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-14『約束の時』
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慌しい一日が終わり、朝がやって来た。
朝食を終えた行商人達が、軒先で自分の荷馬車に荷物を放り込み出立の準備を進めている。これからまた、他の町へと商品を売りさばきに旅立つらしい。
「獣人ばっかり宿を気に入る奴がどこにいるかって話だが、ま、出向いた先でちょっとくらいはこの宿のことも宣伝しておいてやるよ。あくまで気が向いたらだけどな」
「ありがとう。旅に疲れたらまたいつでも来てちょうだい」
相変わらずな調子の行商人の男がそう言って旅館を出て行くのを、私は気さくに笑って送り出した。
他の行商人達もそれぞれ町の外へと馬車を出し始める。馬の蹄が、旅館前の石畳を軽快に叩く音が響き渡り、やがてそれは遠くへと小さくなっていった。
その音が一度静まった頃、旅館からロロと一緒にお父様が顔を出した。ロロの手にはお父様の旅行鞄が握られている。ちょうどそれを示し合わせたように、執事のエヴァンスが操る絢爛な馬車が到着した。
お父様のお帰りだ。
「……お父様」
すれ違いざまに目が合った。
ぴたりと、お父様の足が止まる。そして静かに私を見下ろした。
私はただ彼の言葉を待つしかない。
それ次第によっては、私はきっと、お父様と同じ馬車に乗って実家へ帰らされてしまうだろう。
けれどそれだけはイヤだった。
「お父様。もしお父様が私を連れ帰ろうと言うのなら従うわ。けれどお願い。せめて今は、お父様を見送らせてもらえないかしら」
荷物を持つロロに続いて、領主であるお父様を見送ろうと大勢の従業員達が軒先に出てくる。フェスにグリッド、それにミト。裏方や板前、他の仲居達まで。ずらりと、この旅館の『家族』達が横一列に並ぶ。
その一端に、私も一緒に列を成した。
「クランク様。本日は当旅館にお越しいただき、誠にありがとうございました。我々従業員一同は、またのお越しを心よりお待ちしております」
私の声にあわせ、全員が一斉に、深く頭を下げた。
これだけはやりたかった。
私はたとえ今日にも実家へ連れ戻されるとしても、今だけは、この旅館の『家族』としていられるという証のように。その時間をいつまでも味わっていたいように、このまま頭を上げたくなくなったほどだ。
けれど、時間はいつだって進み続ける。
旅館を見守り続けているあの大時計が時を刻み続けるように、決して止まる事はない。
しかし変化を恐れたりはしない。
抗えず、流されるままの箱入りのお嬢様ではない。
私は、私にやれるだけのことを精一杯やったのだから、それに悔いはない。
ごほん、とお父様の咳払いが聞こえ、私はやっと顔を持ち上げた。
再び目を合わせたお父様の表情は、実家にいた時のような厳格さはなく、ただただ柔らかかった。
「シェリー」
「はい」
「お前にとってこの旅館はなんだ」
唐突な問い。
けれど私の答えは決まっている。
「もう一つの『家族』です」
ずらりと並んだその『家族』達が私を横目に見てきた。嬉しそうに笑うフェスに、茶化すように嘲笑を浮かべるグリッド。イヤそうに眉間をひそめるも特に反論はしてこないミト。
そして、驚くほど私の心を安心させるような温かい笑みを浮かべるロロ。
「……そうか」
お父様は顎を擦りながら私を見やると、ふと旅館を見上げ、
「家に連れ帰ろうとしたが、ここが家ともなれば連れ帰るというのもおかしな話だな」
「お父様?!」
「シェリー。私はお前の世界を狭めすぎていたようだ。だが、お前は自分でその世界を描き出す力がある」
お父様が私の元へと歩み寄り、優しく頭を撫でてきた。
「まさかここまでお前が成長していたとはな。私は随分と小心者だったようだ。お前はもう立派な大人だ。アトワイト家の誇りを胸に、好きに生きてみると良い」
「お父様!」
それはつまり、私は実家に帰らなくてもいいということ。
――婚約破棄!
お父様の縁談をきっぱりと白紙にすることにできたということだ!
