9 / 30
○第1話 三つ目看板猫とミステリー少女
-9 『遺したもの、残されたもの』
しおりを挟む
たどり着いたのは近所の小学校だった。
「麻生先生、急に呼び出してすみません。でもどうしてもお願いしたいんです」
職員室から出てきた小太りな中年男性に少女が頭を下げる。
先生と呼ばれた男性は、突然のことに困惑したように額の汗を拭った。
「頼まれてもねえ。事情があるとはいえ、いいものなのかどうか」
「もし皆になにかを言われたらすべて私が責任を取ります。勝手に一人でやったことだって謝りますから。だから、どうか、お願いします」
少女は何度も繰り返し頭を下げた。
自殺した同級生の少年のこと。
彼から託されたメッセージのこと。
先生もその事情を聞かされたゆえに、彼女のお願いをきっぱり断ることもできない様子だった。
「……わかった」
ようやく先生が渋面を縦に振ると、少女は顔を持ち上げて謝辞を繰り返した。
「ただし、先生は何も見ていない。いいね?」
「はい」
「だから、それはきみだけで見なさい」
「……はい。ありがとうございます」
改めて深く頭を下げ、少女は校庭の隅にある用具倉庫に向かった。
中から中型のスコップを取り出す。
そして学校の校庭の一番隅、ウサギの飼育小屋がある裏の一角に向かった。
そこには既に先生が先回りしていて、美咲に軍手を渡してくれた。少女の両手が塞がり、さすがにソルテも地面に飛び降りる。
ソルテと先生が傍で見守る中、
「ふんす」と鼻息を荒げながら少女はスコップで地面を掘り始めた。
つい遊び心が騒ぎ出し、スコップの隣で気持ちばかりにソルテも土を引っ掻き出す。あまり役には立てていないが、もとよりそのつもりもなく、ただ掘るのが楽しいだけである。
数分も立たないうちに何か固いものにぶつかる音が響き、少女の手が止まる。そして屈みこむと、穴から四角いステンレスの缶の箱を取り出した。
土を被っていたり外面が凹んだりしているが、他に大きな外傷はなさそうだ。少女はそれを両手の平に乗せると、穏やかな表情で土を払いのけていった。
「私たちのタイムカプセル……あの頃のままだ」
少女が感慨深く呟く。
「きみたちはいま高一だっけか。というともう四年くらい前になるのか」
「そうですね。二十歳になったらみんなで開けようって約束で卒業式の日に埋めました。八年経ったらここで会おうって約束したのに……あと四年も待てないや。先生がまだここに残っててよかったです。助かりました」
タイムカプセルを地面に置いて少女が蓋に手をかける。少し離れたところで見守っている先生に顔を向けた。
「いいですよね、先生」
「わかってはいると思うけど、片山くんのだけだよ」
「わかってますよ先生。こんな勝手なことしてるんだもん。これ以上はわがまま言いません」
少女はほんの数瞬ほど何かを思いつめるように缶箱のタイムカプセルを見つめると、意を決して蓋を開けた。
中には小さなキーホルダーやぬいぐるみがいくつか。それと、ジッパー付きの袋に入れて折り畳まれた便箋の束があった。少女はそこから一枚の紙を選んで抜き出す。それを広げると、少女は先生には届かないくらい小さな声でその文面を口にした。
『八年後の二十歳になった自分へ。
二十歳の俺は、ちゃんと自分の夢を叶えられていますか。小学一年の頃からずっとサッカーだけやって来て、監督には才能があるって言われて、それだけに熱中して。将来は絶対にプロサッカー選手になってやるって言っていた俺の夢は、ちゃんと叶っていますか。』
一文字ずつ、噛み締めるように少女は呟く。
心なしか、文字を追うその瞳が次第に潤んでいくように見える。
『俺にはもう一つの夢があります。今の夢の、その先にある夢です。
それは、本当にサッカー選手になった姿を、好きな人に見てもらうことです。ずっと幼馴染な関係のままでどこまで行っても友達みたいな感じだから、全然関係が進まなくて、兄弟みたいに見られてて。でも、立派な俺になったらきっとあいつも振り向いてくれると思うから。だから、死ぬ気でサッカーを頑張れよ。
でも、もし――』
と、そこまで読んで少女の声が少し止まる。
手に力が入り、紙がくしゃりと曲がる。その手はかすかに震えている。
『でも、もし俺がサッカー選手の夢を諦めていたなら、その時は、あの子のこともきっぱりと諦めてください。
――今の俺は、正直言って怖いです。俺にはサッカーしかありません。勉強も駄目。物覚えも悪くて落ち着きもない。ただできることはひたすらに、無我夢中に目の前のボールを追いかけることだけ。そんな俺がもしサッカー選手になれなかったら、きっと俺には何も残らないと思います。
たった一つの取り得も失くなったらどうしようって、ずっとその恐怖と闘っています。俺からサッカーを取って、何も残らないダメ男になってしまった俺を見たら、きっとあいつに失望されてしまうから。なにより、そんな情けない俺を見て欲しくないから。
だから、死ぬ気でサッカーをやり続けてください。二十歳を過ぎても、諦めないでプロサッカー選手を目指してください。頑張れ。頑張れ、俺!』
一通り読み終えて、しかしまだ紙の余白に小さな文字で続きがあることに少女が気づく。
『――追伸。
もし俺がサッカーを諦めていたら、きっとここにも顔を出さないと思う。恥ずかしくて出せないと思う。だから、その時はたぶん美咲が俺のを勝手に見るんじゃないかな。
もしこれをお前が見ていたのなら、告白の代わりに、俺のことを忘れてくれ。こんな俺と言う存在ごと忘れて、幸せになってくれ。それが、みじめでみっともない、俺の最後の望みだ』と。
全てを読み終えた少女がそっと紙を閉じる。その瞳には大量の涙が溢れていた。
頬を伝っては新しく目尻に溜まり、また頬を伝って、雨粒のように足元の土を濡らしていった。しばらく俯いたまま、鼻を啜る涙声ばかりが漏れ聞こえていた。
しんしんと落涙する嗚咽を漏らす中、やがてふと、心の叫びを噛み殺すような少女の独白がソルテの耳に届いた。
「…………ばか」と、一言。
震えた、微かな声だった。
事故という辛い出来事をどうにか乗り越えても、その先には、下半身不随でサッカーを諦めた姿を少女に失望されるだろうという恐怖が待ち構えている。
まさに前後虎狼。
一難去って、その先に、もっと大きな困難が待ち構えているのだ。
常人にとっては些細なことかもしれない。命を投げ出すほどのことではないのかもしれない。だが彼にとっては、それは余程の大事だったのだ。
「なにこれ。じゃああいつは、自分にはサッカーしかないって勝手に思いこんでて、事故でそれもできなくなったから私に失望されると思ったってこと? そんなことで自分から命を断ったってこと?」
少女の中でパズルのピースが埋まっていっているのだろう。
残されたメッセージの答え。彼からの遺言のようなものだ。
「なによそれ。私そんなこと言ってないよ。サッカーしてるとこが好きなんて一言も言ってないよ。ずっと一緒にいただけなのに。勝手に一人で自分に酔わないでよ。それしかないって決め付けないでよ。あんたの好きなとこくらい私に決めさせてよ。なんで、そんなに……」
くすぶるような小さな声が、次第に静かに怒気を孕んでいく。そして少女は俯いた顔を勢いよく持ち上げた。
背を向けていた先生が頃合を見計らって声をかけた。
「彼の言葉は受け取ったかい」
「……はい。ちゃんと」
涙を拭い、少女は頷く。
そして目尻の水滴を振り払うように、目一杯の笑顔を作って言った。
「先生、ありがとうございました」と。
張ったように快活で、でもどこか震えた少女の声は、冬の寒空によく響いた。
「麻生先生、急に呼び出してすみません。でもどうしてもお願いしたいんです」
職員室から出てきた小太りな中年男性に少女が頭を下げる。
先生と呼ばれた男性は、突然のことに困惑したように額の汗を拭った。
「頼まれてもねえ。事情があるとはいえ、いいものなのかどうか」
「もし皆になにかを言われたらすべて私が責任を取ります。勝手に一人でやったことだって謝りますから。だから、どうか、お願いします」
少女は何度も繰り返し頭を下げた。
自殺した同級生の少年のこと。
彼から託されたメッセージのこと。
先生もその事情を聞かされたゆえに、彼女のお願いをきっぱり断ることもできない様子だった。
「……わかった」
ようやく先生が渋面を縦に振ると、少女は顔を持ち上げて謝辞を繰り返した。
「ただし、先生は何も見ていない。いいね?」
「はい」
「だから、それはきみだけで見なさい」
「……はい。ありがとうございます」
改めて深く頭を下げ、少女は校庭の隅にある用具倉庫に向かった。
中から中型のスコップを取り出す。
そして学校の校庭の一番隅、ウサギの飼育小屋がある裏の一角に向かった。
そこには既に先生が先回りしていて、美咲に軍手を渡してくれた。少女の両手が塞がり、さすがにソルテも地面に飛び降りる。
ソルテと先生が傍で見守る中、
「ふんす」と鼻息を荒げながら少女はスコップで地面を掘り始めた。
つい遊び心が騒ぎ出し、スコップの隣で気持ちばかりにソルテも土を引っ掻き出す。あまり役には立てていないが、もとよりそのつもりもなく、ただ掘るのが楽しいだけである。
数分も立たないうちに何か固いものにぶつかる音が響き、少女の手が止まる。そして屈みこむと、穴から四角いステンレスの缶の箱を取り出した。
土を被っていたり外面が凹んだりしているが、他に大きな外傷はなさそうだ。少女はそれを両手の平に乗せると、穏やかな表情で土を払いのけていった。
「私たちのタイムカプセル……あの頃のままだ」
少女が感慨深く呟く。
「きみたちはいま高一だっけか。というともう四年くらい前になるのか」
「そうですね。二十歳になったらみんなで開けようって約束で卒業式の日に埋めました。八年経ったらここで会おうって約束したのに……あと四年も待てないや。先生がまだここに残っててよかったです。助かりました」
タイムカプセルを地面に置いて少女が蓋に手をかける。少し離れたところで見守っている先生に顔を向けた。
「いいですよね、先生」
「わかってはいると思うけど、片山くんのだけだよ」
「わかってますよ先生。こんな勝手なことしてるんだもん。これ以上はわがまま言いません」
少女はほんの数瞬ほど何かを思いつめるように缶箱のタイムカプセルを見つめると、意を決して蓋を開けた。
中には小さなキーホルダーやぬいぐるみがいくつか。それと、ジッパー付きの袋に入れて折り畳まれた便箋の束があった。少女はそこから一枚の紙を選んで抜き出す。それを広げると、少女は先生には届かないくらい小さな声でその文面を口にした。
『八年後の二十歳になった自分へ。
二十歳の俺は、ちゃんと自分の夢を叶えられていますか。小学一年の頃からずっとサッカーだけやって来て、監督には才能があるって言われて、それだけに熱中して。将来は絶対にプロサッカー選手になってやるって言っていた俺の夢は、ちゃんと叶っていますか。』
一文字ずつ、噛み締めるように少女は呟く。
心なしか、文字を追うその瞳が次第に潤んでいくように見える。
『俺にはもう一つの夢があります。今の夢の、その先にある夢です。
それは、本当にサッカー選手になった姿を、好きな人に見てもらうことです。ずっと幼馴染な関係のままでどこまで行っても友達みたいな感じだから、全然関係が進まなくて、兄弟みたいに見られてて。でも、立派な俺になったらきっとあいつも振り向いてくれると思うから。だから、死ぬ気でサッカーを頑張れよ。
でも、もし――』
と、そこまで読んで少女の声が少し止まる。
手に力が入り、紙がくしゃりと曲がる。その手はかすかに震えている。
『でも、もし俺がサッカー選手の夢を諦めていたなら、その時は、あの子のこともきっぱりと諦めてください。
――今の俺は、正直言って怖いです。俺にはサッカーしかありません。勉強も駄目。物覚えも悪くて落ち着きもない。ただできることはひたすらに、無我夢中に目の前のボールを追いかけることだけ。そんな俺がもしサッカー選手になれなかったら、きっと俺には何も残らないと思います。
たった一つの取り得も失くなったらどうしようって、ずっとその恐怖と闘っています。俺からサッカーを取って、何も残らないダメ男になってしまった俺を見たら、きっとあいつに失望されてしまうから。なにより、そんな情けない俺を見て欲しくないから。
だから、死ぬ気でサッカーをやり続けてください。二十歳を過ぎても、諦めないでプロサッカー選手を目指してください。頑張れ。頑張れ、俺!』
一通り読み終えて、しかしまだ紙の余白に小さな文字で続きがあることに少女が気づく。
『――追伸。
もし俺がサッカーを諦めていたら、きっとここにも顔を出さないと思う。恥ずかしくて出せないと思う。だから、その時はたぶん美咲が俺のを勝手に見るんじゃないかな。
もしこれをお前が見ていたのなら、告白の代わりに、俺のことを忘れてくれ。こんな俺と言う存在ごと忘れて、幸せになってくれ。それが、みじめでみっともない、俺の最後の望みだ』と。
全てを読み終えた少女がそっと紙を閉じる。その瞳には大量の涙が溢れていた。
頬を伝っては新しく目尻に溜まり、また頬を伝って、雨粒のように足元の土を濡らしていった。しばらく俯いたまま、鼻を啜る涙声ばかりが漏れ聞こえていた。
しんしんと落涙する嗚咽を漏らす中、やがてふと、心の叫びを噛み殺すような少女の独白がソルテの耳に届いた。
「…………ばか」と、一言。
震えた、微かな声だった。
事故という辛い出来事をどうにか乗り越えても、その先には、下半身不随でサッカーを諦めた姿を少女に失望されるだろうという恐怖が待ち構えている。
まさに前後虎狼。
一難去って、その先に、もっと大きな困難が待ち構えているのだ。
常人にとっては些細なことかもしれない。命を投げ出すほどのことではないのかもしれない。だが彼にとっては、それは余程の大事だったのだ。
「なにこれ。じゃああいつは、自分にはサッカーしかないって勝手に思いこんでて、事故でそれもできなくなったから私に失望されると思ったってこと? そんなことで自分から命を断ったってこと?」
少女の中でパズルのピースが埋まっていっているのだろう。
残されたメッセージの答え。彼からの遺言のようなものだ。
「なによそれ。私そんなこと言ってないよ。サッカーしてるとこが好きなんて一言も言ってないよ。ずっと一緒にいただけなのに。勝手に一人で自分に酔わないでよ。それしかないって決め付けないでよ。あんたの好きなとこくらい私に決めさせてよ。なんで、そんなに……」
くすぶるような小さな声が、次第に静かに怒気を孕んでいく。そして少女は俯いた顔を勢いよく持ち上げた。
背を向けていた先生が頃合を見計らって声をかけた。
「彼の言葉は受け取ったかい」
「……はい。ちゃんと」
涙を拭い、少女は頷く。
そして目尻の水滴を振り払うように、目一杯の笑顔を作って言った。
「先生、ありがとうございました」と。
張ったように快活で、でもどこか震えた少女の声は、冬の寒空によく響いた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる