田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

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1年目の春~夏の件

町に『探索者協会』が設立される件

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 一行がやって来たのは、恐らく町で一番深いだろうと称される“学校前ダンジョン”だった。試験官役の護人と姫香、それから試験を受ける林田兄妹ももちろんいる。
 レイジーとツグミも同伴して、心得た様子で突入準備に余念が無い。レイジーに至ってはスキルを所持しており、探索経験もあって頼り甲斐がある。

「護人叔父さん、ダンジョン内でのフォーメーションはどうするの? 私が前に出ても良いけど、今回は新人さんの試験なんでしょ?
 レイジーとツグミも、放っておくと前に出ちゃうよ?」
「確かにそうだな、俺と林田兄君が前衛をするとして……妹さんの実力も見たいから、姫香とハスキー軍団は予備兵役で付いて来てくれるかい?
 後衛の護衛をしながら、積極的には戦わない方向で頼むよ」

 分かったと元気に返事をする姫香と反対に、林田兄妹は明らかに戸惑っている様子。何しろ護人が手にするのはシャベルで、姫香に至っては備中くわである。
 しかもハスキー犬の同伴とか、そんなチームなど聞いた事も無い。兄の方が色々とツッコんで来るが、姫香が全て問題無いよと言い返している。

 林田妹の美玖みくの方は、兄と違って無口で大人しそうな印象だ。今は探索服に着替え終えていて、小振りなボウガンを両手に抱えている。
 さっきまで武器の手入れをしていたが、今は不安そうに兄の側に寄り添って立っている。犬が苦手なのか、レイジー達には明らかに怯えた表情。
 もっとも強面こわもてのハスキー犬、大抵の者達はそんなリアクションだ。

「探索ってのは、常に命懸けなんだ……一緒に潜る奴らの実力が低かったら、余計なお荷物を抱える事にもなり兼ねないだろ。
 本当にアンタ等、中ボスを倒す程の力があるのか?」
「心配性ね、男の癖にウジウジと……あなたたち2人より、レイジーの方が確実に強いから安心して良いよ? 護人叔父さんも、今まで後ろにモンスターを通した事は無いもんね。
 チームでは壁役って言うのかな、犬達は毎回遊撃役だけどね」

 そんな感じで煙に巻く、人見知り知らずの姫香であった。相手が年上とか関係無し、こちらも準備は万端に整ってハッスル模様である。
 そして護人のスキル無しには敢えて触れず、立派な盾役で来栖家の信頼出来るリーダーであると告げるに留める。それから相棒のツグミの頭を、軽く撫でながら信頼関係のアピールに余念が無い。

 対する護人は、姫香の言う実力を他のチームと較べた事などもちろん無い。自信を持って大丈夫とは言い返せず、まぁ浅い層なら何とでもなるとの返答のみ。
 危なくなれば引き返すし、この“学校前ダンジョン”の敵のデータは『白桜』の団員から聞いて知っている。今回は軽く3層程度、往復で1時間の予定である。
 こちらも家の仕事があるのだ、悠長に長々と付き合っていられない。

 そんな訳で、自治会長に合図を飛ばして変則チームでの探索開始。前衛は護人と林田兄、その後ろに林田妹と、ハスキー達を従えた姫香が続く。
 ダンジョンの構造だが、どうやら最初は遺跡タイプらしい。壁も天井も存在し、それらはほぼ古惚ふるぼけた木板で造られている。

 それらはパッと見た感じ、まるで古い木造校舎の廊下みたい。それが真っ直ぐに、最初の小部屋まで続いている。
 小部屋は教室ほどの大きさで、中には角を持つ兎モンスターが待ち構えていた。これが数匹と、後はパペット型の弱そうな人型モンスターも混じっている。

 貰ったデータ通りで安心だが、戦った感触は正直言うと微妙だった。ウサギの角での突進攻撃は脅威だが、決して強くは無い。
 林田兄も、平気な顔でそのモンスターと対峙している。そして妹の方も、後ろからボウガンでの援護射撃で数減らしに貢献する。

「へえっ、ボウガンってそんな感じなんだ……威力はまあまあなのかな、私は使いたいとは思わないけど。なるほど、一度撃った矢も回収するんだ。
 合理的だね、でも命中率はそれ程でも無いかな?」
「な、なぁ来栖さん……そう言えば、ドロップ品の分配はどうするんだ? 入る前に決めてなかったな、まぁドロップは魔石くらいだろうけど」
「あぁ、それはそちらで全部貰ってくれて構わないよ。俺達は試験官役だから、積極的には戦闘に参加しない手筈になっているから」

