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第三章 アリア
最終話 Bloody Revenge Night
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「ガイアス殿下と、セイレーン公爵は、まだいらっしゃらないのか?」
「はっ・・・。近衛騎士団の護衛で離宮を離れ、この貴族院に向かっているはずですが。」
「そうか・・・・。」
リバケット侯爵は、いつも時間に遅れない二人が到着せずいることにいら立っていた。
「リバケット侯爵、今回の会議は無しという事でどうかね。」
イフリート公爵が、窮地を脱する好機とみた。公爵があずかり知らぬところで、公爵家の臣下たるものが、シルフ公爵家の竹林館と、セイレーンホームへの襲撃及び、悪魔の果実の使用。下手をすれば公爵の地位を追われる程の事態。貴族内の工作をするだけの余裕を持てなかった現状で議論することは最悪な状態と言えた。
「イフリート公爵、我々だけでも進めましょうか・・・。貴殿の臣下の所業について」
ロッチス・シルフ次期公爵は、イフリート公爵を睨み付け、緊迫した状況になっていた。
「ノーム公爵弟は、どうお考えか?」
「当家と、セイレーン公爵家の問題は、既に解決段階に入っている。ここでは議論にならんだろう。他の問題を議論いただいて構わないかと。」
「くっ・・・。」
ハインリッヒ・ノーム公爵弟に協力を得たかったイフリート公爵は、苦虫を噛み潰したような顔をした・・。
「ブリモンド殿下・・・・。」
「10分だ・・・。10分待って来なければ、1週間時間を置こう。イフリート公爵、必ず出席するんだぞ。ロッチス殿、ハインリッヒ殿、貴殿等も準備不足だろう。よいな、リバケット侯爵。」
「わかりました。その方向で。」
イフリート公爵、ロッチス・シルフ次期公爵、ハインリッヒ・ノーム公爵弟は、それぞれの顔を見合い、下を向いた。それから、3人の皇子が他愛もない会話を続けていると。
「そろそろ10分ですかな・・・。」
リバケット侯爵が、時間を確認した時、議場の外から
「お、お待ちください。その恰好では・・・。」
「その恰好とはなんだ、通せ。」
「ですが。」
騒々しい音を聞き、リバケット侯爵が大声を上げた
「何が起きた・・・・。」
「ルイズ・セイレーン殿が・・・」
リバケット侯爵は、その名前を思い浮かべ
「セイレーン公爵のお孫さんか・・・。何かあるだろう通せ・・・。」
「はっ・・・・。」
命令に従った衛兵が評議会議場の扉を開けると、血まみれの騎士が入ってきた。
「セイレーン公爵の孫、ルイズ・セイレーンです。先程、ガイアス殿下と、祖父であるセイレーン公爵は襲撃を受け、祖父は戦死、殿下は帝国軍事集団魔法 炎帝で跡形もなく・・・。」
ルイズは膝から崩れ落ち、会場の全ての貴族が愕然としていた。
「帝国近衛騎士団は?」
「襲撃を受けて、一目散に逃げる者が隊長を務める部隊が、殿下をどう守ると・・・・。」
質問したリバケット侯爵は耳を疑った・・・。
「我々の護衛を排除し、襲撃を受けたら、隊長を含めた幹部が一目散に逃げる帝国近衛騎士団を護衛にした者は、誰だ、誰なんだ、全責任は当然取ってくれるんだろうな・・・。」
「そ、それは・・・・。」
「少なくとも、そこの大隊長、逃げた子爵は、出発前に、殿下と、祖父に傷一つつけたら、近衛騎士団としてなんでもするとのこの念書を置いてった、」
ルイズは、念書を掲げた。
「襲撃した者達は、我がセイレーン騎士団と、離宮の騎士達で撃退した。我々なら殿下と祖父を守れたのだ。誰がどのように責任を取ってくれるのか。徹底的に責任の所在を明確にしてもらう。」
「い、いや、それは、」
ルイズは、涙を流しながら訴えを続けている。帝国騎士団総裁であるビルボード侯爵は、血塗れの若者の涙の訴えに、ビビってしまった。
「あと、襲撃したのは、マフィアを中心とした集団、1000人前後だった。なぜ、そんな奴らが帝国軍事集団魔法 炎帝を使える。誰が漏らしたんだ・・・。機密魔法の管理はどうなっているだ。漏れていなければ、我が騎士団が殿下と祖父の目と鼻の先まで来ていたんだ。宮廷魔導師団はどの様に責任を取るのか。」
「そ、それは・・・・。」
宮廷魔導師団長である、ハリソンズ侯爵も応えられずにいた。
「イフリート公爵閣下、現場には100を越える悪魔がいた。全て倒したが、詳しい状況は確認するが、多分悪魔の果実を使ったんだろう。貴公爵家に従うガイム・オータム殿が悪魔の果実に詳しいはず、何処がマフィアに供給しているか、情報提供をお願いしたい。」
「はっ、わ、わかった。イフリート公爵家にかけられた疑念を払う為にも協力しよう。当家でもガイム・オータムを探している。見つけ次第、騎士団に引き渡し、貴家でも取り調べられる様にとりはかろう。」
「ありがとうございます。」
ルイズは泣きながら返答した。イフリート公爵は、2人より上手だった。実際には引き渡す気はなく、上手く寄り添っている雰囲気を作り出した。ルイズなど簡単に引っかかる餓鬼だと踏んでしまった。
「ところで、ルイズ。」
「はい、殿下。」
「弟は本当に死んだのか?」
ブリモンド皇子は、冷静さを取り戻し、真偽の確認に努めることにした。生死が確定すれば、帝位継承争いで圧倒的な立場に立つことが出来るからだ。
「多分、としか申し上げられません。」
「どういうことだ。」
「馬車のキャビンにすわる殿下を確認したタイミングで、戦場に炎帝が放たれ、炎帝が治った時には、キャビンは、戦っていた者達や死体と共に消失し、残されたのは、武装により何とか体の形を残した祖父のみでした。」
「そ、そうか。わかったありがとう。言葉に出すのも辛いだろう。」
ブリモンド殿下は、弟の死を受け止め、ルイズの前でおきたであろう事を想像し、戦慄した。ブリモンド殿下も、実戦経験は皆無に近く、聞いただけで恐ろしくなっていった。それに対してルイズは、セイレーンで前線で戦ってきた騎士でもありる。度胸の座り方は並の貴族とは違っていた。ルイズは、流れのまま、貴族達に涙ながらに訴えかけた。
「目の前で焼かれた祖父の仇は、セイレーン公爵家の全勢力をもって取らせて頂く。皆様にはご協力をお願いすることも出て来るがよろしくお願いする。」
「わかった。良いな。」
「そうですな。」
「わかりもうした。」
ブリモンド殿下が促すと、多くの貴族が了解した中で、帝国騎士団総帥のビルボード侯爵が、口を挟んできた。
「ですが、殿下のことを考えますと、セイレーン公爵家に任せておく訳には。」
「この事態を招いたのは、帝国騎士団の近衛騎士団第四大隊が殿下を守りきれなかったからでは?」
「第四大隊だと、なぜ?第七大隊だった筈だが?」
話がややこしい方向に流れてきた、第四大隊だったはずと誓約書を差し出した。
「は?この誓約書をご覧下さい。」
「ほう。」
「どういうことだ。」
ブリモンド殿下も、身を乗り出してきた。
「セイレーン公爵令息、第四大隊は、別名ハリボテ大隊。使えない貴族の騎士が多く配属され、まともなのは平民出の者たちだけだ。そんな部隊を配属するわけなかろう。」
「で、あれば、許せませんが、騎士団の中に、殿下殺害に関与したものがいるのでしょうか?」
「そうやもしれん・・・。すぐに、ビルボード侯爵、帝国軍参謀会議を招集せよ。」
「殿下・・・。畏まりました。」
ビルボード侯爵は、指示を受け、議場を出て部下に指示を出しに行った。
「騎士団に殿下の殺害に関与したものがいる可能性があるのであれば、当家としても独自で調査をさせて頂きます。独自と言っても邪魔さえしなければご騎士団の方に同行頂いて構いません。皆様の協力もお願いさせて頂いていることですし。」
「だが・・・・。」
リバケット侯爵は、懸念を持ったが、ルイズは押し切る様に、話を続けた。
「当然、殿下を殺害したのであれば、国家反逆罪が適用となるもの、当家としても仇に固執せず、全力で当たらせて頂いきます。あとらえーとら同時に足止め目的、操作妨害目的か否かわかりませんが、このタイミングで当家を陥れようとしていたのも、同様に対処させて頂きます。」
「それは・・・・。」
イフリート公爵が口を挟んできた。
「イフリート公爵閣下・・・。何か問題があれば、ご教示賜りたい。」
「いや、流石に拡大解釈なのではないか?」
