田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

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1年目の春~夏の件

川辺のダンジョンを順調に攻略して行く件

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 唯一の乾いた土地での束の間の休憩、こんな場面だと身に染みてその有り難さが分かる。ハスキー軍団もその点は同じらしく、身震いして毛皮の水気を切っている。
 紗良は持って来たタオルを皆に配って、くつろぎの演出に余念が無い。魔法の鞄は、大量の荷物を運ぶのに本当に便利で助かっている。
 嵩張る物だと尚更、今回は皆の着替えや温かい飲み物も持って来ている。

「ありがとう、紗良お姉ちゃん! はあっ、温まるねぇ……それにしても、水の中をずっと歩くのって結構しんどいねぇ?」
「田植えで田んぼに入るのに慣れてるけど、それとはまたおもむきが違うよね。このダンジョンを奥まで探索するの、結構大変かもよ、護人叔父さん?」
「そうだな、基本の攻略を5層に決めておこうか。時間に余裕があっても、体力を予想以上に消耗してて大怪我しても大変だからな。
 皆も今回は、それでいいね?」

 は~いとの元気な返事が末妹から、皆がスープを手に温まりながらの休憩時間。普段よりも幾分長めに取って、それから体力を回復しての探索の再開。
 4層も大きな変化は無し、ただ肉食オタマジャクシのいるメイン部屋が多少大きくなっている気も。出て来る敵の数自体には変化は無く、多少の増減など分からない。

 メイン討伐者の護人と姫香は、その手順にも慣れて来ていた。そして壁役の隙間を埋めるように、コロ助とツグミでのスキル使用でのサポート。
 この段取りも、最初の層よりかなり手慣れて来ている。戦えないレイジーは憮然としているが、ミケは既に飽きたのか紗良の腕の中でくつろぎ模様。

 そんな4層の移動中、チームが異変に襲われたのは探索も中盤を過ぎてからだった。どうやら雑魚の肉食オタマに、獰猛な強敵が混ざっていたらしい。
 頑丈な筈の胴丈長靴が、スパッと切り裂かれて激痛に見舞われた。標的にされたのは姫香で、護人は事前に忠告されていた大アメンボの接近に備えていた所。

 どうやら大アメンボの水弾攻撃がヒットしたらしく、絶叫と共に水中に倒れる姫香。肉食オタマジャクシの始末もまだ終わっておらず、一同は途端にパニックに。
 魔法の水弾を盾でガードしていた護人は、姫香のサポートを周囲に頼むので精一杯。それに真っ先に反応したのは、姫香の相棒のツグミだった。

 慌てて近付いた紗良も、水中に不気味な影を発見する。香多奈も同じく、あれはタガメだよと敵の素性をチームに大声で報告する。
 ソイツは身をひるがえし、今度は無防備な護人の足元を狙う素振り。

「叔父さんっ、そっち行った……気を付けて、足を狙われてるっ!」
「分かった……こっちは気にせず、何とか立て直してくれっ!」

 とは言え大アメンボは水上をスイスイと移動して、水弾を放ちつつ接近はして来ない。注意をらせない敵相手に、かぶせる様に別方面からの襲撃の知らせ。
 護人は躊躇ためらわず、覚えたてのスキル『硬化』を使用する。それは護人の着ていた胴丈長靴にも作用して、大タガメの鎌の一撃を弾き返してしまった。

 このスキル、実はコロ助の退治したカエル男のドロップ品だったりする。香多奈がこっそりと回収した奴で、その詳しい顛末は大人たちにはもちろん内緒。
 ただし、保護者で探索者である護人には、一応その場であった事実は報告済み。そして魔石とスキル書と装備品、この3点も家族へと提出済みである。

 しかし、まさか棚ぼたのスキル書が護人に反応するとは。オーブ珠で取得したスキルと違って、この『硬化』スキルは割と簡単に発動してくれた。
 これで盾役としても安泰だと、護人は内心で喜んでいたのだが。現状の、姫香のピンチには対応出来ず、腹立たしさだけがつのって行く。

