21 / 69
○2章 手汗魔王と天才少女
-5 『天才魔術師の正体を知りました』
しおりを挟む
「お、覚えておくのじゃ!」
もはや使い古されすぎたような捨て台詞を吐き、少女は逃げるように走り去ってしまった。
「おもしろかったわね」
「そ、そうかな」
エイミは随分とご機嫌そうだ。
実際、どうやら先ほども怒ったわけではなく、そう見せかけてあの女の子の反応を見て遊んでいたらしい。
「なんだかびくびくしてる女の子って可愛いわよね」
そう微笑みながら言うエイミを見て、ボクとリリオは「彼女を怒らせないでおこう」と固く決意したのだった。
それから適当に町を散策し、一際賑わいを見せている飯店を見つけて入った。
個人経営の小さな店だが、テーブル席はほとんど満席だ。
ボクたちは厨房に面したカウンター席に並んで腰掛けることにした。
厨房で大きな鍋を振るう店主は無精ひげの目立つ大柄の男性で、その奥さんと思われる白髪の若い女性が出来上がった料理を運んでいく。
一家で切り盛りする和やかな雰囲気の店だった。
さて、なにを食べようか。
「いろいろあるね。山菜の炒め飯、特製かき揚げ麺、季節の五目御飯。他にも色々あるね」
海が近くにないせいか、山の食材ばかりが目立つ。しかしどれも美味そうだ。
端っこに座ったボクは、つい目を輝かせ、メニューを食い入るように眺める。
そんなボクに、店員さんが注文を取りに来た。
「お客様、ご注文はお決まりですか」
「あ、す、すみません。まだ――」
とボクが咄嗟に応えようとした時だった。
ふと、店員と目が合う。
桃色のエプロンをつけ、二つに分けた白い髪を垂らす少女の瞳がボクを映す。
「……あ」
「……あ」
ボクと店員の素っ頓狂な声が重なった。かと思うと、
「ふあああああああああああああああ!」と店員の少女は大声を上げた。
そこにいたのは、先ほどボクたちに絡んできた自称最強魔法使いの少女だった。
少女が注文票を片手にしたまま、咄嗟に格好つけたポーズを取る。
「わ、わらわを追って来たか、悪の魔王よ。じゃがこのわらわの不意を付くには十年早いのじゃ」
「え、いや。思いっきりびっくりしてたようだけど……」
「今のはしゃっくりじゃ!」
随分へんなしゃっくりだな。
先ほどのように強がって見せる少女だが、店主の男性に頭を殴られる。
「なにやってんだミレーナ。また馬鹿みたいな魔法使いごっこやってんのか。ちゃんと接客しろ。あんまりサボってると小遣い無しにするぞ」
「ふぁああああ! やめてぇ、パパぁ!」
ふにゃけたような声で、ミレーナと呼ばれた少女は顔を真っ赤にしていた。喋り方も普通の女の子に戻っている。
こうして見ると、どこにでもいるただのあどけない少女だ。
目尻に涙を浮かべたミレーナは、そのまま羞恥に顔を真っ赤にしたままボクたちの注文を取り、そして逃げるように厨房へと走り去って言ったのだった。
◇
「ごめんなさいね、お客さん。どうやらうちの子が外でも変なことしたみたいで」
ミレーナの母親と思われる白髪の女性が申し訳なさそうに頭を下げ、一品物を一皿サービスしてくれた。
「いえいえ。そんな、ボクらは別に迷惑とかかけられなかったですよ」
「もう十二歳にもなるっていうのにお恥ずかしい限りで。あの子、先月まではこんなことなかったのだけれど、急にあんな変なことを言うようになりまして」
変なこと。
まああの格好つけた口上のことだろう。
「あの馬鹿には困ったもんだよ。道往く人に声かけてるって話だ。近所迷惑だって言われる前に止めさせたいもんだが、なかなか言うこともききやしねえ」
鍋を振るいながらそう話すミレーナの父親は相当にイラついている様子だった。
「どうしてあんなことを?」
ボクはつい興味本位で尋ねてみる。
ミレーナの母親は視線を伏せさせ、声を小さくして言った。
「あれが始まったのはつい二週間前。この近くにミレーナととても仲の良い親友の女の子が住んでいたんです。けれどその子が急に姿をくらませて、まったく行方がわからなくなってしまったんです」
もしかして、とボクは思う。
