田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

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1年目の春~夏の件

2度目の青空市で町が大いに盛り上がる件

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 日馬桜ひまさくら町で開催される2度目の青空市は、7月の第一日曜日に予定通りにスタートされた。来栖家のチーム『日馬割』も、前回と同様に販売ブースを1つ借りての参加表明。
 朝から紗良と姫香が売り子をになって、まずは野菜の販売を頑張っている。青空市の客入りは、控えめに言って先月の倍に届こうかと言う物凄さ。

 実際、来栖家の販売ブースをピンポイントで狙って起きるイベントが幾つか。新鮮な野菜が、今時の常識では格安で売られている噂を聞き付けた客が、雪崩れ込んで来たのがまず1つ。
 それから町の住人の、ダンジョンの間引きに対するお礼の言葉掛け。中には差し入れを持って来る人もいて、紗良と姫香も感謝の言葉のお返しが大変と言う一幕も。
 町の住民が、ダンジョンの存在に怯えて生活している良い証拠だろう。

「うわあっ、護人叔父さん……知らない人から、お菓子とか野菜をいっぱい貰っちゃった。お返しとか、考えた方がいいのかなぁ?
 でも名前もよく知らないし、どうしよう?」
「今のは下条地区の伊藤さんだろ、この前のオーバーフローにウチのチームが対処したお礼かな? これもチーム名が売れてきた効果なんだろうな、自治会でも宣伝してるらしいし。
 まぁ、これも地域貢献のお返しだ、有り難く貰っておきなさい」

 それならまぁと、満更でも無さそうな姫香の返し。ってか、開始1時間で持って来た野菜と漬物は全て売り切れてしまっていた。
 最初手伝っていた香多奈も、毎度のごとく友達と遊びに飛んで行く始末。

 今日の青空市も、快晴で梅雨も完全に抜けきったような天候である。それに加えてこの人混み、ジメジメと言うよりも周囲は蒸し暑さが加わって大変かも。
 そんな大盛況の人出は、昼前になっても留まる事を知らず。客の訪れもそれにつれて今月は多く、昼からに備えて早めに昼食にしようかとの護人の誘いに。

 紗良と姫香は、賛成の返事で早くも買い出しに行く気満々。何しろ、もうダンジョン産の品しか売る物は無くなっているのだ。
 お昼の売り上げに期待しつつ、昼食離席しますの張り紙をブースに設置。それから念の為に、売り上げや貰い物や高額な品は、校庭の端っこに停めてあったキャンピングカーの中へ。それから、ペット達に留守番を頼んでこれで警備も完璧だ。

 そして屋台ブースに辿り着く途中で、林田兄妹とすれ違った。今回も運営のお手伝いに駆り出された2人は、割と忙しそうに業務に当たっている。
 運営のテントは入り口にあって、チラシとか配ったり迷子や落とし物の処理をしたり、様々な雑務に追われていて忙しそう。

 屋台ブースには、今回初のお好み焼きのお店も出ていた。これはさっき香多奈が報告に来て、護人などは既に口がお好み焼きを迎え入れる態勢になっていたり。
 紗良や姫香も、それを食べると並ぶ前から決めていた様子。何しろ広島県民のソウルフードである、どうして初回から無かったかって話だ。
 加えてホットドッグと飲み物を人数分購入、一行は車まで戻る事に。



 その頃、香多奈は友達と旧校舎の周辺で遊び回っていた。キヨちゃんとリンカに誘われて、毎度の出店ブース巡りを最初は楽しんでいたのだが。
 前回のとそれ程に違いは見当たらず、屋台巡りはほんの数十分で飽きてしまった。それなら旧校舎で、皆でお喋りでもしていようって話に。

 そんな訳で、コロ助を連れて人混みを抜け出して校舎裏へ移動した次第。そこでお喋りに興じていると、知らない女の子がコロ助を無断で撫で回しているのに気付いた。
 驚く小学生ズだったが、質問をして行く内に何となく仲良くなって行く流れに。この頃の年齢特有の、打ち解けスピードって本当に侮れない。

 彼女の名前は藤井ふじい怜央奈れおなと言うそうで、広島市の探索者チームに所属しているそうだ。歳は16歳だそうで、香多奈たちより6つも年上だ。

「へえっ、広島市の探索者なんだ、凄いね……こんな田舎にようこそ、青空市を見に来たの?」
「広島市って言っても、安佐南あさみなみだから外れの山の中だよ? 探索者歴は1年目で、持ってるスキルはまだ1個だけだね。
 ここに来たのはE‐動画を見て、気になる探索者チームと可愛いペット軍団と、あと妖精ちゃんって存在が気になっちゃってさ。
 安佐南と西広島って割と近いでしょ、知り合いの車に乗せて貰って来たの」
「えっ、気になる探索者チームって……?」

 キヨちゃんの質問に、怜央奈はこの子と香多奈ちゃんだよと、コロ助をモフモフしながら暴露タイムに突入。えっ、香多奈ちゃんって探索者やってるのと、驚くキヨとリンカ。
 今までせっかく隠していたのに、こうも呆気なくバレるなんて。思わず顔を覆う香多奈だったが、ばらした怜央奈は立派な事じゃ無いのとれっとした表情。
 キヨとリンカも、凄いじゃんと応援する素振り。

 アレッて驚く香多奈だったが、他の人には黙ってようなとリンカの申し出には全員賛成の様子。特に先生に知られると、大騒ぎになる事間違いない。
 今後は動画のアップ時に、声とか変えた方が良いかもねと、怜央奈は冷静に助言をしてくれる。なるほどと頷く少女、幼く感じるけどさすが年上だけはある。
 そんな怜央奈から、ネコと妖精ちゃんも愛でたいとの提案が。

「あっ、私達も1回だけ見た事あるな、香多奈ちゃん家の妖精ちゃん……アレも内緒の筈なんだけど、動画に映っちゃってたのかな?」
「ううん、動画では何か光ってる飛翔体としか判別出来なくってさ。スレ版では色々と推論が交わされてたんだけど、実際見れば分かるでしょって私は思っちゃって。
 そんで知り合いに、朝から車を運転して貰って来たんだ!」

 凄い執念である、そこまで言われると断れない香多奈。キヨちゃんとリンカも見たいと言うので、流れで3人を来栖家のキャンピングカーに案内する事に。
 とにかく可愛いモノが大好きな怜央奈は、探索者としてはまだ駆け出しらしい。光の魔法『灯明』を見せて貰ったけど、これは周囲を照らしたり敵を目潰ししたりする使い方のスキルらしい。
 そんな話の振りで、香多奈もスキルを披露する流れに。

「……コロ助、頑張れっ!」
「わっ、コロ助の体が膨れ上がった……凄い、香多奈ちゃん!」

 これも内緒だよと、末妹は周囲の目を気にしながらの口止め作業。今の4人は移動を頑張って、旧校舎からぐるっと廻り込んでキャンピングカーの裏手に出た所。
 ところが表側では、護人たちがキャンプ机を出して昼食の真っ最中。お手伝いを放り出して遊びに出掛けた香多奈としては、友達を連れて出て行きにくい状況。
 一行は仕方無く、その場でしばらく待機する破目に。



 そんなキャンピングカー前での昼食のひと時、お好み焼きを久し振りに食べるテンションに皆が酔いしれていると。食事中済まないと、離席のブースに訪れる影が。
 恐らくどこかの探索者チームらしい、3人いる男の全員が立派な体形をしている。それを隠れて見ていた小学生ズ、後ろから怜央奈があれはギルド『羅漢』だねと解説を入れる。

 西広島では、割と名の知れた吉和よしわにあるギルドらしい。最初はお客かなと対応に立った紗良だったけど、どうも『日馬割』チームのリーダーに用があるらしい。
 そんな訳で、代わって護人が立ち上がり話を聞く流れに。

 怜央奈の話では、こう言った青田刈りは良くある事らしい。将来有望そうな近場のチームは、積極的に声を掛けてギルドに招き入れるのだ。
 そうして横の繋がりを強固にして、オーバーフローや探索の危機に備えて行く。吉和のギルド『羅漢』は、そんなチームの集合体との話。

「へえっ、そんな凄いんだ、ギルド『羅漢』って……怜央奈ちゃん、よく一目で分かったねぇ?」
「あの真ん中の、背の高い角刈りの男の人とは前に何度か会った事あるからね。レベル20って言ってたかな、スキルも4つ持ってるし薙刀なぎなた使いで有名だよ。
 魔法も使えたかな、確か炎系で攻撃力のある奴」

 それは凄そうと、素直に感嘆の表情の小学生ズ。向こうは名刺の交換から、長話に突入する雰囲気である。それを察して、香多奈は行動を開始。
 スルッと姉たちの後ろを通って、キャンピングカーの中へと友達を招き入れる。姫香にはひとにらみされたけど、逆に紗良からはもうお昼を食べたのかとの、優しさに満ちた確認をされてしまった。
 まだだと答えると、全員の分を買いに行ってあげるねとの提案が。

「あっ、お構いなく……猫と妖精ちゃんを愛でたら帰りますので」
「……香多奈の友達にしては、ちょっと歳が離れてない? どこの人なの、この辺じゃ見掛けない顔だけど」
「ウチのチームの動画を見て、ペットや妖精ちゃんのファンになったんだって。今日はわざわざ、安佐南から来てくれたんだよ!」

 それはどうもと、余り気乗りしていない様子の姫香である。彼女はそっちより、叔父の護人の話し合いの方が気になっている様子。
 大人同士の込み入った話し合いは、なおもブースを隔てて続いている。気さくな雰囲気なのか、はたまた既に破綻しているのか。

 離れた姫香の側からは、良く分からないけど何だか雰囲気は良くはないかも。厄介ごとを持ち込まれなければ良いけどと、姫香は気を揉んでその様子を眺める。
 そんな感じで、食事の手を止めて家長の戻りを待つ少女であった。


 一方の小学生ズ&ゲスト陣は、車内で大盛り上がりを見せていた。単純にキャンピングカーの中身を見て興奮するキヨとリンカ、ミケを見付けて挨拶する怜央奈。
 車内はあっという間に無法地帯で、何事かとキャンピングカーの寝室に引っ込んでいた妖精ちゃんが顔を見せる。何しろ天敵がリビングにいるので、隅に追いやられていたのだ。
 それを発見して、超盛り上がる怜央奈である。

「わっ、こっち寝るところがあるよ、リンカちゃん! 凄いね、キャンピングカーって。本当にこの中で生活出来ちゃうよ、私の家にも欲しいなぁ……」
「よっ、妖精だ……本物だ、宙を飛んでるよ! 凄いっ、可愛いっ、お家に連れて帰りたいっ!!」

 連れて帰っちゃダメだよと、香多奈は1人冷静でお客さんたちのお持て成し。そんな感じでわちゃわちゃしていたら、紗良が全員分のお好み焼きを買って来てくれた。
 それぞれお礼を言って、ようやく落ち着いて昼食を取り始める一行。盛り上がりの余韻はまだまだ冷めず、その興奮でお話も盛り上がりを見せている。
 そんな時間が、その後も結構続いて行くのであった。



「お疲れさま、護人叔父さん……それで、結局は何の話だったの?」
「いや、まぁ……ギルドへの勧誘がメインだったけど、あとは西広島のダンジョン情勢なんかを教えて貰った感じかな? この日馬桜町の立ち位置とか、周辺の町のダンジョン数とか色々。
 やっぱりこの町が、他と較べると断トツにダンジョン数は多いみたいだな。周辺の町は精々せいぜいが10個程度で、探索チームの数も日馬桜よりは多いそうだよ。
 だから無理やり引き抜きとか、そんな話にはならなかったかな」
「それをされたら、本当にこの町は終わっちゃいますもんね……むしろ他の町から支援が欲しい位ですよ。
 自治会同士とか協会の話し合いで、そんな話題は無いんですか?」

 紗良の疑問はごもっとも、ただしそんな話は皆無に近いそう。みんな自分の地区の安全を優先、ある意味当然な理論で防衛システムを構築している模様。
 余所よそに回す余剰戦力など、あっても差し出したくは無いのが本音なのかも。何しろ怪我や破損の多い職業なのだ、戦力確保については自分の所で頑張って行くしか無いみたい。

 冷めてしまったお好み焼きを食べながら、護人はこの町の情勢やらギルド『羅漢』の提案やらを2人に説明する。早急な対応の良化は無理っぽいので、今後もチーム『日馬割』の負担は変わらず重い気配が漂っている。
 姫香は全然構わないよと、相変わらず探索への熱意は前向きみたい。地元中心だと、その内に潜る場所が無くなっちゃうかもねと変な心配を始める始末。

 背後のキャンピングカーからは、さっきから騒がしい話し声が聞こえて来ている。紗良が事情を説明するに、香多奈とその友達が食事中らしい。
 地元以外のもいたよと、動画の反響を姫香が伝えて来るけれども。そんなモノ好きもいるんだなと、護人の感想はその程度。
 ところがどっこい、その後の販売ブースの反響は凄かった。




 ――来栖家がそれを実感するのは、午後の市場での事だった。








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