 そんな雑魚の中に潜む強敵に、レイジーがごうを煮やして襲い掛かって行った。今までのストレスもあったのだろう、水中の敵に噛み付いての、無理やりの魔炎ブレスの実行!
 その強引な力技に、周囲の水が瞬時に煮え立って行く。その隣では、転んで水びたしの姫香を助けようとツグミが闇の触手で懸命の支援。

 そこにコロ助も参加、密集したカオス状態が束の間生まれて行く。そんな中、自爆覚悟のレイジーのスキル攻撃で、大タガメは見事撃沈されて行った。
 レイジーは次の相手に大アメンボを見初みそめて、自分のダメージも構わずに追撃戦へ。アレなら水上にいるので、レイジーのスキルでも対戦が可能である。

 飛んで来る水弾をものともせず、彼女も負けずに魔炎を飛ばして行く。派手な魔法戦の中、護人だけは地味に姫香の周囲の肉食オタマを潰して行く。
 そんな献身もあって、姫香は何とか立ち上がる事に成功。

「ごめんなさいっ、護人叔父さん……何とか復帰したから、私はもう大丈夫っ!」
「無理はするなよ、姫香っ! タガメはレイジーが倒してくれたからな、後は落ち着いて行けばいい」

 肝の冷えた瞬間を乗り切れば、後は特に危機となる場面も無い。レイジーも思い切りストレスを発散し、水上を優雅に移動する大アメンボを炎で撃破済み。
 そんな長かった戦闘が終わった瞬間、姫香はその場に崩れ落ちそうに。慌てて護人が支えるが、どうもゴム長靴の脛の上あたりに大穴が開いている様子。

 水が入り放題で、これでは長靴の体を成していない。肝心の傷自体は、紗良が頑張って戦闘中に治してくれていて幸い痛みもない模様。
 ところが紗良は、胸を張ってこの穴も時間を貰えればスキルで防げると言う。とは言え、既に浸水している状態では直しても意味が無い。

 そんな訳で、乾燥している階段まで行くか戻るかしないと。確認すると、どうやら隣の部屋にも浮石状の乾いた岩肌が存在していた。
 ただし、邪魔な敵も数体その岩に居座っていたけど。


 その部屋にいた毒ガエルと、水中を泳いでいた大ガエルをコロ助の『牙突』で撃破に成功。そろそろMP補給もしようと、護人の号令の元の小休憩。
 浮石はそれ程大きくなかったので、姫香がお立ち台みたいに1人で上っての着替え中。胴丈長靴をそこで脱いで、はいっと紗良に手渡す素振り。
 それから、手渡されたタオルで濡れた部分をぬぐって行く。

「相変わらず凄いな、生き物だけじゃなく壁や装備品も修繕出来るスキルって。紗良がいれば、経済的にも安心出来て大助かりだな」
「借り物の装備だからね、私もちょっと焦ったよ……返す時にどうしようって」

 自分の心配をしなさいと紗良は思うけど、修繕は無事に済んだし姫香の傷もふさがって何より。やはり水を移動するダンジョンは、一筋縄では行かない模様。
 どうすべきかなと対策を思案する護人とは反対に、復活した姫香はグイグイ前へと進んで行く。そして4層最初の突き当りの小部屋で、妙な物体を発見する。

 そこに潜んでいた水カマキリは、ツグミと姫香のコンビで撃退して良い調子。安全を確認した後に、半分水没していたそれに近付く子供たち。
 それはモロにガチャの機械で、捨てられていたのかは不明だが今はダンジョンの簡易宝箱だった。再利用もここに極まれりで、逆にオシャレかも。

 上のふたは開いていて、中には鑑定の書が4枚と水色の爆破石が4個、それからペットボトルに入ったMP回復ポーションが500ml程度入っていた。
 更に底の方には、カプセル入り景品が7個くらい転がっていた。

