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第二部
62話〈サキ視点〉……解散!
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加藤くんが『告白宣言』をして教室を去った後。
私と鈴木くんはしばらく呆然と立ち尽くしていた。
チラリと鈴木くんを見ると、鈴木くんも視線を返して来て、
「ハハ……」
と苦笑いした。
「ハハ……」
と私も苦笑いを返した後、仕方なく言った。
「加藤くんって……案外スゴいのね……」
「ホントそうだよ」
「残念だったね」
と慰めると、鈴木くんはイスに座った。
「ま。仕方ないよね。両思いなんだから。割って入る隙なし」
と言いつつ、窓の方を見る。
コイツ黄昏れている。
もしかして泣いているんだろうか?
私は以前に彼があおいくんにフラれた(?)ときにも言った言葉を再び繰り返した。
「鈴木くん、『みどり』ちゃんで癒やそう!」
鈴木くんは机に突っ伏した。
「いや、田中さん。
もう無理だよ……」
「な……何で?」
私はあおいくんにフラれた後、『みどり』ちゃん萌えで元気を取り戻したぞ!
コイツそれを否定する気か!
「だって。もう『みどり』ちゃんは……」
……。
!?
な……何を言うつもり!?
まさか……。
あわわ……。
「待って! 言わないで!」
しかし鈴木くんは机から顔を上げると私の顔を見つつ、残酷な真実を告げた。
「『みどり』ちゃんはもう他の男のモノなんだ!」
や、やめて!
何てヒドいことを……。
ホント男って残酷!
残酷な現実をそのままの姿で突きつけてきやがる。
少しはオブラートに包めよ。
「大丈夫よ、まだ……」
と私はやっと言った。
「まだ、大丈夫よ……」
「でも、りんスゴい行動力あるじゃん」
コイツ。
「きっと……すぐだよ……」
やめろ。
「『みどり』ちゃんは……すぐに……男を知……」
「鈴木くん!」
と私は遮った。
「まだ大丈夫よ。きっと。
まだ三ヶ月くらいは大丈夫よ。
三ヶ月の猶予が私たちには与えられた」
鈴木くんはゆるゆると首を横に振った。
「でも田中さん。
『みどり』萌えしたくとも。
もう僕の『みどり』ネタ入手ルートは使えないよ」
「えっ」
鈴木くん独自の『みどり』ネタ――つまりは『みどり』の写真――入手ルートが使えないだと……?
「あおいちゃんの弟のタケルくんは、僕とあおいちゃんの仲を応援してくれていたからこそ、あおいちゃんの写真を盗撮して送ってくれたんだよ。
でももう、あおいちゃんには他に彼氏ができたでしょ?
もうタケルくん、送ってくれないよ……『みどり』ちゃんの写真」
「そんな……」
唯一の希望が猶予期間も与えられないで失われたと知った私は夕日に照らされる教室で呆然と立ち尽くした。
イスに座りつつずっと夕日を見つつ黄昏れる鈴木くんを、ぼんやり見つめながら。
無駄に絵的でムカつく。
何度も思い出せそうだよ。
※※※
こうして鈴木くんと私と言うたった二人による『みどり萌え秘密倶楽部』は解散した。
思い返してみれば結成から一ヶ月も経たずの解散だ。
儚い命だった。
仕方ない。
萌えに彼氏ができてなお、萌えられるか!
そこまで心が広くないんだよ!
〈サキ視点、終〉
私と鈴木くんはしばらく呆然と立ち尽くしていた。
チラリと鈴木くんを見ると、鈴木くんも視線を返して来て、
「ハハ……」
と苦笑いした。
「ハハ……」
と私も苦笑いを返した後、仕方なく言った。
「加藤くんって……案外スゴいのね……」
「ホントそうだよ」
「残念だったね」
と慰めると、鈴木くんはイスに座った。
「ま。仕方ないよね。両思いなんだから。割って入る隙なし」
と言いつつ、窓の方を見る。
コイツ黄昏れている。
もしかして泣いているんだろうか?
私は以前に彼があおいくんにフラれた(?)ときにも言った言葉を再び繰り返した。
「鈴木くん、『みどり』ちゃんで癒やそう!」
鈴木くんは机に突っ伏した。
「いや、田中さん。
もう無理だよ……」
「な……何で?」
私はあおいくんにフラれた後、『みどり』ちゃん萌えで元気を取り戻したぞ!
コイツそれを否定する気か!
「だって。もう『みどり』ちゃんは……」
……。
!?
な……何を言うつもり!?
まさか……。
あわわ……。
「待って! 言わないで!」
しかし鈴木くんは机から顔を上げると私の顔を見つつ、残酷な真実を告げた。
「『みどり』ちゃんはもう他の男のモノなんだ!」
や、やめて!
何てヒドいことを……。
ホント男って残酷!
残酷な現実をそのままの姿で突きつけてきやがる。
少しはオブラートに包めよ。
「大丈夫よ、まだ……」
と私はやっと言った。
「まだ、大丈夫よ……」
「でも、りんスゴい行動力あるじゃん」
コイツ。
「きっと……すぐだよ……」
やめろ。
「『みどり』ちゃんは……すぐに……男を知……」
「鈴木くん!」
と私は遮った。
「まだ大丈夫よ。きっと。
まだ三ヶ月くらいは大丈夫よ。
三ヶ月の猶予が私たちには与えられた」
鈴木くんはゆるゆると首を横に振った。
「でも田中さん。
『みどり』萌えしたくとも。
もう僕の『みどり』ネタ入手ルートは使えないよ」
「えっ」
鈴木くん独自の『みどり』ネタ――つまりは『みどり』の写真――入手ルートが使えないだと……?
「あおいちゃんの弟のタケルくんは、僕とあおいちゃんの仲を応援してくれていたからこそ、あおいちゃんの写真を盗撮して送ってくれたんだよ。
でももう、あおいちゃんには他に彼氏ができたでしょ?
もうタケルくん、送ってくれないよ……『みどり』ちゃんの写真」
「そんな……」
唯一の希望が猶予期間も与えられないで失われたと知った私は夕日に照らされる教室で呆然と立ち尽くした。
イスに座りつつずっと夕日を見つつ黄昏れる鈴木くんを、ぼんやり見つめながら。
無駄に絵的でムカつく。
何度も思い出せそうだよ。
※※※
こうして鈴木くんと私と言うたった二人による『みどり萌え秘密倶楽部』は解散した。
思い返してみれば結成から一ヶ月も経たずの解散だ。
儚い命だった。
仕方ない。
萌えに彼氏ができてなお、萌えられるか!
そこまで心が広くないんだよ!
〈サキ視点、終〉
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