途端に目頭が熱くなり、それを隠すように、私はお父様の胸元へと抱きついていた。
「いいの、お父様」
「ああ。その代わり、お前が私の娘であることは忘れるな」
「ええ、わかっているわ」
お父様の言葉が意味するところは、まあそれほど想像に難くはない。けれど裏切るつもりなどとてもない。
私は自由の身になった。
数ヶ月前は無理だとすら思った。やってみせると思いながらも、どうしても不安があって、それでもひた隠しながら頑張ってきた。その結実が今日に至っている。
晴れ晴れとした気持ちに、心が浮き立つように軽くなった。
「よかったね、シェリー」
ロロが微笑みかけてくる。
つい感情が昂ぶった私は、ロロにも咄嗟に抱きついていた。
驚いた顔で私を受け止めるロロ。
「ははっ。なんだか子供みたいだ。こんなシェリーは初めて見る気がするな」
「なによそれ」
「いや。普段の真面目なところもいいけれど、こういうのもすごく可愛いと思うよ」
「う……」
急に恥ずかしくなり、私は押し退けるようにロロを突き飛ばしてしまった。
顔が熱い。
可愛いとか、そんなことを言われたのは初めてだ。
驚くロロと目が合った途端に耳も熱くなり、私はすぐに視線を反らした。
男らしくもなくて、女の子みたいになよなよした笑顔ばかりで、もう驚くほど見慣れていないわけでもないのに。どうしてか今だけは目のやり場に困る。
「シェリー。お前達の婚約を私は許そう」
「ええ?! お父様?!」
「互いに支えあっているのだとよくわかった。それならば引き止めることもあるまい」
「ち、違うのお父様。わかってたんでしょう? ロロとの婚約話は――」
ねえ、とすがる思いでロロを見やる。
しかしロロは、
「ははっ……」と、まんざらでもなさそうな照れ笑いを浮かべるだけだった。
ちょっと待って。
それじゃあせっかく自由の身になったのに、私は結局好き勝手できないままじゃない。
お父様の縁談の相手が、実質的にロロに変わっただけという話。
「ちょっと、どういうことよ」
困惑する私に、ロロは相変わらずの笑顔で言ってくる。
「――僕は、婚約がどうだって話は急にはわからない。けど、シェリーがもう余所に『家出』しないでくれた方が、僕は凄く嬉しいけどな」と。
「い、家出……っ?!」
――それってもうほとんどプロポーズじゃない!
その場に居た全員の視線が私に集まってくる。
フェス、グリッド、お父様。それに従業員一同。気付けばアンジュとヴェルも、屋内から私のことを眺めていた。
みんなが皆、私の次の言葉を待ってニヤニヤしている。
ああ、もう。
どうしてこうなるのか。
本当は、自由になったらもっと色んなことをしてみるつもりだった。まだ見ていないもの、やったことのないもの。そんなものに触れてみたかった。
けれどこれじゃあ、この数ヶ月間の延長戦だ。
いや、決して不本意と言うわけでもない。
旅館の仕事は楽しいし、フェス達を旅館一体となった家族だと思ったのも本当だし、お客様に喜んで帰ってもらう気持ちよさは何物にも変えがたい嬉しさだ。
それに、確かにロロはとても優しくて良い子だし。見た目はひ弱だけど、私のために一夜中駆け回ってくれるだけのたくましさはあるわけだし――。
ロロの顔を見ると安心してしまう私がいる。
だからもう、私の答えは。
「…………わ、わかったわよ。そう何度も家出なんてしてられないし、ここにいるわ」
「そっか。よかった」
ロロは今までで一番の笑顔を浮かべて私の手を取った。
私の、この旅館への居残りが確定した瞬間だった。
従業員達はまるで祝賀会でも開いたかのようにばっと沸き立ち、私達に詰め寄って「ひゅーひゅー」と持て囃してくる。フェスが私に抱きつき、グリッドも「お熱いねえ」と茶化してきた。ミトも不服そうだが、それ以上には何も言っては来ない。
本当に、心からみんなに迎え入れられたかのようだった。
「やっぱりオカミさんだ」と遠くではヴェルが笑っている。その横でアンジュも拍手をしていた。
まったく。
どうして、ただの家出娘であるはずの私がこうなったのか。