「……キ〇肉マン消しゴムだ、今じゃレア物かも知れないな。随分と古い景品だ、ひょっとして昔の20円時代の奴かな?」
「それより護人叔父さん、MP回復ポーションが出たよっ! 回し飲みしよっか、紗良姉さんも結構スキル使ったでしょ?
 香多奈はコレ、爆破石出たからオタマの集団で試してみて」
「おおっ、そう言えばこの石で倒せたら凄い楽だよねっ。頭いいっ、お姉ちゃん!」

 末妹のヨイショに鼻高々の姫香、確かに水中に範囲攻撃が可能な武器の存在は有り難いかも。それに沿って、護人は作戦を少々変更する事に。
 通路を通って部屋に入る際には、護人がまず単独で侵入を果たす。それから肉食オタマの部屋だった場合、香多奈が投擲攻撃を敢行する手筈に。

 張り切る香多奈だったが、残念ながら次の部屋は大ゲンゴロウが3匹のみ。ここは爆破石が勿体もったい無いので、単数匹の部屋では使わない取り決め。
 代わりに姫香が躍り出て、護人の隣で敵の討伐に参加する。敵を倒し終わると、後衛陣も安全を確認してゆっくりと進み出す。

 この繰り返しで行こうと決めた次の部屋、単独先行の護人が香多奈へとあらかじめ取り決めたサインを飛ばす。それを受けて、ヤンチャ娘の投擲攻撃!
 くぐもった水中での爆発音が、部屋中に鳴り響く。

 同時に飛び散る水飛沫、それに混じって肉食オタマジャクシも数匹吹っ飛んで行く。ひゃっほうと、後ろからは興奮した姫香の叫び声が。
 爆裂石は水属性だったようで、着水地点は今や渦巻で凄い事になっている。巻き込まれた雑魚のオタマ集団は、かなり悲惨な状況に。

 これは止めを刺す手間もいらないかなと、護人の予想は大当たり。護人と姫香が倒したのは、この部屋ではほんの数匹で終わる有り様。
 ツグミが苦労して、水に沈んでいる魔石を探して泳ぎ回っている。この方法は戦闘は楽だけど、後始末は割と大変みたい。

 ただし、4層のオタマ部屋はここで終了だったようで良かった。支道の大ナマズ部屋を1個攻略したら、残った部屋は乾燥した階段部屋だった。
 ここで長めの休憩を挟んで、最終目的の5層へと皆で降りて行く。ここまで約1時間半、他のダンジョンより時間が掛かるのは仕方が無い。

 5層は前の層とは、ややおもむきが異なっていた。通路も広いし、所々にほのかに発光する苔が壁に貼り付いている。
 ただし出て来る敵は一緒で、攻略方法も全く同じ。香多奈の爆破石が無くなる頃には、肉食オタマの大部屋の攻略もほぼ終わっていた。

 浮石に居座る毒ガエルや大蛙で、レイジーとミケも程々にストレスを解消する。あと残るは中ボス部屋なのだが、一行は探す途中に妙な小部屋へと辿り着いた。
 行き止まりのそのエリアは、まるで敵のいない休憩場所みたい。

「わっ、この部屋は敵もいないし景色も綺麗だね……あそこから水が流れ出てて、小さな滝みたいになってるよっ!
 光る苔も密集してて、何て言うか幻想的だねぇ」
「岩の並びも苔の付き方も凄く綺麗だねぇ……あっ、ここは丁度座れるよ? 香多奈ちゃん、私のスマホで写真撮ったげる」

 確かにその部屋は、ロケーション的にも素晴らしい景色で撮影も映えそう。ところが隠された宝箱が無いか探していた末妹は、私は後でいいよとの花より団子の返し。
 それならと、姫香が護人を誘っての撮影を姉に頼む流れに。そんな撮影会は、人物を代えたりハスキー軍団が加わったりと数分間に及んだ。

 結局は宝箱は見付からなくて、しょんぼり香多奈もコロ助や家族と撮影に回る。笑いなよと姫香に揶揄からかわれる末妹は、ますます不機嫌顔に。
 これにて、この部屋のイベントはお仕舞いの運びに。



