田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

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1年目の秋~冬の件

ダム底の景色にも段々と慣れて来る件

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 香多奈が軽口を叩いて、5層では結局何もドロップ拾えなかったねぇとボヤいている。そんな愚痴がこぼせるなら、大したモノだと護人も内心でホッとしつつ。
 紗良も大人で、向こうの蛮行は恐らくルルンバちゃんに取り付けた、録画機材にバッチリ映っている筈と口にしている。

 これはギルド『羅漢』の雨宮から借り受けた、データ取得用の機材である。持ち歩くのも大変なので、使わないチームもあるそうだけど。
 来栖家チームは念の為にと、ルルンバちゃんに搭載をお願いして録画に及んでいたのだ。これでダンジョンを出た際に、変に罪の所在を問われずに済みそう。

 何しろ向こうから手を出したのが、後方にいたAIロボからはバッチリ見えていた筈。香多奈のスマホにも映ってるかもだが、後ろを取られていたので微妙かも。
 ここまで約2時間半、スマホのバッテリーもまだ交換しなくても大丈夫。実は来栖家でそっちの操作が得意なのは、姫香だけだったりする。

 香多奈は撮影専門で、護人もスマホ機器の操作はあまり得意ではない。元々興味が向かないようで、スマホの操作は自分用のを持ってない香多奈の方が上手。
 それもまぁ、家族の中の役割分担で来栖家では上手く回っている方なのかも。そんな確認を家族でしつつ、気をまぎらわしながらの探索道中である。

 ただし、犬達は真面目に偵察任務をこなして常に臨戦モード。さすがに6層まで到達すると、ハスキー軍団もここの雰囲気とかパターンを覚えた様子。
 さほど混乱する事も無く、一行を先導して行き先を決めてくれている。

 護人たちも当然、ハスキー軍団に対する信頼は厚いし絆の存在を疑おうとも思わない。案内されるまま、時折草むらから出現する大トンボや大蛇を退治して行く。
 そうして10分後にようやくその進行がストップ、身を屈めて確認すると案の定の獣人の集落が前方に窺えた。護人の隣にしゃがみ込んだ姫香によると、サハギンの姿が確認出来たそう。

 さすがに6層になると、集落も砦の形状を催して来て見張りの兵士すらいるみたい。段々と攻略がきつくなるのは、ダンジョンの法則の1つに間違いない。
 護人も子供達と、作戦的なモノを話し合う。

「取り敢えず、俺とルルンバちゃんが正面から突っ込んで囮役になろうか。左右から姫香とレイジーで、敵の戦力を減らして行ってくれ。
 後衛は身を隠しつつ、フォローを頼んだぞ」
「了解っ、後ろにいるならコロ助も戦闘参加でいいよね? ミケさんに護って貰うし、私は離れた場所で適当に爆破石投げてるねっ!」
「あんまり破目を外しちゃダメだよ、香多奈……それよりルルンバちゃんは動く要塞だから、あの程度の砦だったら簡単に破壊出来そうだよね。
 砦落としの、新しいパターンを生み出せるかもねっ!」

 確かに姫香の言う通り、ルルンバちゃんの『馬力上昇』からの突破力は凄いレベル。あんな獣人の簡易砦など、物の数では無い気もする。
 皆に期待されて、明らかに気力が充実しているルルンバちゃん。護人に誘われて、いざ出陣と相成った。アームを持ち上げ、やってやるぜと意気込んでいる。

 獣人側も気付いたようで、見張りたちが慌しく動き出している。護人も黙って見ている気は無く、『射撃』スキルで敵の数減らしに余念が無い。
 さすがのスキル効果で、その威力は命中力と共に割とあなどれない。そして護人達が砦前に取り付く頃には、姫香とハスキー軍団から配置についたよとのサイン。

 それを見て、ルルンバちゃんの剛腕が砦を崩しに掛かり始めた。その威力にビビッて、慌てて対応に飛び出すサハギンの兵士たち。
 そいつ等は、下の層より装備もまともで強そうな獣人達ではある。それでも姫香とハスキー軍団に左右から挟撃され、あっという間に蹴散らされて行く。

「わっ、魔法が飛んで来たっ……敵の中に魔法使いがいるよっ、護人叔父さん気を付けてっ!」
「奥に何匹か固まってるな、俺とツグミで倒そう……他のメンバーは、射撃エリアに入らないように気を付けてっ!」

 了解との短い返事と共に、姫香は倒壊した建物の影へと身を隠す。その傍にいたツグミは、『隠密』をまとってアサシンモードに移行する。
 この集落も、サハギンの兵隊の数は30匹を軽く超える勢い。そして強敵の魔法使いや弓使いも、奥に何匹か混じって陣取っている様子。

 レイジーも討伐数に関しては、姫香より多い位でさすがに来栖家のエース。コロ助も久々の出番に大張り切り、今までは後衛の護衛の役回りが多かったのだ。
 そんな勢いにこうし切れず、サハギンの集団は既に半壊状態の有り様。砦も同じく、ルルンバちゃんが張り切り過ぎた結果、彼の通った後は瓦礫の山と化していた。

 まさに“動く要塞”の、二つ名の面目躍如の活躍である。そうこうしている内に、ツグミの暗殺は滞りなく成功した模様。
 厄介な遠隔攻撃が止んで、護人を盾にして一行は奥へと進み入る。だがしかし、いつの間にやら集落内の敵の群れは全滅していたよう。


 ホッとした一同は、ようやく肩の力を抜いての後処理に入る。それからコロ助が、姫香に頼まれて後衛を迎えに駆けて行った。
 割と熾烈な戦いだったが、実際に砦を落とすのに20分も掛からなかった。そして香多奈が合流すると、途端に騒がしくなるのも毎度の事。

 ルルンバちゃんも魔石を集め始めているし、姫香やツグミもそれをお手伝い。そして数分後には、香多奈から宝箱を見付けたとの招集の掛け声が。
 半壊した建物の中に、今回は本物の宝箱が置かれていたみたい。

 早速開けると、まず目に飛び込んで来たのは大きなポリエステル製の袋だった。これはテントだなと、驚いた護人の声は少しウキウキしている。
 他にも何故か、一緒に出て来る雑多なキャンプ用品セットが幾つか。テントも割と大きくて、4人用とかそんな感じっぽい。

 感心する護人に構わず、香多奈は中身を次々と取り出している。お次は魔結晶(小)が6個に薄い緑色の属性石が5個、木の実が3個に解熱ポーション400mlとまずまずの回収率。
 更に追加で水晶の飾り物が、大と小で1個ずつ。それから何故か、水辺のダンジョンで良く出て来るソフビ人形が3つ程。

 恐らくはウルトラマンの怪獣だろうか、後はリモコン操縦の模型船も一緒に出て来た。ただし、リモコンは無いので動かしては遊べないと言う。
 玩具が出て来ても、香多奈は特に喜ぶでも無く無反応だ。逆にコロ助が、咥えて持って行きそうな勢いで鼻先を近付けている。
 それをブロックしながら、鞄に仕舞い込む末妹はなかなかに非情。

 これにて6層での作業は全てお終いと、休憩を取りながら話し合う一行。5層の出来事からなるべく距離を置きたい来栖家チームは、数分後には集落のワープ魔法陣へと飛び込んで行った。
 そしてレイド内で先行してるのか遅れてるのか不明なまま、7層エリアへと到着。



 ここまででようやく3時間、広域ダンジョンだけあってまだ7層までしか来れていない。そんなチームは、今日はお昼と夕食をこのダンジョン内で食べる予定。
 11時だけどお腹は空いたねぇと、元気な香多奈の言葉が切っ掛けとなって。それなら少し早いけど、お昼にしようかと護人が号令を掛ける。

 それを受けて、子供たちがどこが良いかなとランチの場所探しに奔走し始める。ハスキー軍団も手伝って、ようやく景色の良さそうな場所に辿り着く。
 そこまで約10分、東の広島の境界側の壁沿いに、近い場所にランチの拠点を定め。近くに神社があるみたいと、地図と照らし合わせながら紗良の注釈が入る。

 河内神社と言うらしく、同じ名前の神社がダムの周辺に幾つかあるみたい。それを受けて、水に関係のある神様なのかなぁと香多奈は疑問を口にする。
 そうかもねぇと、リサーチ不足の紗良は昼食の準備を進めながら曖昧な返事。

 ちなみに昼食は、紗良が朝早く起きて準備したサンドイッチである。それから魔法瓶に入ったコーンスープと、簡素ではあるが栄養はバッチリだ。
 魔法の鞄は便利で、さすがに机は無理だが折り畳みの椅子程度なら持って来れている。仲良く丘の上に並んで、魔法の茶釜でお湯を沸かし始める一行。

 その傍にはハスキー軍団が、周囲を警戒しながらものんびりと体を休めている。香多奈は姉に、スマホのバッテリーの補充をお願いと騒いでいる。
 さすがに長丁場の探索に、各方面での補充作業は不可欠な感じ。

「これでもまだ、半分も過ぎてないんだよねぇ……1日探索って意外と大変だね、護人叔父さん。稲刈りとか野菜の苗の植え付けも、考えたら長丁場だけどさ。
 その苦労とは、また全然違うよねぇ?」
「本当にそうだな、まぁ探索は命懸けだから無理だけはしないでおこうな、みんな。辛くなったら無理せずに、ちゃんと報告するように」
「了解っ、叔父さん!」

 元気に返事する香多奈だが、その両手にはカップとハムのサンドイッチが。魔法の茶釜は早速お湯が沸いており、火も使って無いのに超便利である。
 これは尾道のダンジョンからの回収品で、旅もするもんだねぇと呑気な子供たちの言葉。あの旅は楽しかったねぇと、思い出話に華が咲いてる。

 それに準じて、食欲も旺盛な子供達である。紗良も早起きして頑張った甲斐もあると言うモノ、ハスキー達も遠慮なくご相伴にあずかっている。
 そのターゲットになった香多奈は、ちょっと大変そう。

 そんな感じで用意した昼食は、10分後には全て無くなってしまった。ルルンバちゃんも補給を受けて、ご機嫌に元気を回復したアピールに余念が無い。
 食後休みを20分は取ろうと、リーダーの護人の言葉に返事をする子供たち。紗良は食事の後片付けを始めており、姫香はツグミやレイジーを撫でてコミュニケーションを取っている。

 ミケは護人の膝の上を独占して、くつろいだ表情を浮かべている。いつもの来栖家の寛ぎ風景で、そこには何の緊張の類いも存在はしていない。
 一般の探索チームは、ダンジョン内では高価な結界装置を使って休憩をとるのだが、そんな事は知らないメンバー達。ってか、ハスキー達が優秀過ぎて結界などは必要ないとも。

 装置はあまりに高価過ぎて、ある程度成功した探索チームしか購入出来ない弊害もあるそう。探索者の間ではあまり浸透しておらず、四葉ワークスの移動販売車も取り扱って無かったり。
 そんな訳で、普通のキャンプ風景のように休憩をする来栖家の面々。

 そうして長閑に時間は過ぎて行き、やっとこ再出発をする事に。7層エリアのワープ魔法陣の場所は、これから探す事になる。
 昼食で元気をチャージした一行は、張り切って歩き出すのだった。



 そして20分後、7層で最初に見付けたリザードマンの集落を、攻め落とす事に成功した来栖家チーム。サハギンよりはパワーも防御力も一段上のコイツ等は、集落を落とすのも大変だった。
 ただし魔法には弱いようで、レイジーの『魔炎』はとっても効果的だった。普段の襲撃では、MP節約のためにあまり魔法は使わないレイジーなのだけど。

 攻略時間が長引くのを嫌って、本気を出すのもさすがエースといった所。戦闘が長引くと、イレギュラーが生じる確率も上がってしまう。
 それがチームに災いする可能性を、消す作業を淡々とこなす頭脳はさすがである。

 そして攻略の終わった集落で、恒例の宝物探しを始める面々。集落と言っても面積は狭いので、探す場所も自然と限られて来る。
 ワープ魔法陣は既に発見済みで、余裕をもって子供達とハスキー軍団の娯楽を待つ護人。変な罠も今の所発見されてないし、もしあればハスキー達が気付くだろう。

 そして発見されたのは、何故か小型冷蔵庫の宝箱だった。ダンジョン補正で綺麗なクリーム色だが、恐らくは廃棄品だろう。
 プリプリしながら、山の中にモノを捨てちゃダメだよねと怒る姫香。

 それを無視して、中身の確認に忙しい香多奈と言う構図。中からは上級の鑑定の書が4枚と土色の魔玉が4個、MP回復ポーション700mlと浄化ポーション500ml。
 更には金貨が数枚と銀貨も同じく十数枚、武器が綺麗なナイフが1本と石の矢尻の矢束が40本回収出来た。矢弾の追加に、唯一使用可能な護人は嬉しそう。

 ただしこれらは明らかに、それ程の威力も無い粗悪な矢弾みたいである。それでもスキル頼りで射撃する護人には、あまり関係が無かったり。
 さっそくマントの収納に回収して、MP回復の休憩の具合を紗良に確認する。この頃になると、メンバーの役割分担はしっかりと行き渡っている家族チーム。
 お父さん役の護人とお母さん役の紗良、そして元気な子供と犬達と言う構図に。




 ――皆が安心して探索出来る構図を、知らずに備えている来栖家チームだった。






   ―――   ―――   ―――   ―――   ―――
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