「そうですか、ご助言、ありがとうございます。騎士団や貴族に関しては、ビルボード侯爵閣下と共同して捜査させて頂きます。マフィア・・・闇ギルドの方が正しいですかね?今まで。必要悪としてマフィアの存在を許していたかと思いますが、商人ギルドであれ、冒険者ギルドであれ、闇ギルドであれ、貴族が帝国全体の利益の為に、及び腰だったと理解しています。その為、彼らからは、舐められていた、それが今次の自体の一因かと思っています。別に単にマフィアのチンピラ個人が当家に絡んできたところで、何かしようとは思っていませんが、組織として行動してくれば、潰すつもりです。許す気はありません。」
「だがな・・・マフィアも・・・。」
「何か、後ろ暗いものでも・・・。」
イフリート公爵も傘下のマフィアがいる中で、ここでイフリート公爵があからさまに庇いにいくと下手な疑念が持たれる。現状、イフリート公爵家は、ベイルードファミリーに、セイレーン公爵家への工作を一旦停止させていた。若頭が手の空いた者達を連れて、アクア商会を脅しに行き、セイレーンに乗り込もうとしたことなど知る由もなかった。このことが、イフリート公爵を躊躇させた。
「いや・・・・。」
「ロッチス・シルフ次期公爵様も・・・・。」
「モザードファミリーのことか・・・。もし、手を出していて、絞めるなら一緒に手伝おう。皇室や、四大貴族に反逆する様なことをすれば、生きていけないことがもしわかってなければ、無くなった構わないだろう。まぁ、その前に首のすげ替えを行うがな・・・。何かあったら言ってくれ、兵を貸そう。モサードはどちらかと言え任侠系だ、情報収集を含め、ローデシアに協力をするよう言っておこう。」
「ありがとうございます。ローデシアにも、スパイが紛れ込んでいたらしいので、モサードもお気をつけ頂くようお伝えください。」
「わかった・・・。そのスパイは。」
「私が、帝都に着く前ですので、詳細は知りませんが、当然粛清したと聞いています。」
イフリート公爵は、玄関に首が転がっていたのを思い出した。この更なる躊躇がベイルードファミリーも協力を申し出ることで、何かあった場合に一部を切り捨てて、組織を残すと言う機会を失ってしまった。
「では、そういうことで、各ギルドに対しては、徹底的にやらせて頂きます。よろしいですね。」
リバケット侯爵が周囲を見渡し。誰も何も言えなかった。
「異論がないので良いでしょう・・・。貴族や、騎士団が直接絡む場合には、よろしいですね。」
「わかっております。」
ルイズは、話が終わり、疲れが足にきたが、なんとか踏み止まり、帰ろうとした。
「ルイズ殿。」
「はっ、ファミール殿下」
「貴殿は、先頃来たばかりとの話だったが、いつまで帝都におる?」
「はっ、私は、先日帝都に、公爵家の帝都での政務を祖父のサポートとして行うために参りました。先月には、公爵家の正式な第二継承者として帝室に書面を提出しております。祖父亡き今は次期公爵となります。その際に、帝国規定に則り帝都に駐在する、公爵家の当主代理の任も任されております。ですので、その任を解かれるまでは、帝都に駐在する予定です。」
「では、後で時間をくれぬか・・・。」
「はっ、申し訳ございませんが、ご存じの様に今は時間が取れませんので、」
ファミール皇子、皇帝陛下の三男で、ノーム公爵家が後見となっている。狡猾だが、行動力と人望が無く、運動不足で、想像力に乏しい。
「兄上、このタイミングで、セイレーン公爵家を取り込むおつもりですか?」
「ギレイド、そんなことは・・・。」
ファミール皇子をあたふたさせている、ギレイド皇子は、皇帝陛下の四男で、帝室の良心と呼ばれる、常識人。スラっとしたイケメン貴族で、シルフ公爵家が後見となっている。本人もシルフ公爵家も、現実的に帝位を得られる可能性は相当低く見積もっており、無理せず、安全に行動している。
「ファミール、時と場所を考えろ・・・・。」
「兄上、」
ブリモンド皇子にとっては、セイレーン公爵家が弟達につかなければ、基本的に勝ちゲームと読んでいる。ルイズもそれがわかっており、ブリモンド皇子の意向に沿った回答を行った。
「三殿下、セイレーン公爵家は、今まで、ガイアス殿下の後ろ盾として、ガイアス殿下を支えてまいりました。祖父が命を懸けてお守りしようとしたガイアス殿下に対し、すぐに鞍替えして誰かをお支えする様な節操のない真似をせよと言われるのであれば、当家にも意地と、貴族としての矜持がございます。陛下の下知があれば、従いますが、セイレーン公爵家として、まずは貴族としての矜持を取り戻すことに専念させて頂く所存です。」
ファミール皇子は、そう言われて、ゴリ押しも出来ず。
「あい分かった。野暮なことを申したな、全てが終わった時に改めて時間がくれぬか。」
「畏まりました。終わりましたら、三殿下それぞにご報告に上がります。」
そう言って頭を下げて、評議会が終了した時、ビルボード侯爵が戻ってきた。
「諸卿、この後、帝国軍参謀会議を招集したが、時同じくして、陛下より、御前会議の下知が出た、明日朝7時である。全上級貴族、騎士団長、大臣等には、出席の指示が出ている。必ず出席せよ。参謀会議は、開かれない。」
出席者全員に伝わる声で話した。
「ルイズ・セイレーン公爵公太子。貴殿には、陛下より、報告を求めることになる。よろしいかな。」
「はっ、それまでに、可能な限りの情報収集と、整理に努めます。では。」
そう言って、ルイズは邸宅に戻った。各皇子は、後見の公爵達を連れ、それぞれ貴族院内の執務室に向かった。
ルイズが20人の帝国騎士団の連絡将校を連れて一人騎馬で走り邸宅に戻ると、そこには襲撃の被害新しい邸宅の惨状を目にした。門から入ると、必死で指示を出しているアリアをみつけた。
「アリア、どういうことだ。」
「お兄様、この通り、マフィアに襲われました。」
アリアは、ルイズを見つけて走ってきたアリシアの方を向くと、アリシアがルイズに向かって話出した
「ルイズおかえりなさい。あなたも大変でしたわね。お父様も、殿下も。」
と涙を見せつつも、
「って、叔母さんなんだから気丈に振る舞わないとね。襲撃だけど、ドービスファミリーと、リーガンファミリー約五千。まあ、30分で制圧したわ。制圧後、襲撃した幹部達に、拠点の場所を吐かせて、即刻両ファミリーに対し、反撃の部隊を送ったわ。リーガンの本部、拠点を全て破壊、ボドービスもほぼ終了して、両ボスと幹部達は地下牢ですわ。リーガンのボスを捕らえてきた頃、騎士達が戻ってきてお父様のことは聞きました。とりあえずリーガンのボスを吐かせて、マクドナルドファミリーと、パータンファミリーの本部と拠点に部隊を送ったわ。後、何故か分からないけど、ベイルードファミリーが、高速馬車道路の駅を襲ってきたらしいわ。いつくかの部隊をベイルートの本部と拠点に送ってあるわ。現状そんな感じ。うちのエース級の尋問官達や強面の騎士達を離宮に送っておいたわ。」
「叔母様、ありがとうございました。詳しくは後でご説明しますが、商会、冒険者ギルドに行く時には、こちらの連絡将校達をお連れ下さい。取り調べにも、出来る限り同席を・・・。」
アリシアは、じっと睨み・・・。
「連絡将校をあと100人程連れてきなさい。徹夜で、殿下を襲った者達を逃がさないわよ。」
「「「「「「「はい。」」」」」」」
一人の連絡将校が走った・・・・。
その夜、5つのマフィアが壊滅し万単位の血が流れた。後世に「Bloody Revenge Night」と呼ばれる夜だった。
「はっ・・・。近衛騎士団の護衛で離宮を離れ、この貴族院に向かっているはずですが。」
「そうか・・・・。」
リバケット侯爵は、いつも時間に遅れない二人が到着せずいることにいら立っていた。
「リバケット侯爵、今回の会議は無しという事でどうかね。」
イフリート公爵が、窮地を脱する好機とみた。公爵があずかり知らぬところで、公爵家の臣下たるものが、シルフ公爵家の竹林館と、セイレーンホームへの襲撃及び、悪魔の果実の使用。下手をすれば公爵の地位を追われる程の事態。貴族内の工作をするだけの余裕を持てなかった現状で議論することは最悪な状態と言えた。
「イフリート公爵、我々だけでも進めましょうか・・・。貴殿の臣下の所業について」
ロッチス・シルフ次期公爵は、イフリート公爵を睨み付け、緊迫した状況になっていた。
「ノーム公爵弟は、どうお考えか?」
「当家と、セイレーン公爵家の問題は、既に解決段階に入っている。ここでは議論にならんだろう。他の問題を議論いただいて構わないかと。」
「くっ・・・。」
ハインリッヒ・ノーム公爵弟に協力を得たかったイフリート公爵は、苦虫を噛み潰したような顔をした・・。
「ブリモンド殿下・・・・。」
「10分だ・・・。10分待って来なければ、1週間時間を置こう。イフリート公爵、必ず出席するんだぞ。ロッチス殿、ハインリッヒ殿、貴殿等も準備不足だろう。よいな、リバケット侯爵。」
「わかりました。その方向で。」
イフリート公爵、ロッチス・シルフ次期公爵、ハインリッヒ・ノーム公爵弟は、それぞれの顔を見合い、下を向いた。それから、3人の皇子が他愛もない会話を続けていると。
「そろそろ10分ですかな・・・。」
リバケット侯爵が、時間を確認した時、議場の外から
「お、お待ちください。その恰好では・・・。」
「その恰好とはなんだ、通せ。」
「ですが。」
騒々しい音を聞き、リバケット侯爵が大声を上げた
「何が起きた・・・・。」
「ルイズ・セイレーン殿が・・・」
リバケット侯爵は、その名前を思い浮かべ
「セイレーン公爵のお孫さんか・・・。何かあるだろう通せ・・・。」
「はっ・・・・。」
命令に従った衛兵が評議会議場の扉を開けると、血まみれの騎士が入ってきた。
「セイレーン公爵の孫、ルイズ・セイレーンです。先程、ガイアス殿下と、祖父であるセイレーン公爵は襲撃を受け、祖父は戦死、殿下は帝国軍事集団魔法 炎帝で跡形もなく・・・。」
ルイズは膝から崩れ落ち、会場の全ての貴族が愕然としていた。
「帝国近衛騎士団は?」
「襲撃を受けて、一目散に逃げる者が隊長を務める部隊が、殿下をどう守ると・・・・。」
質問したリバケット侯爵は耳を疑った・・・。
「我々の護衛を排除し、襲撃を受けたら、隊長を含めた幹部が一目散に逃げる帝国近衛騎士団を護衛にした者は、誰だ、誰なんだ、全責任は当然取ってくれるんだろうな・・・。」
「そ、それは・・・・。」
「少なくとも、そこの大隊長、逃げた子爵は、出発前に、殿下と、祖父に傷一つつけたら、近衛騎士団としてなんでもするとのこの念書を置いてった、」
ルイズは、念書を掲げた。
「襲撃した者達は、我がセイレーン騎士団と、離宮の騎士達で撃退した。我々なら殿下と祖父を守れたのだ。誰がどのように責任を取ってくれるのか。徹底的に責任の所在を明確にしてもらう。」
「い、いや、それは、」
ルイズは、涙を流しながら訴えを続けている。帝国騎士団総裁であるビルボード侯爵は、血塗れの若者の涙の訴えに、ビビってしまった。
「あと、襲撃したのは、マフィアを中心とした集団、1000人前後だった。なぜ、そんな奴らが帝国軍事集団魔法 炎帝を使える。誰が漏らしたんだ・・・。機密魔法の管理はどうなっているだ。漏れていなければ、我が騎士団が殿下と祖父の目と鼻の先まで来ていたんだ。宮廷魔導師団はどの様に責任を取るのか。」
「そ、それは・・・・。」
宮廷魔導師団長である、ハリソンズ侯爵も応えられずにいた。
「イフリート公爵閣下、現場には100を越える悪魔がいた。全て倒したが、詳しい状況は確認するが、多分悪魔の果実を使ったんだろう。貴公爵家に従うガイム・オータム殿が悪魔の果実に詳しいはず、何処がマフィアに供給しているか、情報提供をお願いしたい。」
「はっ、わ、わかった。イフリート公爵家にかけられた疑念を払う為にも協力しよう。当家でもガイム・オータムを探している。見つけ次第、騎士団に引き渡し、貴家でも取り調べられる様にとりはかろう。」
「ありがとうございます。」
ルイズは泣きながら返答した。イフリート公爵は、2人より上手だった。実際には引き渡す気はなく、上手く寄り添っている雰囲気を作り出した。ルイズなど簡単に引っかかる餓鬼だと踏んでしまった。
「ところで、ルイズ。」
「はい、殿下。」
「弟は本当に死んだのか?」
ブリモンド皇子は、冷静さを取り戻し、真偽の確認に努めることにした。生死が確定すれば、帝位継承争いで圧倒的な立場に立つことが出来るからだ。
「多分、としか申し上げられません。」
「どういうことだ。」
「馬車のキャビンにすわる殿下を確認したタイミングで、戦場に炎帝が放たれ、炎帝が治った時には、キャビンは、戦っていた者達や死体と共に消失し、残されたのは、武装により何とか体の形を残した祖父のみでした。」
「そ、そうか。わかったありがとう。言葉に出すのも辛いだろう。」
ブリモンド殿下は、弟の死を受け止め、ルイズの前でおきたであろう事を想像し、戦慄した。ブリモンド殿下も、実戦経験は皆無に近く、聞いただけで恐ろしくなっていった。それに対してルイズは、セイレーンで前線で戦ってきた騎士でもありる。度胸の座り方は並の貴族とは違っていた。ルイズは、流れのまま、貴族達に涙ながらに訴えかけた。
「目の前で焼かれた祖父の仇は、セイレーン公爵家の全勢力をもって取らせて頂く。皆様にはご協力をお願いすることも出て来るがよろしくお願いする。」
「わかった。良いな。」
「そうですな。」
「わかりもうした。」
ブリモンド殿下が促すと、多くの貴族が了解した中で、帝国騎士団総帥のビルボード侯爵が、口を挟んできた。
「ですが、殿下のことを考えますと、セイレーン公爵家に任せておく訳には。」
「この事態を招いたのは、帝国騎士団の近衛騎士団第四大隊が殿下を守りきれなかったからでは?」
「第四大隊だと、なぜ?第七大隊だった筈だが?」
話がややこしい方向に流れてきた、第四大隊だったはずと誓約書を差し出した。
「は?この誓約書をご覧下さい。」
「ほう。」
「どういうことだ。」
ブリモンド殿下も、身を乗り出してきた。
「セイレーン公爵令息、第四大隊は、別名ハリボテ大隊。使えない貴族の騎士が多く配属され、まともなのは平民出の者たちだけだ。そんな部隊を配属するわけなかろう。」
「で、あれば、許せませんが、騎士団の中に、殿下殺害に関与したものがいるのでしょうか?」
「そうやもしれん・・・。すぐに、ビルボード侯爵、帝国軍参謀会議を招集せよ。」
「殿下・・・。畏まりました。」
ビルボード侯爵は、指示を受け、議場を出て部下に指示を出しに行った。
「騎士団に殿下の殺害に関与したものがいる可能性があるのであれば、当家としても独自で調査をさせて頂きます。独自と言っても邪魔さえしなければご騎士団の方に同行頂いて構いません。皆様の協力もお願いさせて頂いていることですし。」
「だが・・・・。」
リバケット侯爵は、懸念を持ったが、ルイズは押し切る様に、話を続けた。
「当然、殿下を殺害したのであれば、国家反逆罪が適用となるもの、当家としても仇に固執せず、全力で当たらせて頂いきます。あとらえーとら同時に足止め目的、操作妨害目的か否かわかりませんが、このタイミングで当家を陥れようとしていたのも、同様に対処させて頂きます。」
「それは・・・・。」
イフリート公爵が口を挟んできた。
「イフリート公爵閣下・・・。何か問題があれば、ご教示賜りたい。」
「いや、流石に拡大解釈なのではないか?」
「そうですか、ご助言、ありがとうございます。騎士団や貴族に関しては、ビルボード侯爵閣下と共同して捜査させて頂きます。マフィア・・・闇ギルドの方が正しいですかね?今まで。必要悪としてマフィアの存在を許していたかと思いますが、商人ギルドであれ、冒険者ギルドであれ、闇ギルドであれ、貴族が帝国全体の利益の為に、及び腰だったと理解しています。その為、彼らからは、舐められていた、それが今次の自体の一因かと思っています。別に単にマフィアのチンピラ個人が当家に絡んできたところで、何かしようとは思っていませんが、組織として行動してくれば、潰すつもりです。許す気はありません。」
「だがな・・・マフィアも・・・。」
「何か、後ろ暗いものでも・・・。」
イフリート公爵も傘下のマフィアがいる中で、ここでイフリート公爵があからさまに庇いにいくと下手な疑念が持たれる。現状、イフリート公爵家は、ベイルードファミリーに、セイレーン公爵家への工作を一旦停止させていた。若頭が手の空いた者達を連れて、アクア商会を脅しに行き、セイレーンに乗り込もうとしたことなど知る由もなかった。このことが、イフリート公爵を躊躇させた。
「いや・・・・。」
「ロッチス・シルフ次期公爵様も・・・・。」
「モザードファミリーのことか・・・。もし、手を出していて、絞めるなら一緒に手伝おう。皇室や、四大貴族に反逆する様なことをすれば、生きていけないことがもしわかってなければ、無くなった構わないだろう。まぁ、その前に首のすげ替えを行うがな・・・。何かあったら言ってくれ、兵を貸そう。モサードはどちらかと言え任侠系だ、情報収集を含め、ローデシアに協力をするよう言っておこう。」
「ありがとうございます。ローデシアにも、スパイが紛れ込んでいたらしいので、モサードもお気をつけ頂くようお伝えください。」
「わかった・・・。そのスパイは。」
「私が、帝都に着く前ですので、詳細は知りませんが、当然粛清したと聞いています。」
イフリート公爵は、玄関に首が転がっていたのを思い出した。この更なる躊躇がベイルードファミリーも協力を申し出ることで、何かあった場合に一部を切り捨てて、組織を残すと言う機会を失ってしまった。
「では、そういうことで、各ギルドに対しては、徹底的にやらせて頂きます。よろしいですね。」
リバケット侯爵が周囲を見渡し。誰も何も言えなかった。
「異論がないので良いでしょう・・・。貴族や、騎士団が直接絡む場合には、よろしいですね。」
「わかっております。」
ルイズは、話が終わり、疲れが足にきたが、なんとか踏み止まり、帰ろうとした。
「ルイズ殿。」
「はっ、ファミール殿下」
「貴殿は、先頃来たばかりとの話だったが、いつまで帝都におる?」
「はっ、私は、先日帝都に、公爵家の帝都での政務を祖父のサポートとして行うために参りました。先月には、公爵家の正式な第二継承者として帝室に書面を提出しております。祖父亡き今は次期公爵となります。その際に、帝国規定に則り帝都に駐在する、公爵家の当主代理の任も任されております。ですので、その任を解かれるまでは、帝都に駐在する予定です。」
「では、後で時間をくれぬか・・・。」
「はっ、申し訳ございませんが、ご存じの様に今は時間が取れませんので、」
ファミール皇子、皇帝陛下の三男で、ノーム公爵家が後見となっている。狡猾だが、行動力と人望が無く、運動不足で、想像力に乏しい。
「兄上、このタイミングで、セイレーン公爵家を取り込むおつもりですか?」
「ギレイド、そんなことは・・・。」
ファミール皇子をあたふたさせている、ギレイド皇子は、皇帝陛下の四男で、帝室の良心と呼ばれる、常識人。スラっとしたイケメン貴族で、シルフ公爵家が後見となっている。本人もシルフ公爵家も、現実的に帝位を得られる可能性は相当低く見積もっており、無理せず、安全に行動している。
「ファミール、時と場所を考えろ・・・・。」
「兄上、」
ブリモンド皇子にとっては、セイレーン公爵家が弟達につかなければ、基本的に勝ちゲームと読んでいる。ルイズもそれがわかっており、ブリモンド皇子の意向に沿った回答を行った。
「三殿下、セイレーン公爵家は、今まで、ガイアス殿下の後ろ盾として、ガイアス殿下を支えてまいりました。祖父が命を懸けてお守りしようとしたガイアス殿下に対し、すぐに鞍替えして誰かをお支えする様な節操のない真似をせよと言われるのであれば、当家にも意地と、貴族としての矜持がございます。陛下の下知があれば、従いますが、セイレーン公爵家として、まずは貴族としての矜持を取り戻すことに専念させて頂く所存です。」
ファミール皇子は、そう言われて、ゴリ押しも出来ず。
「あい分かった。野暮なことを申したな、全てが終わった時に改めて時間がくれぬか。」
「畏まりました。終わりましたら、三殿下それぞにご報告に上がります。」
そう言って頭を下げて、評議会が終了した時、ビルボード侯爵が戻ってきた。
「諸卿、この後、帝国軍参謀会議を招集したが、時同じくして、陛下より、御前会議の下知が出た、明日朝7時である。全上級貴族、騎士団長、大臣等には、出席の指示が出ている。必ず出席せよ。参謀会議は、開かれない。」
出席者全員に伝わる声で話した。
「ルイズ・セイレーン公爵公太子。貴殿には、陛下より、報告を求めることになる。よろしいかな。」
「はっ、それまでに、可能な限りの情報収集と、整理に努めます。では。」
そう言って、ルイズは邸宅に戻った。各皇子は、後見の公爵達を連れ、それぞれ貴族院内の執務室に向かった。
ルイズが20人の帝国騎士団の連絡将校を連れて一人騎馬で走り邸宅に戻ると、そこには襲撃の被害新しい邸宅の惨状を目にした。門から入ると、必死で指示を出しているアリアをみつけた。
「アリア、どういうことだ。」
「お兄様、この通り、マフィアに襲われました。」
アリアは、ルイズを見つけて走ってきたアリシアの方を向くと、アリシアがルイズに向かって話出した
「ルイズおかえりなさい。あなたも大変でしたわね。お父様も、殿下も。」
と涙を見せつつも、
