転生した俺は身バレしたくない〜ニ鬼を追うもの〜

海月ウミヅキ

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はじまり

15

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「トウヤは町に行って何をするのですか?」
「え、なにって…?」


洞窟を後にして、森に入って暫く
俺が歩きやすいようにと枝を掻き分けたロワンの問いかけ
何って…何だろう?

多分ここは異世界で、前の世界に居た俺は間違いなく死んだんだと思う。
何故この世界に来たのかも、このスキルの意味も全然分からないけれど、俺はこれからこの世界で生きていかなければならない事は、間違いないはずだ。

だから、だからなのか?
とりあえず町に行って、この世界の事…常識的な事を、魔物じゃなくて、人間に教えて貰うか、若くは本を読みたい。
その後、この世界でどうやって生きていくかを考えようかと思っていた。と、思う
いや、そこまで、深くは考えていない

異世界転生したらとりあえず、町でしょう!っていうセオリーに乗っかってるってのが、本当の所かもしれない


「とりあえず…情報収集?」

「そうですか…えっと、トウヤは異世界人である事を隠したいんですよね?」

「うん。できれば!」

「それは無理かもしれねェなぁ」

「えっ、なんで?」


突然の後ろからの声に、思わず足が止まりかけた。
前方を気にしつつも、チラリと後ろのアルドを見やると、金色の瞳と目が合いニヤリと笑われる。その笑みに少しドキリとし、前方へと注意を注ぐ事にした。

異世界から来た事は出来るだけ隠したい。
国に追われたく無いし、国に仕えたくもない
ステータスは今のところゴミみたいなものだけど、スキルは多分…便利…だと思う。多分
この世界の食事状況がどのようなものかハッキリしていないから、判断の仕様がない。

俺の願いとしては、ひっそりと人並みの生活をしてのスローライフ!



「時期が時期ですからね。」


ああ、100年に一度、異世界人が来るって時期?

そうか。そんな時にこの世界の常識を知らないやつが情報収集なんてしてたら、怪しいっちゃないよな…


「…それとトウヤ、貴方は忘れている…というか、気付いてないのかもしれませんが、無一文ですよね」

「え?お金?お金はあるけど?」


「ええ、ステータスの中に所持金はありますね。それ、取り出せましたか?」



あーーーーーーー。うん。
無一文だ!!!
チャージは出来るけど、現金化出来なかった!失念していた…

スキルがあるから食べ物には困らないとは思うけれど…町に着いたらどこに泊まれば…
異世界人と知られたくないから、ノギノ商店のものを売るのは無理だし…
魔石…売る?でもどのくらいの価値が……早急に働き先見つけないと…


「…やばい。町に着いたらまず、雇ってくれる所探さないと!」


「うん。無理だな」
「無理でしょうね」


「えっ、なんで」


皿洗いとか!掃除とか!雑用とか!何でもやるよ?命に関わらないのなら、仕事は選ばないけど?


「残念ですがトウヤ…下位魔法でも使えない限り、どこも雇ってはくれません」

「まほう……」


「皿洗いは水魔法、掃除は風、建築は土、鍛冶は火。どこも魔法がいんだよ。」


「魔法…」


「お前MPねェもんなあ?」




え、待って…え?詰んだ??

いやいや、落ち着け
そう!レベルを上げればいいんだよ。レベル上げたら魔法使えるから!MP増やせばいいんだよ!そうだよ。
あっぶない。ビックリしたー。


レベルは確か、年齢と比例するんだっけ?
じゃあ俺は20までは上がる可能性あるって事だろうか?
それ以上は上がらないのか?教えてロワン先生!


「レベル上げたい…んだけど、どういう仕組み?なの?詳しく教えてほしい!」


「ああ、そうですね、基本しか言わなかったですもんね。
レベルとは原則、年齢に比例します。しかし、100までなら上げようと思えば、モンスターを盗伐すれば上げれます」

「100以上は年通りだ。ま、人間で100超えるやつはいねェ」

「人間でいうと、騎士や冒険者などが、モンスターを討伐してレベルを上げてますね。それ以外の人はだいたい年齢通りのレベルです。」


「…?ていうことは、俺も100まではレベル上げれるって事?」


「はい。そうです。」



ええ?つまり?
レベルは年齢に比例するけど、その限りでは無い。っていう分かりにくい言い回しされるやつって事??
更に詳しく聞くと、年齢と共に上がったレベルと、モンスターを討伐して自ら上げたレベルでは、ステータスの上昇値が全然違うらしい。勿論、後者の場合の方がステータスの上昇が大きい

まあでも、だからと言って、騎士や冒険者などの職業として闘いに身を置く者以外が、自らレベルを上げる事は殆ど無いらしい
それ程、モンスターと戦う事は危険という事だろうか??

まあ、むずかしい話は置いといて
ずっと気になっていたのだけれど


「アルドってレベルいくつ?」


「あ?200ちょいぐれぇだな」



100以上は年齢通りだから…そっか、へえ
この2人どっちもお爺さん…じゃん



「…トウヤ、ちょうど良さそうなのが居ます。レベル上げてみますか?」


ピタリ、と足を止めたロワンが美しい笑顔で振り返った。

ちょうど良さそうなもの?とは、
それ本当にちょうど良いんだよね?信じて大丈夫だよね??
俺のレベル1なの皆んなちゃんと覚えてる?
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感想 4

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