最初に思っていたものとは違ったけれど、ここが私の居場所なのだろう。家出をして新しく見つけた、名家のお人形ではない自分が自分で居られる場所。
――まあ、こういうのも悪くないのかもね。
そんなことを思いながら私は、少しずつ私色の入って変わった旅館、そこにいる人達を見て笑ったのだった。
朝食を終えた行商人達が、軒先で自分の荷馬車に荷物を放り込み出立の準備を進めている。これからまた、他の町へと商品を売りさばきに旅立つらしい。
「獣人ばっかり宿を気に入る奴がどこにいるかって話だが、ま、出向いた先でちょっとくらいはこの宿のことも宣伝しておいてやるよ。あくまで気が向いたらだけどな」
「ありがとう。旅に疲れたらまたいつでも来てちょうだい」
相変わらずな調子の行商人の男がそう言って旅館を出て行くのを、私は気さくに笑って送り出した。
他の行商人達もそれぞれ町の外へと馬車を出し始める。馬の蹄が、旅館前の石畳を軽快に叩く音が響き渡り、やがてそれは遠くへと小さくなっていった。
その音が一度静まった頃、旅館からロロと一緒にお父様が顔を出した。ロロの手にはお父様の旅行鞄が握られている。ちょうどそれを示し合わせたように、執事のエヴァンスが操る絢爛な馬車が到着した。
お父様のお帰りだ。
「……お父様」
すれ違いざまに目が合った。
ぴたりと、お父様の足が止まる。そして静かに私を見下ろした。
私はただ彼の言葉を待つしかない。
それ次第によっては、私はきっと、お父様と同じ馬車に乗って実家へ帰らされてしまうだろう。
けれどそれだけはイヤだった。
「お父様。もしお父様が私を連れ帰ろうと言うのなら従うわ。けれどお願い。せめて今は、お父様を見送らせてもらえないかしら」
荷物を持つロロに続いて、領主であるお父様を見送ろうと大勢の従業員達が軒先に出てくる。フェスにグリッド、それにミト。裏方や板前、他の仲居達まで。ずらりと、この旅館の『家族』達が横一列に並ぶ。
その一端に、私も一緒に列を成した。
「クランク様。本日は当旅館にお越しいただき、誠にありがとうございました。我々従業員一同は、またのお越しを心よりお待ちしております」
私の声にあわせ、全員が一斉に、深く頭を下げた。
これだけはやりたかった。
私はたとえ今日にも実家へ連れ戻されるとしても、今だけは、この旅館の『家族』としていられるという証のように。その時間をいつまでも味わっていたいように、このまま頭を上げたくなくなったほどだ。
けれど、時間はいつだって進み続ける。
旅館を見守り続けているあの大時計が時を刻み続けるように、決して止まる事はない。
しかし変化を恐れたりはしない。
抗えず、流されるままの箱入りのお嬢様ではない。
私は、私にやれるだけのことを精一杯やったのだから、それに悔いはない。
ごほん、とお父様の咳払いが聞こえ、私はやっと顔を持ち上げた。
再び目を合わせたお父様の表情は、実家にいた時のような厳格さはなく、ただただ柔らかかった。
「シェリー」
「はい」
「お前にとってこの旅館はなんだ」
唐突な問い。
けれど私の答えは決まっている。
「もう一つの『家族』です」
ずらりと並んだその『家族』達が私を横目に見てきた。嬉しそうに笑うフェスに、茶化すように嘲笑を浮かべるグリッド。イヤそうに眉間をひそめるも特に反論はしてこないミト。
そして、驚くほど私の心を安心させるような温かい笑みを浮かべるロロ。
「……そうか」
お父様は顎を擦りながら私を見やると、ふと旅館を見上げ、
「家に連れ帰ろうとしたが、ここが家ともなれば連れ帰るというのもおかしな話だな」
「お父様?!」
「シェリー。私はお前の世界を狭めすぎていたようだ。だが、お前は自分でその世界を描き出す力がある」
お父様が私の元へと歩み寄り、優しく頭を撫でてきた。
「まさかここまでお前が成長していたとはな。私は随分と小心者だったようだ。お前はもう立派な大人だ。アトワイト家の誇りを胸に、好きに生きてみると良い」
「お父様!」
それはつまり、私は実家に帰らなくてもいいということ。
――婚約破棄!
お父様の縁談をきっぱりと白紙にすることにできたということだ!
途端に目頭が熱くなり、それを隠すように、私はお父様の胸元へと抱きついていた。
「いいの、お父様」
「ああ。その代わり、お前が私の娘であることは忘れるな」
「ええ、わかっているわ」
お父様の言葉が意味するところは、まあそれほど想像に難くはない。けれど裏切るつもりなどとてもない。
私は自由の身になった。
数ヶ月前は無理だとすら思った。やってみせると思いながらも、どうしても不安があって、それでもひた隠しながら頑張ってきた。その結実が今日に至っている。
晴れ晴れとした気持ちに、心が浮き立つように軽くなった。
「よかったね、シェリー」
ロロが微笑みかけてくる。
つい感情が昂ぶった私は、ロロにも咄嗟に抱きついていた。
驚いた顔で私を受け止めるロロ。
「ははっ。なんだか子供みたいだ。こんなシェリーは初めて見る気がするな」
「なによそれ」
「いや。普段の真面目なところもいいけれど、こういうのもすごく可愛いと思うよ」
「う……」
急に恥ずかしくなり、私は押し退けるようにロロを突き飛ばしてしまった。
顔が熱い。
可愛いとか、そんなことを言われたのは初めてだ。
驚くロロと目が合った途端に耳も熱くなり、私はすぐに視線を反らした。
男らしくもなくて、女の子みたいになよなよした笑顔ばかりで、もう驚くほど見慣れていないわけでもないのに。どうしてか今だけは目のやり場に困る。
「シェリー。お前達の婚約を私は許そう」
「ええ?! お父様?!」
「互いに支えあっているのだとよくわかった。それならば引き止めることもあるまい」
「ち、違うのお父様。わかってたんでしょう? ロロとの婚約話は――」
ねえ、とすがる思いでロロを見やる。
しかしロロは、
「ははっ……」と、まんざらでもなさそうな照れ笑いを浮かべるだけだった。
ちょっと待って。
それじゃあせっかく自由の身になったのに、私は結局好き勝手できないままじゃない。
お父様の縁談の相手が、実質的にロロに変わっただけという話。
「ちょっと、どういうことよ」
困惑する私に、ロロは相変わらずの笑顔で言ってくる。
「――僕は、婚約がどうだって話は急にはわからない。けど、シェリーがもう余所に『家出』しないでくれた方が、僕は凄く嬉しいけどな」と。
「い、家出……っ?!」
――それってもうほとんどプロポーズじゃない!
その場に居た全員の視線が私に集まってくる。
フェス、グリッド、お父様。それに従業員一同。気付けばアンジュとヴェルも、屋内から私のことを眺めていた。
みんなが皆、私の次の言葉を待ってニヤニヤしている。
ああ、もう。
どうしてこうなるのか。
本当は、自由になったらもっと色んなことをしてみるつもりだった。まだ見ていないもの、やったことのないもの。そんなものに触れてみたかった。
けれどこれじゃあ、この数ヶ月間の延長戦だ。
いや、決して不本意と言うわけでもない。
旅館の仕事は楽しいし、フェス達を旅館一体となった家族だと思ったのも本当だし、お客様に喜んで帰ってもらう気持ちよさは何物にも変えがたい嬉しさだ。
それに、確かにロロはとても優しくて良い子だし。見た目はひ弱だけど、私のために一夜中駆け回ってくれるだけのたくましさはあるわけだし――。
ロロの顔を見ると安心してしまう私がいる。
だからもう、私の答えは。
「…………わ、わかったわよ。そう何度も家出なんてしてられないし、ここにいるわ」
「そっか。よかった」
ロロは今までで一番の笑顔を浮かべて私の手を取った。
私の、この旅館への居残りが確定した瞬間だった。
従業員達はまるで祝賀会でも開いたかのようにばっと沸き立ち、私達に詰め寄って「ひゅーひゅー」と持て囃してくる。フェスが私に抱きつき、グリッドも「お熱いねえ」と茶化してきた。ミトも不服そうだが、それ以上には何も言っては来ない。
本当に、心からみんなに迎え入れられたかのようだった。
「やっぱりオカミさんだ」と遠くではヴェルが笑っている。その横でアンジュも拍手をしていた。
まったく。
どうして、ただの家出娘であるはずの私がこうなったのか。
最初に思っていたものとは違ったけれど、ここが私の居場所なのだろう。家出をして新しく見つけた、名家のお人形ではない自分が自分で居られる場所。
――まあ、こういうのも悪くないのかもね。
そんなことを思いながら私は、少しずつ私色の入って変わった旅館、そこにいる人達を見て笑ったのだった。
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