「丁度その前後、他にもこの町や街道を出た冒険者さんたちが同じように行方不明になる事件が多発したんです。噂では、誘拐されたのだとか。それで、その親友の子もその犯人に捕まったのではないかと言い出したんです」
「それで、誘拐犯を探して手当たり次第に声をかけてるってことですか」
ええ、と母親は決まりが悪そうに頷いていた。
「俺たちはあいつに言ったんだ。犯人探しは騎士団の連中がやってくれる。あいつが動き回ったところで、ただのガキに何が出来るわけもないんだから」
「そうです。でもあの子は聞いてくれなくて。私が誘拐犯をつきとめて成敗してやるんだ、って」
そう話す二人は、ミレーナに呆れていながらも、本当に心から彼女を心配している風だった。
けれどミレーナというあの子も友達を見捨てられないのだろう。
いきなり喧嘩を売ってくるような変な子だけれど、悪い子ではないようだ。
「最近は本当に物騒ね。つい先日も、王都で第一王子が暗殺されたっていう噂が流れてきたし。それに、二人目の子であるエミーネ姫が大手商人のご子息の方と結婚なさるという話も、問題があって延期になったと聞くし。あまり気分のいい話を聞かないわ」
そんなことがあったのは初耳だ。
もしかすると、本来は王都にいるはずの国家騎士団が動き回っているのも関係があるのだろうか。
「あんたたちも冒険者なら旅路には気をつけろよ」
心配してくれるミレーナの両親に、エイミが自信気に答える。
「うちは優秀な護衛がいるから大丈夫ですので」
「ほう。そんなに腕が立つのかい……その獣人の子は」
そっちじゃないよ! と思わずボクは心の中で突っ込む。
いや、確かに無差別オーラのないボクなんてただの年端もいかない男子なのは確かなのだけれど。ボクはリリオよりもひょろそうに見えるのだろうか。
そんな気落ちするボクを弄ぶかのように、
「ええ、そうよ」とエイミがにまりと笑んで悪乗りした。
何を言ってるんですか、とボクは慌てて視線を向ける。
内心ちょっと落ち込むボクを余所に、何故かリリオは「やってやるです」とでも言いたげに握りこぶしを作っていた。
もはや使い古されすぎたような捨て台詞を吐き、少女は逃げるように走り去ってしまった。
「おもしろかったわね」
「そ、そうかな」
エイミは随分とご機嫌そうだ。
実際、どうやら先ほども怒ったわけではなく、そう見せかけてあの女の子の反応を見て遊んでいたらしい。
「なんだかびくびくしてる女の子って可愛いわよね」
そう微笑みながら言うエイミを見て、ボクとリリオは「彼女を怒らせないでおこう」と固く決意したのだった。
それから適当に町を散策し、一際賑わいを見せている飯店を見つけて入った。
個人経営の小さな店だが、テーブル席はほとんど満席だ。
ボクたちは厨房に面したカウンター席に並んで腰掛けることにした。
厨房で大きな鍋を振るう店主は無精ひげの目立つ大柄の男性で、その奥さんと思われる白髪の若い女性が出来上がった料理を運んでいく。
一家で切り盛りする和やかな雰囲気の店だった。
さて、なにを食べようか。
「いろいろあるね。山菜の炒め飯、特製かき揚げ麺、季節の五目御飯。他にも色々あるね」
海が近くにないせいか、山の食材ばかりが目立つ。しかしどれも美味そうだ。
端っこに座ったボクは、つい目を輝かせ、メニューを食い入るように眺める。
そんなボクに、店員さんが注文を取りに来た。
「お客様、ご注文はお決まりですか」
「あ、す、すみません。まだ――」
とボクが咄嗟に応えようとした時だった。
ふと、店員と目が合う。
桃色のエプロンをつけ、二つに分けた白い髪を垂らす少女の瞳がボクを映す。
「……あ」
「……あ」
ボクと店員の素っ頓狂な声が重なった。かと思うと、
「ふあああああああああああああああ!」と店員の少女は大声を上げた。
そこにいたのは、先ほどボクたちに絡んできた自称最強魔法使いの少女だった。
少女が注文票を片手にしたまま、咄嗟に格好つけたポーズを取る。
「わ、わらわを追って来たか、悪の魔王よ。じゃがこのわらわの不意を付くには十年早いのじゃ」
「え、いや。思いっきりびっくりしてたようだけど……」
「今のはしゃっくりじゃ!」
随分へんなしゃっくりだな。
先ほどのように強がって見せる少女だが、店主の男性に頭を殴られる。
「なにやってんだミレーナ。また馬鹿みたいな魔法使いごっこやってんのか。ちゃんと接客しろ。あんまりサボってると小遣い無しにするぞ」
「ふぁああああ! やめてぇ、パパぁ!」
ふにゃけたような声で、ミレーナと呼ばれた少女は顔を真っ赤にしていた。喋り方も普通の女の子に戻っている。
こうして見ると、どこにでもいるただのあどけない少女だ。
目尻に涙を浮かべたミレーナは、そのまま羞恥に顔を真っ赤にしたままボクたちの注文を取り、そして逃げるように厨房へと走り去って言ったのだった。
◇
「ごめんなさいね、お客さん。どうやらうちの子が外でも変なことしたみたいで」
ミレーナの母親と思われる白髪の女性が申し訳なさそうに頭を下げ、一品物を一皿サービスしてくれた。
「いえいえ。そんな、ボクらは別に迷惑とかかけられなかったですよ」
「もう十二歳にもなるっていうのにお恥ずかしい限りで。あの子、先月まではこんなことなかったのだけれど、急にあんな変なことを言うようになりまして」
変なこと。
まああの格好つけた口上のことだろう。
「あの馬鹿には困ったもんだよ。道往く人に声かけてるって話だ。近所迷惑だって言われる前に止めさせたいもんだが、なかなか言うこともききやしねえ」
鍋を振るいながらそう話すミレーナの父親は相当にイラついている様子だった。
「どうしてあんなことを?」
ボクはつい興味本位で尋ねてみる。
ミレーナの母親は視線を伏せさせ、声を小さくして言った。
「あれが始まったのはつい二週間前。この近くにミレーナととても仲の良い親友の女の子が住んでいたんです。けれどその子が急に姿をくらませて、まったく行方がわからなくなってしまったんです」
もしかして、とボクは思う。
「丁度その前後、他にもこの町や街道を出た冒険者さんたちが同じように行方不明になる事件が多発したんです。噂では、誘拐されたのだとか。それで、その親友の子もその犯人に捕まったのではないかと言い出したんです」
「それで、誘拐犯を探して手当たり次第に声をかけてるってことですか」
ええ、と母親は決まりが悪そうに頷いていた。
「俺たちはあいつに言ったんだ。犯人探しは騎士団の連中がやってくれる。あいつが動き回ったところで、ただのガキに何が出来るわけもないんだから」
「そうです。でもあの子は聞いてくれなくて。私が誘拐犯をつきとめて成敗してやるんだ、って」
そう話す二人は、ミレーナに呆れていながらも、本当に心から彼女を心配している風だった。
けれどミレーナというあの子も友達を見捨てられないのだろう。
いきなり喧嘩を売ってくるような変な子だけれど、悪い子ではないようだ。
「最近は本当に物騒ね。つい先日も、王都で第一王子が暗殺されたっていう噂が流れてきたし。それに、二人目の子であるエミーネ姫が大手商人のご子息の方と結婚なさるという話も、問題があって延期になったと聞くし。あまり気分のいい話を聞かないわ」
そんなことがあったのは初耳だ。
もしかすると、本来は王都にいるはずの国家騎士団が動き回っているのも関係があるのだろうか。
「あんたたちも冒険者なら旅路には気をつけろよ」
心配してくれるミレーナの両親に、エイミが自信気に答える。
「うちは優秀な護衛がいるから大丈夫ですので」
「ほう。そんなに腕が立つのかい……その獣人の子は」
そっちじゃないよ! と思わずボクは心の中で突っ込む。
いや、確かに無差別オーラのないボクなんてただの年端もいかない男子なのは確かなのだけれど。ボクはリリオよりもひょろそうに見えるのだろうか。
そんな気落ちするボクを弄ぶかのように、
「ええ、そうよ」とエイミがにまりと笑んで悪乗りした。
何を言ってるんですか、とボクは慌てて視線を向ける。
内心ちょっと落ち込むボクを余所に、何故かリリオは「やってやるです」とでも言いたげに握りこぶしを作っていた。
0
あなたにおすすめの小説
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる