2 / 96
第一章 はじまりの物語
第2話 初めてのドロップ
しおりを挟む
「はぁー、はぁー、はぁー」
「アレックス。大丈夫か・・・。」
「ロッシ、大丈夫そうだ・・・・。」
僕は、曲がり角を、壁を背にしながら覗き込み、曲がり角の先に何も居ないことを確認して、汗を拭った。
「はぁー、はぁー、はぁー、進むぞ」
僕は、薄暗い迷路をゆっくりゆっくり、警戒しながら進んでいった。
バタバタバタバタ
前の方から足音が聞こえると、白い毛玉が突っ込んできた。
「一角ウサギだー。気を付けろ。」
僕は、盾を構え、何度も何度も訓練した通り、足を踏ん張り、毛玉が突っ込んでくるのを待った。多分一角ウサギを目で捉えてから2、3秒しか経っていなかったが、僕には途方もなく長い時間に感じられた
ドーン
僕が、一角ウサギを受け止めると、一角ウサギの動きが止まった。その瞬間
グサッ
一角ウサギの首をロッシが刀を振り抜いて斬り殺した。
ピコン
そう頭の中で音がすると、一角ウサギは、大量の血を流す事なくかき消す様に消えていった。
「はー。何とか一匹目。」
「お疲れ。」
僕と、ロッシは、2人でハイタッチをして、お互いを称えた。
ここは、初級ダンジョン「セイレーン第4迷宮」の1階。僕達パーティーは、盾役のナイトである僕と、アタッカー役のファイターであるロッシの2人だ。
僕は、騎士爵家の五男として生まれ、一番上の兄が帝都の帝国騎士学校を卒業したのを機に、冒険者になるべく、地元の町から、ここ帝国南部、帝国第三の都市セイレーン公爵領公都セイレーンの冒険者学校に来て、三か月の研修の後、実地研修として、初級ダンジョンに潜ることとなった。相方のロッシも、騎士爵家の三男で、同い年の幼なじみ。同じ境遇で、一緒に地元から出てきた。二人とも才能は騎士爵家出身として並程度。飛び抜けて優秀でも、劣等でもない。本当に並。英雄譚に出てくる十把一絡げで纏まって死んでいくモブの様なレベルだ。
「じゃあ、とあえず、一発目のドロップ品の確認しようか?俺は、レア位引きそうな気がするよ。」
「そんなこと、あるかよ。」
「じゃ、一緒にチェックするか。」
「だな」
「「せーの。ウインドゥ」」
興奮した僕達の掛け声と共様に、手に持った板に、ウインドゥと呼ばれる画面が現れた。この板は、冒険者になる時に、冒険者ギルドに併設する神殿で貰ったもので、神から頂いた板「ウインドゥ」と呼ばれているもの。表示する魔法もウインドゥと言われている。ウインドゥには、ステータス、ドロップ、リザルト、アイテム、サモンがあり、ダンジョンで出てくるモンスターを倒すと、ドロップ品と呼ばれるものが、ドロップに表示される。普通の動物を倒すとその死体を食糧、素材として取得できる代わりに、ダンジョン等にいるモンスターは、ドロップ品を手に入れるできる。
僕はウインドゥのドロップを押した。一角ウサギは、ノーマルドロップとして、レベル1魔石が手に入り、低確率で、レア、スーパーレア、サモン、スキル、アイテム各ドロップが手に入る。
「はー?」
僕は大声を出してしまった。
「アレックスどうした。もしや、レアが手に入ったか?まあ、聞くのはマナー違反だから聞かないが、大丈夫か?」
そう、昔、ドロップのせいで殺し合いになることが多かったので、パーティメンバーのドロップ内容を聞くのはご法度になっているが、僕のドロップは、
------------------------------------------------------
ノーマル 魔石レベル1
レア 銅1キロ
スーパーレア 風の魔石 レベル10
サモン 一角ウサギ レベル1
スキル 素早さのきのみ 1つぶ
アイテム 一角ウサギの肉1体分
------------------------------------------------------
