田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

文字の大きさ
52 / 162
1年目の春~夏の件

動画視聴者が次々と青空市に乱入して来る件

しおりを挟む


 さて、午後のチーム『日馬割』の販売ブースである。ここからがある意味本番で、今回も3回分の探索で得たダンジョン産のアイテムは結構な数に上る。
 目玉は一応、スキル書が3枚……それから金魚の形をした、魔法の除湿器だろうか。それだけでは弱いので、食用の熊の手と松茸も1本ほど販売に回している。
 値段は両方1万円、売れれば儲けものの設定である。

 スキル書と魔法のアイテムは、前回と同じく30万円の設定だ。後は水没ダンジョンから入手した、良く分からないソフビ人形とかガチャ玉とか。
 こちらは千円~5千円で、適当な値段設定。護人から完全にその辺は任されている姫香は、価値の分らないモノに対しては値段交渉には応じる構え。

 対する紗良は、今回も促販用にフェルトのオマケ人形を幾つか製作していた。男性客には愛想良くをモットーに、売り上げを伸ばす構え。
 その辺のあしらい方は、実は協会事務の能見さんに教わっている。探索者とは全く異なるスキルだが、磨いておいて将来損は無いとの言葉と共に。

 そんな長女も、出品物を全て売りさばく気満々である。そんな2人の気迫きはくを恐れてか、最初は人気のなかったダンジョン商品の販売ブースだった。
 それも時間を追うごとに、徐々に客足が伸びて行く流れに。そしてついに、最初のスキル書を手に取る客が出現した。

 ってか、先月にスキル書と短剣を購入して行った、若い2人組の探索者だった。軽いトークから、あのスキル書は仲間が見事覚えたよとの報告に。
 それは良かったですねと、華やかな笑顔の紗良。

 対する若者2人は、途端にデレっとした表情に。逆に冷めた表情の姫香だが、今回はスキル書3枚ありますよと、お勧めの口調は緩めない。
 相性チェックからの買い取りも可ですよと、紗良も営業トークに熱を入れる。それを受け、2人で3回ずつの挑戦……結果として、1枚が長身で長髪の若者に反応した。
 驚く周囲の目の中、喜びの声を上げる若い探索者2人。

「おめでとうごさいます、それでは30万円……あっ、今ならサービスで妖精ちゃんのチェックとかどうかな、姫香ちゃん?」
「あっ、良いかもね……覚えたスキルの簡単な鑑定、ウチの妖精ちゃんにして貰うように頼んでみますから。ちょっと奥のキャンピングカーまで来て貰えますか?
 あっ、お代はこちらで先払いでお願いします」

 飽くまで事務的な姫香だが、妖精ちゃんの案内はしてくれる様子。何のサービスだと車までついて行く探索者、その前でくつろぐハスキー軍団にビビるのはご愛敬。
 そして車内では、子供たちのかしましいお喋り合戦が昼食後も続いていた。今の話題は、護人からスマホを借りての来栖家チームの探索動画の視聴会。

 それを4人が頭を突き合わせて、凄いねとか言い合いながら眺めている。そこに姫香がドアを開けて、妖精ちゃんと香多奈の呼び出し&お仕事依頼。
 何しろ妖精ちゃんの言葉は、未だに香多奈しか翻訳出来ないのだ。

「えっと……この人のスキルは『刀剣適応』と『気配察知』と、後は『居合』系の3つを現在覚えてるって。
 レベルがもうすぐ上がるから、頑張れって妖精ちゃんが言ってる」
「おっ、おおっ……!? まっ、マジで鑑定出来てる……? 凄いな、それじゃあ新しく覚えたのは『居合』ってスキルなのか……俺って武器に、刀を使ってるんだよ。
 これは良いスキルを買えたよ、本当にありがとう!!」
「ってか、本当に妖精がいるよ……このスキル取得も、ひょっとして妖精パワーなのかなっ!?」

 それは無いでしょと、冷静にツッコミを入れる香多奈であった。姫香が鑑定の礼を言うと、何か甘いモノをよこせと見返りを求める現金なチビ妖精。
 町内の人からの差し入れに、確か和菓子があったっけと全く動じずそれに応じる姫香。小学生ズは香多奈の働きぶりに、凄いねぇと感心し切りな様子。

 多少照れながら、そんな事無いよと謙遜けんそんモードの末妹は褒められ慣れていないのが丸分かり。それより妖精ちゃんは、他人のレベルも分かるのかなと、新参者の怜央奈れおなの素朴な疑問に。
 何となくしか分からないみたいと、翻訳した香多奈の返答である。

 ただし、この中で一番レベルが高いのは怜央奈に間違い無いらしい。それを聞いて感心する小学生ズ、当の怜央奈は胸を張って鼻高々である。
 何しろこれでも、1年以上は探索者をやってるって話なのだ。

「それじゃあ先輩だね、えっと……何歳って言ってたっけ、怜央奈ちゃん?」
「私は16歳だよ、香多奈ちゃんは10歳だっけ? お姉さんは幾つなの?」

 それを聞いた姫香はビックリ顔、自分より年上とはまさか思ってもいなかった様子。いつの間にか、さっきの客は他の商品を見に……って言うか、紗良が目的でブースへと戻っていた。
 こちらの妙なカオス振りは、そんな訳で他人に見られずに済んだ。そこに飲み物の差し入れを手に護人が合流、子供たちに分け与えながら現状把握に努めている。
 それから入り口にいる姫香に、休憩の問いかけなど。


「姫香、休憩に入るなら俺が売り子を交代しようか? 紗良1人だと、さすがに辛いだろう」
「あっ、ごめんなさい……すぐ戻るね、護人叔父さん。頑張って儲けなくちゃ!」

 目的は一貫している姫香である、護人は再び椅子に座って買って来たコーヒーで一息入れる。現在キャンピングカーは子供たちに占領されており、販売ブースにも目を光らせておきたい。
 その結果、このブース奥のキャンプ用机&椅子セットにいるのがベスト配置な護人である。ブースに変な客が来ないとも限らないし、女性だけでは心配なのも当然だ。

 護人がそんな感じで見守る中、またもや来栖家の借りたブースに客の影が。その客も恐らく探索者で、安い値段設定のスキル書に興味がある様子。
 その人物は雑談を交わしながら、あなた方の探索動画をいつも見てますよと話題を提供して来る。ニコルとの名前を言われて、紗良は心当たりがあった様子。

 いつも視聴有り難うございますと、どうやらスレ版での常連だと分かった様子。にこやかに談笑は続き、そして肝心のスキル書も1枚お買い上げに。
 安めの設定とは言え、何とも景気の良い話に姫香は感心しきり。

「さすがだなぁ、紗良姉さんは凄いや……完全にお客さんを手玉に取ってるよ」
「人聞き悪いよ、姫香ちゃん……でも、私達の探索動画を見て気にしてくれる人も、段々と増えて来てるのかもねぇ?
 ニコルさんって、いつもスレ版の常連さんなんだけど……割とご近所だったのかな、メンバーも一緒に来てるって言ってたし」

 そうなんだと、多少興味深そうな姫香の返事。何しろ他の探索者チームなど、林田兄妹以外は見た事のない少女である。
 自警団『白桜』に対する信頼みたいな感情が、心中に湧き起こるのも当然かも。その後の午後2時近くにも、チーム探索者らしき一団がブースに訪れた。

 その集団は騒がしく商品を閲覧えつらんし、残ったスキル書を買って行こうかって話に。その中の1人が、スレ版の佐久間ですと名乗りを上げて来た。

 この人も探索動画の視聴者だったらしく、紗良と話が盛り上がった。護人と同年代位の年齢で、中年に差し掛かっているこの佐久間がチームのリーダーらしい。
 他のメンバーも人の良さそうな性格の者ばかり、探索頑張ってねと声を掛けて来る。そしてリーダーの佐久間は、何故かソフビ人形とガチャ玉に興味がある模様。
 それらをまとめて大人買い、それを見てやや引いてるチームメイト達。

「リーダーの趣味はともかくとして、エーテルかMP回復ポーション、余ってたら少しでも売って欲しいんだけど。
 無理かなぁ、300mlでもあれば充分なんだけど」
「えっと、ストックは多分あったと思うけど……済みませんが薬品系は、ウチのリーダーの護人叔父さんに交渉して下さいますか?
 ブースの後ろの席に座ってる、あの渋い男の人がそうです」

 紹介された護人は、実はそこまで渋い風貌でも無いと自認している。薬品を欲した女性は、これ幸いと佐久間を引き連れて顔繫ぎへと奔走して行く素振り。
 それからお決まりの名刺交換、探索者の多くは普通に名刺を持っているっぽい。何しろ完全な個人業で、この手の顔繫ぎや各種手配も、全て自分たちでこなさないといけないのだ。

 中にはマネージャーが付いてるチームも、広島市にはあるとか無いとか。そんな与太話を交えながらも、交渉は穏やかに纏まった様子。
 困った時はお互い様と、MPポーション500mlを2万円で融通する事に。紗良が魔法の鞄から薬品を取り出し、向こうが持参したボトルへと分配する。

 これにて取引は成立、ちなみに相手のチーム名は『ジャミラ』と言うらしい。昔の怪獣から取ったそうだ、モロに佐久間の趣味みたい。
 まぁ、バルタンとかカネゴンじゃないだけ良かったよねと、向こうのチームの去り際に護人の呟き。その後の売り上げはさっぱりで、辛うじて釣り竿2本と松茸が売れた程度。

 魔法の品である金魚の置物や食器類、それから熊の手などは残念ながら売れ残ってしまった。それもまぁ仕方が無い、需要も微妙な品々には違いは無いので。
 売れ残るのもアレなので、お土産に香多奈の友達に持たせようと姫香の提案。

「あっ、そろそろ店仕舞いしなきゃ、私達が企業ブース回れなくなっちゃうね! うっかりしてたよ、それじゃあ片付けに入ろうか」
「全部売り切らなくても、今回も結構な売り上げになったよ、紗良姉さん。スキル書3枚全部売れたのが大きかったなぁ、最初の装備品に投資した額は青空市で回収出来たよね。
 応援の声も色んな人から貰ったし、他のチームの人達と繋がりも持てたし。今回も実りは多かったよね、出店して良かったよ!」

 そうだねぇと同意しながら、ブースの片付けに入る紗良である。それから店仕舞いしますの張り紙を掲げ、後ろを振り返ってみると。
 相変わらずの護人が、何杯目かのコーヒーを飲みながらまったりしていた。ハスキー軍団も同じく、完全に寛いで主人を囲って寝そべっている。
 それに声を掛けて、企業ブースを覗きに行こうと誘う姫香。

「おっと、もうそんな時間か……2人とも売り子ご苦労様、香多奈は一緒に来るかな?」
「どうだろ、まだ友達もいるんでょ? おっと、一応は犬達にリード付けなきゃね」

 そんな感じで、しばらくは売り上げ金を預けたりブースを片付けたり、香多奈に声を掛けて一緒に行くかを訊ねたりと忙しい時間が経過する。
 犬達もようやくお出掛けだと、少しだけテンションが上がっている。香多奈は付いて行くと言って、小学生ズのお喋り会はこれにてお開きに。

 怜央奈ももう帰るそうで、皆に挨拶を残して去って行った。そんな彼女に、姫香はお土産だと熊の手を包んだ袋を手渡してあげた。
 向こうも有り難うと喜んでいたので、それで良かったのだろう。キヨとリンカも、バイバイと元気な別れの言葉と共に家へと帰って行った。

 青空市の人混みも、午前中よりは幾分少なくなっている。食事の時間も外れて来てるし、まぁ当然ではある。そんな中、来栖家は集団で企業ブースへ買い物へ。
 同行する末妹は、今回も掘り出し物あるかなと呑気な呟き。

「そんなに都合良くは行かないとは思うけど、何か良さそうなモノがあったら躊躇ためらわず買おうね、護人叔父さん!
 今回は売れる素材も少ないけど、販売ブースで儲かったから問題無いよ!」
「そうだな、儲かった分は何かに使わないとな……みんなも欲しい物があったら、遠慮なく言うんだぞ?」

 はーいと元気な返事の香多奈は、良さそうなアイテムを探し出す気満々である。今回も企業の販売車は3台、しかし『不磨キラー薬品』と『眞知田オート広島』は前回と変わり映えの無い品揃えで、掘り出し物の類いは無し。
 『四葉ワークス』でも、前回のオーブ珠みたいな目玉の品は残念ながら置いてなかった。その代わり、紗良が探索用の背負子しょいこが売ってるのを発見。

 これは便利そうと、長女は興味津々でその商品をチェックする。来栖家チーム的には、荷物運びはほぼ紗良の役目となっている。
 香多奈もリュックを背負って潜るけど、まだ小学生だし重い荷物は背負わせられない。そんな配慮から、紗良の比重は自然と高まってしまう。

 それにミケが加わると、途端に破綻しそうに。何しろ猫を抱くと、それだけで両手ふさがりなのだ。そこで背負子だ、これを改造してミケの居場所を作ろう的な。
 これはリュックと違ってパイプ仕様なので、頑丈だし改造し甲斐もある。『四葉ワークス』が売りに出している背負子は、もちろん探索者用の軽くて丈夫なタイプ。

 リュックも売っていたが、それは持っているのでスルーの方向で。そんな訳で背負子を1つ、それで紗良の買い物は終了の運びに。
 今回もペット用の布素材の入荷は、無かった模様で残念な限り。それはまぁ仕方が無いと、気長に待つ構えの紗良であった。

 こちらも河童の甲羅を素材として販売、これで背負子のマイナスも綺麗に消えてくれた。他の商品もイマイチで、姫香も香多奈も特に追加で欲しい物は無い様子。
 今回企業が持って来たスキル書も、既に売れてしまった後みたい。




 ――こうして2回目の青空市も、とどこおりなく過ごした来栖家であった。








しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました

空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。 平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。 どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる

枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。 艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。 誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。

処理中です...