田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

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1年目の秋~冬の件

やっぱり我が家が一番と秋の行事に取り組む件

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 やっぱり我が家が一番だなぁと、戻っての護人の感想はありきたりながらその一言ひとことに尽きた。家族旅行も楽しかったけど、落ち着く場所と言うのは人生において当然必要。
 その象徴が、まさに“我が家”と言う言葉に凝縮されていると護人は思う。子供たちも明らかにリラックスした表情、しかしやるべき事はすぐに取り掛かる柔軟さ。

 3日も世話を空けていた家畜のチェックとか、温室の苗の状況とか諸々。護人も同じく、田んぼと畑の状態だけは暗くなる前にチェックする。
 それからその夜は、留守を預かって貰っていた辻堂つじどう夫婦と植松の爺婆と一緒に夕食を食べる流れに。そこでは子供たちの旅行の土産話と、本当のお土産を渡す作業が為された。

 そんなシルバーウイーク休みだが、実はまだあと1日残っている。残ってはいるのだが、その日だけで予定の田んぼ全ての稲刈りは不可能。
 そんな訳で、香多奈は小学校を1日休んで家族総出で稲刈りをする予定である。夕食の間も、そんな日程の確認作業を家族でこなす。

 すっかり秋模様の、その日はそんな実家での夜を過ごした来栖家一同であった。そして次の日は、朝から稲刈り予定がバッチリ組まれていた。
 しかしその前に、何と予期せぬ事態が発生してしまった。

「昨日の帰りの高速道路でも、大コウモリの集団に絡まれてそれなりに大変だったけどさ……家に戻って庭を見たら、裏庭ダンジョンが復活してたなんて。
 幸いモンスターは湧き出てなかったけど、なるべく早急に潜らないとね」
「本当に、それが唯一の救いだな……ってか、多分だが衝立ついたてが壊れたのは今朝早くだと思うぞ、姫香。犬達がその時刻に騒いでたし、ひょっとして処理までしてくれてたのかもな。
 まぁ、再突入が早急に必要なのは確定だけど」

 ショックな出来事だが、今度ばかりは稲刈りが最優先である。魔法の鬼瓦が効果を発揮しているのか、幸いオーバーフロー騒動には至っていない“裏庭ダンジョン”。
 数日間耐えてくれれば、こちらも何とか手漉てすきになる。それまでは、ハスキー軍団に家の警護を頼むしかない……ってか、それだけでかなり心強かったり。

 何しろこの半年で、ハスキー達の実力の上昇具合と言ったら! レイジーなど、B級ランカー相当の実力だと動画では有名になってる始末。
 そんな訳で、護人は子供たちに予定通りに稲刈りをするよと言い渡して。お手伝いの植松夫婦と辻堂夫婦の合流を、準備を進めながら家で待つ。
 そこにひょっこり、姫香がスマホを操作しながら話し掛けて来た。

「護人叔父さんっ、美玖みくも稲刈りを手伝いたいって言って来てるんだけど。ラインで旅行から戻ってすぐ、家族で稲刈りって話をしたら自分も体験したいって。
 別に良いよね、人手は多い方が嬉しいもんね?」
「ああ、構わないけど……服装とか道具とか、姫香が面倒見てやってくれよ? 今回はルルンバちゃんがコンバインを操縦してくれるから、植松の爺の所のと2台体制で臨むからね。
 姫香は、後半は運搬車の運転の方を頼んだぞ」

 了解と、明るく返事をする姫香は朝から生き生きとしている。そしていつの間にやら、林田妹と仲良く距離を縮めていたようでビックリ。
 慌しくしている中、やる気に満ちているのはルルンバちゃんも同じ様子。早くも、アイドリングも充分な模様……来栖家のコンバインは既に電気エンジンなので、その辺は全然構わない。

 下手をすれば、そのまま田んぼに突入して行きそうな勢いである。その操縦席には香多奈が腰掛けており、コロ助にここまでおいでと楽し気に誘っている。
 コロ助は地面が好きなようで、その指示は無視して尻尾を振っている。そんな事をしている間に、植松の爺婆が軽トラックでやって来た。
 それに気付いて、護人と姫香がお出迎えに出向いて行く。


 それから程無くして、家族と親戚総出の稲刈りが始まった。コンバインの運転は、ルルンバちゃんと植松の爺の2台体制で行われて行く。
 それが袋に溜まったら、田んぼに放り出して手の空いている者が回収する。袋は重いので、一輪車やら電動式の運搬車に乗っけてそれを軽トラまで運ぶ。

 それから機械が刈り取れない稲は、もちろん手作業で刈り取らないといけない。米作りに携わる者は、とにかく稲穂の1本も無駄にはしないのだ。
 秋の日差しを浴びている稲穂は、黄金色に輝いて見ているだけで感動出来るレベル。それが切り取られて行く様も、やっぱりどこか感動的。

 秋の実りの季節の到来を実感しながら、そんな家族での作業は続く。林田妹も、初めての作業にしてはとても頑張ってくれていた。
 稲刈りなどは、屈み作業だったり重い米の入った袋を運ぶ作業が大半だと言うのに。姫香の後ろについて、言われた事を忠実に頑張ってこなしている。

 彼女の田舎暮らしへのまり具合は、どうやら本物だったらしい。この先が本当に楽しみだ、来年か再来年辺りには田んぼをやると言い出す可能性も。
 とにかく応援の手は幾らあっても嬉しいので、本当に有り難い限り。そして始まるコンバインでの稲刈り、ルルンバちゃんも張り切って作業に従事している。

 これぞAI農作業、一応は香多奈が席に座って米袋の貯まり具合を見張っているけど。こればかりは、さすがに自動とは行かずなので仕方が無い。
 綺麗な金色の絨毯は、パッと見渡しただけでも結構な広範囲に広がっている。来栖家は元々が米農家で、その敷地の広さで昔は米を売るだけで食えてたそうな。

 それが政府の政策の弊害で、そんな生活も祖父の代までとなって。護人の父親は、作付面積の半分を売れる野菜へとシフトチェンジしての延命を図った次第。
 その息子で長男である護人と来たら、農業には一切たずさわらず。大学卒業から、そのまま都会で大手スーパーへと就職を決めてしまう始末。

 今更そんな親不孝を、謝る両親も祖父母も存在せずな現状は悲しい限り。それでもこうして、先祖代々の土地を世話している姿を見たら喜んでくれる筈。
 例え血は繋がって無いとは言え、それで子供達を食べさせていけているのだ。それを見たら、良くやっているなと褒めてくれるのではないだろうか。

 そんな感傷は置いといて、初めてのコンバイン操作のAIロボは思ったより順調だった。旋回作業も思いのままで、操縦席の香多奈もはしゃぎっ放し。
 植松のお爺も負けてはいない、そこはやはり年季が随分と違う。大型機械の操作もお手のモノ、サクサクと稲田を刈って行くその手腕は素直に凄い。

 そして重くなった米袋を、護人や姫香が田んぼの外へ運び出して行く。来栖家の納屋には、割と年季の入った乾燥機が存在するのだ。
 最近のコンバインは、稲刈りから脱穀までの作業を自動でやってくれる機能付き。そこから大きな機械で乾燥すれば、後は精米してその日のうちに頂ける。

 昔は乾燥から脱穀まで、随分と手間が掛かっていたと言うのに。機械の進歩って凄いと、普通に護人は感心してしまう。
 秋の実りを実感しながら、それぞれのペースで稲刈りは続く。夕方には恐らく、田んぼの特有の匂いの中を赤とんぼが其処そこら中を飛び交うのだろう。

 そして今日中に来栖家の田んぼを終わらせたら、明日は植松夫婦の田んぼの番だ。そこへと皆で赴いて、今日と全く同じ作業をする事になる。
 明日は月曜で小学校は登校日なのだが、香多奈はそちらに参加で休む気満々。まぁ、その辺は時代と言うか、生活を優先させる家庭はとても多い。

 まるで戦後だか、雰囲気からしたらそんな感じなのかも。お手伝いの要員と子供達は、ジャージやオーバーオールを着込んでせっせと仕事に励んでいる。
 すっかり涼しくなった、秋模様の田んぼの中を自在に駆け回る姿は見ていてほのぼのする。そうやって子供達は、任された作業を順調にこなして行く。



 そしてようやくお昼過ぎ、作業は思ったよりはかどって半分以上の田んぼの稲刈りは終了していた。これは午後から早めに乾燥機を動かせそうと、護人も植松のお爺も嬉しそう。
 昼食は紗良が、頑張ってお握りや簡単に摘まめる物を作ってくれていた。植松のお婆も手伝って、何気にこの2人は凄く仲が良い。

 お婆は秘かに、紗良を護人の嫁候補にと思っている節があるのだが。当人同士は、今の環境を壊すつもりは全く無いと言う。
 いつも以上に賑やかなキッチンでは、香多奈がいつも通りに大はしゃぎで、家族旅行のお土産話に花を咲かせている。

 そして爺婆と美玖に、自分が飾ったリビングのコーナーを示して大威張り。そこには旅行の戦利品である、アンモナイトの化石と恐竜の卵の殻が配置された思い出置き場が。
 それを眺めて、一頻ひとしきりその芸術的手腕を褒める大人たち。

 香多奈はもちろん有頂天、お昼休憩を大いに楽しんでいる。護人はそんな一幕を眺めながら、寄って来たミケを膝に乗せてくつろぎ模様。
 紗良と姫香は、食器を片付けたりお婆のお手伝いに余念が無い。オジサン連中は、今年の米の出来とか天候について他愛ない話を交わしている。

 そして休憩を終えた面々は、さっそく午後の仕事に取り掛かる。ルルンバちゃんは完璧にコンバインの操作を会得したのか、鬼神の様な働き振りを示している。
 お陰で乗っている香多奈も大忙し、何しろ袋があっという間に収穫物で満杯になるのだ。スピード落としてと文句を言いつつ、それでも例年になく順調に作業は進んで行く。

 そして乾燥機での作業も、夕方を待たずして開始される事に。こちらは護人を主体として、機械の操作に慣れた面々が収穫したお米を機械へと放り込んで行く。
 騒々しく鳴り響く機械音の中、予定以上の速さで作業は進む。姫香と美玖が、容赦なく収穫した袋を運び入れて来て作業は順調。

 その間隔は次第に短くなって、辻堂夫婦などは既に片付け作業に入っている始末。日の入りの早い秋の夕刻頃、コンバイン2台はようやく田んぼの稲刈り作業を終了。
 稲が綺麗に刈り取られた田んぼを、感慨深げに見詰める姫香と美玖。明日は麓に降りて、植松の爺婆の田んぼの稲刈りが待っている。
 そっちも手伝うねと、しかし美玖に関してはヤル気満々。


 それから片付けの時間を過ぎて、お風呂やら夕食の支度時間やらを経た後に。来栖邸では、稲刈り作業の1日目を終えたねぎらいの宴会が行われていた。
 とは言え辻堂夫婦は帰ってしまったので、植松の爺婆と林田妹のみがゲスト参加だ。明日の終わりにも宴会はもよおすので、辻堂夫婦はその際に労う予定。

 みんな口々にご苦労様とか、よく働いたねぇと子供達を褒め称える。こんな時だからと、護人もビールの入ったグラスを植松のお爺と共にたしなんでいる。
 こんな賑やかな食卓は初めてなのか、美玖は最初はかなり戸惑っていた。それでも姫香から、今年は地元の町で秋祭りをやるって噂があるよと振られると。
 自分も知ってるよと、自治会長の活動を間近で見ていた美玖の弁。

「何か夏頃から、出来ればやりたいって自治会でも話題に上っていたらしいね。青空市で月一の来客も凄い事になってるから、それに乗じて秋頃に行事を催せないかって感じ?
 私ね、自治会長のグループの稲刈りも手伝ったんだよ!」
「ああ、それで何か初めてにしては手慣れてたんだねっ! 自治会長の所も、今週の初め頃にやっちゃったんでしょ?」

 峰岸みねぎし自治会長のグループは、来栖家が家族旅行中に稲刈りを全部終わらせていたらしい。本当は、来栖家も旅行が無ければそんな感じの予定だった。
 何にしろ、自治会主催の秋の収穫祭の計画は進んでいるみたい。“大変動”以降は、ぱったりとそんな行事も行われなくなって久しい昨今である。

 もしお祭りが再開されるのなら、それは喜ばしい事に違いは無い。そんな話題を口にしながら、満を持して香多奈が家族旅行のお土産話へ。
 移動中に野良モンスターに襲われたとか、地元のダンジョンに潜ったんだよとか。そんな危ない話は、なるべく護人が茶々を入れて爺婆の耳に入れないように工夫してみたり。

 総じて物凄く楽しかったし、また機会があれば行きたいねと。そんな喜びの表現に留めておいて、またの時にはお留守番お願いしますと護人もお願いを忘れない。
 何しろ来栖家の厩舎には、毎日の面倒を見ないといけない家畜がいるのだ。それから明日の予定を軽く打ち合わせて、宴会はキリの良い所でお開きに。

 もっとも爺婆も美玖も、今夜は来栖家にお泊まりの予定である。そして旅行から戻って来てバタバタしていたので、来栖家はまだお土産を配りにも行けていない。
 明日のお出掛けの際には、お隣の神崎姉妹の所に寄る位はしておかないと。

 それからお手伝いの美玖への謝礼、これは収穫したお米を少し貰えれば良いと本人も言ってる。それならこちらも気が楽だし、お土産を渡す手間も省けると言うモノ。
 あとは自治会長の所とか、協会に寄る暇があれば良いのだが。




 ――などと酔っぱらった思考で、明日の計画にふける護人だった。






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