悪役令嬢になりたくて〜

ひまり

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お兄様との関係は良好過ぎます

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木から落ちた私へみんなからの
過保護さが増した。


そう。
増した。

お母様も、お父様もお兄さまも
ましてや使用人一同も
どこか行こうもんなら

「どこにいかれるのですか?」
「私めが行って参ります」


トイレに行きたい時も言われるから
行きにくい。



トイレぐらい自由に行かせてくれ……
切実に……


「リリイ!!」

今日もお兄さまかお呼びです。


不思議に思ってたんです。
学校に行ってるはずのお兄さま。
ほぼ毎日家にいますの。

不思議に思って聞いてみたんです。

「お嬢様と離れたくないそうで……飛び級されて先日卒業しました。今は旦那様と領地のお仕事を一緒にしております。もちろん側近としてのお仕事も今されておりますはずです」


最後ハズって聞こえたのよ……
まぁ仕事してるんならいいか……


って、私のために飛び級?!卒業?!
どんだけハイスペックなのよ!
え?!チートなの?!

そう考えていたらお兄さまがどうしたのかと
ソワソワしだした


「お兄さま」

「リリイ……ボーとしてどうしたんだい??具合でも悪いのかい??」

「いえ、なにもありませんわ。お兄さまこそどうされたのですか?」


「リリイがいつも頑張ってるからデートのお誘いに来たんだよ」

「デート??」

「街に行かないかい??」


「……街!?行きたい!!行きます!!」


リリイはお出かけする権利を手に入れた!!
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