田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

文字の大きさ
48 / 162
1年目の春~夏の件

新造ダンジョンの後始末と次の日の顛末の件

しおりを挟む


 こうなると自分たちの現状のレベルが知りたくなるが、まだダンジョンを脱出したばかりなので気が早い。先ほど姫香がコアを破壊すると、恒例の振動がダンジョンに響き渡った。
 これは外で待機していた人たちにも感じた模様で、出て来た来栖家チームを見てホッとした表情の自治会長たち。こちらも軽く成功の報告をして、これでお役御免。
 ……とはならず、後始末に時間を割かれる護人だったり。

 とは言え、子供たちは早い段階でキャンピングカーに戻る事が出来たので良かった。姉妹は探索終わりのテンションで、今回の収穫を吟味する。
 このダンジョンではキノコや肉などの、食材が多くて管理が大変だった。それを含めて、結構な収穫があったねとアイテム管理役の紗良の一言。

「でもウチだけで消費するには、回収した食材が多すぎるよね……学校の関係者の人達はもう避難していないけど、自警団の人とかはまだいるんでしょ?
 おすそ分けとかしようよ、護人叔父さんに確認してさ」
「あ~っ、それはいいねぇ……タッパーは無いけど、ビニール袋は割と置いてあるかな。護人さん近くにいるのかな、取り敢えずは仕分けておこうか」
「こらっ、コロ助……つまみ食いしちゃダメだよっ!」

 山盛りになった食材が気になるのか、顔を近づけて来たハスキー犬をブロックしつつ。香多奈はそれ以外の回収品を指し示して、何を鑑定しようかとウキウキ模様。
 慌てなさんなと、姫香は護人が戻って来るまでは事を進めない方針を提示する。ちなみにラスボス部屋の宝箱は鈍い鋼色で、ここにも何と食材が入っていた。
 しかも高級品、季節を無視した立派な松茸が4本である。

 その価値を余り理解していない香多奈が、それを無造作に食材の山に加える。ってか広島は山も多いので、付近の山で採れたりする事も普通にある。
 他に当たりとして、5層ではスキル書が1枚と熊の革のマントらしき装備品が1つ回収出来た。さすがに新造ダンジョン、これで今日得たスキル書は3枚目になった。

 後は牙の首飾りと、笹の葉に包まれた木の実が7個ほど。今回はそっち系の素材は、スキル書を除くと極端に少なかったかも知れない。
 鑑定するとしても、マントと首飾りしか無いねと姫香が口にする。それじゃあコアも破壊したし、人の鑑定をしてみようよと香多奈もそこは譲れない。

 今回は普通の鑑定の書は5枚と、それに加えて金の縁取りの豪華な鑑定の書が2枚ほどゲット出来た。
 妖精ちゃんの説明では、確かこれは詳しい鑑定が可能だとか?

「それは凄いね、そしたらHPがあるかの鑑定とかも出来ちゃうんじゃない? あと不思議なのはルルンバちゃんとか、今回は合体前の普通バージョンだったけど、合体後とかでステータス結果変わるのかな?」
「姫香お姉ちゃんとか、2回もコアを壊してるもんね。きっと、凄いレベル上がってるんじゃないかな……最近ゲンコツされると、凄く痛いもん!」

 香多奈の軽口に、それは悪かったわねとちっとも反省していない姉の返し。姉妹喧嘩になりそうな雰囲気を、紗良のさり気ない話題転換で事なきを得る。
 今回は魔石の集まりはそこそこだったけど、ポーションはたくさん集まったねぇと。今度は誰の探索カードでのランク上げするのかなと、次に待つイベントで気分を盛り上げる。
 それに簡単に乗っかる、素直な姫香と香多奈であった。


 そうこうしている内に、ようやく護人が戻って来た。他の大人も一緒で、どうやら今から『探索者支援協会』日馬桜ひまさくら町支部へ皆で寄るらしい。
 『白桜』団長の細見ほそみも当然いて、新造ダンジョン周辺の後始末は一応終わった様子。彼らも一緒に、協会での報告会に参加するとの事。

 家長の帰還に、ハスキー達もテンションアップ。外で待機していた姉妹たちは、護人が車の運転席に収まるのと同時にキャンピングカーへと乗りこんで行く。
 子供たちも後始末の結果を聞こうと、車の前へと移動しておしゃべりモード。逆にハスキー軍団はリラックス、それぞれの場所でくつろぎ始めている。
 ただし、護人としては特に語る事も無い様子。

「まぁ、懸念した通りにポーションや食材が取れるダンジョンだったから、コアを破壊したのは正しい判断だったかなぁって議論だよ。
 でも日馬桜町は、それでなくてもダンジョン数と探索者チームの数が合って無いからね。管理し切れないのが目に見えてるなら、コア破壊は間違ってないって話で落ち着いたよ。
 どの道欲しけりゃ、半年待てば復活するんだからさ」
「それもそうだね、ポーション足りなくなったら半年後にまた潜ろう! それより食材が多過ぎるから、自警団とか他の人に分けてあげようって話になったんだけと。
 それでいいかな、護人叔父さん?」

 それは良いねとの護人の返事、確かに食材の山をチラッと見るに、家族4人で消費するには多過ぎる。自警団の面々も、地上に散らばった野良モンスターの追跡を頑張ったのだ。
 素材の分け前を得るには、充分な働きをしたとも言える。そして子供たちの優しさを無碍むげにする気は、護人には当然無かったりする。

 そんな事を考えている内に、キャンピングカーは協会支部に到着。日曜日だと言うのに、探索協会は普通に営業していた。
 ここも確か、モンスター対策等の性質上、ほぼ休みなく運営していた筈。大変な仕事である、しかも3人で支部を回すとか。

 車を出る前に、子供たちは素早くスキル書の相性チェックを護人に強請ねだる。今回は3枚もあるから大変だが、まぁ素早く回せば他の人達もそんなに待たせないだろう。
 そして残念ながら、今回は反応する人間は皆無という結果に。その代わり、ペットの中で唯一レイジーだけが見事に反応してくれた。

 既に強過ぎるレイジーだが、今回覚えたスキルは『歩行』系のナニかだとの妖精ちゃんの鑑定結果。戦闘系でなく補助系のスキルに、何となくホッとする家族一同。
 ミケみたいな無双ペットは、家族に1匹いれば充分との認識なのかも。それより残された2枚のスキル書は、適合者無しで勿体もったい無いけど売りに出す事に。

 他にも今回は、魔石こそ少なかったけどポーション類は3ℓ以上持ち帰れた。MP回復ポーションもたくさん回収出来て、これで今後の探索でMP不足におちいる確率はグンと減る事だろう。
 そちらはもちろん、売らずに家族で保管である。


 回収品の処理を終えて、ようやく車から降りるチーム『日馬割』の面々。探索を終えたばかりなのに元気いっぱいで、お待たせと外にいた大人たちに声を掛ける。
 向こうからはご苦労様とか、学芸会が中止になった事へのねぎらいの言葉を掛けられる。香多奈は別段に残念そうでもなく、どの道ほとんど終わり掛けてたとあっけらかん。
 恐らくだが、再リサイタルも行われないだろう。

「それは残念、アンタなかなかの迷女優振りだったのにねぇ?」
「お姉ちゃんはうるさいのっ、茶化さないでっ!」
「あっ、それより皆さん……探索中に、結構な食材を入手してしまったんですが。ダンジョン産で良ければ、お裾分けしますので持って帰ってください」

 護人の申し出で、駐車場に集まっていた自警団の皆さんはおおっと言う表情に。それから紗良が持ち出した食材を見て、明らかに嬉しそうな笑顔。
 ちゃっかり物の紗良が、あらかじめお肉の大半と松茸は別にしまっていたとは言え。それでも大量のお裾分けに、それじゃあ遠慮無くとの声が飛び交う。

 残った食材は、自治会長と支部の職員さんに振る舞う事で食材問題は全て終了。恐縮する仁志にしと能見さん、今日はもう1人の中年職員はお休みらしい。
 2人とも、ダンジョン産の食材の取り扱いにも熟知している様子。そしてコアが破壊された報告には、ちょっとがっかりした表情に。
 それでもチーム『日馬割』の、無事な帰還を喜んでくれる2人であった。