 そこから十分後に、とどこおりなく中ボス部屋への扉を発見した来栖家チーム。その部屋の前で、最後の爆破石を使っちゃったと、あっけらかんな香多奈の言葉に頷く護人。
 それによって制覇した部屋の奥に、やはり水につかった大き目の扉が。気を引き締めようと喝を入れる護人だったが、爆破石が全部無くなったのは痛いかも。

 そう口にすると、姫香が思案顔で作戦を考える素振り。提案として、ミケの雷落としを上手く活用すれば大量に敵がいても平気なのではとの事。
 胴丈長靴はゴム製だが、完全に電気を遮断出来るかは謎である。そもそも犬達には無理な話、つまりは浮石みたいな陸地があれば作戦は実行出来そう。

 そんな中、無いなら作ろうと姫香の発案はかなりトリッキー。どうも姫香が新しく習得した、『圧縮』を使って簡易踏み台を作ろうとの作戦らしい。
 それは可能なのかとの護人の問いに、前に試した時は上手く行ったとのあやふやな返事。ただし空気を圧縮して作り出した踏み台は小さいので、なるべく密集して欲しいとの姫香の願い。ハスキー軍団もいるし、かなり難しいミッションかも。
 それでも、中ボス部屋の敵を一網打尽に出来る可能性は高いかも。

「やるだけやって、駄目なら普通に殲滅せんめつ戦に移ろうか。姫香の作った空気の土台に登るのは、ハスキー軍団が優先だな。その次に香多奈と紗良、俺は最悪水の中でいいから。
 姫香、空気の土台はどの位の時間持ちそうなんだい?」
「15秒以上は無理かな、頑張ってもその半分の8秒くらい? ミケにタイミング良くスキル使って貰って、私の負担を軽くして貰わないと。
 これは私の勘だけど、この中にも結構な数の雑魚敵がいると思うよ」

 姫香の勘は当てになるからなと、護人はミケを交えて熱心にタイミングの事前打ち合わせ。ハスキー軍団にも、水から上がる事の大切さを教授する。
 彼女たちは理解しているのか、熱心に護人の言葉に耳を傾けている様子。とにかく最初の行動を迅速に、それを合言葉にいざ中ボスの部屋へと突入を果たす。

 そして扉が開き切る前に、姫香は入り口近くに空気で圧縮された土台を作成する。その不可視の空気の塊に、まずはハスキー軍団が飛び乗って行く。
 それから香多奈も、頑張って腰から突進。半分以上、隣の護人に抱え上げられて何とか上陸を果たす。ミケを抱えた紗良は、ツグミの闇の触手に手伝って貰って上陸に成功。

 姫香は運動神経の良さから、普通に自作した土台へ軽々と飛び乗る。そして案の定の、敵の集団のお出迎えをしっかりと高台から視認する。
 ここの中ボスはどうやら、例のお騒がせカエル男らしい。それから乳牛サイズの超大蛙が2匹と、水中に大量の肉食オタマの群れ!

 見下ろす水面は真っ黒で、活きの良さは血の気が引きそうになるレベル。そこにミケの『雷槌』が炸裂、その容赦の無さは惚れ惚れする程。
 水面をほとばしる雷の電撃に合わせて、ダメージに跳ね跳んだオタマが魔石へと変わって行く。その攻撃は奥に控えたボス連中にも及び、何と大蛙の1匹が耐え切れずに破裂してしまった。

 その攻撃に、真ん中に位置したカエル男も少なくないダメージを受けた様子。予告通りのミケの雷撃放出は、きっかりと5秒で終了を迎えた。
 姫香が頑張って耐えて維持した空気の土台も、時間切れで消滅の憂き目に。揃って水中に落とされる面々、小さな悲鳴が各所で上がって行く。

 そんな中、元気者の姫香のみが『身体強化』のスキルで中ボスへと突進して行く。ハスキー軍団が、水中移動に苦労しつつもそれに追従。
 出遅れた護人は、香多奈と紗良の保護に尽力しながら経緯を見守るのみ。




 ――心配する程の事も無く、中ボスは姫香の一撃で倒されたのだった。







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