25 / 162
1年目の春~夏の件
突然夕方に緊急呼び出しを受ける件
しおりを挟む今日も良く働いたねぇと、野良仕事終わりでリビングで寛ぐ姫香と護人。紗良に限っては、夕飯の準備に忙しく動き回っている。
それを甲斐甲斐しく手伝う香多奈は、お皿を出したりペットの餌を用意したり。お小遣いを稼ぐのもそうだが、もはや日課になっているお仕事である。
「叔父さんっ、妖精ちゃんが今夜も食事の後にデザートが欲しいって。この子は小っちゃいのに、本当に食いしん坊だよねっ。
何か果物あったかな、無ければポッキーとかあげていい?」
「果物は、今は家に無かった気がするな……いや、桃か何かの缶詰があった筈。週末に買い物に出るから、古い食料は片付けて行っていいよ、紗良に香多奈。
ああ、ついでに買い物の品のリストアップもしておいて」
は~いと元気な返事は香多奈から、姫香は何か買う物あったかなと頭を悩ませ始める。田舎の常と言うか、交通の便が頗る悪くなった現代において。
大きな町への週末の買い物は、もはや恒例行事とも言える。
農作業で汗をかいた一同は、既にお風呂に入浴済み。キッチンからは良い匂いが漂って来ていて、リビングには護人のコレクションの古いCDの曲が流れている。
いわゆる懐メロの類いだが、子供たちは概ねそれを気に入っている。TV番組は、残念ながら“大変動”の影響でそれ以降は全く放映されていない。
映像系は、今ではネット動画がどこも主流である。携帯電話の電波も、余程の田舎でない限り通じるので助かっている。田舎に建つ来栖邸も、何とかギリギリ電波が届く範囲。
その辺は有難い、一応は固定電話も通じてはいるのだけど。電線にしろ電話線にしろ、モンスターに切断されたって被害が都会田舎を問わずに結構な頻度で発生するのだ。
そんな生活の中では、携帯電話の存在はとても有難い。
そんな護人のスマホの着信音が響いたのと、町内の緊急放送が不意に不吉な告知を始めたのと、果たしてどちらが先だったか。一応は来栖邸からも、町内放送は何とか聞こえる範囲内。
本当にギリギリ過ぎて、内容が把握出来ない事の方が多いのだけど。緊急を知らせるサイレン音だけは、その性質上町のどこにいても聞こえるようになっている。
その原因が、護人の電話の内容と繋がるのではと察知した姫香。素早く叔父に近付いて、そこから聞こえて来る会話に耳をそば立てる。
他の姉妹も同じく近寄って、庇護を求めるように固まっての確認作業。どうやら相手は自治会長らしい、そして自衛団の『白桜』も近くにいるとの事。
つまりはそっち系の騒ぎらしいと、一気に騒然とする子供たち。
「やっぱりオーバーフローですか、場所は……ああ、下条地区の県道近くのダンジョン。付近に家屋の数は少ないけど、厄介には違いないですね。
はあっ、こちらにも応援を……まぁ、取り敢えず了解です」
力になれるかは分かりませんがと、素人なのを強調する護人。とは言え、街の大事に知らん顔を決め込む面の皮の厚さも持ち合わせていない。
チラッと周囲に目をやれば、子供たちはいち早く事態の流れを把握した模様。出動だと騒ぎ立てながら、装備を着込んだり荷物を用意したりと忙しく動き回っている。
紗良も機転を利かせて、炊きあがったご飯をお握りにし始めている。本当に頭の回転が速い、感心しつつも護人は微妙な表情。
何しろこんな感じで前例が出来たら、今後も危険なお仕事を自治会から依頼されること請け合いだ。町のためとは言え、子供達も棄権に巻き込むのは躊躇われる。
自警団の『白桜』も出動しているのは、少なくとも良い情報だろう。ついでに新参者の林田兄妹にも、峰岸は出動を要請したとも言っていた。
つまりこの事態の収拾を、一手に担わされるって事にはならない筈。言ってみれば、向こうも1人でも多く人手が欲しいのだろう。
その気持ちは良く分かるし、凄く嫌って程では無いのだが。前述した通り、前例を作ると今後も依頼に容赦が無くなるのが怖い。
そんな思いを胸に、護人も装備に着替えに自室へ向かう。
子供たちも、紗良を除いて準備は素早く終えた様子。香多奈はハスキー軍団を招集して、出動が掛かったよと良く分からない講釈を垂れている。
姫香も持って行く武器やアイテムを、キャンピングカーへと運び込む作業に余念が無い。何故か家猫も、家族が心配なのか自ら犬達の先頭に立って車に乗り込んでいる。
それは妖精ちゃんも同じ事、位置的には香多奈の付き人のような感覚なのかも。残念ながらルルンバちゃんはお留守番、さすがに本当の野外では運用は無理な模様。
そのうちに、紗良が出来立てのお握りをタッパーに入れて手渡しに来た。それから自分の着替えにと、自分の部屋に慌てて飛び込んで行く。
これで出掛ける用意はほぼ整った、家族は駐車場へと移動して行く。
「忘れ物は無いかな、家の戸締りと電気の消し忘れチェックもオッケーかい、姫香? 紗良が出て来たら、直ぐに車を出すからね」
「ハスキー達もミケも乗り込んでるし、武器も電気のチェックもオッケーだよ! 戸締りも大丈夫……今のうちにお握り食べて、護人叔父さん。
運転してたら、なかなか食べられないでしょ?」
それもそうだなと、素直に差し出されたお握りを口に運ぶ護人。助手席の姫香も、同じくまだ温かいお握りを一緒に食べ始める。
香多奈も、お握りを食べたそうに後ろの席から覗き込む仕草。それに反する様に、今から行く場所を叔父に尋ねる。
下条地区だと護人から聞いて、末妹は何となく自分の中で場所の見当を付けた様子。そこにようやく、紗良が用意を整えて勝手口から出て来た。
そこからは慌しく出発するキャンピングカー、夕昏の山間を麓の町へと降りて行く。車の後ろでは、これまた慌しくお握りを頬張る紗良と香多奈。
それを物欲しそうに眺めるコロ助、アンタにはもう夕ご飯あげたでしょとの末妹の騒ぐ声がする。それから少しだけだよとの、日和った言葉はいつもの事。
ご相伴に預かろうと、ハスキー軍団の勢揃いも実は毎度の行為。
そんな感じで、キャンピングカーのリビング空間はプチパニック状態。賢いけど食い意地の張ったハスキー軍団に揉みくちゃにされ、香多奈の批難の声が木霊する。
そんなやり取りを交えつつ、車は10分程度で指定された場所へと到着した。周囲は既に薄暗くなっていて、『白桜』のジープと消防車がぼんやりと車のライトに浮かび上がっている。
どうやら林田兄妹も、この非常事態に呼び出されていたようだ。彼らも内心では、この町も人使い荒いよなとか思っているのかも。
確かに日馬桜町は、他に較べてダンジョンの数は圧倒的に多い。穏やかとは程遠い立地なのは事実で、そんな町に住処を構えた以上は仕方が無いと諦めて貰うしか。
「おっ、来栖家チームの登場か……これで役者は揃ったかな、事情は既に聞いてるか、護人? オーバーフローが起きたのは、恐らく1時間前くらいだと思われる。
溢れたモンスターは、目撃情報では10匹前後かな?」
「なるほど、既に散り散りに移動した後ですか……どうします、先輩? こちらもチーム分けして、後を追いましょうか」
「そうだな……出来ればそちらのハスキー犬を別々に3チームに分けて、追跡役になって欲しいんだが。
そう言う訓練はされてるのかな、ってか俺たちの指示を聞いてくれるかな?」
それはちょっと難しそう……散歩程度ならともかく、一緒に任務をとなると信頼関係が何より大事になって来る。かと言って、姫香や香多奈を別チームに選り分けるのも、それはそれで怖い。
姫香に視線を向けると、はっきりと嫌だとの視線が返って来た。彼女の方も、リーダーの護人が側にいないと怖いらしい。
団長も、子供ごとチームに預かって不測の事態が起きたら事だと気付いたのだろう。こちらのリアクションを傍から見て、諦めてくれた様子。
結局は来栖家で1チーム、林田兄妹+自警団員4人でチームで1つ。それから細見団長を含む4名のチームで、計3つの組が結成された。
それらのチームで、道を外れた川沿いとその反対側の山沿い、それから道沿いに県道を下って行くルートで探索をする事に。団員たちがジープから、魔素鑑定装置を取り出して追跡準備。
来栖家にあるのとは1ランク上の、高級仕様のタイプである。これならば、数時間前の魔素の流れを何とか分析出来るのだ。
ただし確実性はそれ程には無いらしく、モンスターの魔素を正確に追える訳では無いそう。他に強い魔素を放つ何かがあれば、自然とそれに上書きされる模様。
だからと言って、犬の嗅覚で確実にモンスターを追跡出来るかは護人にも謎。感覚的には、レイジーは事態を把握してるようで心強い限り。
まぁ、香多奈の超感覚ほどには、頼りにならない繋がりには違いないけど。こんな感覚も含めて、或いは“変質”と呼ばれている代物なのかも知れない。
などと思っている内に、自警団の2チームは薄闇の中へと消えて行った。周囲には民家がポツポツある筈だが、避難しているのか家に灯りはついていない。
後は山並みと、田植えの終わった田んぼが広がるのみ。
県道は田舎道そのもので、他には取り立てて周囲には何もない。こんな場所にも、容赦なくダンジョンは生えて来るのだ。
そんな感慨に耽りながらも、来栖家チームも割り当てられたエリアを追跡開始。ってか、ハスキー軍団が既に始めてくれていた。
香多奈のコッチだよとの助言は、川へと下る草藪方向を指し示していた。それを受け、レイジーを先頭に草を分けて進み始める一行。
ブロックやコンクリートで舗装されていない川沿いは、春先にも関わらず草が元気に生い茂っている。既に薄暗いこの時刻だと、歩き回るのも結構危険。
それでもハスキー軍団の追跡に、ほとんど淀みは無いようで頼もしい。周囲を警戒しながらも、後に続く護人&子供たちである。
後衛陣は、ライトを複数活用しながら敵影を探してハスキーの後に続いて進む。そして15分後に、川沿いで最初の遭遇戦が訪れた。
野外でのモンスターとの戦いは、実は敷地内での最初の戦闘以外では初のメンバー達。それでも全員が揃っている現状で、誰にも不安は無さそう。
これでチームが仮にばらけていたら、子供たちは随分と不安になっていたかも。現状は猿のような大柄なモンスター相手に、勇ましく立ち向かう姫香である。
そんな奴らが数匹、そして木立の奥に大柄な奴が1匹確認出来た。毛むくじゃらのモンスターの、戦闘能力はなかなかに侮れなさそう。
それでも数の強みで、来栖家チームの前衛陣は敵を押し込んで次々と撃破して行く。劣勢を感じたのか、奥にいた大物がいよいよ姿を現した。
ソイツの腕は何と4本もあり、どこで拾ったのか棍棒を両手に所持していた。唸り声を上げながら、真っ直ぐこちらに突っ込んで来る。
それを迎え撃つ構えの護人、盾を構えて敵を迎え撃ちに進み出る。
そのこん棒の一撃は、かなり重くて意外とキツかった。盾が凹むのかと思う衝撃の狭間に、しかし相手の絶叫が夕闇に響き渡る。
見ればハスキー軍団が、隙をついて奴の足首に噛み付いていた。動きを封じられた奇怪なモンスターを相手に、雑魚を倒してフリーになった姫香が飛び込んで行った。
そして容赦なく、『身体強化』スキルを使っての急所への一撃をお見舞い。狙い違わず、難敵に思えた大猿は絶叫と共に沈んで行った。
ガッツポーズを取りながら、撃破を喜ぶ姫香はともかくとして。そこにドロップ品落ちたよと、燥ぎ声を上げる香多奈は如何なモノか。
末妹が喜ぶのも分かる、何しろビー玉大の魔石にスキル書まで落ちていたのだ。それを拾って鞄に仕舞い込むと、少女は次は誰が覚える番かなぁと夢見がちな顔付きに。
それはともかく、周囲の捜索はまだ途中である。
そこからハスキー軍団は、木立から離れて夜の川縁へと進んで行った。この先も慎重にと、家族に進言する護人を先頭に、了解とそれに続く子供たち。
程無く、レイジー達が突然に何者かと戦闘を始めた。狩られているのは、どうやらカピバラのようなモンスターらしい。突進技を仕掛けて来るが、犬達に軽くあしらわれている。
数匹いたソイツ等も、護人と姫香が参加する間もなく倒されて行った。
「弱かったね、カピバラさん……せっかくダンジョン抜け出したのに、不幸だねぇ」
「いやいや、あんなのに付近の川に居座られたら不安で仕方が無いから。それより川は不味いな、犬達が嗅覚で追跡出来なくなる可能性が」
「そうですねぇ……あっ、護人さん! 川の中に大きな影が見えた気が、恐らくモンスターです!」
――川辺の暗闇の中、紗良の警告が響き渡った。
0
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる