田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

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1年目の春~夏の件

町のダンジョン間引きを初依頼される件

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 3日前の“坂道ダンジョン”のオーバーフロー騒動を受け、日馬桜ひまさくら町の自治会も大いに慌てていた。その末に、懸念した通り来栖家チームに出動のお鉢が回って来た。
 今年になって、野良モンスターの発見報告は数件あったモノの。オーバーフローの報告は、自衛団『白桜』の活動によって1件も無かったのだ。

 つまり、この町の危機管理はおおむね上手く行われていた訳である。それがもろくも、今回は崩れ去る結果となった次第。
 そうした末の、来栖家へのダンジョン間引きのオファーである。何とか予算をもぎ取れたから、町内のダンジョン探索に出動してくれとの話が峰岸みねぎしから。

 とは言え、提示された日給はチームで3万円である……ハッキリ言って、物凄く安い。とても命を懸ける値段では無いが、まぁこれも地域貢献だと割り切るしかない。
 引き受けたいけどどうかなと、護人は家族に相談を持ち掛ける。

「いいんじゃないかな、探索で稼いだアイテムは全部貰って大丈夫なんでしょ? 田んぼも畑も、ようやく作業は落ち着いたし。
 副業で、お小遣い稼ぎって思えば平気じゃない?」
「そうだねっ、私が覚えたスキルがようやく大活躍するよっ! 姫香お姉ちゃんとコロ助も、この前拾ったスキル書を覚えてパワーアップしたからねっ!
 私達のチーム、きっともの凄く強くなってるよっ!」
「何気に装備品や薬品類も、最初の頃より充実して来てますからね。むしの指輪で、探索の効率も上がってくれるだろうし。
 それからポーション類で、危険度もグッと下がるんじゃないかなぁ?」

 蟲の指輪はそこまで便利では無いのだが、装備者の視点を随分先まで拡げてくれる。別名を『遠見の指輪』と言い、紗良の言う通り効率はかなり上がりそう。
 薬品系も、解毒ポーションやMP回復ポーションの存在が有り難い。今の所、毒持ちの敵に噛まれたりって事態は起こって無いけど。

 その時の備えがあるのは、心理的な安堵にも繋がるし心強い。MP回復ポーションは、レイジーとミケの継戦能力の向上に大いに役立つのに間違いない。
 お陰で護人の心配も、随分と減ってくれてるのは本当。何しろ姫香のスキル所有は2つ目、まだ使いこなせてはいないとは言え頼りにはなる。

 コロ助の攻撃系のスキル取得も、同じく頼もしい限り。チームの強化は探索に前向きになれるし、野良モンスターや敷地内ダンジョンへの対策にも当然なる。
 農家を辞めて探索者に転職するつもりは全く無いけど、強くなる事自体に反対はない。何しろモンスターを倒せば、探索者はレベルが上がってくれるのだ。
 それなら敵を倒す行為も、無駄では無くなる計算になる。

 そんな訳で、来栖家の面々は地域貢献を建前にダンジョンへと潜る事に。自治会長の峰岸に依頼されたのは、もろに駅前の“駅前ダンジョン”である。
 “大変動”後は、めっきりと本数の減ってしまった公共交通機関の施設ではあるけど。それでも近くには商店街もあるし、町民の利用率も高いエリアである。

 ちなみに自警団『白桜』の団員達は、今回は林田兄妹を含めて2チームを作成。同じ日に時間をずらして、それぞれ別のダンジョンの間引きを行う予定らしい。
 何しろ元々が、ダンジョンの多い地域である。来栖家のチーム結成は、そんな訳で自治会的には渡りに船の報告だった模様。

 自治会長も多少は心苦しかったらしく、将来的にはもっと日給を上げると一応約束してくれた。来栖家チームには、小学生の香多奈もいるし多方面の配慮は当然だ。
 それでも生きて行く上で、まだ若いんだからは通用しない世の中ではある。何しろ町内で、数日前にオーバーフロー騒動が起きたばかり。

 住民の安全は、何としても確保すべきとの思いは峰岸にも当然ある。ただし、そんな各方面の思惑も子供たちはほぼ無関心と言う。
 町とのしがらみを考えるのは、家長である護人の役目だと本人も割り切っている。それに紗良の言うように、探索に必要な物も充実して来ている。

 スキル所有者も増えてるし、見た目より頼り甲斐のあるチームではなかろうか。そんな意気込みで臨む、5月中旬のチーム3度目の探索である。
 時刻は昼過ぎ、場所は人の往来も多い“駅前ダンジョン”である――