ノーマルドロップは、必ずゲットできるので良いとして、レアドロップこれは100分の1の確率と言われている。銅1キロ大体30ゴールド位の価値だから、魔石レベル1が30個分だ。
次にスーパーレアドロップこれは10000分の1の確率と言われており、風の属性がついた、魔石レベル10。魔石は、レベルが1上がる毎に価値が倍になると言われているので、512ゴールドで属性付きで3倍。1536ゴールドの価値がある。
サモンドロップこれはモンスターを召喚できるもので、他人に譲渡出来ないが、20000分の1の確率で手に入る。俗に使い魔とか言われる使い方をする。
スキルドロップこれは、能力や、スキル向上の為のアイテムで、能力系だと100分の1位の確率で、素早さのきのみは素早さの能力を単純に伸ばしてはくれる。
アイテムドロップは、倒したものが解体した形でゲット出来る。大型モンスターだと、一部だけだったり、人形だと装備品だったり、霊体だと出来なかったりするが、50分の1~5000分の1位の確率でモンスターによって異なる。
基本、ノーマルドロップのみで、偶にノーマルドロップ+もう一つというイメージで、3つドロップしたケースは聞いたことが無い。今までの確率は、パーティ当たりなので、今は二人パーティだから確率は更に半分だ。
「あはは。後で一緒に肉食べよう。」
「アイテムドロップか。みんなで食おうな。」
「そうだね。あはは。」
僕は、ドロップの確認ボタンを押し、アイテムに移した。内心『うそ、何で、こんなのまぐれすぎない。大丈夫か。まじまじまじ?』と混乱しつつも、ロッシが知ったらどう思うかわからないし、偶々の偶々だろうから、浮かれないで、とりあえず冷静ならないと、モンスターの相手をする中で、命に関わる。気持ちを抑えて、次のモンスターに臨む事に集中させた。
「アレックス。大丈夫か・・・。」
「ロッシ、大丈夫そうだ・・・・。」
僕は、曲がり角を、壁を背にしながら覗き込み、曲がり角の先に何も居ないことを確認して、汗を拭った。
「はぁー、はぁー、はぁー、進むぞ」
僕は、薄暗い迷路をゆっくりゆっくり、警戒しながら進んでいった。
バタバタバタバタ
前の方から足音が聞こえると、白い毛玉が突っ込んできた。
「一角ウサギだー。気を付けろ。」
僕は、盾を構え、何度も何度も訓練した通り、足を踏ん張り、毛玉が突っ込んでくるのを待った。多分一角ウサギを目で捉えてから2、3秒しか経っていなかったが、僕には途方もなく長い時間に感じられた
ドーン
僕が、一角ウサギを受け止めると、一角ウサギの動きが止まった。その瞬間
グサッ
一角ウサギの首をロッシが刀を振り抜いて斬り殺した。
ピコン
そう頭の中で音がすると、一角ウサギは、大量の血を流す事なくかき消す様に消えていった。
「はー。何とか一匹目。」
「お疲れ。」
僕と、ロッシは、2人でハイタッチをして、お互いを称えた。
ここは、初級ダンジョン「セイレーン第4迷宮」の1階。僕達パーティーは、盾役のナイトである僕と、アタッカー役のファイターであるロッシの2人だ。
僕は、騎士爵家の五男として生まれ、一番上の兄が帝都の帝国騎士学校を卒業したのを機に、冒険者になるべく、地元の町から、ここ帝国南部、帝国第三の都市セイレーン公爵領公都セイレーンの冒険者学校に来て、三か月の研修の後、実地研修として、初級ダンジョンに潜ることとなった。相方のロッシも、騎士爵家の三男で、同い年の幼なじみ。同じ境遇で、一緒に地元から出てきた。二人とも才能は騎士爵家出身として並程度。飛び抜けて優秀でも、劣等でもない。本当に並。英雄譚に出てくる十把一絡げで纏まって死んでいくモブの様なレベルだ。
「じゃあ、とあえず、一発目のドロップ品の確認しようか?俺は、レア位引きそうな気がするよ。」
