら今度こそ、お主の願いは叶わんぞ!!」

 「あ? 知らね。あのままなんじゃねぇ? あの後、すぐにお前ら積んで帰ったんだしよ」
 「なななな! 何を考えとんじゃ! お主の……山賊への派兵依頼の為じゃろうが!?」

 「あ、それか? ああ、あれもう良いからよ。気にすんな。それよか急いでんだよ俺」


 事も無げに言い放つフォックスに、ヴァルトは唖然としながら、手振りをダランと落とす。
やがて憤懣に震え、蒼白としていた顔色が紅潮して行くのが、漆黒の中でも感じられた。

 
 「お主……何を戯けた事を言っとるんじゃ。そもそもこりゃお主の為の依頼じゃろうが……
攫われたお主の娘子を救う為に山賊を探す、その為にここまで苦労してきたんじゃろ……」

 「だから、それ。もう良いつってんだろ? 第一、俺ぁそこまで執着する男じゃねぇしな。
娘ったって気まぐれで作ったようなもんだしよ? 
それによ~運命の女に出会っちまった!」
   
 嬉々とターニュでの出会いを捲し立てるフォックスに――ヴァルドは激憤の極致に達した。


 「貴様……妻を……子を……なんじゃと思っとるんじゃ……その腐った根性……!!」


 叩きなおしちゃる!! と叫ぶと同時に、ヴァルトは懐から無数の尖羽を左右交互に放つ。
暗闇の中で僅かな光源を跳ね返し飛ぶ閃撃は、さながら流星のように煌いて四方に跳ね返る。


 フォックスはグッとフードを被って、身を翻し、闇と同化するように全てを躱して見せた。


 「おいおい、何急にキレてんだよ。俺の話に爺は関係ネェだろ? 俺が良いって言や――」
 「黙らんか! 粗忽もんが!! お主はいつもそうじゃ……考え無し、その場凌ぎ!!」
 「俺は最初からずっとこうだろうが? 今更何言ってんだよ」
 「……気まぐれなくらいは可愛いもんじゃ。じゃがの……お主はやっちゃいかん事をした」
 「んだよ? やっちゃいかん事ってなぁよ」
 
 「……家族を……見捨てる事じゃ!! ぬおおおおおお」

 遠距離攻撃には意味がないと、即座に察したヴァルトは両手指に三本の刃を挟み、吠える。
《猛狸》と異名される戦闘スタイルで果敢に接近戦を挑む姿からは、ある種の悲壮感が漂う。

 彼の過去から生じる憎悪が、激情という火口から湧き、流れていた。 



 ヴァルト・マルダフント――フォックスの相棒だった男は、元々はホルストの医師である。
彼が流浪の検屍屋に身を落としたのは二年前、ウェス山噴火の後だった。

 病気や怪我の治療を教会出の水精術師が担う王国で、適性が無いまま医師を目指した彼は、
薬草学と人医学のみで人々を救うべく孤独に耐え、勉学に励み、後に区外へと渡った。

 火山を望むホルストには水精術師が居ないという点があるが、人が少ない事も理由だった。 

しかしそんな僻地でも誠実に生きてきた男に、細やかな幸せは訪れた。


 村娘と所帯を持ち息子も生まれ、第二の人生が始まった――という矢先に山は火を噴いた。
轟音の後、4レグア程に達した噴煙が白灰を降らせ黒く染まるまで、時間は掛からなかった。

 降り注ぐ熱石が家屋を焼く中で、我先にと人を押しのけ逃げる村人。

 かつて少数の火精信徒を追い出した土精の村は、窮地においても纏まる事が出来なかった。
そして――ヴァルトは混乱が狂乱へと移る醜さの中で、妻子を失った。

 当時街を治めていた村長が不在だった事も災いし、代理の息子は真っ先に村を捨て逃げた。


灰塗れになりながら愛する家族を沼と化した湖畔に埋葬し、
失意と憤怒で彷徨うヴァルトが、瀕死のフォックスと出会ったのは
――その数日後の事である。


 「……お主にとって家族はその程度なんか? そんな奴を儂は助けたのか……?」

 「あ? 訳の分かんねぇ事で絡むんじゃねぇよ。ガキなんざ女が居りゃすぐ出来んだろが。
貴族も戦人も好き勝手やってんぜ? 第一、これでも一応恩は感じてっから助けに来――」
 
 到底分かり合えない価値観の相違にヴァルドは言葉を捨て怒号を叩きつける。


 隆々の短躯が荒れ狂い繰り返される左右の薙ぎは、徐々にフォックスを壁際へと追い詰め、
狭く暗い牢内で風刃のように闇を切り裂き、

空を、熱を、吹き散らした。


 「っ……っだあああ!! うっぜえ!!」


 ジャリリッ 

と、フォックスが懐中から抜き放った二本のシックルソードから迸る閃光は、
眼前で涙を流し歪ませる――相棒の顔を浮かび上がらせる。

 数年共に居て初めて見るその姿に、フォックスは眉を寄せた。


 「んだよ……その面ぁ……俺等みてぇな異端者の生き死になんざ、端からその程度だろが。
だから俺みたいな……どうしようもねぇクズは、あん時見捨てりゃ良かったんだよ」


 「見捨てたら……儂が儂じゃ無くなるじゃろうが!!」


 「知るかボケ!! テメェの下んねぇ正義感押し付けてんじゃねぇ!!」


  ***


 二匹の獣が牙剥き爪を立て、互いの正義を戦わせる最中――
ほんの床石1枚隔てた、上階。


望外からの一矢で崩れ、倒れる美獣の――苦悶が庭園に小さく響いた。


 「……無粋な事してくれるねぇ。折角良い所だったのに」

 シェーラの術効が薄れ、ふわりと四散し始める霞の中から、ゆらりと現れたのは――庭師。
細長い鉄管を口元から離して卑しく笑う、オーリオだった。


 「時間押してんだろーが。いつまで遊んでんだ色男」

 「……吹き矢ね。俺は君達の仲間じゃない。目的が一致しているだけだ」
 「その御大層な目的が何か知りませんがねぇ、雇主が焦れてんです。とっとと上行けよ?」

 茶化しながらも苛立ちを隠そうとしないオーリオに、ロータルは顔を顰め剣を納めた。


 「っふぅ……分かった。それで君はどうするんだい? まさか彼女を……」

 一般的な矢毒の中で恐らく《麻痺》を付与されたシェーラを横目に数歩オーリオに近付き、
返答によっては――という圧を柄に添えた左手から静かに放ち気を呑んだ。


 「……ハハッ。尊いお方はお優しいこって……心配しなくても処分の指示は受けてないね。
適当にその辺に転がして、こっちはこっちの仕事に戻るよ」

 「……信用は出来ないけど、本職の矜持って奴を信頼させてもらうよ」
 視線を切らさないまま西棟へ歩くロータルは、すれ違いの一瞬に強い気を放ち

――去った。  



 「……ふぅ。アレを敵に回すのは流石に面倒だな。
とは言え……バレない方法なんてなぁ、幾らでもあるって事に気付けない辺りが、
良い子ちゃん止まりって奴だよな」

 一瞬歪んだ笑顔を即座に戻し、吹き矢を腰元に収めたオーリオは、ナイフを手に歩きだす。
一歩一歩と――迫る悪意を、
視覚だけを残されたシェーラは何も出来ず横たわって見ていた。 


 「さて麗しいギルドミストレスはどれがお望みかな? 毒で緩やかに? 痛みを感じたい?
嗜癖は人によって違うからなぁ……どういうのが好みなんだろ……ねぇ」

 見開かれた宝玉を覗き込む青年の眼は昏く淀み、鬱情に隠された激情を深淵から滲ませる。
逡巡や悔悟だけでなく充足や感慨すら無い男には――ただの作業に過ぎなかった。


 
 オーリオ・レセンス――子爵庶子だった彼が、どのような過去を経て
悪獣となったのかは、公には知られていない。
ただ任務に汚れ、罪に塗れ、城に潜り込んだと知られるのみである。

 そんな非業に心を窶す者はそう珍しくない。
似たような幼年を送って来た子は少なくない。

彼女もその一人だった――



 キーン と軽い金声が城内に木霊した時――オーリオは驚かなかった。
 突如飛来した短刀を、即座に抜いた吹矢で弾いた一連動作も澱み無かった。


 「だよなぁ? こうなると思ってた。バレバレだぞ? 姿見せろよ、後輩」

 名指しに等しい指名に観念して、用具屋の裏から現れたのは――サーシャ・シスルだった。


 「よぅ。これはつまりそういうこったよな? お前ぇ意味解ってやってんの?」
 「そっちこそ……指示を忘れた? 城内で余計な殺しはしないって」

 「へぇ? 俺が何をどうしたって? まだ何もしてねぇが? まだ……な」
 「完全に殺す目をしてたでしょ。そんくらい解るよ、何度も……見たんだから」

 「ハハッ 流石に一年間一緒に訓練受けた同期にはバレっか~。まぁけど良いじゃねーか。
『余計』って意味ならコイツは全然余計じゃねぇだろ、モロ敵じゃねぇか」

 「駄目! 女王の関係者だよ……手を出したら――」
 「――関係ねぇだろ? この仕事が終わりゃ鬱陶しい庭仕事からも後腐れ無くオサラバだ。
なら尚更生かしちゃなんねぇよな? 顔を知られてんだからよ」


 視覚だけを残したオーリオの意図は其処にこそあったのかも知れない。
 つまり罪を感じない男にとっての、細やかな免罪符――その為の開示。


 「つかお前ぇアレだろ? ダラダラメイドなんてのを続けたいとか甘えた夢見てんだろ?
お花畑に囲まれて頭にまで虫沸いたんじゃねぇのか?」

 「そ……そんなんじゃない! ただ……アンタみたいに割り切って――」
 「――割り切れよ? 仕事だろーが。それでも本気で止めたいなら……来いよ」


 静かに声を落とすオーリオは暗器用の鉄管を仕舞い、膝を曲げて向脛の帯に手を伸ばした。
 彼の予備動作を許すのと引き換えに、サーシャはシェーラの元へと移動する事に成功する。

 最も自滅しない場所に隠したソレを数本引き出すと、指で挟み両手首を曲げ――隠す。
 吹矢をサブアームとすれば、飛針こそがオーリオの真のメインアームと言えるだろう。


 「ミックスしといたからよ? どれがどいつに当たるか……楽しみだなぁ!!」
 敢えて粗雑に放たれた凶針は、しゃがみ込んでシェーラの盾になるサーシャに襲い掛かる。

 自身に目掛けて迫る鉄針を――

呆然と、そして祈りながら、
受け入れんとした――その時。



 「土っっっっ棺!!」

 懐かしささえ感じる声と共に現れた土壁は、狂撃を全て受け止め――
 敷き詰め刈り均された芝生ごと捲れ上がり、オーリオを包み込む――


 サーシャは再び見た。眼前に立つ青年の背を。
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