「って、叔母さんなんだから気丈に振る舞わないとね。襲撃だけど、ドービスファミリーと、リーガンファミリー約五千。まあ、30分で制圧したわ。制圧後、襲撃した幹部達に、拠点の場所を吐かせて、即刻両ファミリーに対し、反撃の部隊を送ったわ。リーガンの本部、拠点を全て破壊、ボドービスもほぼ終了して、両ボスと幹部達は地下牢ですわ。リーガンのボスを捕らえてきた頃、騎士達が戻ってきてお父様のことは聞きました。とりあえずリーガンのボスを吐かせて、マクドナルドファミリーと、パータンファミリーの本部と拠点に部隊を送ったわ。後、何故か分からないけど、ベイルードファミリーが、高速馬車道路の駅を襲ってきたらしいわ。いつくかの部隊をベイルートの本部と拠点に送ってあるわ。現状そんな感じ。うちのエース級の尋問官達や強面の騎士達を離宮に送っておいたわ。」
「叔母様、ありがとうございました。詳しくは後でご説明しますが、商会、冒険者ギルドに行く時には、こちらの連絡将校達をお連れ下さい。取り調べにも、出来る限り同席を・・・。」
アリシアは、じっと睨み・・・。
「連絡将校をあと100人程連れてきなさい。徹夜で、殿下を襲った者達を逃がさないわよ。」
「「「「「「「はい。」」」」」」」
一人の連絡将校が走った・・・・。
その夜、5つのマフィアが壊滅し万単位の血が流れた。後世に「Bloody Revenge Night」と呼ばれる夜だった。
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ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
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アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
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使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
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10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
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はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
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「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
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「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
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彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
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これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
追放されたら無能スキルで無双する
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無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
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【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
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