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1年目の春~夏の件
5つ目のダンジョンに潜る事が決まった件
しおりを挟む4つ目のダンジョン探索を先週こなしたと言うのに、その次の週に自治会から探索依頼の要請を受けるとは。護人は困惑と言うより、諦めの感情が心中に湧いて来るのを感じてしまった。
だがまぁ前回は『探索者支援協会』からの依頼、と言うか子供たちが進んで受けた仕事である。今回の自治会からの間引き案件とは、また別の話になって来るのだろう。
6月も始まったばかりだと言うのに、何とも忙しない事である。そして相変わらず、子供たちは乗り気でヤル気充分と言う。
それも仕方の無い事か、何しろ青空市での成功体験が非常に大きいと思われる。何しろ、あの半日だけで何と百万以上の儲けが出たのだ。
まぁ、その前の3度の探索結果が無ければ、その儲けも出なかっただろうけど。半分は諦め模様で、護人は自治会長へと了承の返事をする。
農業の方も、姫香と紗良の手伝いもあって例年以上に順調ではある。青梅をもぐのも玉ねぎの収穫も、とうに終わってその後の処理も万事良好。
しかも今年は、実績のある植松夫婦に加えて、その夫婦の伝手でのお手伝いが定期的にヘルプに入ってくれている。どうやら植松夫婦の遠い親戚筋らしいのだが、優しそうな中年の夫婦で農業歴もそれなりにあるそうな。
子供たちとも良関係を築いてくれて、こちらとしても頼もしい。
香多奈の小学校復帰の件も、取り敢えずは順調のようだ。先週いきなり大事件を起こしたけれど、今週は至って平和で勉学に遊びにと勤しんでいた様子。
家でも元気に、学校であった出来事を護人や姉達にに報告している。家事手伝いにも頑張ってくれており、その辺は3月や4月の頃と全く変わらない。
そう言う点で言えば、対応し切れていないのは護人の方なのかも。最近は、農業仕事の合間の空いた時間で、子供たちとスキルの使用練習などもこなしているけれど。
せっかくお金を出して覚えたオーブ珠の特殊スキルも、全く使える目処が立っていない始末。これでは大金を出した甲斐も無い、姫香や紗良の進歩とは大違いである。
何にしろ、今では町の探索チームの1つに、『日馬割』はしっかり数えられてしまっているのだ。自治会長にも、今ではしっかりチーム名を覚えられている。
まぁ、この日馬桜町の探索者事情も、段々と好転しているのも事実。まずは探索者協会が、町に出来たのが大きい。
それから自治会の秘策である、民泊の利用チームに実例が出来たのも好材料だ。加えて、来栖家チームが探索をこなして少しずつ強くなって来た。
紗良の集めた情報によると、初心探索チームが2ヶ月メンバーを欠ける事無く生き延びる率は、意外と低いらしい。そして、スキル所有率も来栖家チームは普通より高いそう。
来栖家チームの探索動画に対するベテラン勢の書き込みは、何と言うか割と熾烈らしい。ツッコミ処が多過ぎるらしく、犬猫の同伴とか武器に対する意見だとか。
それは置いといて、こちらも紗良を中心に探索の常識などを吸収し始めている所。敵との戦闘やアイテムの使い方で、まごつく事態も少しだけだが減って来た。
そんな良い追い風を、今回の探索でも是非とも発揮したいモノ。つまりは護人が受けてしまった、自治会長からの2つ目の探索依頼である。
今回依頼されたダンジョンは、前回オーバーフロー騒動を起こした“下条坂道ダンジョン”である。これを断るのは世間体的に無理、ってか子供たちも乗り気で結局は引き受ける流れに。
自衛団『白桜』からも、エリア情報やモンスター対策は割と簡単に貰えた。事前の準備は一応出来たと判断して、週末の昼過ぎに突入する事に。
その報告に、来栖家チームの面々は盛り上がるのであった。
さて、この前オーバーフローを起こしたばかりの“下条坂道ダンジョン”の第1層である。『白桜』の調査の結果、依然としてこのダンジョンの魔素濃度は濃いままとの事。
それで今回の間引き依頼となった模様、これも“駅前ダンジョン”と同じく地域貢献案件である。ダンジョン突入も段々と慣れて来たメンバーだが、周囲の雰囲気には違和感を覚えている模様。
何とダンジョン内なのに、平原が広がっている!