 参加しないと言いつつも、戦闘開始と同時に真っ先に動いたのは実はハスキー軍団だった。いきなり常人離れした俊敏な動きで、一角兎をそれぞれひと噛みで仕留めていた。
 それから残った敵の数と、味方の動きをしばらく訓練官の様に離れて眺めていたのだ。気にするなと言われても、気になって仕方が無い林田兄である。

 まるで戦闘訓練のような一戦を終えて、思わず態度を改めてしまうれんであった。隣で戦った叔父と呼ばれる存在も、思った以上に動きは安定していた。
 口の達者な小娘はともかく、同伴者として実力は充分なようだ。取り敢えず安心しつつ、それでも所有している武器は何とかならないモノかと錬は思う。
 貧乏で買えなかったと言うオチでも無さそうだし、本当に不思議。

 後ろからは、使い易さが一番だと生意気な口調の声が届いたけれど。それを敢えて無視して、錬はダンジョンを再び進み始める。
 後ろから、思い出したように妹の美玖の敵を察知したとの報告が。彼女は戦闘力こそ低いが、『探知』と言う敵の気配を探り当てるスキルを所有しているのだ。


 戦闘は兄の錬が一手にになっていて、所有スキル『槍術』の出番である。手にする槍もダンジョン産で、魔法こそ掛かって無いが頑丈で少々の手荒い扱いにも平気。
 れんのレベルも2桁の10と、探索歴からすれば順調には違いない。チームの仲間割れが無ければ、もっと上に行けていた可能性もあった筈。

 そんなチームが揉めたのは、本当に些細な事ではあった。要するに、チーム内で知らない内に出来ていた格差とか、取得アイテムの分配方法だとか。
 小さな不満が積もり重なって、いつの間にか大喧嘩へと発展して行ったのだ。まるで素人のバンド活動、いやプロでも音楽性の違いと称して解散報道は普通にあるけど。

 そんなどこにでも転がっている理由で、林田兄弟の所属していたチームは呆気なく空中分解を起こしてしまった。
 そして食いっはぐれた結果、こんな辺鄙へんぴな町に流れ着く事に。

「辺鄙な町で悪かったわね、ちゃんと駅とバス停もあるし、生活には困らないわよっ。レベル10くらいで威張らないで頂戴、ウチの犬にも敵わない癖に」
「別に威張ってねぇし、町を馬鹿にしてもねぇよ! ここは田舎だから、探索者協会の支部も出来て無いのかって聞いただけだろっ?
 それより妹にまで絡むのやめてくれ、妹は人見知りなんだ!」
「絡んで無いわよ、ただの世間話じゃないの」

 緊張感は無いけど、まぁ性格や素質を知るには会話が一番なのも確か。ダンジョンを歩きながら世間話にきょうじる後衛を、そんな訳で護人は放っておいた。
 それが林田兄の方は気になったて仕方が無いようで、実際の所妹の美玖も困った様子。返事も歯切れの悪いモノばかりで、妹の引っ込み思案は相当な様子。

 おまけに、軽くブラコンも入っているのかも知れない。姫香のコミュ強な性格を分けてあげたいと、束の護人は思ってみたり。
 ただ性格的な難は多少あっても、腕前が確かなら護人は合格を言い渡すつもり。何しろ町の探索者不足は、贅沢を言っている場合では無い度合いなのだ。

 それに反するように、ダンジョンの試験探索は順調そのもの。見た限りでは、兄の錬の槍の腕前は相当なレベルに達する模様。
 複数匹に囲まれても、この階層の雑魚なら問題は無い様子。

 それを察したハスキー軍団は、ほぼ手出しをしなくなる有り様。とは言え分岐もそんなに無い単純構造の遺跡型ダンジョン、あっという間に予定の3層にまで辿り着いてしまった。
 順調なのでもう1層潜ろうかとの問いに、兄も妹も頷きを返して来る。結局は4層を1時間ちょっとでの往復となったが、宝箱の類いは全く見掛けなかった。

 家族で潜った際には、最低でもポーション程度は拾っていたのに残念な限り。単純に運なのかも知れないが、この“学校前ダンジョン”は間引きの回数も多いと聞く。
 学校の近くなので当然なのだが、それが宝箱との遭遇率に関係があるのかも。姫香も残念そうだが、林田兄弟はそれが当たり前と言った素振り。

 5層程度潜っても、大したアイテムは拾えないとの認識がベテラン探索者の間では定番らしい。そこら辺は、駆け出し探索者の護人にはピンと来ない認識。
 或いは来栖家チームが特殊なのかも、宝箱との遭遇率とかスキル書の取得率も含めて。その反動が護人のスキル所有ゼロに響いているなら、それは仕方無いかなとも思う次第。

 取り敢えずは無事な帰還を皆で祝いつつ、姫香はハスキー軍団にもいたわりの言葉を掛ける。それから少女は、ハスキー達用にお皿に水を用意。
 本当に良く出来た娘である、まぁ林田兄には冷たかったけど。


 そして合格の通知は、割とすぐに自治会長から直接その場で言い渡された。情緒も何もあったモノでは無いが、これから引っ越しや契約手続きやらの雑多な作業が待ち構えているのだ。
 林田兄弟に入居して貰うのは、割とこの近くの古くからの空き家である。築年数も相当いってるが、部屋数も多いしライフラインはすぐに使えるようになっている。

 他にも兄妹には雑多な手続きやら、確認作業があるみたい。ただし野良仕事も控える護人としては、そろそろおいとまを願い出たいところ。
 そう口にすると、峰岸みねぎしからは感謝の言葉と日給の振り込みの約束を言い渡された。それから今後も、兄妹チームの面倒を見てやってくれとの案の定のお願いが。
 それを聞いて、やれやれと姫香が軽く肩を竦める仕草。

 ――姫香のそのゼスチャーが、護人の心の内を的確に示していた。




 とにかくこれで、町に探索者の資格持ちが護人を含めて3人に増えてくれた。林田兄弟も移住には乗り気で、紹介された古い一軒家も気に入ってくれた様子。
 何しろ、庭も広いし離れの倉庫も自由に使っても構わないとの契約で。更に言えば、すぐ側の畑も付いて来るとの条件なのだ。

 家には家具もある程度揃っていて、すぐにも移って来れそう。それはつまり、不幸な事故で家主が亡くなった事を示しているって意味でもある。
 5年前の“大変動”で、こんな感じの空き家は幾つも存在する。変に意識しても始まらない、生きて行くだけでも大変な時代なのだ。

 田舎では、食料事情に限って言えば都会よりは随分とマシな状況ではある。流通に多少の難があっても、地産地消には何の問題も無いのだ。
 この日馬桜ひまさくら町も同様で、ただ他の町よりダンジョンの数が多いだけ。

「隣町の探索者協会から、ついさっき連絡があってな。お前んトコの姫香ちゃんと紗良ちゃん、何とか登録をオッケーして貰えそうな雰囲気じゃったよ。
 年齢が若過ぎるってんで、ひと悶着あったようなんじゃが……まぁ良かった、これでウチの町も探索者の登録者数で言えば5人、自警団も含めればようやく二桁じゃわい。
 それが後押しとなって、来月にはウチにも支部が出来るそうじゃて」
「えっ、その話は確定ですか……いつの間にそんな所まで話が進んでたんですか、峰岸さん? 5月中に支部が出来るって、何とも急ですね……。
 複雑な心境だけど、喜んでいいのかな」

 当たり前じゃろうと、自信満々な自治会長の返答である。隣で聞き耳を立てていた姫香も、やったぁと喜びの声を発している。
 自分の登録オッケーの話に加えて、協会の我が町進出である。まぁ、その報告には子供たちは喜ぶだろうなと護人も思う。

 元が何もない町なのだ、随分昔はコンビニが1軒立っただけでも、住民が驚いて見学に来た程には。ただまぁ、協会は子供が遊びに行くような施設では無いだろう。
 自治会長の話では、魔石やポーション程度なら買い取って貰えるそうだ。探索者に仕事の斡旋あっせんもするそうで、そこは隣町と変わらないみたい。

 今までは自警団がやっていた、ダンジョンの危険進行度の把握とか。それに伴っての、懸賞金付きの間引き依頼を出したりとか。
 そう言った業務内容もこなしてくれるそうで、町に協会施設があると無いとでは大違い。探索者の立場的にも、それは素直に有り難いかも。

「えっ、それじゃあ……野良モンスターを狩ったりダンジョンに潜ったら、協会からお金貰えたりとかもするの、自治会長さん?」
「そりゃあ勿論もちろんじゃ、そう言う仕事も当然あるじゃろ。姫香ちゃんも、探索者でずっと稼ぎやすくなる筈じゃて」

 まるでゲームとか小説の世界みたいと、その報告にはしゃぐ姫香。そんな仕事を単独で受けるなんて、もちろん保護者の護人が許さない。
 受けるとしたら、家族チーム単位でとなるだろう。それもどうかと思うが、何だか既に町の間引き戦力として逃れられない気がしている護人である。
 そして姫香や香多奈は、その変化に大いに乗り気と言う構図。




 ――子供の勢いって凄い、まるで留まる事を知らない夏の蝉時雨せみしぐれのよう。






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