聖典の勇者 〜安宿に泊まったらバァさんついて来たってよ〜

ウメキチ

文字の大きさ
3 / 20

鬼神ゴーレムだってよ

しおりを挟む
≪エキエル歴159年ベィルヴァニア≫
 
「勇者はまだみつからんの
か!! 」
「国を挙げて探してはいるのですが… 」
「このままでは世界がほろんでしまうぞ、どうせよと…… 」
「国王陛下ご安心下さい! 何としても勇者は我々が探してまいります! 
それに、ベィルヴァニアには切り札がございます! 
我が科学機動部隊が遂に古代兵器鬼神ゴーレムの復活に成功しました! 」
「何っ!! 遂にやってくれたか! これでなんとか持ち堪えてくれればいいが…… 」
 
鬼神ゴーレムはかつて勇者と共に闘った最強のゴーレムである、見た目は普通の人間の少女の様な姿であるが、古代文書によるとその力は山を拳で吹き飛ばす程の威力を持ち合わせている。
 
しかし現代の技術では復活は困難であった、
その為ベィルヴァニアの地下で深い眠りについていた。
 
ベィルヴァニアの最高技術を持ってしてもどうもこうも起動出来ずにいた。
その復活を成し遂げたのは魔石ホーリースの生成が不可欠であったが、存在次第が不明であった。
 
しかしここ数日の内にベィルヴァニアの南方にあるチャルカッタ鉱山で光輝く鉱石が見つかったのである。
それも突然何かに共鳴するかの様に各地の鉱山で光を発しているのが発見された。
 
「さー目覚めよ鬼神ゴーレム! その力でこの世界を救いたまえ!! 」
 
国王は魔石をゴーレムの胸の穴に押し込めながら叫んだ。
 
ゴーレムの周りが突然青白い光に包まれていく。
「うぉーー! すさまじい力を感じるぞ!! これが古代最強の、鬼神ゴーレムのパワーか!  」
 
「うるさいですにー! もー気持ちよくねてたにー! 起こしたのはだれにー?
滅ぼすによ!
大体起こすの遅すぎによ
何年寝てるとおもってるにか?
凄い寝た後の光の強さとか考えないにか?
目がチカチカして頭クラクラするにー
大体人間はなんの権限で僕に命令するにか? 滅ぼすによ?」
 

 
「あのーすみません
わしが起こしてしまいました…
起こすのが遅くなって申し訳ございませぬ。」
 
「国王! なにへり下っているのですか!! 配下に示しがつきません! 」
 
「だって滅ぼされちゃうよ? 怖くない!? 」
 
配下はため息をついて国王を冷めた目でみている。
 
「とりあえずあれじゃ、鬼神ゴーレム殿世界が大変なのじゃ我々に力を貸してはくれぬか! 」
 
「嫌にー!
僕はイトーくんにしか力はかさないにー!
それに僕はゴーレムじゃないに! ライラと言うなまえが
あるにー 」
 
「これは失礼しました。ライラ様、どうかわれらにお力添えをお願いします。
しかし勇者イトーはもう何百年も前に元の世界に戻られました、しかしまた新たなる勇者がこの世界に転生するはずでございます、その時迄どうか我らと共に戦ってくださいませ」
 
「ん… しかたないにー、でも勇者がつまらないやつだったら僕はやめるによ 」
 
「感謝します。」
 



ライラは再び眠りにつき国王とカーズは王室に戻ったていく。

 
「陛下!! ゴーレムにへりくだりすぎですぞ!! 」
「仕方ないであろう、やつに戦ってもらわん事には我々は滅んでしまうのじゃ
それにゴーレムではない…! ライラちゃんじゃ!! あの顔!! まさにキュート!! すりすりしたいもんじゃのー! んっんっ」
 
年甲斐もないじじいが頬を赤らめてもだえている。
この時親衛隊長はこの世の終わりを覚悟した。
 
「それよりカーズよ、勇者の所在はまだつかめんのか!? 」
 
「それが陛下、勇者イトーが現れた際に起こったとされる現象、巨大な落雷が死海の森に発生したと報告が入っており、急遽編隊を向かわせておりますが、なんせ死海の森でして… 中々厳しい状況でごさいます… 」
 
死海の森はどの国にも属さない種族達の無法地帯であり、死海の森に入って生きて帰った冒険者達はおらず、現在では各国立ち入りを禁止しており、内情が全く掴めない状態である。

「死海の森だと… あの無法地帯か… 勇者よどうかご無事でいてくだされ… 」
 


 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...