「わわっ、これって噂のフィールド型エリア? 凄いね、本当にあったんだ……ダンジョンが別世界と繋がってるって、その手の説に真実味が出て来るよねぇ」
「うわ~っ、凄いね……この原っぱ、どこまで続いてるの?」
「動画の情報とか『白桜』の報告だと、見えない壁みたいなのが一応あるそうだね。エリアの大きさも様々で、下層に降りる階段も洞窟タイプよりは見つけ難いみたいだよ。
前情報はあるけど、今回の探索はちょっと大変かも?」
勉強熱心な紗良の言葉に、なるほどと納得顔の香多奈である。ちなみに『ダンジョン=別世界との通路』説は、今や一般にも定着している感がある。
確かに、こんな風景を眼前に突き付けられると納得してしまいそうに。そして敵も普通に出て来るようで、少し離れた場所にある沼地から悪意ある気配が。
護人はチームに喝を入れ、さっそくの戦闘準備をメンバー達に促す。それに素直に従う子供たち、今回も陣形は、今までと同じと言い渡す。
つまり前衛は護人と姫香、ハスキー軍団は遊撃で頑張って貰う流れに。もちろん紗良と香多奈は後衛である、ミケは相変わらず切り札的な存在。
強敵が出て来るまでは、紗良が抱きかかえて移動する感じ。最後にルルンバちゃんは、今回は魔石の回収に頑張って貰う手筈となっている。
そんな段取りでの第1層の探索開始、敵の討伐も大事だけど階段も見付けないと。何故か自信満々に先行するハスキー軍団と、取り敢えず沼地をチェックしようと提案する姫香。
沼地には敵の影も多いが、この平原マップの大半を占める感じでもある。慎重に進んで行くと、敵の姿がはっきりと確認出来るように。
どうやら大トカゲと、ワニ顔の獣人が歩き回っている様子。そいつ等は前回のオーバーフローでの捜索で、川辺で見掛けたモンスターである。
そんな敵の強さだが、今までよりは割と強い手応えを感じる。特に、以前に一度戦ったワニ顔の獣人だが、ゴブリンなどより遥かに強敵だ。
周囲を見渡すと、幸いにもコイツ等の数はそれ程に多くはない。それでも凶悪なノコギリ状の武器と牙を持つ、このワニ獣人との戦闘時には充分に気を付けないと。
そんな事を考えつつも、何とか順調に最初の戦闘は終了。
数匹いた大トカゲも、綺麗にハスキー軍団に平らげられていた。それを見て、安心して魔石を回収し始める香多奈とルルンバちゃん。
それから水際を歩いて進むと、スライムの群れを発見した。そいつ等は、水辺に打ち上げられたナニカを熱心に分解している様子。
積極的に知りたくはないが、彼らは自然界では働き者らしい。そんな弱者を、いたぶる影が紗良の腕から舞い降りた。
どうやら異界の敵に、狩猟本能を刺激された模様である。
「あっ、ミケさんってば酷い……全部ネコパンチで潰しちゃった、本当に弱い者イジメが好きなんだから」
「まぁ、猫の本能なんだろうね……こいつも魔石落とすんだ、ちょっと感動するね」
批難する香多奈だが、魔石はきっちりと回収するちゃっかりさを発揮する。姫香もミケを擁護しつつも、この底辺生物の生態には興味津々の様子。
彼女たちの学習意欲を、あまり削ぎたくはない護人だったけれど。ダンジョン内の長居も、同じくしたくは無いのも本当で進むよとチームに移動を促す。
そして移動と狩りの再開、ハスキー軍団が獲物を連れて来てくれる。
沼地は所々ぬかるんでいて、足を取られそうな場所も幾つか。背の高い雑草も生えていて、お世辞にも見晴らしは良くは無い。
ただし敵との遭遇は、ハスキー軍団のお陰で不意を突かれる事もなく出来ていた。団体様を3つ程度倒した所で、ようやく地面の捲れ上がった場所を発見。
それは次の層へと降りる階段で、ここまでの所要時間は約30分と少々。 今までの階層の単純なダンジョンに較べると、やや時間が掛かったが仕方がない。
幸い、昼を済ませて直ぐの突入なので、夕暮れまではたっぷりと時間はある。一行に焦りは無く、意気揚々と階段を降りて行く。
驚いた事に、2層も上とほぼ同じ風景だった。それを見た子供たちは、何となくそんなモノかなと妙に納得している。
犬達も同じく、そしてルーティーンの様に安全確保の探索を始める。それは人間たちも同様で、何しろ周囲には丈の高い草が多くて視界が狭い。
一度だけ、そこから巨大バッタが飛び出て来て一同を驚かせるのに成功した。そいつは一番驚いて、可愛い悲鳴を上げた姫香に潰される破目に。
スキルまで使用して、やや過剰防衛だったのは仕方なし?
「お姉ちゃんてば、キャ~って可愛い声上げちゃって! まるでか弱い乙女だよねぇ、本当は鍬をブンブン振り回す暴れん坊なのにさ」
「うるさいわね、香多奈っ! ちょっと頭を撫でてあげるから、こっちおいで!」
近付くと確実に殴られるのを察して、さっと長女の影に隠れる少女。こんな姉妹喧嘩は日常茶飯事なので、護人も上手く姫香の気を逸らして軌道修正。
草むらの向こうに敵の集団がいるぞと、それはまぁ事実なのだが。こちらが騒いでいるのに釣られて、水トカゲが数匹とワニ獣人が2匹やって来ていた。
護人とハスキー軍団で、そいつ等の対応に素早く取り掛かる。姫香も素早く加勢して、瞬く間に数の優位を作り上げて行く。
程無く、対面した敵を全て駆逐して行くのに成功した。その頃には、姫香の機嫌もすっかり直っていて、再び探索へと沼の方面に歩いて行く。
それに続く後衛陣も、警戒しながらその動きに従って歩き始める。もっとも、香多奈の警戒は意味が違ってるかもだが。
沼地には、さっきも見たスライムの群れと、オーバーフローの追跡戦で出遭ったカピバラが数匹屯っていた。スライムは放っておいても良いが、どうせミケが虐めそう。
そんな訳で、率先して紗良と香多奈の後衛組が退治に勤しむ事に。ミケがどこか親猫の視線で、子供たちに見事狩ってみろと眺めているのが和む。
その最中に、沼の中からワニ獣人3匹の襲撃が。
その邪魔に怒ったのか、ミケの天誅が発動……前衛陣が水際で構えている前で、雷に焼かれて次々と倒れて行くワニ獣人。後は止めを刺すだけの、簡単なお仕事が残るのみ。
子供たちの面倒を見るのも大変ねと、本人は思っているのかも。護人と姫香は、電流の流れ弾に当たらずにホッと安堵の表情。
そんな遭遇戦をもう1度制すると、途端にその後の探索が楽になった。周囲に敵影は見当たらず、後は次の層への階段を探すのみ。
ただし、さっきのバッタの例もあるので一同に油断は無い。結局は、紗良の魔法の飛ばす視点がここでも大活躍を見せた。
数分後には、チーム揃って第3層へと突入を果たす事に成功。3層目もエリア構成は同じ感じで、ただし敵の数がグンと増えている雰囲気が。
そう言えば、このダンジョンはオーバーフローの直後だっけ?
「あっ、そうだったね……だから1~2層の敵の数が少なかったのか! そしたら深い層に、あの猿の化け物とか河童の化け物がいるのかな?
河童は手強かったし、アレに不意は突かれたくないよね、護人叔父さん!」
「そうだな、どうやら草むらと沼地のエリアは、この先もずっと続きそうだし……みんな充分に、不意打ちだけには注意するようにな。
ハスキー軍団の嗅覚も、万全って訳じゃ無いからな」
そんな指摘をされたレイジーたちは、やや不服そうではあったモノの。どうやらそれを上回る隠密術を、大バッタは備えている様子である。
奴に物凄い攻撃力が備わって無いのが、救いとも言えようか。まぁ、巨大なカギ挟みの様な口は、噛まれると相当痛そうではあった。
そしてこの3層で不意打ちの犠牲になったのは、まさかのコロ助だった。先行探索部隊の面目丸潰れで、コロ助も割とショックだった様模様。
そのためか、噛まれた後の反撃は熾烈を極めて大変だった。倒した後の治療中も、どことなく苛ついている様子。
犬にだってプライドはある、治療後のコロ助の働き振りは割と八つ当たり気味だった。このダンジョンでは強敵の部類に入るワニ獣人や、初出のリザードマンにやたらと積極果敢なスキル攻撃が見舞われる。
それを温かい目で守る、家族の面々であった。
――ミケもコロ助も家族の一員、例え少々厄介な性格だとしても。
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