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~避難民防衛編 第11章~

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[その拳、凍える程冷たく・・・]

 「ッ!」

 ヴァスティーソは猪武者の如く突っ込んでくるジャスロードを正面から迎え撃とうと突撃した。突撃の際に発生した衝撃波により横にいたロメリアの羽織とケストレルのコートが激しく揺れる。

 ヴァスティーソはジャスロードが目の前に来て拳を振るった瞬間、体を捻って回避しながらその勢いを生かして刀を振ってジャスロードの胴を切断しようと試みる。

 「甘ぇッ!」

 ジャスロードは左手で刀を受け止めると、右肘でヴァスティーソの顔を殴る。ヴァスティーソは反射的に左手を出して右肘を受け止めると、右手首を捻り男の左手から刀を引き戻し一気に距離を取る。

 ジャスロードは下がっていくヴァスティーソを猛追し、懐に入ると顎に向かって右拳を下から突き上げる。ヴァスティーソは咄嗟に刀を両手に握ると、防御の構えを取る。

 「そんな構えで俺の攻撃を防げると思ってんのかァッ⁉」

 ジャスロードが歪んだ笑みを浮かべてヴァスティーソに殴りかかろうとしたその時、彼はふと後ろの空気が『歪んだ』のを感じ取った。

 「はぁッ!」

 視線を後ろに向けるとケストレルが大剣を振り下ろしていた。ジャスロードはケストレルの重い一撃を右腕で止めた。ジャスロードの足元が少し凹み、食いしばった歯から血が滲み出る。

 するとジャスロードは腕を反転させてケストレルの大剣を握った。

 「今のは良い一撃だったぜェ、ケストレル!だが・・・想定内だッ!」

 ジャスロードの手が触れている所からケストレルの大剣が凍り始めた。ケストレルは大剣を引き抜こうとするがジャスロードの手と共に凍り付いている為、ビクともしなかった。

 ジャスロードの視線がケストレルに向いている間にヴァスティーソが斬りかかる。だがジャスロードはヴァスティーソの方を見ずに左腕で攻撃を防いだ。

 『この男、攻撃を見ていない!気配で察知するのか⁉』

 ヴァスティーソが刀を引こうとしたが、ケストレルと同様に刃が凍り付いてしまって引き抜けなかった。ジャスロードが2人を交互に睨みつける。

 「甘い、甘いねぇお前らぁ・・・それに・・・」

 ジャスロードはそう言うと背後に視線を向けた。彼の視線の先にはロメリアが背中を向けており、棍を振りかぶっていた。ロメリアはジャスロードに接近がバレないよう慎重に近づいたつもりだった為思わず息が止まりそうな感覚に陥った。

 『嘘ッ⁉ば・・・バレちゃった⁉』

 「『視え』てるんだよ、女ぁ!」

 ジャスロードは右足をロメリアの方へと蹴り上げた。彼が蹴り伸ばした足の周辺には空気の膜が現れ、蹴りの速度が音速を超えているのが分かる。

 ジャスロードの履いているブーツもワイバーンの鱗で加工されているのか逆立った鱗のように鋭くなっており、触れるだけで肉が抉れそうな造りとなっていた。

 ロメリアは咄嗟に体を捻って棍を体の前に構えると、彼の蹴りを何とか受け流した。

 「うぅッ!」

 だがロメリアは蹴りの衝撃で勢い良く後ろへと吹き飛ぶと、船内に入る鉄のドアに背中を思いっきりぶつけた。

 「あッ・・・」

 ロメリアは思わず目と口を大きく開いた。背中に大きな衝撃が走ったせいなのか全身が麻痺したのと同時に息が出来なくなって視界が真っ暗になる。そして両手に持っている棍を地面へと落とすと、瞼が自然と閉じてそのまま地面へと崩れ倒れた。

 「ロメリアちゃん⁉」

 「ロメリアッ!・・・クソッ、一撃かッ・・・」

 ケストレルとヴァスティーソがロメリアに叫ぶと、ヴァスティーソの腹部に激しい衝撃が走り、ロメリア同様後ろへと吹き飛ばされる。勢いでジャスロードの左腕に凍り付いてくっついていた刀が剥がれてヴァスティーソと共に吹き飛ぶ。

 「ボケッとしてんじゃねぇぞ!手前ェッ!」

 『くッ・・・こいつは強烈だねッ・・・意識が飛びそうだッ!・・・ロメリアちゃんが直撃ではないにしろ気を失うのも分かる・・・』

 ヴァスティーソは痛みに耐えて宙で受け身を取ると、腹部に視線を向ける。すると、シャツが血で濡れており、大量に出血しているのが確認できた。

 『・・・こいつは早く止血しないと・・・ヤバいかもね・・・情けないな・・・』

 ヴァスティーソは全身に走る激痛に対して唇を噛んで耐えると、視界がジワリと歪む中ゆっくりと立ち上がった。その瞬間、ジャスロードの意識が固まった。

 その頃、ジャスロードはケストレルの方に顔を向けていた。

 「弱ぇ・・・弱すぎるぜお前等・・・もう少し出来ると期待していたが・・・残念だぜェ・・・」

 ジャスロードが右手を握りしめケストレルに向けて殴りつけようとした。

 だがその瞬間ケストレルの大剣を覆っている氷にヒビが入り、一瞬で粉々に砕けた。

 「ッ!」

 ケストレルは迫りくる拳を回避すると、大剣でジャスロードに何度も斬りかかる。ジャスロードはケストレルの大剣を躱したり、受け止めたりして攻撃を避けていた。

 暫くケストレルとジャスロードの激しい戦闘が繰り広げられると、お互いの武器を弾いて距離を取った。ジャスロードが嬉しそうに話しかける。

 「漸くノって来たか、ケストレル?さっきまでの動きとは別人のようだぜぇ?」

 「期待を裏切っちゃあ悪いと思ってな・・・ちょっと本気を出させてもらうぜ?」

 「『ちょっと』?おいおいおい冗談じゃねぇぞ、ケストレル?そんな『ちょっと』だけとか言ってたら・・・」

 ドンッ!

 ジャスロードは言葉を言い終えると、瞬きする間にケストレルの目の前にまで接近した。先程とは段違いの速度にケストレルは咄嗟に大剣で身を防御する。

 「死ぬぜ?」

 「くっ!」

 ジャスロードの強烈な回し蹴りがケストレルを勢いよく吹き飛ばす。大剣にヒビが入り、破片が宙に舞う。そしてヒビが入った個所から一気に凍り始める。ケストレルが距離を取って下がるが、ジャスロードは臆することなく接近してくる。

 だがその氷は直ぐにヒビが入り、粉々に砕け散った。ジャスロードはケストレルに激しい攻撃を繰り出しながら話しかける。

 「そうか・・・お前、アリアの奴から状態異常能力取り戻したんだっけなぁ?確か『裂傷』・・・だったっけなぁ?通りでお前の大剣に纏わりついた氷が直ぐ砕ける訳だ。」

 ジャスロードはそう告げると、獣のように姿勢を低くしケストレルを睨みつけると全身から身震いするほどの殺気を放つ。

 「なら・・・直接お前をブチ殺せばいいってことだよなぁ!能力に頼らずになぁ!」

 ジャスロードが覇気を含んだ声で語ると、先程の2倍以上の速度で体術を繰り出してきた。ケストレルは彼の猛攻を受け流しつつ何度も攻撃に転じるが。直ぐに巻き戻されてしまう。

 「どうしたどうしたぁ⁉遅い!遅すぎるぜぇ⁉」

 「くッ!こ・・・の・・・野郎ッ!」

 ケストレルは目をかッと見開いて全身に血を一気に巡らせると、鬼神の如き勢いで攻勢に出た。軽々と身長と同じほどの大剣を振るい、ジャスロードに応戦する。何度もぶつかり合う度に刃がかけていくが、ケストレルはお構いなしに斬りかかる。

 「おっ!いいねぇ!いいねぇッ!こうでなきゃなぁ!こん位動いてもらわねぇとなぁ!面白くねぇよなぁッ!ケストレル!」

 ジャスロードはそう言ってさらに加速する。ケストレルの大剣とジャスロードの拳がぶつかり合う度に周囲には爆音と衝撃波が走り、船が大きく揺れる。艦内にいる船員や避難民が2人の人外染みた戦闘に言葉を失っている。

 「どうしたもう限界かぁ⁉この程度かお前の力はぁッ!」

 「ほざけッ!もっといけるぞッ!」

 全身の筋肉が限界を迎え初めて悲鳴を上げる。ケストレルは自身の腕や足の筋肉が『ブチッ!ブチッ!』と裂けていく音を頭蓋に感じながら大剣を振るい始める。痛みは極度の興奮状態により感じなくなっていた。

 ジャスロードと激しい攻防を繰り返していた中、ケストレルが大剣を横に一閃する。ジャスロードは足を広げて地に伏せて回避すると、ブレイクダンスのように地に背中をつけて体を回転させると、ケストレルの足元を払った。ケストレルが体勢を崩すと、ジャスロードは立ち上がる動作を加えて右足でケストレルの体を蹴り上げた。

 ドンッ!とケストレルの腹部にめり込んだワイバーンのブーツは彼の内臓を潰し、肉を裂いて腹部の上にある鋤骨にヒビを入れる。

 「ガハッ!」

 ケストレルは口から大量に吐血し、そのまま真上に打ち上げられると、ジャスロードは空に向かって正拳突きの構えを取る。ケストレルは痛みで焼き切れそうな意識の中体を動かそうとするが、全くいうことを聞かないことに焦った。

 『糞・・・クソッ・・・体が動かねぇ・・・ヤべぇ・・・ヤべぇぞ・・・』

 ケストレルの体は落下し始めても言う事を聞く様子はなかった。ジャスロードが拳を構えたまま叫んだ。

 「ここで幕を閉じるのは惜しいけどよぉ・・・引かせてもらうぜ、ケストレルッ!」

 ジャスロードが目をギラギラと輝かせて飛び上がった。ケストレルは迫りくる死に覚悟を決めた。

 だがその時だった。

 「やぁぁぁッ!」

 「⁉」

 ジャスロードが後ろから聞こえてきた声に反応し振り返ると、そこには先程まで気絶していた筈のロメリアが棍で殴りかかって来ていた。ジャスロードは咄嗟に防御の構えを取ると、棍の攻撃を受けて床に思いっきり叩きつけられた。ジャスロードはすぐさま立ち上がると構える。

 『あの女ぁ・・・目を覚ましたのか。・・・タイミングのいい事だなぁ?』

 ロメリアはそのままケストレルの体を抱きしめようとするが受け止められず体勢を崩し、そのまま2人共床に落ちた。ロメリアがうつ伏せに落ちると、その横にケストレルが仰向けに落ちて来る。

 「おぶッ!」

 「くっ・・・」

 2人共少しの間痛そうに地面で転がると、ロメリアがゆっくりと立ち上がりケストレルの下に座り込んで声をかける。

 「ケストレルッ!・・・大丈・・・夫ッ⁉」

 「ロメリアか・・・目を覚ましたのか?・・・遅ぇよ、お前・・・早々に気を失いやがって・・・」
 
 「ごめん・・・つッ!」

 ロメリアが背中を左手で摩りながら顔を歪める。

 「お前・・・背中が痛むのか?」

 「・・・う・・・うぅん!な・・・何でもなッ⁉」

 ロメリアはケストレルに痛みなど無いと主張したが、痛みは正直なものでロメリアは右手に持っている棍を床に落としてしまい、四つん這いになる。

 「・・・無理すんな、ロメリア・・・凄い痛そうじゃねぇか・・・」

 「お腹が破れてるケストレルと比べたらこんなの・・・怪我の内にも入らない・・・よッ!」

 ロメリアは床に落ちた棍を拾おうと腕を伸ばした・・・

 その瞬間、ロメリアの目の前にジャスロードが拳を振りかぶって立っており、ロメリアは思わずジャスロードを見上げてしまった。

 「邪魔するなよ、王女様よぉ!」

 ジャスロードがロメリアの顔目掛けて拳を振るうと、ケストレルが一瞬でロメリアの前に出て大剣で受けた。

 「ロメリア!早く拾え!」

 ロメリアはケストレルに言われて咄嗟に棍を手に取ると、突然ケストレルの体がロメリアに迫ってきた。如何やらジャスロードに全力で蹴られたようだ。そのままロメリアはケストレルの体と共に吹き飛び、ロメリアが下敷きになるように地面に転がる。

 「あぅッ!」

 「ぐッ・・・!」

 ケストレルは直ぐに立ち上がると、ロメリアに声をかける。

 「す、すまねぇロメリア!大丈夫か⁉」

 「う・・・うん!」

 ロメリアはケストレルが差し出してくれた手を取って立ち上がった。すると、ケストレルが体勢を崩してロメリアに抱きかかってきた。ロメリアが咄嗟に受け止めてケストレルに膝をつかせると声をかける。

 「ケストレル!しっかりして!」

 「ちょっと・・・ヤべぇかも・・・意識が遠のいてきた・・・眠気も・・・強くなって・・・」

 「駄目ッ!寝ちゃダメだよッ!」

 「・・・」

 「ちょっと・・・聞いてるケストレルッ⁉ねぇってば!」

 ケストレルの朦朧とする意識を必死に引き留めようと声をかけ続けていると、ロメリアはある異変に気が付いた。

 ・・・ケストレルの首元が凍っていた。それに彼の体は異常に冷たかったのだ。

 「凍って・・・る?」

 ケストレルを見つめていると、首元迄張っていた氷が徐々に頭の方にまで上ってきており、顎の下まで凍って来ていた。ロメリアがどうしたらいいのか分からなくなって混乱している中、ジャスロードがゆっくりと近づきながら話しかけてきた。

 「その通りだ、女・・・奴の腹を蹴り破った際に俺の能力を『感染』させた・・・奴は直に氷の彫刻と化す・・・あの男のようにな。」

 ジャスロードが右手の親指を後ろに立てると、その方向には凍り付いたヴァスティーソの姿があった。ヴァスティーソの顔は苦痛で歪んだ顔で固まっていた。

 「ケストレルもああなる・・・もう後僅かでなぁ?」

 「ッ!」

 その時、ケストレルがジャスロードに向けて大剣を全力で投擲した。既に凍り付き、殆ど体が動かない中放ったので勢いはなかった。

 ジャスロードはひょいと首を傾げて大剣を躱すと、ケストレルの大剣は彼の後ろにいる凍ったヴァスティーソの足元に深く突き刺さった。

 「最後の悪足掻きか?・・・相変わらず往生際が悪いなぁお前?」

 「生憎、それしか特技が無くってな・・・」

 ケストレルは地面に凍った右手をつくと、まだ凍り付いていない右目でロメリアを見る。顔の左半分が凍り付いている為、上手く喋れなくなっていたがケストレルは力を振り絞りロメリアに話す。

 「ロメリア・・・お前なら・・・やれる・・・奴を・・・ブチのめ・・・してやれ・・・」

 「ケストレル!」

 ロメリアが叫ぶと、ケストレルは小さく笑みを浮かべて全身氷漬けになった。瞬きもせず、彫刻の様に固まったケストレルを見てロメリアは棍を強く握りしめる。
 
 そのままジャスロードの方を向き、棍を構える。背中の痛みは激しさを増していくが今は痛みで動かない訳にはいかなかった。

 「・・・俺と戦うつもりかぁ?さっきたったの一撃で気を失ったお前が?」

 「そうだよ!何か問題でもある⁉」

 ロメリアが意識を集中させる。

 「状態異常能力は能力者が死ねば解除される・・・私が貴方を倒せばケストレルとヴァスティーソは元に戻るんだよね?」

 「だから俺と戦うつもりか?・・・愚かだ・・・実に愚かだぜぇ、『お嬢様』?」

 ジャスロードはそう言うと、予備動作無しでロメリアの眼前に接近する。ロメリアは咄嗟にリミテッド・バーストを発動しようと詠唱を始める。

 「『リミテッ・・・』」

 「遅ぇ。」

 ジャスロードは鋭いアッパーをロメリアの顎にお見舞いしようと振りかぶった。ロメリアは咄嗟に棍で防ぐと体勢を崩す。それからジャスロードは激しい連撃をロメリアに与えて来るが、何とかロメリアは攻撃を回避していく。しかし徐々に早くなっていき、重くなっていく攻撃に対して反撃することが出来なくなっていく。

 「オラオラオラァ!何時までもフラフラと踊ってんじゃねぇぞ!とっとと攻勢に出やがれ、ホラ!ホラよぉ!俺を殺してケストレル達を元に戻すんじゃねぇのかよ!」

 『うっ!こ・・・攻撃が激しくて反撃出来ないッ!リミテッド・バーストを使う為に集中したいけどそんな暇もッ・・・』

 ロメリアが歯を食いしばりながら耐えていると、ジャスロードが舌を打った。

 「あ~あ・・・もういいぜ、お前。・・・弱すぎて全然面白くねぇ・・・」

 ジャスロードは右足を思いっきり蹴り上げてロメリアの棍を空高く吹き飛ばした。ロメリアは武器を弾き飛ばされた時の反動で体勢を崩す。

 ジャスロードはロメリアが両手を上げるように後ろに体を倒している中、ロメリアの腹部目掛けて渾身の正拳突きを放った。

 「口だけだったなぁ、お嬢様よぉ!」

 ロメリアが迫りくる死に思わず瞼を閉じて直ぐに来る激痛に身構えた。しかし死は来ることは無く体勢を崩し、尻もちをついたことによってお尻が痛くなった感覚しか感じなかった。そして・・・

 ジャラァァァァッ!

 「なッ!何ィッ⁉」

 ジャスロードの驚きの声と、鎖の金属音が聞こえてきた。ロメリアがゆっくりと目を開けるとそこには両手両足に鎖が巻き付いて身動きが出来ないジャスロードの姿があった。

 ロメリアは何が起こったのか理解できないでいると、鎖が伸びている先からとても聞き覚えのある・・・ロメリアが大好きな声が聞こえてきた。

 「お前・・・今誰殴ろうとした?」

 そこには顔に怒りを滲ませながら威圧するように告げるフォルトの姿があった。
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