田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

文字の大きさ
60 / 128
1年目の春~夏の件

夏休み直前に来栖家の機運も上がっている件

しおりを挟む


 今日も香多奈とコロ助を、いつもの白バンで小学校に送り届けた護人。その帰りの道中で、今日のスケジュールを思い直す。
 そんな車内の後ろの席では、レイジーがリラックス状態で座っている。護人の護衛犬のレイジーだが、昔と較べると雰囲気が随分変わって来た。

 落ち着きが出て来たのは、コロ助などと較べると凄く良く分かる点ではある。一緒に探索をするようになってから、変化は他にも見えるように。
 まず最初の大きな相違点は、こちらとのコミュニケーションが抜群に取れるようになった事。賢い犬なんてのはよく聞く誉め言葉だが、それ以上の聡明さが備わって来ている気も。

 これも変質の効果かなと、護人は余り気にしないようにしている。レイジーを筆頭とするハスキー軍団は、明らかに探索の同行を楽しんでいる。
 とにかく飼い主と連携しての狩りは、彼女たちの本能を刺激するのだろう。本当に生き生きしていて、その点は素直に良かったなと感じる護人である。

 間違いなくリーダー犬としての素質は群を抜いていて、今後の探索も頼る事態は大いにある筈。噂では、変質したペットは狂暴になって、主人にすら牙を剥くとか聞いていたのだが。
 レイジー達がそうならなくて、本当に良かったと心から思う。まれなケースとは、滅多に無いって意味だが起きる場所では頻繁に起こる。

 例えばさっき学校に送り届けた、末妹の香多奈などまさにそう。最初からスキルを持っていた、レアなケースの子供だったりだとか。
 その子が不思議生物に気に入られ、家に招き入れてしまったのも当然該当する。そんな感じで、来栖家を中心とした常識はこの所妙に歪んでいる気が。

 その修正の仕方も、全く判然としない護人である。そもそも家の敷地内に、3つもダンジョンが生えている事自体が既に異常事態だと思う次第。
 今の時点で、何とかそれに対応出来ている事こそが奇跡なのかも。来週に3つ目のダンジョンの間引きをするぞと、自分で家族に告げておいてアレだけど。
 その対応力がついて、本当に良かったと護人は心底思うのだった。



 家に戻って、護人はいつもの畑の見回り作業をこなす。いつの間にか大きく成長したトウモロコシに感心しつつ、トマトやキュウリにも目を配って回る。
 ナスの出来も通年通りに良いし、収穫出来る奴はどんどんして行く。ゴーヤの蔦の勢いも、毎年こちらの想像の上を行く感じすら受ける。

 間引きや雑草取りを何区画か終える頃、母屋から元気に昼食を告げる声が聞こえて来た。その少女の隣にはツグミがいて、このコンビも無邪気と言うか常に元気。
 姫香は高校に行かない宣言以降、毎朝欠かさず早朝ランニングをしている。その付き添いにと、ハスキー達も毎朝走り込んでいる。

 その印象のせいなのかも、まぁ風邪ひとつひかない健康体な娘ではあるけれど。そう言えば、夏の初めに来栖家では風邪でひと騒動あった。
 どうやら夜中に暑くて、布団を放り出して寝てしまった末妹。山の気候は、朝方に物凄く冷え込む時がある。そのせいで、起きた時には思い切り体調不良に見舞われたのだ。 
     
 末妹の発熱に、家族で大騒ぎして医師に連れて行こうとか、氷枕で寝てれば治るとか様々な意見の末に。紗良が備蓄のポーションの存在を思い出し、その言葉に護人が即座に食い付いたのだった。
 そして与えた解熱ポーションで、香多奈の発熱は呆気あっけ無く治ってしった。

 念の為に初級エリクサーも飲ませたけど、その必要も無かったかも。とにかく凄い威力のダンジョン産の薬品である、思わずもっと欲しいと思ってしまった。
 まぁ、その為にはダンジョンに潜る必要が出て来るのだが。実際、四葉ワークスに貰った買取価格表を見ても、初級エリクサーの値段はとんでもなく高価である。
 100mlで20万円とか、下手に病院に通うより高額である。