「本当に皆様、ご苦労様でした……今回の探索は、突発的な事情で協会を通していなかった訳ですが。協会の依頼と言う形を取らして頂いて、報奨金も出す予定です。
 その辺はしっかり形式を踏みますので、どうぞご安心を」
「それは助かります、ええっと……報告の動画はこちらのスマホから、それから今回もE‐動画への編集アップ作業をお願いします。
 今回の魔石とポーション販売は、紗良のカードで良かったかな?」
「順番だとそうですね、私のカードどこにやったかなぁ……? あっ、財布の中だったよ……はいっ、ランク上げお願いします」

 今回の販売実績で、果たしてランクが上がってくれるかは不明だけど。前回は紗良と姫香が1度の販売で、両者とも見事にEランクへと上がってくれた。
 今回は、Dランクには実績が足りなかったそうで残念がる姫香。それよりも、香多奈の興味は既に今回のドロップ品の鑑定にと向かっていた。

 机の上にアイテムを拡げて、どれが怪しいか仁志や能見さんの意見を伺っている。今回は食材以外では、ほとんどそっち系のアイテムは回収出来なかった。
 仕分けもあっという間で、結果として2つの装備品を鑑定する事に。


【牙の首飾り】装備効果:腕力+脚力up・小
【熊革のマント】装備効果:斬撃耐性&腕力up・中


 金の縁取りの鑑定の書は使わず、普通のタイプでの鑑定結果がこちら。これはもし売る時の為の、保証書にもなるからと勧められた手段である。
 実際は、2品とも魔法の品で前衛にはかなりの良品となっていた。恐らく家族で使うだろう、結構なパワーアップにはなる筈。

 それから上級の鑑定の書だが、これは割とレアらしく売るとしたら5千円以上になるとの事。普通の品の2倍以上の価値で、これの使用でアイテムや人物の詳しい鑑定が可能なのだそう。
 ひょっとして、これを使えばHPの記載が分かるかも?

 そんな可能性を感じるものの、護人は特に数値にこだわりは感じない。ただまぁ、ハスキー軍団も既にHPをまとっているのかは知っておきたい所。
 それから、ミケとルルンバちゃんも同じく鑑定が必要かも。同じチームで探索をしていても、何故かレベルに差が生じているので変に苦労する。

 考え込んでいる護人の隣では、香多奈が今回の探索の様子を仁志と能見さんに話して聞かせていた。ルルンバちゃんの新装備のお披露目に至らなかったのを、少女は凄く悲しんでいた。
 次こそルルンバちゃんが無双するよと、末妹は次回の探索に期待を膨らませている。姉の姫香は、それよりアンタは女優を目指したらと、午前の学芸会の演劇を茶化している。

 再びの姉妹喧嘩の気配を上手にいなしながら、そろそろ家に帰ろうかと家長の一言。元気な返事の子供たちと、能見さんはいつもの事務口調で動画の完成は2日後あたりだと告げて来た。
 その視線の先には、イチゴのショートケーキを完食しそうな勢いの妖精ちゃんが。能見さんの3時のおやつだったのだが、特別な来客につい差し出してしまったらしい。
 その甲斐あってか、小さな淑女はとっても幸せそう。

「うちでもケーキとか、たまには作って上げようよ、紗良姉さん……あっ、能見さんも牛乳や卵が欲しかったら、是非うちに言ってください。
 ちょっと遠いけど、新鮮さだけは保証しますよっ!」
「まあっ、それは有り難うございます……本当によろしいのでしょうか、もちろんお代は支払いしますけど」

 全然構わないよと、相変わらず全く人見知りをしない姫香である。護人が変に心配せずとも、彼女なら方々の行く先で親しい間柄の友人を作って行きそう。
 実際、チーム『日馬割』は姫香を中心に回って行く気配。




 ――或いは保護者が思うよりはずっと、子供の成長はたくましいのかも。








しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました

空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。 平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。 どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる

枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。 艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。 誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。

処理中です...