 今回も一応、チームの準備は万端に整っているつもり。フォーメーションは変わらず、そしてミケも自ら参加を決め込んでくれていた。
 家族のお出掛けには割と無頓着なミケだが、ダンジョンに行くと分かったら途端に保護者振りを発動して。こちら的にも助かるので、護人は切り札的な扱いで連れて行く事に決めた次第。
 そんなミケを抱えた紗良は、最後尾で少し大変そう。

 何しろ今回も、長女は結構な荷物を抱えているのだ。片手で盾を持ち背中には大きなリュック、予備のシャベルを腰にくくり付けている。
 ライトは今回から、全員がヘッドライトに変更済みで利便性は上昇していた。香多奈はスマホ撮影役を決め込んで、荷物持ちにはやや不向きと来ている。

 しかも今回から、爆破石でのサポートの役目もになう少女である。末妹も一応、大きなリュックを背負ってはいるモノの。
 こちらは探索で回収した、アイテムを持って帰る用となっている。

「E‐動画でベテランの探索者が持ってた、何でも入る魔法の鞄が欲しいよね、紗良姉さん。ああ言うのって、結構深く潜らないと出て来ないのかな?
 護人叔父さん、今回はどの位まで潜る予定?」
「そうだな、途中までの探索での皆の疲労度にもよるけど……目標は5層かな、余裕があったらもう少し降りてもいいけど」

 ベテラン探索者が持つ魔法の鞄は、探索者どころかあらゆる方面で有名になりつつある。ただし高性能な奴は、滅多にお目に掛かれないみたい。
 つまり性能もピンキリで、性能や容量にもばらつきがあるそうな。入手率も、深く潜ってもそんなに高くないとの事で残念な限り。

 それでも夢見る位は悪くないと、姫香は当面の目標にこれを掲げようと家族に提案する。香多奈が真っ先に賛成、基本は姉思いの良い子なのだ。
 そんな目標は置いといて、“駅前ダンジョン”の造りは“学校前ダンジョン”と同じく遺跡タイプだった。以前に2度潜った洞窟型とは、やや様相が異なっている。

 基本は土壁だが、煉瓦造りの壁が所々に垣間見える。高い天井も、妙な文様や石のアーチに支えられてどこか異国風で見ていて飽きない。
 そんな風景に戸惑う一同だが、前衛に陣取るハスキー軍団は別だった。敵の気配を求めて、遺跡内を家族より先行する構え。

 今回の遺跡風ダンジョンは、前の洞窟タイプより道幅はやや広かった。更に灯りも、一定の距離にわざわざ設置された松明で不自由は無い。
 そして肝心の敵の群れも、程無くハスキー達が発見して連れて来てくれた。大半は既にボロボロだが、自分たちだけで片付けるのも悪いなとでも思ったのだろう。
 経験値を仲間と分かち合う、それが自然と出来る賢いワンコ達である。

「おっと、今回の敵は……人型だな、ちょっと戦いにくいかも。名前は確か、動画ではゴブリンって呼ばれていた奴かな?」
「獣人って区分の、知恵を持つモンスターですね。身長は総じて低いですけど、彼らは職業って概念を持っているそうです。
 動画にも弓矢使いや魔法使い、前衛とか後衛の役目に別れて襲って来るのが映ってました。小柄だからって、侮れない敵ですっ」

 そう言えば、『白桜』の団長からもこのダンジョンの特徴を聞かされていた。獣人系が群れで襲って来ると、護人は聞いた時点ではまるでピンと来なかった。
 動画で予習済みの紗良は、コイツ等は強敵だと判断した様子。ただし1層のゴブリンは、ハスキー軍団に翻弄されて既にボロボロの状態。

 そして噂の弓や魔法持ちの奴らは、見た感じ混じっていない模様。姫香が前へと躍り出て、軽くくわを振るって始末をして回る。
 護人も一応手伝うが、手応えも張り合いも全くない感触である。それらを倒し切る頃には、ハスキー達が次の獲物を釣って来てくれていた。

 その2度の戦闘だけで、本道の敵は枯れてしまった様子。そして突き当りの小部屋には、下へと降りる煉瓦造りの階段が見えた。
 そこに辿り着いての紗良の報告は、この層の支道は2本あったらしい。その奥にいた敵も、彼女はバッチリ遠見の指輪で確認したそう。

「この指輪、灯りがあって扉の無い場所では本当に便利ですねぇ。2本の支道ですけど、両方とも蝙蝠こうもりと目玉のお化けみたいな奴の巣になってます。
 目玉のお化けも蝙蝠みたいな翼を持ってるから、倒すのは少し大変かも?」
「そんなモンスターもいるんだ、ちょっと面白いねぇ……どうやって倒そうか、護人叔父さん?」