 それでも一瞬にして病気が完治するその威力は、確かに称賛に値する。護人が家に常備していたいと思うのも当然、最初は胡散臭いとか思っていたのに。
 ポーションを含めて、異世界の文化はあなれないモノがある。まぁ、本当にダンジョンが異世界と繋がっているのかは分からないけど。

 何しろ我が家には、妖精ちゃんなんて不思議生物も住み着いているのだ。モンスターも言うに及ばず、異世界との繋がりを否定する方が難しい。
 この先普通に生活を続けても、ダンジョンとの関わりが増えて行く可能性は大いにある。それが理由で、姫香と紗良を研修に送り出すって訳でも無いのだが。

 あれは単純に、家に閉じこもり生活の2人に外出機会を与えたかった為。若い女性2人で旅行に出すのは少し怖いが、何事も経験だと心を鬼にする護人である。
 可愛い子には旅をさせよと、昔の人も口にしていたし。夏のイベントと割り切って、大いに楽しんで来て貰いたいモノ。

 それから末妹の香多奈にも、何か旅行的な行事を用意してあげなければ。これは保護者としての、最低限の家族サービス案件と言う事になる。
 その辺も、肝に命じて執り行うぞと心に誓う護人だった。


 そんな訳で昼食に、紗良が作ってくれたハムと野菜のサンドを皆で美味しく頂いて。昼食後のまったり時間に、姫香がおもむろにダンジョン産の木の実を入れた箱を取り出す。
 どうやら今回入手した、鑑定プレートを試してみるつもりのよう。何しろこの魔法アイテム、効果が永続なので何度使っても大丈夫と言う優れモノ。
 ただし、木の実専用と言う制限は付くみたい。

「この木の実とか果物、腐っては無いけどそのまま保存してて大丈夫だったのかな? まぁ、今更言ってもしょうがないけどね。
 取り敢えず全部を鑑定してみるね、護人叔父さん」
「あぁ、頼むよ……ちょっと、どんな結果が出るかは予想つかないけど」
「食用なんじゃ無いのかな、木の実だけに……そう言えば、苗で育ててるダンジョン産の植物もありましたね、護人さん」

 そう言えば、そんなのもあった……意外と元気に育ったので、今は温室から外に出して鉢で育てていた筈。順調な枝振りで、病気や虫食いも今の所は無し。
 葉の茂りも良く、パッと見にはこちらの植物と変わりは無い。今の所は花も実も生る感じは見受けられないが、夏を過ぎれば変化もみられるかも。

 そして姫香が取り出した木の実だが、大きさも色も不揃いで結構種類が多い。半分は硬い殻に覆われていて、すぐに腐る心配は無さそう。
 殻のせいであまり美味しそうには見えないし、食欲は全く湧かない見た目の奴ばかり。そんな事には関係なく、姫香は次々とプレートの窪みに木の実を乗っけて行く。
 そして浮き出た説明文を、紗良がノートに移して行く作業を合計6回。


【ルキルの実】服用効果:スタミナ&パワーup・30分
【サムエルの果実】服用効果:ステータスup・永続
【アガーの実】服用効果:器用&俊敏up・30分
【レムザの実】服用効果:魔力&魔法防御up・30分
【エルグの魔種】使用効果:MP回復ポーションの原料・薬品素材
【チムソーの実】服用効果:HP50%上昇・30分


「わわっ、何か凄い果実も混ざってたねっ! サムエルの果実って、ステータスが上がるみたいだよ、護人叔父さん!
 3つしか無いから、香多奈が戻る前に私達で使っちゃおうか?」
「まぁ、子供の香多奈のステータスを上げるのも、ちょっとどうかと思うしな。じゃあそうする事にして、この件は内緒にしておこう」
「わ、分かりました……バレないようにですね」

 ちょっと自信の無さそうな紗良はともかく、3つの果実を嬉しそうに配り終える姫香。それからおもむろに1口かじり付き、おっと言う表情に。
 意外とジューシーで美味しいかもと、少女は素直に家族に感想を述べる。それに後押しされ、護人と紗良も相次いでサムエルの果実とやらを口に含む。

 ただし、その効用については鑑定書を使わないと分からないと言う。試しに誰か使ってみようかと提案する姫香だが、証拠を残すと香多奈に感付かれる恐れも。
 仲間外れにされたのが知れると、間違いなくへそを曲げられてしまう。それはまた今度と言う事で、午後はミケとツグミの新スキルの検証をしようと言う流れに。

 木の実については、名前と効用が判明しただけで皆が満足してしまった。実際、使ってみないと本当の性能は分らないので仕方がない。
 戦闘中でも無いのに使うのも勿体もったい無いので、これは仕方の無い事情かも。昼休憩を終えた面々は、示し合わせて厩舎裏の訓練所へと集合する。
 そして姫香は、抱っこしたミケに新スキルの使用をうながす素振り。

「さあっ、新しく覚えたスキルの攻撃力がどんな程度か見せて頂戴、ミケ! ツグミも何だっけ……『隠密』ってスキル、役に立つかどうか試してみてっ!」
「後は香多奈の覚えた『魔術の才』だっけ……魔女になるのか、あの子」
「凄いですねぇ、香多奈ちゃんってば……本人に訊いたら、あんまり変わった感じしないって言ってましたけど」

 そうらしい、まぁ自分の才能なんて本人には自覚は無いのだろう。とにかくスキル使用を振られたツグミは、主人の言われるままに新スキルをお披露目する。
 すると、スウッと気配の薄くなるツグミ。目の前にいた筈なのに、いつの間にか後ろから服の裾を引かれて驚く姫香だったり。
 なるほど『隠密』である、これは戦闘にも使えるかも。

 潜入工作にも便利だねとの姫香の言葉に、どんなシチュエーションなんだとツッコむ護人。とにかく、普通にパワーアップ出来て良かったと思う事に。
 そして肝心のミケだが、その効果はさすがにオーブ珠から取得した特殊スキルだった。昨日は尻尾から1つだけ刃物を出していたが、あれは香多奈を揶揄からかっていただけらしい。

 姫香に抱かれた状態で、ミケは離れた場所の古タイヤにスキルを解放する。その威力だが、一瞬にして5本のナイフ状の刃が古タイヤに突き刺さって行った。
 驚きの早業である、何気なく眺めていた3人は呆気にとられるばかり。強力な攻撃スキルではあるが、MPコストは随分と悪い様子。

 この近距離でも、ミケは既にMP切れの症状を起こしている様子。姫香の腕の中で、割とグロッキー状態で本人もアレッと言う表情。
 それを見て、戦闘本番で使えるのか微妙だなと思わず思ってしまった姫香。ひょっとして、ミケの総MP量は元からあまり多く無いのかも知れない。

 後は香多奈の新取得スキルだが、末妹は学校なので検証など不可能。本人も新スキルは良く分からないと言ってたので、検証は難しいかも知れない。
 でもまぁ、時間があればしてみても良いかも。

 前回のダンジョン探索では、収穫は他にも色々と多かった。魔法アイテムなど、次の探索に活かすべきアイテムもあったような気もする。
 護人も言っていたが、7月後半から8月にかけてイベントも目白押し。上手い事、研修旅行の日と青空市が重ならなかったので、姉妹は両方に参加出来て何より。
 家族で遊びに行く計画も含めて、この夏はなかなかに忙しくなりそう。




 ――ミケをよしよしと抱っこしながら、呑気にそんな事を思う姫香だった。






   ―――   ―――   ―――   ―――   ―――
『フォローに追加』をしてくれたら、香多奈が歓喜のダンスを踊ります♪
『ハートで応援』をポチッてくれれば、姫香がサムズアップしてくれます!
『☆ポイント』で応援すると、紗良が投げキッスしてくれるかも?w
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~

シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。 目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。 『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。 カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。 ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。 ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

ハーレムキング

チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。  効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。  日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。    青年は今日も女の子を口説き回る。 「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」 「変な人!」 ※2025/6/6 完結。

親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました

空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。 平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。 どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。

魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は世界に1人のトリプルジョブに至る~

ぐうのすけ
ファンタジー
赤目達也(アカメタツヤ)は少女を育てる為に冒険者を辞めた。 そして時が流れ少女が高校の寮に住む事になり冒険者に復帰した。 30代になった達也は更なる力を手に入れておりバズり散らかす。 カクヨムで先行投稿中 タイトル名が少し違います。 魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は黒魔法と白魔法を覚え世界にただ1人のトリプルジョブに至る~ https://kakuyomu.jp/works/16818093076031328255

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

処理中です...