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悪女と悪魔
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気を失うギリギリのところで
私は強く握った拳を緩めた。
父であった人は床に落ち
咳き込んでいた。
「ガッハアァ!」
なんとも汚らしい。
卑屈なこの男にお似合いなザマだ。
アニーとマティーネは
ただ震えているだけだった。
ようやく己の立場を
理解したのだ。
ここまでしないと分からないとは
…愚か者め
まぁこの男よりは
賢いか…
この期に及んでまだ
「貴様!何をした!?」
などとほざいている。
力のなかった頃の私を深く
哀れんだ。こんな奴らに必死に
縋りついていたなんて
報われない。あまりにも可哀想だ。
簡単に捻り潰せる存在だった。
男は私とシャードルを
見て言った。
「何をしたんだと言ってるんだ!
しかもその男と羽みたいなやつは
なんだ!?天使と偽り
神を侮辱しているのか!?」
その言葉を聞いて私は面白くなり
笑いだした。
「あははははっ!」
私が笑いだしたことが
気抜くわなかった男は
「何が可笑しいんだ!?」
と私は怒鳴りつけた。
「だって私と契約した悪魔を
天使扱いするんですもの。それが可笑しくて…ふふっ…」
シャードルを見ると
複雑そうな顔をした。
「悪魔だって…?」
「そうよ。この方は悪魔のシャードル
悪魔を天使呼ばわりするなんて
ザタ男爵の方が神を冒涜してるんではなくて?ねぇ、ザタ男爵」
ザタ男爵と呼ばれ更に怒鳴った。
「貴様ら分かってるんだろうな!?
この悪女と悪魔!!」
私は怯まず男に微笑み言った。
「お前こそ誰に楯突いてるのか
分かっているんだろうな。」
私は強く握った拳を緩めた。
父であった人は床に落ち
咳き込んでいた。
「ガッハアァ!」
なんとも汚らしい。
卑屈なこの男にお似合いなザマだ。
アニーとマティーネは
ただ震えているだけだった。
ようやく己の立場を
理解したのだ。
ここまでしないと分からないとは
…愚か者め
まぁこの男よりは
賢いか…
この期に及んでまだ
「貴様!何をした!?」
などとほざいている。
力のなかった頃の私を深く
哀れんだ。こんな奴らに必死に
縋りついていたなんて
報われない。あまりにも可哀想だ。
簡単に捻り潰せる存在だった。
男は私とシャードルを
見て言った。
「何をしたんだと言ってるんだ!
しかもその男と羽みたいなやつは
なんだ!?天使と偽り
神を侮辱しているのか!?」
その言葉を聞いて私は面白くなり
笑いだした。
「あははははっ!」
私が笑いだしたことが
気抜くわなかった男は
「何が可笑しいんだ!?」
と私は怒鳴りつけた。
「だって私と契約した悪魔を
天使扱いするんですもの。それが可笑しくて…ふふっ…」
シャードルを見ると
複雑そうな顔をした。
「悪魔だって…?」
「そうよ。この方は悪魔のシャードル
悪魔を天使呼ばわりするなんて
ザタ男爵の方が神を冒涜してるんではなくて?ねぇ、ザタ男爵」
ザタ男爵と呼ばれ更に怒鳴った。
「貴様ら分かってるんだろうな!?
この悪女と悪魔!!」
私は怯まず男に微笑み言った。
「お前こそ誰に楯突いてるのか
分かっているんだろうな。」
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