 あらかじめ敵が分かるのは良いが、飛び回る敵を倒すのは確かに大変そう。作戦を振られても、レイジーやミケの魔法に頼る程度しか思い浮かばない。
 後は、コロ助が新たに覚えたスキルの威力を確認したいなって感じ。取り敢えずこの浅層で、自分と姫香でも飛び回るモンスターを撃ち落とせるかも確認したい。
 駄目なら魔法スキルを持つ面々に、頼ろうって程度だろうか。

「うん、それでいいと思うよ。香多奈は、コロ助にスキル使ってみるように命令してみたら? ついでに、アンタのスキルも実戦デビューさせちゃいなさいよ。
 ぶっつけ本番は怖いから、弱い敵で練習的な?」

 ゴブリンもそこそこ弱かったが、本道よりも支道の敵は更に弱いのは刷り込み済み。そんな訳で、護人も姫香の案を採用する事に。
 つまりは、雑魚の敵を相手に香多奈&コロ助ペアのスキル込み戦闘訓練の実施だ。もちろん他の者は、それを周囲で万全サポートする所存。

 支道の突き当りの小部屋は、確かに紗良の言った通りの造りだった。配置された敵の数や種類もしかり、万全の心構えでまずはコロ助が突入を果たす。
 その体格だが、香多奈の『応援』を貰って普段より約2倍に膨れ上がって勇ましい限り。襲い掛かって来る大コウモリが、普段のサイズに見えると言う。

 目玉の化け物も同じく、そして初めて発動するコロ助のスキル。視線を向けた先の敵が、何と派手に吹っ飛んでご臨終の憂き目に。
 どいつも身体や羽に、噛み付かれた様な大穴を開けて酷い有り様で倒れて行く。香多奈のスキルの援助を差し引いても、コロ助の得た『牙突』と言うスキルは素晴らしい威力のよう。

 それを示すように、何と1分余りで半ダースはいた飛翔モンスターは、全て魔石になって転がる破目に。最近すっかり影の薄くなったルルンバちゃんが、それを回収して回っている。
 そして家族の称賛を浴びる、最年少の少女とコロ助であった。

 香多奈はもちろん、褒められたと理解したコロ助も有頂天に。この後の探索で浮かれ過ぎて欲しくは無いが、褒めるのは長所を伸ばす行為でもある。
 香多奈はまぁ、暴走する事は無いだろう……コロ助については、リーダー犬のレイジーに舵取りをたくす事に。そして護人の号令で、一行は2層へと降りて行く。
 そして遭遇したゴブリン勢を、これまた軽く撃破して行く。

「弓矢を持ってる奴が、この層から集団にまぎれていたね、護人叔父さん。でもまぁ、ハスキー軍団はそれすら軽く避けてたけど。
 犬達の動きが洞窟探索の時と違うから、ちょっと戸惑っちゃうよね?」
「そうだな、まるで追い込み猟みたいな動きだな……レイジー達は猟犬でもないのに、そう言う本能でもあるのかな?
 こんな広いエリアだと、それなりに有効だからいいけど」
「ハスキーたちは生き生きとしてるけど、ミケちゃんが……ハスキーたちの働きを見てか、何か暴れたい素振りをアピールしてるんですけど。
 どうしましょう、護人さん?」

 ネコの気紛れは、さすがに紗良にはコントロール不可能な模様。仕方なく、紗良と香多奈を同伴させて、ミケには2層の支道の敵を潰して回って貰う事に。
 この層も、脇道の小部屋には大コウモリと目玉のお化けがたむろっていた。ついでにスライムもいたみたいだが、ミケに踏み潰されてご臨終の憂き目に。
 初スライム発見に、感動していた香多奈は目が点に。

 まさかあの有名モンスターが、こんなに弱いとは思ってもいなかった少女である。仮にも異界の生物なのに、家猫のネコパンチに負ける奴がいるなんて。
 スキルすら温存されて倒されるとは、何て不憫ふびんな生き物だろう。それでも魔石は落とすので、それをしっかり拾って回る末妹。

 ルルンバちゃんは、本道で仕事中なのだから仕方が無い。そしてこの部屋の安全は、ミケによってものの1分余りで確保済み。
 文字通り暴虐の嵐となった、ミケの面目躍如やくじょといった所。


 一方の本道でのゴブリン殲滅チームも、一応は順調ではあった。ゴブリンは獣人とか妖魔とか言われるタイプで、人型モンスターの代表みたいな奴である。
 それを殴って倒す忌避きひ感みたいなモノが、ひょっとしたら出て来るのではと危惧した護人だったけど。今の所、自分も姫香も平気みたいで良かった。
 殴った感触はアレだが、倒すとすぐに消えるのが精神的に大きいのかも?




 ――そしてチームは、順調に次の層へと降りるのであった。







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