ドロップキング 〜 平均的な才能の冒険者ですが、ドロップアイテムが異常です。 〜

出汁の素

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第三章 アリア

第10話 お客さん

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 第三応接室は、基本的に身近な方向けの応接室で、それ程大きくない。

「どなたでしょう?」
「こんな時に、歩き回ってくるのは、アレックス位でしょう、ついでに、迷宮探索を手伝わせるわ。」
「そうですわね。」

 そんな話をしながら、第三応接室に入ると、

「おねーちゃん。」
「マリア~」

 そう言って、スノーにマリアちゃんが飛びついてきた。

「アリア様、娘がお世話になっております。」
「お父さんまで~。アレックスくんどうしたの?」
「アリア様、スノーさん、高速馬車道が開通したんです。月末までに開通式をやって営業を開始する予定ですが、テスト第一号車でアクアからの帝都までやって来ました。一応、ハイエルンからアクアまでは、日に6往復の定期便がスタートしてます。エルフ達がアクアで海水浴してますよ。」

 そう言って、アレックスくんが笑っている。

「アレックスくん。アクアを守ってくれてありがとう御座いました。」
「アリア様。」

 私は徐に、アレックスくんに頭を下げた。アクアを実質一人で奪還した立役者だが、アレックスくんの性格上、そんなこと当たり前とばかりに感じるだろう。そんなアレックスくんは、膝を折り、私にこうべを垂れた。

「騎士の家に生まれた者として当たり前のことをしたまでです。」
「そうありがとう。そうだ、明日、明後日時間取れる?」
「はっ。」
「まずは、ソファに座って、おじ様達にも聞いておいて頂きましょう。」

 私と、スノーは、今まで帝都で起きたことを事細かく説明し、ダンジョンアタックの話もした。



「許せない。スノー、アリア様に死ぬ気でお使えして、叩きのめすんだ。パパも若い頃、」

 と、ムダ回想に入りそうになったとこれを、


「お父さんの話は良いからか、おねーちゃん。大丈夫?命狙われない?」
「命ってそりゃ。」

 と、沈黙が流れ、オホホホとの笑い声が静かに響いた。

「何、可愛い娘の命が~」
「だから、お父さんは、」
「やめて~」

 と、親子で騒いでいる中、

「アリア様、そんな事もあるかと、お二人の新装備を用意してきました。どうぞ、このバックにしまってあります。」

 アレックス君はおもむろに、小さなポシェットわ、二つ差し出した。

「中を確かめて下さい。」

 私は、赤い方のポシェットをとり、中に入っているものを出した。

 剣、槍、弓、斧、短剣、幾つかの実や種、半袖、長袖の肌着、女性用ステテコ?、靴下、チョーカー、カチューシャ、加工された宝石類等だった。

「これは?」
「武器と防具と、タネ類です。」
「そうですか。武器はわかりますが。」

 私と、スノーは不思議な顔をしている。肌着、ステテコ、靴下、チョーカー、カチューシャって防具なの?と

「まずは、武器からご説明致します。剣、槍、弓、斧、杖ですが、全て手元部分に丸い穴が空いています。個々に、宝石球、そうその宝石の球を嵌めて頂きます。宝石球はそれぞれ属性を意味している物で、嵌めるとその属性の魔武器になります。」

 そう言って、アレックス君は、赤い球を剣に嵌めた。

「この剣に魔力を通すと、」

 剣は赤く光、炎に包まれた。

「こんな感じで炎の魔剣になります。属性が合えば、その魔法を付加することが出来ます。魔剣の素材は、神鉱石ですから、そのままでも強力な剣になります。槍は先が神鉱石で、柄がヒヒロカネ、弓は、オリハルコンの芯に世界樹の枝で弓を作り、弦は神鉱石を伸ばしたもの。斧は、ヒヒロカネ。杖は賢者の石と世界樹の枝で作ったものです。」
「「「「は?」」」」

 四人とも固まった。

「アレックス、これ幾らするの?」
「さあ、素材はドロップ品だし、鍛治師はグランドマイスターだけど、うちの工房だから、実質無料?」
「そう。じゃ問題ないや。」
「いいやって、スノー。これを問題ないとか、貢ぐ君に貢がれても、何も感じない位腐った子に育てた覚えはないです。パパは悲しい。全て億単位の代物なのに。」
「そうよ。おねーちゃんばっかり。」
「あのね、マリア。おねーちゃんはね。」

 と、スノーがマリアちゃんにお説教をしそうになったので、アレックス君が中に入った

「マリアちゃん。スノーさんは、迷宮に入って命を守らないといけないんだよ。わかるよね。」
「うん。」
「だから、幾らお金をかけても、身を守らないとね。」
「わかった。」

 素直だな。マリアちゃんは、と思った矢先

「良い子だ、よし、お兄ちゃんからプレゼントだ。」

 そう言って、アレックスくんは、一回り小さなポシェットを、マリアちゃんに渡した。

「ありがとう。」

 そう言って開けると、短剣とタネ類が入っていた。ポシェットは、当然マジックバックだった。

「えっと、これは衛士の短刀と言って、短刀としてもオリハルコン製で強力だけど、魔石の効果で、命の危険があると、セイレーンのクラン本部へ飛ばされるのだよ。護身用に。タネ類は、初級と中級剣技と、ステータス系のきのみそれぞれ100アップ分。」
「ありがとう。」

 プレースさん(スノーさんのお父さん)は、ポカンとして

「娘になんてもん私てんじゃ~」

 と、ドロップキックを放ってきた。が・・・・・。ぷよよよ~ん。

「きのみをちゃんと飲んでおけば、こんな感じで無事に立ってられます。因みに、剣技、槍技、弓技、行政官は、初級、中級、上級、特級、王級、火魔法については、初級、中級、上級、特級、王級、帝級、他の5属性は、初級、中級と帝級、ステータス系のきのみそれぞれ500アップ分用意してます。気力は既に100アップしているから、600にアップする様に用意してあります。回復してから色々潜ったのですが、魔法は揃えられなくて・・・。」
「良いのありがとう。あと・・・。」

 プレースさんを無視して話は進んでいった。

「肌着、ステテコ、靴下は、オリハルコン、ヒヒロカネとミスリルを糸にして織合わせて作ったもので、防刃性が高く、魔法抵抗に長けています。チョーカーと、カチューシャは、チョーカーに魔石を入れる箇所があって、そこに魔石を入れると、首、顔を守る結界を発生させます。身を守るには良いかと・・・。」
「スカートでははけないわね・・・。ステテコ?」

 スノーは可愛い顔で困った表情を浮かべていた。本当、素のスノーは可愛いと私でも思う。

「明日のダンジョンアタックはズボンで入って頂いて、一緒に来ているグランドマスター達に相談してみます。」
「おねーちゃん。私が何とかします。ねぇおとうさん。」
「そうだぞ、アレックスくんに頼らず私が何とかしよう。君は、ダンジョンでアリア様と、スノーを守ってくれた前、何かあったらわかっているな・・・。」

 と、私には見えない様に、アレックス君を睨み付けていた。私達は遅くまで話をして、みんなに邸宅に泊まってもらい、翌日朝、スノー、アレックスを連れ、フル装備でダンジョンアタックに向かった。 

  
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