「そんなこと、あるかよ。」
「じゃ、一緒にチェックするか。」
「だな」
「「せーの。ウインドゥ」」
興奮した僕達の掛け声と共様に、手に持った板に、ウインドゥと呼ばれる画面が現れた。この板は、冒険者になる時に、冒険者ギルドに併設する神殿で貰ったもので、神から頂いた板「ウインドゥ」と呼ばれているもの。表示する魔法もウインドゥと言われている。ウインドゥには、ステータス、ドロップ、リザルト、アイテム、サモンがあり、ダンジョンで出てくるモンスターを倒すと、ドロップ品と呼ばれるものが、ドロップに表示される。普通の動物を倒すとその死体を食糧、素材として取得できる代わりに、ダンジョン等にいるモンスターは、ドロップ品を手に入れるできる。
僕はウインドゥのドロップを押した。一角ウサギは、ノーマルドロップとして、レベル1魔石が手に入り、低確率で、レア、スーパーレア、サモン、スキル、アイテム各ドロップが手に入る。
「はー?」
僕は大声を出してしまった。
「アレックスどうした。もしや、レアが手に入ったか?まあ、聞くのはマナー違反だから聞かないが、大丈夫か?」
そう、昔、ドロップのせいで殺し合いになることが多かったので、パーティメンバーのドロップ内容を聞くのはご法度になっているが、僕のドロップは、
------------------------------------------------------
ノーマル 魔石レベル1
レア 銅1キロ
スーパーレア 風の魔石 レベル10
サモン 一角ウサギ レベル1
スキル 素早さのきのみ 1つぶ
アイテム 一角ウサギの肉1体分
------------------------------------------------------
ノーマルドロップは、必ずゲットできるので良いとして、レアドロップこれは100分の1の確率と言われている。銅1キロ大体30ゴールド位の価値だから、魔石レベル1が30個分だ。
次にスーパーレアドロップこれは10000分の1の確率と言われており、風の属性がついた、魔石レベル10。魔石は、レベルが1上がる毎に価値が倍になると言われているので、512ゴールドで属性付きで3倍。1536ゴールドの価値がある。
サモンドロップこれはモンスターを召喚できるもので、他人に譲渡出来ないが、20000分の1の確率で手に入る。俗に使い魔とか言われる使い方をする。
スキルドロップこれは、能力や、スキル向上の為のアイテムで、能力系だと100分の1位の確率で、素早さのきのみは素早さの能力を単純に伸ばしてはくれる。
アイテムドロップは、倒したものが解体した形でゲット出来る。大型モンスターだと、一部だけだったり、人形だと装備品だったり、霊体だと出来なかったりするが、50分の1~5000分の1位の確率でモンスターによって異なる。
基本、ノーマルドロップのみで、偶にノーマルドロップ+もう一つというイメージで、3つドロップしたケースは聞いたことが無い。今までの確率は、パーティ当たりなので、今は二人パーティだから確率は更に半分だ。
「あはは。後で一緒に肉食べよう。」
「アイテムドロップか。みんなで食おうな。」
「そうだね。あはは。」
僕は、ドロップの確認ボタンを押し、アイテムに移した。内心『うそ、何で、こんなのまぐれすぎない。大丈夫か。まじまじまじ?』と混乱しつつも、ロッシが知ったらどう思うかわからないし、偶々の偶々だろうから、浮かれないで、とりあえず冷静ならないと、モンスターの相手をする中で、命に関わる。気持ちを抑えて、次のモンスターに臨む事に集中させた。
2
あなたにおすすめの小説
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる